JP2529270Y2 - 砥石台位置補正装置 - Google Patents

砥石台位置補正装置

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JP2529270Y2
JP2529270Y2 JP9491490U JP9491490U JP2529270Y2 JP 2529270 Y2 JP2529270 Y2 JP 2529270Y2 JP 9491490 U JP9491490 U JP 9491490U JP 9491490 U JP9491490 U JP 9491490U JP 2529270 Y2 JP2529270 Y2 JP 2529270Y2
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bed
wheel
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Inventor
国雄 牧野
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株式会社日平トヤマ
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は円筒研削盤の砥石台の位置を検出する砥石
台位置補正装置に関する。
「従来の技術」 第5図は側面図、第6図は平面図であり、円筒研削盤
の砥石台位置補正装置を示している。
加工物Wはテーブル1上に取付けた加工物主軸台2と
心押台3により支持される。テーブル1はベッド4上を
矢印イの左右方向に往復動するようになっている。テー
ブル1の後側下方はベッド壁面5で下っていて凹部6と
なっており、該壁面5に対向する壁面7上から後方へ向
うベッド面上にはテーブル1と直角方向の水平なスライ
ドベース8が設けてある。スライドベース8には砥石9
を備えた砥石台11が滑合してスライドベース8には砥石
台11を駆動するX軸サーボモータ12を備えたねじ送り装
置13が設けられ、ベッド4にはテーブル1を駆動するZ
軸サーボモータ14を備えたねじ送り装置15が設けられて
いる。各サーボモータ12,14はCNC制御装置16により制御
されるようになっている。
従来このようなCNC2軸制御円筒研削盤ではスライドベ
ース8の側面に砥石台11の切込方向にその長手方向を合
せてリニアスケール17が取付けられ、リニアスケール17
を読み取る位置検出センサ18が砥石台11に固定されてお
り、位置検出センサ18が読み取った位置の信号はCNC制
御装置16に入力されていた。尚、CNC制御装置16はX軸
サーボモータ12、Z軸サーボモータ14を関連動作させ
て、加工物Wにクラウニング、テーパ等の形状を付すこ
とができるものである。
「考案が解決しようとする課題」 円筒研削盤に於いてクーラント液を使用すると研削熱
によりクーラント液が熱せられてベッド4の熱変形をも
たらす。ベッド4の熱変形は第5図に点線で示すように
温度上昇につれてテーブル1の下方の部分とスライドベ
ース8の下方の部分が凹部6を間にして遠のく方向に変
位するので加工物Wと砥石9は離れる方向である。この
ようにベッド4が熱変形すると加工物W中心と砥石9の
中心が変化し研削された加工物Wの外径寸法が安定しな
い。従来例ではリニアスケール17はスライドベース8側
面に固定されていたので砥石9の位置はスライドベース
8に対する位置を検出するのでベッド4の熱変形による
加工物Wへの影響を解消することにはならなかった。
この考案は砥石台の切込方向の位置決めを行うため
に、切り込み方向に不動に配されたリニアスケールと砥
石台にリニアスケールを読み取る位置検出センサを備え
た円筒研削盤において、ベッドの熱変形の影響を受けな
い砥石位置補正装置を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この考案は砥石台の切込方向の位置決めを行うために
切込方向に配されたリニアスケールと砥石台にリニアス
ケールを読み取る位置検出センサを備えた円筒研削盤の
砥石台位置補正装置において、リニアスケールの一端を
テーブル後側下方のベッド壁面に切込方向には不動に取
付け他端を砥石台を切込方向に案内するスライドベース
に切込方向にのみ変位可能に取付けたことを特徴とする
砥石台位置補正装置である。
「実施例」 以下、この考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は円筒研削盤の側面図、第2図は平面図であ
る。円筒研削盤は砥石台位置補正装置を除くと従来例と
同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
砥石台11の切込方向(X軸方向)の位置決めは砥石台
11の切込方向に配されたリニアスケール17と砥石台11に
備えた位置検出センサ18によって行われる。
リニアスケール17の一端をテーブル1後側下方のベッ
ド4の壁面5に砥石台11の切込方向には不動に取付け、
他端を不動の切込案内部、即ち、スライドベース8に砥
石切込方向のみ変位可能に取付けてある。
第3図、第4図はリニアスケール17の両端の取付部A,
Bを示している。第3図に示すようにテーブル1の後側
面下部のベッド壁面5にはブラケット19がボルト21で固
定されている。又リニアスケール17の一端には取付部22
が設けられ、ブラケット19と取付部22間には板面が水平
な板ばね23が砥石切込方向に渡され、板ばね23は夫々小
ねじ24,25によりブラケット19と取付部22に取り付けら
れている。尚板ばね23は平行に若干離れて設けたエデン
ばねとしてもよい。第4図に示すようにスライドベース
8の側面にはブラケット26がボルト27により固定され、
ブラケット26に対向してリニアスケール17には取付部28
が設けられ、ブラケット26と取付部28間には板面を垂直
にして砥石切込方向に直角方向(Z軸方向)に板ばね29
が渡され板ばね29は夫々小ねじ31,32によりブラケット2
6と取付部28に取り付けられている。尚板ばね29はエデ
ンばねとしてもよい。
円筒研削盤を運転すると第1図に図示点線のようにベ
ッド4の熱変形が生ずる。するとリニアスケール17はテ
ーブル1の後側下方のベッド4との取付部では板ばね23
は砥石切込方向には変位出来ないのでリニアスケール17
のテーブル1側の一端はベッド4の熱変位に従って移動
する。一方リニアスケール17の他端はスライドベース8
に対して砥石切込方向に移動するが板ばね29が曲がり、
リニアスケール17は自在に長手方向に移動する。このよ
うにベッド4の熱変形により加工物Wの中心が変化する
が、砥石台11は加工物W側をほぼ基準としたリニアスケ
ール17により位置決めされるので研削された加工物Wの
外径寸法はベッド4の熱変形にかかわらず安定したもの
となる。
実施例はCNC二軸制御の円筒研削盤についてのべたが
テーブルを油圧駆動する通常の円筒研削盤においても同
様である。
〔考案の効果〕
この考案はリニアスケールの一端をテーブル後側下方
のベッド壁面に砥石台の切込方向には不動に取付け他端
を砥石台を切込方向に案内するスライドベースに切込方
向にのみ変位可能に取付け、砥石台に備える位置検出セ
ンサで砥石位置を読み取るようにしたため、ベッド熱変
形の影響を受けることがなくなり、加工物の研削外径寸
法が安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の側面図、第2図は第1図の
平面図、第3図は第1図のA部詳細図、第4図は第2図
のB部詳細図、第5図は従来例の側面図、第6図は第5
図の平面図である。 W……加工物、1……テーブル、2……加工物主軸台、
3……心押台、4……ベッド、5……ベッド壁面、6…
…凹部、7……壁面、8……スライドベース、9……砥
石、11……砥石台、12……X軸サーボモータ、13……ね
じ送り装置、14……Z軸サーボモータ、15……ねじ送り
装置、16……CNC制御装置、17……リニアスケール、18
……位置検出センサ、19……ブラケット、21……ボル
ト、22……取付部、23……板ばね、24,25……小ねじ、2
6……ブラケット、27……ボルト、28……取付部、29…
…板ばね、31,32……小ねじ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石台の切込方向の位置決めを行うために
    切込方向に配されたリニアスケールと砥石台にリニアス
    ケールを読み取る位置検出センサを備えた円筒研削盤の
    砥石台位置補正装置において、リニアスケールの一端を
    テーブル後側下方のベッド壁面に切込方向には不動に取
    付け他端を砥石台を切込方向に案内するスライドベース
    に切込方向にのみ変位可能に取付けたことを特徴とする
    砥石台位置補正装置。
JP9491490U 1990-09-10 1990-09-10 砥石台位置補正装置 Expired - Lifetime JP2529270Y2 (ja)

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JPH0451362U JPH0451362U (ja) 1992-04-30
JP2529270Y2 true JP2529270Y2 (ja) 1997-03-19

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JP6215660B2 (ja) * 2013-11-13 2017-10-18 株式会社ジェイテクト 研削盤

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JPH0451362U (ja) 1992-04-30

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