JP2529372Y2 - 車両の暖房装置 - Google Patents

車両の暖房装置

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JP2529372Y2
JP2529372Y2 JP1989029070U JP2907089U JP2529372Y2 JP 2529372 Y2 JP2529372 Y2 JP 2529372Y2 JP 1989029070 U JP1989029070 U JP 1989029070U JP 2907089 U JP2907089 U JP 2907089U JP 2529372 Y2 JP2529372 Y2 JP 2529372Y2
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cooling water
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valve
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temperature difference
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正憲 小森
淳 山田
文章 北村
恵一 新村
秀一 中村
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は車両の暖房装置に関する。
〈従来の技術〉 車両の暖房装置の従来例として第8図に示すようなも
のがある。
すなわち、エンジン1の冷却水出口からラジエータ2
に至る冷却水通路3にはサーモスタット4が介装され、
冷却水温度が所定値以上のときにサーモスタット4が開
弁して冷却水をラジエータ2に循環させる一方、冷却水
温度が所定値未満のときに冷却水をラジエータ用バイパ
ス通路5に循環させるようになっている。また、エンジ
ン1からサーモスタット4に至る冷却水通路3から分岐
されて暖房用熱交換器6に循環させるヒータ用冷却水通
路7が設けられている。
尚、8はウォータポンプ、9はトランスミッションで
ある。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の暖房装置において
は、長い下坂にてエンジン1が過冷却されるので、暖房
効果が充分でなく車室温度が低下して非常に寒いという
不具合がある。
また、第9図に示すように、車両のもつ運動エネルギ
を流体摩擦により熱エネルギに変換して制動力を確保す
るリターダ10が設けられ、リターダ10に発生する熱を放
出するためにリターダ用熱交換器11が設けられたものが
ある(特開昭62−200040号公報参照)。そして、エンジ
ン1からの冷却水をリターダ用熱交換器11に導いた後冷
却水通路3を介してラジエータ2に導き放熱すると共に
暖房用熱交換器6に循環させるようにしている。
しかし、このものにおいては、リターダ10にて発生す
る熱により暖房効果は前記従来例より向上するが、冷却
水が過冷却状態のエンジン1を通過するため、冷却水温
度が低下して長い下坂等における暖房効果が充分でなか
った。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、
リターダを備える車両において、暖房効果を充分に確保
できるようにすることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため本考案は、第1図に示すように、運動エネル
ギを熱エネルギに変換して車両制動力を発生させるリタ
ーダAを備え、該リターダAの熱交換器Bからエンジン
冷却水を暖房用熱交換器Cに導入した後、エンジンDの
冷却水入口側に設けられたウォータポンプEに導入する
ようにしたものにおいて、前記エンジンDの冷却水出口
側に設けられエンジンDから吐出される冷却水を前記ウ
ォータポンプE上流側に連通する通路Gと前記リターダ
Aの熱交換器B入口側に連通する通路Fとに選択的に切
換えて導入すべく第1制御状態と第2制御状態とに制御
される切換弁Hと、前記エンジンDをバイパスして前記
ウォータポンプE下流側とリターダAの熱交換B器入口
側とを連通するバイパス通路Iと、該バイパス通路Iを
開閉路すべく第1制御状態と第2制御状態とに制御され
る開閉弁Jと、エンジンDの冷却水入口側と出口側の冷
却水温度差を検出する冷却水温度差検出手段Kと、検出
された冷却水温度差に応じた前記切換弁H及び開閉弁J
の制御内容を記憶し、かつ、該切換弁H及び開閉弁Jの
第1制御状態から第2制御状態への切換点となる冷却水
温度差と第2制御状態から第1制御状態への切換点とな
る冷却水温度差との間にヒステリシスを持たせた制御マ
ップを参照して当該切換弁H及び開閉弁Jを制御する制
御手段Lと、を含んで構成され、開閉弁Jを第1制御状
態に制御し、冷却水温度差が所定値以上のときに該切換
弁H及び開閉弁Jを第2制御状態に制御する制御内容を
記憶している構成とした。
〈作用〉 そして、エンジンの冷却水入口側と出口側の冷却水温
度差が所定値未満のときに、エンジン冷却水の一部をエ
ンジンを通過させることなくリターダの熱交換器に導入
した後、暖房用熱交換器に導入するようにした。
〈実施例〉 以下に、本考案の一実施例を第2図〜第7図に基づい
て説明する。尚、従来例と同一要素には第9図と同一符
号を付して説明を省略する。
第2図において、エンジン1の冷却水出口には、電磁
式切換弁21が取付けられ、切換弁21の一方の吐出ポート
には冷却水通路3が取付けられている。この冷却水通路
3は、リターダ用熱交換器11を通過した後、サーモスタ
ット4に至るように構成されている。前記切換弁21の他
方の吐出ポートには連通路22の一端が連通接続され、連
通路22の他端はウォータポンプ8上流の冷却水通路3に
連通接続されている。前記エンジン1の冷却水出口には
冷却水温度を検出する第1水温センサ23が設けられてい
る。
また、前記ウォータポンプ8下流の冷却水通路3とリ
ターダ用熱交換器11の入口側冷却水通路3とがバイパス
通路24によりエンジン1本体をバイパスして連通され、
前記バイパス通路24には電磁式開閉弁25が介装されてい
る。また、エンジン1の冷却水入口には冷却水温度を検
出する第2水温センサ26が設けられている。
前記第1及び第2水温センサ23,26の検出信号は第3
図に示すようにマイクロコンピュータ等からなる制御手
段としての制御装置27に入力され、制御装置27は第4図
のフローチャートに従って作動して切換弁21と開閉弁25
とを駆動制御するようになっている。
ここでは、第1及び第2水温センサ23,26が冷却水温
度差検出手段を構成し、また、制御装置27が制御手段と
しての機能を有する。
次に、作用を第4図のフローチャートに従って説明す
る。
S1では、第1及び第2水温センサ23,26により検出さ
れた冷却水温度を読込む。
S2では、検出されたエンジン1の出口側冷却水温度t2
と入口側冷却水温度t1との温度差Δt(t=t2−t1)を
演算する。
S3では、演算された温度差Δtに基づいてマップから
切換弁21と開閉弁25の制御値を検索する。前記マップ
は、第5図に示すように、温度差Δtが所定値以上すな
わちエンジン1内での冷却水温度上昇が所定値以上のと
きに、切換弁21と開閉弁25とをオフ(第2制御状態)さ
せる一方、温度差Δtが所定値未満のときに、切換弁21
と開閉弁25とをオン(第1制御状態)させる。ここで、
切換弁21のオフ時にはエンジン1からの冷却水が切換弁
21の一方の吐出ポートからリターダ用熱交換器11に流通
させる一方、切換弁21のオン時にはエンジン1からの冷
却水が切換弁21の他方の吐出ポートから連通路22に流通
させるようになっている。また、切換弁21と開閉弁25の
制御値を記憶しているマップ(図5参照)は、切換弁21
及び開閉弁25のオンからオフへの切換点となる冷却水温
度差と、オフからオンへの切換点となる冷却水温度差と
の間にヒステリシスを持たせてある。そして、このマッ
プは、冷却水温度差が所定値未満のときに切換弁21及び
開閉弁25をオンし、冷却水温度差が所定値以上のときに
切換弁21及び開閉弁25をオフさせる制御内容を記憶して
いる。
S4では、検索された制御値に基づいて切換弁21及び開
閉弁25を駆動制御する。
かかる制御時における冷却水の流れを、第6図及び第
7図に基づいて説明する。
すなわち、前記温度差Δtが所定値以上のとき、すな
わちエンジン1内での冷却水の温度上昇が所定値以上の
ときには、第6図に示すように、エンジン1から吐出さ
れた冷却水は、リターダ用熱交換器11を通過した後、ラ
ジエータ用バイパス通路5及びヒータ用冷却水通路7を
流通し、さらにウォータポンプ8を通過してエンジン1
に流入する。
このとき、冷却水はエンジン1内にて加熱されて昇温
されているので、冷房用熱交換器6にて充分に放熱でき
るため、暖房効果を充分に図れる。
また、前記温度差Δtが所定値未満のとき、すなわち
エンジン1内での温度上昇が所定値未満のときには、第
7図に示すように、エンジン1から吐出された冷却水
は、切換弁21から連通路22を介してゥォータポンプ8に
導入された後、ウォータポンプ8からエンジン1とバイ
パス通路24とに分流される。そして、バイパス通路24に
分流された冷却水はリターダ用熱交換器11を通過した
後、暖房用熱交換器6を流通しウォータポンプ8に至
る。
このとき、冷却水の一部はエンジン1内を通過するこ
となくリターダ用熱交換器11と暖房用熱交換器6とを流
通するので、エンジン1内での冷却水温度上昇が小さく
てもリターダ用熱交換器11から暖房用熱交換器6に高温
の冷却水を供給できる。従って長い下坂等において、例
えば排気ブレーキ作動中或いはエンジンブレーキ作動中
にエンジン1が過冷却されても充分な暖房効果を確保で
き、もって車室温度の低下を防止できる。
〈考案の効果〉 本考案は、以上説明したように、エンジンの冷却水入
口側と出口側の冷却水温度差に応じてエンジン冷却水の
一部をエンジンを通過させることなくリターダの熱交換
器に導入した後、暖房用熱交換器に導入するようにした
ので、長い下坂等においてエンジンが過度に冷却されて
いても暖房用熱交換器に供給される冷却水温度を高く維
持でき暖房性能を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクレーム対応図、第2図は本考案の一
実施例を示す構成図、第3図は同上の要部ブロック図、
第4図は同上のフローチャート、第5図は同上の作用を
説明するための特性図、第6図及び第7図は同上の作用
を説明するための構成図、第8図は暖房装置の従来例を
示す構成図、第9図は他の従来例を示す構成図である。 1……エンジン、3……冷却水通路、4……サーモスタ
ット、6……暖房用熱交換器、7……ヒータ用冷却水通
路、8……ウォータポンプ、10……リターダ、11……リ
ターダ用熱交換器、21……切換弁、22……連通路、23…
…第1水温センサ、24……バイパス通路、25……開閉
弁、26……第2水温センサ、27……制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新村 恵一 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産デ ィーゼル工業株式会社内 (72)考案者 中村 秀一 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産デ ィーゼル工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−170011(JP,U) 実開 昭60−5913(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】運動エネルギを熱エネルギに変換して車両
    制動力を発生させるリターダを備え、該リターダの熱交
    換器からエンジン冷却水を暖房用熱交換器に導入した
    後、エンジンの冷却水入口側に設けられたウォータポン
    プに導入するようにした車両の暖房装置において、 前記エンジンの冷却水出口側に設けられエンジンから吐
    出される冷却水を前記ウォータポンプ上流側に連通する
    通路と前記リターダの熱交換器入口側に連通する通路と
    に選択的に切換えて導入すべく第1制御状態と第2制御
    状態とに制御される切換弁と、前記エンジンをバイパス
    して前記ウォータポンプ下流側とリターダの熱交換器入
    口側とを連通するバイパス通路と、該バイパス通路を開
    閉路すべく第1制御状態と第2制御状態とに制御される
    開閉弁と、エンジンの冷却水入口側と出口側の冷却水温
    度差を検出する冷却水温度差検出手段と、検出された冷
    却水温度差に応じた前記切換弁及び開閉弁の制御内容を
    記憶し、かつ、該切換弁及び開閉弁の第1制御状態から
    第2制御状態への切換点となる冷却水温度差と第2制御
    状態から第1制御状態への切換点となる冷却水温度差と
    の間にヒステリシスを持たせた制御マップを参照して当
    該切換弁及び開閉弁を制御する制御手段と、を含んで構
    成され、前記制御マップは、冷却水温度差が所定値未満
    のときに前記切換弁及び開閉弁を第1制御状態に制御
    し、冷却水温度差が所定値以上のときに該切換弁及び開
    閉弁を第2制御状態に制御する制御内容を記憶している
    ことを特徴とする車両の暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11230969B2 (en) * 2014-04-30 2022-01-25 Cummins Inc. System and method for optimizing the integration of engines and vehicle driveline retarders

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2546230Y2 (ja) * 1991-10-14 1997-08-27 日野自動車工業株式会社 車両のリターダによる発熱を利用した暖房装置

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