JP2529423B2 - ストリ―ムデ―タ処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、大量のデータを検索するデータベースシス
テム等に利用されるストリームデータ処理装置に関する
ものである。

従来の技術 従来、ストリームデータ処理装置を用いてデータベー
スの検索を行なう場合、検索結果はレコードそれ自体で
あり、検索に成功したレコードを予め確保したメモリに
書き込でいた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のストリームデータ処理装置は検
索結果のレコード群を格納するために大量のメモリを予
め確保しておかなければならないという課題があった。

本発明は上記課題に鑑み、第１の目的は検索結果の出
力を格納するために小量の記憶スペースの使用で済み、
この結果を用いて実際のレコード本体を参照することが
できるようにするものである。また第２の目的は十分な
記憶スペースが存在するときには、レコード本体を検索
結果の出力もできるようにするものである。

課題を解決するための手段 本発明は、第１に、ストリームの先頭からのオフセッ
トを検索結果として出力するようにしたものである。ま
た、第２、入力したレコードを格納する部位をもたせ、
検索に成功した場合はここに格納したレコードを出力す
ることを可能にしたものである。

作 用 本発明は第１に検索に成功したレコードの先頭からの
オフセットを検索結果として出力する事によりストリー
ムデータの源からレコード本体を参照することができる
ようにしたものである。この際、何番目に入力されたレ
コードかを知りレコード本体を参照するには、固定長の
レコードの場合はレコードの長さと何番目のレコードか
という情報により格納場所を求める事ができる。固定長
でない場合はレコード番号と格納場所の表を予め作成し
ておくとよい。また、第２に外部からの指定により、レ
コード番号か、ストリームの先頭からのオフセットか、
レコード本体のいずれを検索結果として出力するかを選
択し、レコード本体も検索結果として出力することがで
きるようにしたものである。

実施例 以下、第１図及び第２図を参照して本発明の第１実施
例について説明する。

第１図は本発明のデータストリームを示すデータ図で
ある。第１図のおいて、レコード区切れ記号30aから30n
によって区切られたレコード31が連続して１文字ずつ流
れてくる。

第２図はストリームデータ処理装置の機能ブロック図
である。第２図において、データ記憶装置３に格納され
ているレコードの集合をストリーム発生装置２が読み込
み順番に先入れ先だしメモリ21に格納することにより、
ストリームデータ処理装置１が先入れ先だしメモリ21に
読み込み信号を与え、１文字ずつ順番にストリームとし
てデータを得ることができる。

ストリーム処理装置１内の制御装置11はストリームデ
ータ処理装置１内の各部の状態を監視するとともに各部
に制御信号をあたえる。入力バッファ15は制御装置11か
ら動作開始の信号を得ると、先入れ先だしメモリ21にデ
ータが入っていることを確認し、レコード32aを読み込
み一時的に格納する。検索装置12は入力バッファに格納
されているデータのなかに特定の文字列が存在するかど
うかを調べる装置である。レコードカウンタ14は制御装
置11によりゼロにリセットされ入力バッファからの信号
により値を１増やす。先入れ先だしメモリ13はレコード
カウンタ14の出力を入力し、制御装置11からの信号を与
えられた時、入力されているデータを格納し、外部の装
置からの読み出し信号に従い格納された順序で外部装置
に出力する。

以上のように構成されたストリームデータ処理装置
１、および外部回路によりデータを検索し検索結果をレ
コード番号で出力するには以下のようにする。

記憶装置３に検索する文字列を格納しておきストリー
ム発生器２がその文字列を読み込み、先入れ先だしメモ
リ21に格納する。制御装置11は外部から検索文字列がス
トリーム発生器２に格納されているという情報を受け、
入力バッファ15に検索文字列を読み込むことを指示す
る。入力バッファ15が検索文字列を読み込み終えたら、
制御装置11にその旨を伝える。制御装置11は入力バッフ
ァ15が検索文字列を読み終えたことを知ると、検索装置
12に入力バッファ15に格納されている検索文字列を読み
込むことを指示する。検索装置12は検索文字列を読み込
み、以下の検索過程での文字列の検索を行う。

ストリーム発生器２がデータ記憶装置３からデータを
読み込み、先入れ先だしメモリ21にレコーダ番号32aの
データの１文字目から順番に、レコード番号32b、……3
2nと先入れ先だしメモリ21が一杯になるまでデータを格
納する。

次に、外部から制御装置11に動作開始の信号が入ると
制御装置11はレコードカウンタ14をゼロにクリアし、入
力バッファ15にデータの読み込みを開始することを指示
する。入力バッファ15は制御部からの読み込み開始信号
を受けて先入れ先だしメモリ21より１文字ずつ読み込み
格納していく。その際、入力バッファ15は読み込んだ文
字がレコード区切れ記号かどうかチェックし、レコード
区切れ記号の時はその時点で一時読み込みを中断し、レ
コードカウンタ14の値を１つ増加させる共に、制御装置
11に１レコード読み込んだ旨を伝える。制御装置11は１
レコードが入力バッファ15に格納されたことを確認した
後、検索装置12に入力バッファ15に格納されているデー
タを検索するように指示する。検索装置12は入力バッフ
ァ15より１文字ずつ読み込み、既に格納されている検索
文字列との比較を行う。検索装置12は入力バッファに格
納されているレコードに検索文字列と同じ文字列を見つ
けたか、見つからなかったかを制御装置11に伝え、１レ
コードに対する検索を終了する。制御装置11は、検索装
置12が検索文字列を見つけたならばレコードカウンタ14
の値を先入れ先だしメモリ13に格納し、見つけていなけ
れば先入れ先だしメモリ13にはレコードカウンタ14の値
を格納しない。この時点で１レコードに対する検索を終
わり、次のレコードの処理に移る。次のレコードの処理
は制御装置11が入力バッファ15に先入れ先だしメモリ21
から読込みを開始するように指示することにより始ま
り、以下は最初のレコードに対する処理と同様である。

前記方法により、次々に１レコードずつ処理し、スト
リームデータ発生器２が全てのレコードを先入れ先だし
メモリ21に書き込んだならばストリームの一番最後にス
トリーム終了記号を先入れ先だしメモリ21に格納する。
処理を続けて行く過程で入力バッファ15はストリーム終
了記号をチェックし、ストリーム終了記号を検出した時
にひとつのデータストリームに対する処理が終了する。

以上のように本実施例によれば、レコード番号をカウ
ントするレコードカウンタ14の値を検索が成功したか、
しないかにより先入れ先だしメモリ13に格納したりしな
かったりするため、容易に検索文字列が存在するレコー
ド番号を得ることができる。

以下、第３図を参照して本発明の第２の実施例につい
て説明する。第３図は本発明のストリームデータ処理装
置の機能ブロック図である。第３図において、前記した
第１の実施例のストリームデータ処理装置１のレコード
カウンタ14の代わりにオフセットカウンタ16とオフセッ
トレジスタ17を挿入した構成を用いる。オフセットカウ
ンタ16は制御装置11によりゼロにクリアされ、その後入
力バッファ15が１文字を読み出すごとに値が１つ増加さ
れる。オフセットレジスタ17は入力バッファが新規に１
レコードを読み込み始める時にオフセットカウンタの値
を格納し、常に現在扱っているレコードの先頭の文字の
ストリームの先頭からのオフセットを先入れ先だしメモ
リ13に出力する。

本実施例においても第１の実施例の動作と、ほぼ同様
の動作をさせるが、第１の実施例と異なる点は第１の実
施例の場合、入力バッファは新規にレコードを読み込み
始めるときに、レコードカウンタ14をインクリメントし
たが、本実施例においては、入力バッファ15が１文字読
み込む毎にオフセットカウンタ16の値が１つ増加し、新
規にレコードを読み込み始めるときにオフセットジスタ
17にオフセットカウンタ16の出力を格納させ常に先入れ
先だしメモリ13に現在検索しているレコードのストリー
ムの先頭からのオフセットを出力し、その検索結果が、
検索文字列を持つレコードの先頭の文字のストリームの
先頭からのオフセットである点である。

以上のように本実施例によれば検索に成功したレコー
ドをストリームの先頭からのオフセットにより知ること
ができ、検索に成功したレコードのデータ記憶装置３内
における位置を容易に知ることができる。

以下、第４図を参照して本発明の第３の実施例につい
て説明する。第４図はストリームデータ処理装置の機能
ブロック図である。第４図は前記した第１の実施例のス
トリームデータ処理装置１に、オフセットカウンタ16と
オフセットレジスタ17、およびマルチプレクサ18を加え
た構成になっている。オフセットカウンタ16は制御装置
11によりレコードカウンタ14と同時にゼロにクリアさ
れ、その後入力バッファ15が１文字を読み出すごとにイ
ンクリメントされる。オフセットレジスタ17は入力バッ
ファが新規に１レコードを読み込み始める時にオフセッ
トカウンタの値を格納し常に現在扱っているレコードの
先頭の文字のストリームの先頭からのオフセットをマル
チプレクサ18に出力するものである。マルチプレクサ18
は制御装置11の指示に従いレコードカウンタ14、または
オフセットレジスタ17または入力バッファ15のいれずれ
かのデータを選択し先入れ先だしメモリ13に出力する。

本実施例においても、第１の実施例とほぼ同様に動作
させるが、予め外部より制御装置11に検索の結果をレコ
ード番号で出力するか、ストリームの先頭からのオフセ
ットで出力するか、レコードそれ自身を出力するのかを
指定しておきマルチプレクサ17をそれに対応させてセッ
トしておく。検索の結果によりレコード番号を出力する
時は第１の実施例と全く同様であり、ストリームの先頭
からのオフセットを出力する時もマルチプレクサ18の出
力がオフセットレジスタ17の出力になっているだけで、
あとはレコード番号の出力と同様である。検索に成功し
たレコードそのものを出力する時は、制御装置11が入力
バッファ15に格納されているレコードの先頭の文字から
順番にマルチプレクサ18に出力させ、１文字出力するご
とに先入れ先だしメモリ13に書き込み１レコードを全て
格納させる。

以上の様に本実施例によれば検索結果を用途に応じて
レコード番号、ストリームの先頭からのオフセット、レ
コードそれ自身のいずれかに使い分けることができる。

発明の効果 以上のように本発明は、検索結果として何番目に入力
されたレコードか、あるいはストリームの先頭からのオ
フセットかを検討結果として出力する事により、前記２
つの情報か、もしくはレコード本体かを選択して検索結
果として出力することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例におけるデータストリーム
を示すデータ図、第２図は同じく本発明の第１の実施例
におけるストリームデータ処理装置と外部回路の機能ブ
ロック図、第３図は本発明の第２の実施例におけるスト
リームデータ処理装置と外部回路の機能ブロック図、第
４図は本発明の第３の実施例におけるストリームデータ
処理装置の機能ブロック図である。 １……ストリームデータ処理装置、２……ストリームデ
ータ発生器、３……データ記憶装置、11……制御装置、
12……検索装置、13……先入れ先だしメモリ、14……レ
コードカウンタ、15……入力バッファ、16……オフセッ
トカウンタ、17……オフセットレジスタ、18……マルチ
プレクサ、21……先入れ先だしメモリ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−100223（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−287729（ＪＰ，Ａ) ＵＮＩＸ Ｓｙｓｔｅｍ Ｖ「ユー ザ、レファレンス・マニュアル」第２版 リリース３．０，ＡＴ＆Ｔ ＵＮＩＸ ソフトウェア オペレーションパシフィ ック訳・発行、共立出版発売（昭61−10 −25）、ＰＰ．97，98，111，112，139, 140

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】レコードの集合からなるデータをストリー
   ムとして読み込む入力部と、入力されたデータを検索す
   る検索部と、前記入力部が何文字読み込んだかを数えて
   レコードの区ぎれがストリームの先頭から何文字目かを
   カウントするオフセットカウンタ部と、オフセット値を
   出力する出力部から構成され、検索に成功したレコード
   のストリームの先頭からのオフセットを検索結果として
   出力することを特徴とするストリームデータ処理装置。
2. 【請求項２】入力されるレコードを一時的に格納する記
   憶装置と、レコードカウンタ、あるいはオフセットカウ
   ンタ部を具備し、検索結果として検索に成功したレコー
   ドそのものを出力するか、レコードの番号を出力する
   か、もしくはストリームの先頭からのオフセットのいず
   れかを選択することが可能にしてなることを特徴とする
   ストリームデータ処理装置。