JP2529484Y2 - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

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JP2529484Y2
JP2529484Y2 JP5805891U JP5805891U JP2529484Y2 JP 2529484 Y2 JP2529484 Y2 JP 2529484Y2 JP 5805891 U JP5805891 U JP 5805891U JP 5805891 U JP5805891 U JP 5805891U JP 2529484 Y2 JP2529484 Y2 JP 2529484Y2
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JP
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metal member
optical isolator
solder
metal
polarizer
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JPH0511125U (ja
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聡明 渡辺
俊彦 流王
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば光通信システム
や光計測器に使用される光学部品であり、光源から発し
た光が光学系の端面で反射し光源に戻るのを防止するた
めの光アイソレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光源からの光を光学系を介して伝達しよ
うとすると、光学系の端面で反射した光が光源に戻って
くる。例えば光ファイバによる信号伝送で、レーザー光
源から発した光はレンズを介してファイバ端面に投影さ
れ、その多くは伝送光としてファイバ内部に入ってゆく
が、レンズやファイバの端面で表面反射をしてレーザー
光源まで戻ってその端面で再度表面反射し、ノイズとな
ってしまう。このようなノイズを消去するために光アイ
ソレータが使用されている。光アイソレータでは、光源
に戻る反射光を消す性能、すなわち消光性能が高く、光
の透過率の損失が少ないこと、すなわち挿入損失が低い
ことが要求される。
【0003】図5に光アイソレータの断面図を示す。同
図で光学素子である偏光子1、ファラデー回転子3、検
光子2はこの順に配置され、保持治具である金属部材
5、6及びファラデー回転子3に磁界を印加する磁石4
と共に組み立てられ、外筒7に収納される。同図の光ア
イソレータは各部品の境界部分を、例えばa部分に示す
ように半田で接合しているが、接着剤で接合する場合も
多い。
【0004】光アイソレータの各部品を半田で接合する
場合、半田付けできるように光学素子の側面に金属薄膜
を形成しなければならない。金属薄膜を形成することは
煩雑であり、光学素子の光学面が汚れて光アイソレータ
の挿入損失が大きくなる。また、光アイソレータの各部
品は熱膨張係数が夫々異なるため、半田が固化するとき
の収縮により光学素子に不均一な機械的歪みが生じる。
機械的歪みが生じると光軸がずれて光アイソレータの挿
入損失が増加したり、ファラデー回転子に複屈折が生じ
て光アイソレータの消光性能が低下する。
【0005】光アイソレータを接着剤で接合した場合
は、周囲の温度上昇により接着剤からアウトガスが発生
して光学素子の表面が曇り、光アイソレータの挿入損失
が増加する。接着剤としてソルダーガラスがよく使用さ
れるが、ソルダーガラスを溶融するためには高温にしな
ければならない。前記したように各部品の熱膨張係数が
異なるため、ソルダーガラスが固化するときの収縮によ
り不均一な機械的歪みが生じる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記の接着剤が固化す
るときに生じる機械的歪みを避ける対策として、特開平
2−245720にはパイプの内側にコイルバネまたは
O−リングで光学素子を押えて固定する方法が開示され
ている。しかし、コイルバネやO−リングは長時間押え
つけていると次第に変形して光学素子の位置がずれる。
【0007】本考案は前記の課題を解決するためなされ
たもので、消光性能が高く、挿入損失が低い光アイソレ
ータであり、部品の組立及び接合が容易にできる光アイ
ソレータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本考案の光アイソレータを、実施例に対応
する図1に従って説明する。
【0009】同図で偏光子1、ファラデー回転子3、検
光子2、及びファラデー回転子3に磁界を印加する円筒
磁石4からなる光アイソレータ10において、偏光子1
は金属部材5の内側に配置されて、金属部材11及び1
2で挟まれて固定されている。金属部材5、11、12
及び偏光子1の間隙は半田で埋められている。検光子2
は金属部材6の内側に配置されて、金属部材15及び1
6で挟まれて固定されている。金属部材6、15、16
及び検光子2の間隙は半田で埋められている。ファラデ
ー回転子3は円筒磁石4の内側に配置され、2個の金属
部材13及び14に挟まれて固定されている。円筒磁石
4、金属部材13、14、及びファラデー回転子3の間
隙は半田で埋められている。
【0010】図1の光アイソレータでは、偏光子1(ま
たは検光子2)が、円筒状の金属部材5(または金属部
材6)の内側で金属部材11及び12(または金属部材
15及び16)に挟まれて固定されているが、一体に形
成された金属部材によって偏光子1及び検光子2が固定
されるようにしてもよい。
【0011】前記の各部品は他の部品との境界部分に半
田を塗布しておき、部品を組み立てた後、半田を溶融し
て間隙を半田で埋める。図1に示すように金属部材5、
金属部材6、及び円筒磁石4に半田を挿入する孔20を
設けておき、孔20に半田を配置しておくと作業がしや
すい。円筒磁石4に孔20をあけたくないときは、例え
ば金属部材11、12、13、14、15、16に夫
々、孔20を設けるとよい。
【0012】
【作用】光学素子は金属部材により固定されており、熱
膨張係数が異なる光学素子と金属部材が直接、半田で接
合されていないため、半田が固化するとき収縮による不
均一な機械的歪みが生じない。また、部品の間隙を半田
で埋めることにより、光アイソレータの構造が安定し、
長時間経過しても光学素子の位置がずれないので、光ア
イソレータの特性が低下することはない。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。
【0014】図1は本考案を適用した1実施例の光アイ
ソレータの断面図である。
【0015】同図の光アイソレータ10は偏光子1、フ
ァラデー回転子3、検光子2、ファラデー回転子3に磁
界を印加する円筒磁石4、および金属部材5、6、1
1、12、13、14、15、16を組み立て外筒7内に
配置し、各部品の間隙を半田で埋めて一体に形成してい
る。金属部材5、金属部材6、及び円筒磁石4に設けら
れた孔20は、半田を挿入する孔である。
【0016】偏光子1はガラス偏光板を金属部材5の内
周面に、検光子2はガラス偏光板を金属部材6の内周面
に納まる外径の円柱状に形成する。ファラデー回転子3
はビスマス置換希土類鉄ガーネット結晶を円筒磁石4に
納まる円柱状に形成する。金属部材5、6、11、1
2、13、14、15、16はすべて半田付け可能な
錫、銀、金、パラジウム、銅、およびこれらの金属を主
体とする合金を材料として形成する。金属部材5(また
は金属部材6)は円筒磁石4と同じ外径で、幅が偏光子
1(または検光子2)、及び金属部材11、12(また
は金属部材15、16)の幅の和に等しく形成する。円筒
磁石4の幅は、ファラデー回転子3、および金属部材1
3、14の幅の和に等しい。また、外筒7の幅は金属部
材5、円筒磁石4、及び金属部材6の幅の和に等しく形
成する。
【0017】金属部材5、金属部材6、及び円筒磁石4
は夫々、4個の孔20を左右両端の径方向に対称な位置
で、光軸に対して垂直な方向に設ける。各々の孔20に
は半田を挿入しておく。
【0018】偏光子1(または検光子2)は金属部材5
(または金属部材6)の内側に配置し、両側から金属部
材11、12(または金属部材15、16)で挟み込ん
で固定する。ファラデー回転子3は円筒磁石4の内側に
配置し、両側から金属部材13、14で挟み込んで固定す
る。次に各々の孔20に挿入しておいた半田を溶融し、
金属部材5、11、12及び偏光子1の間隙、及び金属
部材6、15、16及び検光子2の間隙を半田で埋め
る。また、円筒磁石4、金属部材13、14、及びファ
ラデー回転子3の間隙も半田で埋める。
【0019】前記の部品全体を図1に示す順に外筒7の
内側に配置し、外筒7と金属部材11、及び外筒7と金属
部材16を半田で接合して固定し、光アイソレータ10
が完成する。
【0020】偏光子1及び検光子2を固定する金属部材
は、図2〜図4に示すように形成してもよい。偏光子1
の場合で例示しているが、検光子2の場合も同様であ
る。図2は傾斜した偏光子1の場合、金属部材5の内側
に偏光子1を配置し、傾斜をもって形成された金属部材
11、12で挟み込んで固定している。図3は金属部材
5を一体に形成し、偏光子1が金属部材5の内部で固定
されている。図4は金属部材5の片側を開放し、偏光子
1を金属部材5の内側に配置し、金属部材11で固定し
ている。
【0021】金属部材が半田付けしにくい金属である場
合は、表面に予め金メッキを施して金属膜を形成してお
くとよい。金の他、例えば錫や銀、パラジウム、銅のメ
ッキでもよい。金属膜の形成方法もメッキに限らず、例
えば真空蒸着やスパッタの方法も使用できる。
【0022】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように本考案の光
アイソレータは、半田付けのために光学素子に金属薄膜
を形成する必要がなく製造が簡単である。光学素子は熱
膨張係数が異なる他の部品と半田で接合されずに固定さ
れているため、歪が発生せず、光アイソレータの特性が
劣化しない。また、接着剤を使用しないため光アイソレ
ータの耐候性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する1実施例の光アイソレータの
断面図。
【図2】傾斜した光学素子を金属部材で固定しているこ
とを表す断面図。
【図3】光学素子を一体に形成した金属部材で固定して
いることを表す断面図。
【図4】光学素子を2個の金属部材で固定していること
を表す断面図。
【図5】従来の光アイソレータの断面図。
【符号の説明】
1は偏光子、2は検光子、3はファラデー回転子、4は
円筒磁石、5及び6は金属部材、7は外筒、10は光ア
イソレータ、11、12、13、14、15、16は金
属部材、20は孔である。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光子、ファラデー回転子、検光子、及
    びファラデー回転子に磁界を印加する磁石からなる光ア
    イソレータにおいて、偏光子及び検光子は各々少なくと
    も1つの金属部材で固定され、金属部材と偏光子の間
    隙、及び金属部材と検光子の間隙が半田で埋められ、フ
    ァラデー回転子は磁石の内側に配置され、2個の金属部
    材に挟まれて固定され、磁石、金属部材、及びファラデ
    ー回転子の間隙が半田で埋められていることを特徴とす
    る光アイソレータ。
  2. 【請求項2】 前記金属部材、または金属部材及び磁石
    に半田を挿入する孔が設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の光アイソレータ。
JP5805891U 1990-04-18 1991-07-24 光アイソレータ Expired - Lifetime JP2529484Y2 (ja)

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JP5805891U JP2529484Y2 (ja) 1991-07-24 1991-07-24 光アイソレータ
US08/152,903 US5341235A (en) 1990-04-18 1993-11-15 Optical isolator and method for preparing same

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JPH0511125U JPH0511125U (ja) 1993-02-12
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