JP2529343Y2 - ユニットバスの洗場カウンター - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、洗場の内側に設けるカ
ウンター本体の側壁部に点検口を設け、前記点検口を閉
じる点検蓋を設けてあるユニットバスの洗場カウンター
に関する。

【０００２】

【従来の技術】冒記の構成のユニットバスの洗場カウン
ターとしては従来、前記点検口の周部に、前記側壁部の
建方向に沿って延びる取付代を設けるとともに、前記取
付代に当付自在な当付代を前記点検蓋の周部に設けてあ
るもので、シール材を介在させながら例えばビスなどの
貫通取付具により前記取付代と当付代とを連結して洗場
カウンター内への水の侵入を防止して前記点検口を閉塞
できるようになっているものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】前記貫通取付具の締付
けにより前記シール材が取付代と当付代間に密接させ
て、この間をシールすることになるため、前記点検口が
大型化すると、それに伴い多くの前記貫通取付具を必要
としてしまい点検口に点検蓋を着脱するに多くの前記貫
通取付具を夫々取付または取外さねばならず、その作業
を煩わしいものにしていた。また、使用年数の増加によ
り前記シール材が劣化してしまうことで、止水性が低下
して洗場より洗場カウンター内に水を漏れ入させてしま
う虞もあった。本考案は、上記実情に鑑み為したもの
で、点検口に点検蓋を着脱するのに、その作業を煩わし
さなく行えるとともに、使用年数が増加しても洗場より
洗場カウンター内に水を漏れ入らせ難いユニットバスの
洗場カウンターを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の冒記のユニットバスの洗場カウンターにおいて、本考
案の特徴構成は、前記点検口の周部に前記洗場側に向け
て突出する第１鍔部を設けると共に、前記第１鍔部に外
嵌自在な第２鍔部を、前記点検蓋の周部に設け、第１鍔
部と第２鍔部の間に侵入する水を洗場側に流下させる案
内水路を、第１鍔部の周囲に形成してある点にある。

【０００５】

【作用】すなわち、点検口と点検蓋を着脱する場合前記
点検口の周部に前記洗場（５）側に向けて突出する第１
鍔部を設けると共に、前記第１鍔部に外嵌自在な第２鍔
部を、前記点検蓋の周部に設け、てあることで、前記第
１鍔部を前記第２鍔部に嵌脱して、その着脱を行え、例
えば貫通取付具などを必要としないから、点検口が大型
化しても、それによる着脱作業を煩わしいものにしな
い。また、前記第１鍔部と前記第２鍔部の間に侵入する
水を前記洗場側に流下させる案内水路を、前記第１鍔部
の周囲に形成してあることで、侵入する前記水が前記案
内水路により前記洗場側に流下させることができる。す
なわち洗場側の水が洗場カウンター内に漏れ入ってしま
わなくできることを、例えばシール材のようなものを採
用することなく行えるため、使用年数が増加しても、洗
場より洗場カウンター内に水を漏れ入らせ難くできる。

【０００６】

【考案の効果】従って、点検口に点検蓋を着脱する作業
労力を低減して、点検口が大型化しても組立てやメンテ
ナンスなどを比較的容易に行うことができ、加えて、貫
通取付具を不要にして、すっきりとした外観に仕上げる
ことができた。また、使用年数が増加しても水が洗場カ
ウンター内に漏れ入りにくく、その防水性能も向上でき
た。

【０００７】

【実施例】以下、本考案のユニットバスの洗場カウンタ
ーの一例を図面を用いて説明する。図５に示すユニット
バス１は、浴槽用水栓金具２を備えた浴槽３と洗場カウ
ンター４を備えた洗場５とに仕切ってあり、これらを囲
むように、床板６、側壁７及び天井壁（図示せず）を配
した外殻により構成してある。

【０００８】前記洗場カウンター４は、図１及び図２に
示すように、その上部に設置してある洗場用水栓金具８
へ導水する配管を収容するよう、その内方を中空にして
あるとともに、背壁９を外殻構造の前記側壁７の下端を
受けとるように組み込んで、側壁７から流れ落ちる水を
外方へ漏らさないようにできている。そして、前記洗場
カウンター４の本体の、側壁部１０に、その内方に収容
している配管メンテナンス用の点検口１１と、この点検
口１１を閉じる点検蓋１２を設けてある。

【０００９】前記点検口１１の周部の壁面１３は他のカ
ウンター本体の側壁部１０よりも少し洗場カウンター４
内方に引退してあり、点検蓋１２を取付ける際に、その
点検蓋１２が洗場カウンター４外方、すなわち洗場側へ
突出しないようにできていて、そして、この壁面１３の
縁には洗場５側に向けて突出する第１鍔部１４を設けて
あり、この第１鍔部１４に対して点検蓋１２の周部に設
けてある鍔部１５を外嵌自在にしてある。

【００１０】図３及び図４に示すように、前記第１鍔部
１４には、かえり壁１６を取付けてある。このかえり壁
１６は断面が直角に曲がった２辺を成すアングル材で形
成してあり、その一辺側が前記第１鍔部１４の外面に当
付けて取付けてあるもので第１鍔部１４と前記かえり壁
１６の前記一辺側との間にシール材２０を介在させて、
この間より水が漏れ出さないようにしてあるとともに、
前記一辺側とは別の他辺側の辺幅を延ばして、その端部
を、点検口１１に点検蓋１２を取付け状態で、蓋１２に
設けてある第２鍔部１５の内面近くに突出させてあり、
この他辺側が側壁となり、溝を形成できるようになって
いて、洗場５より洗場カウンター４内への水の漏れ入り
を抑えることができる。尚、図３及び図４に示すよう
に、点検口１１の周部の壁面１３には、この壁面１３と
カウンター本体の側壁部１０とをつなぐつなぎ壁１８側
に一部を突出するようボルトナットを介して板バネ１９
を取付けてあり、点検口１１に点検蓋１２を取付ける際
に、板バネ１９の突出部が点検蓋１２の第２鍔部１５を
前記つなぎ壁１８にしっかり押し付けて点検蓋１２全体
を点検口１１にしっかり取付けているようになってい
る。

【００１１】〔別実施例〕 点検口の周部の壁面においては、上記実施例には少し洗
場カウンター４内方へ引退させてあるものを採用してい
るが、本考案は、その点にはこだわらず、例えば図６に
示すように洗場カウンター４内方へ引退させることなく
カウンターの本体の他の側壁部１０と同一面内に点検口
１１の周部を位置させることも可能である。また、かえ
り壁の前記他辺側の辺幅は、上記実施例では点検口に点
検蓋を取付け状態においてその他辺の端部を蓋に設けて
ある第２鍔部１５の内面近くに突出する長さに設定して
あるものを採用しているが、前記端部を前記鍔部の前記
内面に接当させてもよく、そうすることで第２鍔部と第
１鍔部との間を隙間なく閉塞させることができるから洗
場側の水を洗場カウンター内に漏れ入らせ難くできる。

【００１２】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】洗場カウンターの縦断側面図

【図２】洗場カウンターの正面図

【図３】III−III断面図

【図４】IV−IV断面図

【図５】ユニットバスの一部切欠斜視図

【図６】別実施例の洗場カウンターの一部縦断側面図

【符号の説明】

５ 洗場 １０ カウンター本体の側壁部 １１ 点検口 １２ 点検蓋 １４ 第１鍔部 １５ 第２鍔部 １７ 案内水路

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗場（５）の内側に設けるカウンター本
   体の側壁部（１０）に点検口（１１）を設け、前記点検
   口（１１）を閉じる点検蓋（１２）を設けてあるユニッ
   トバスの洗場カウンターであって、 前記点検口（１１）の周部に前記洗場（５）側に向けて
   突出する第１鍔部（１４）を設けると共に、前記第１鍔
   部（１４）に外嵌自在な第２鍔部（１５）を、前記点検
   蓋（１２）の周部に設け、前記第１鍔部（１４）と前記
   第２鍔部（１５）の間に侵入する水を前記洗場（５）側
   に流下させる案内水路（１７）を、前記第１鍔部（１
   ４）の周囲に形成してあるユニットバスの洗場カウンタ
   ー。