JP2529154Y2 - 空中播種装置 - Google Patents

空中播種装置

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JP2529154Y2
JP2529154Y2 JP1992043608U JP4360892U JP2529154Y2 JP 2529154 Y2 JP2529154 Y2 JP 2529154Y2 JP 1992043608 U JP1992043608 U JP 1992043608U JP 4360892 U JP4360892 U JP 4360892U JP 2529154 Y2 JP2529154 Y2 JP 2529154Y2
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centrifugal fan
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seed
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JP1992043608U
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精克 古市
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株式会社こうべ技研
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空中播種装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大規模農業においては、例えば特
開平2−274696号公報に、飛行体に薬剤タンクを
搭載し、この薬剤タンクから薬剤散布回転体に薬剤を落
下させ、この薬剤散布回転体を専用のモータで回転させ
るようにした飛行体に装着する薬剤散布装置が記載され
ているように、播種作業、薬剤散布作業等に航空機を利
用することが知られている。また、これよりも小さい規
模の農業においても、例えば実願平1−72374号公
報(実開平3−11452号)のマイクロフィルムに記
載されているように、薬剤、種子などの粒体を収納して
背負われる粒体収納タンクと、これから可撓管、管体を
介してフィンを有する散布板に粒体を落下させ、電動モ
ータでこの散布板を回転させて広範囲に薬剤、種子など
を散布できるようにした背負い式電動散粒機が用いられ
ることがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来例によれば、薬剤散布回転体あるいは散布板が専
用のモータによって駆動されているので、航空機のエン
ジン回転数を変化させて例えば飛行速度、高度などの飛
行状態を変化させた時に散布範囲及び散布量をその飛行
状態に対応して変化させることができず、種子の分散状
態を一定にできないという問題がある。 又、これらの従
来例において、このような飛行状態の変化に対応して種
子や薬剤の散布範囲及び散布量を変化させるためには、
エンジンの制御に対応してモータの回転数を制御する手
段を設ける必要があり、装置が複雑になるとともに高価
になるという問題が生じる。
【0004】本考案は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、簡単な構成で、航空機の飛行状態の変化、特
にエンジン回転数の変化に対応して種子の散布範囲を変
化させることができ、これにより、種子を効率良く広範
囲にわたって平均的に分散させて播ける空中播種装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の空中播種装置
は、上記の目的を達成するため、例えば図1に示すよう
に、航空機1に支持される基体2と、該基体2の下側に
配置されるとともに該基体1に水平回転可能に支持され
る遠心ファン3と、上記基体2の上側に配置されるとと
もに上記基体2に支持され、上記遠心ファン3の中央部
で、該遠心ファン3の中心軸34の近傍に種子を落下供
給する種子供給装置4と、上記航空機1から導出され、
前記遠心ファン3を駆動する駆動ワイヤ5とを備えるこ
とを特徴とする。
【0006】本考案の空中播種装置においては、種子供
給装置4から遠心ファン3の中央部に供給された種子が
遠心ファン3の回転により生じる風に乗ったり、遠心フ
ァン3に接触したりして遠心力を得て遠心ファン3の全
外周にわたって均等に放射方向に飛ばされる。そして、
この遠心ファン3が、専用のモータによらずに、航空機
1から導出された駆動ワイヤ5で駆動されるので、エン
ジン回転数が変化すればその変化に対応して遠心ファン
3の回転数が変化する。すなわち、エンジン回転数を上
げて高度を上げた場合やエンジン回転数を上げて速度を
上げた場合には、遠心ファン3の回転数が上がり、遠心
ファン3による播種範囲が広げられ、又、播種量を遠心
ファン3の回転数に比例して増大させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例に係る空中播種装置
を図面に基づいて具体的に説明する。
【0008】図1の斜視図及び図2の斜視図に示すよう
に、この空中播種装置は、例えばヘリコプターからなる
航空機1のソリ11を支持する脚12の一つに上下1対
のステー13を介して支持される水平板状の基体2と、
この基体2に水平回転可能に懸垂支持される遠心ファン
3と、遠心ファン3の中央部に種を落下供給する種
供給装置4とを備える。
【0009】上記遠心ファン3は、図3の斜視図に示す
ように、円板状のボトムプレート31と、ボトムプレー
ト31に適当な間隔をおいて対向し、かつ、同軸心に配
置されるドーナツ板状のトッププレート32と、これら
の間で周方向に適当な間隔を置いて設けられた多数のベ
ーン33と、ボトムプレート31の中心からトッププレ
ート32の上方に延出された中心軸34とを備える。
【0010】上記遠心ファン3を駆動するために空中播
種装置に例えば模型飛行機用のエンジンやモータ等から
なる独自の駆動装置を設けることは妨げないが、ここで
は、空中播種装置の小型化及び軽量化を図るため、航空
機1から導出され、回転力を伝達するフレキシブルワイ
ヤからなる駆動ワイヤ5によって駆動している。
【0011】図2に示すように、上記種子供給装置4は
基体2の上側に立ち挙げられたバルブユニット41とそ
の上端に連通状に連結されたロート状の種子ホッパー4
2とを備え、バルブユニット41には種子の供給量を制
御する吐出調整弁43と、種子の供給を停止させるシャ
ッター弁44とが設けられる。
【0012】吐出調整弁43は、例えばサーボモータ等
を用いて航空機1の乗員が遠隔操作できるようにするこ
とは妨げないが、ここでは、構成を簡単にするため、地
上で手動操作してその開閉度を調整するようにしてい
る。
【0013】また、シャッター弁44は、飛行中に開閉
制御する必要があるので、例えばサーボモータ等を用い
て航空機1の乗員が遠隔操作できるようにしている。な
お、図1に示すように、上記航空機1には、種子を袋か
ら空中播種装置のホッパー42に落下供給する種子ホッ
パー14が設けられる。
【0014】次に、この空中播種装置を用いる空中播種
方法について図面に基づいて具体的に説明する。航空機
1には操縦員の他に少なくとも1人の播種作業員が搭乗
し、所定量の種子が例えば袋に入れて乗員室内に搭載さ
れる。
【0015】吐出調整弁43で種子の供給量を調整した
後、所定の圃場まで飛行し、袋から種子ホッパー14を
介して種子供給装置4のホッパー42に種子を投入した
後、遠心ファン3を回転させながらシャッター弁44を
開弁し、種子をホッパー42から遠心ファン3の中央部
に落下供給する。
【0016】遠心ファン3に落下した種子は、遠心ファ
ン3から受ける遠心力と遠心ファン3が起こす風とによ
って遠心ファン3の全周囲にわたって均等に分散されて
放射方向に飛ばされ、圃場に播かれる。
【0017】播種作業員は、ホッパー42内の種子の減
り具合を観察し、必要に応じて種子を種子ホッパー14
を介してホッパー42に補給する。播種は航空機1を所
定の経路を巡行飛行させながら連続して行ってもよく、
所定の複数箇所でホバリングして播種し、ホバリング点
間では播種しないようにしてもよい。
【0018】この空中播種装置によれば、種子が遠心フ
ァン3の全周囲にわたって均等に放射方向に飛ばされる
ので、種子を効率良く広範囲にわたって平均的に分散さ
せて播ける。しかも、エンジン回転数を変化させて、例
えば高度を上げたり、速度を上げたりすると、そのエン
ジン回転数に対応して遠心ファンの回転数が上がり、播
種範囲を拡大できるとともに播種量を増大させることが
でき、高度変化や速度変化に関係なく種子の分散状態を
一定に調整することができる。
【0019】したがって、例えば高度を上げたり、飛行
速度を上げたりすることにより飛行密度を低くし、これ
により飛行時間を短縮しても一定の範囲に一定量の種子
を平均して播くことができる上、飛行時間の短縮により
播種コストをコストダウンすることができる。なお、上
記の一実施例では、航空機1に種子ホッパー14を設け
ているが、これ省略することは可能である。
【0020】また、種子供給装置4のホッパー42を航
空機1の乗員室内に配置し、ホッパー42とバルブユニ
ット41とをダクトで連通させてもよいが、種子供給装
置4内に残留する種子の量を少なくするためには、バル
ブユニット41にホッパー42を直結することが有利で
ある。
【0021】更に、実際の空中播種装置の大きさは例え
ば遠心ファン3の直径数cmないし十数cm程度の大
きさであるが、図1及び図2においては理解し易いよう
に、空中播種装置の大きさを誇張して示している。
【0022】以上のように、本考案の空中播種装置によ
れば、遠心ファンで種子を放射方向に均等に分散させて
放出できるので、種子を効率良く広範囲にわたって平均
的に分散させて播ける
【0023】又、本考案によれば、遠心ファンが航空機
から導出された駆動ワイヤで回転駆動されるように構成
しているので、遠心ファンを駆動する専用モータやこの
専用モータを制御する手段が不要となるので、簡単な構
成で、エンジン回転数を上げて高度を上げた場合やエン
ジン回転数を上げて速度を上げた場合には、遠心ファン
3の回転数が上がり、遠心ファン3による播種範囲が広
げられ、又、播種量を遠心ファン3の回転数に比例して
増大させることができる。この結果、飛行高度や飛行速
度の変化に対して自動的に播種範囲及び播種量を調整し
て、播種量の分布を一定にすることかできる。もちろ
ん、遠心ファンが航空機から導出された駆動ワイヤで回
転駆動されるように構成しているので、空中播種装置の
小型化及び軽量化を図ることができる。
【0024】また、本考案の空中播種装置において、種
子供給装置が、供給する種子の量を制御する吐出調整弁
を備える場合には、播種される種子の種類、播種密度、
飛行速度、遠心ファンの回転速度等に対応して最適の種
子供給量を選定することができる。
【0025】更に、本考案の空中播種装置において、種
子供給装置が、種子の供給を遮断するシャッター弁を備
える場合には、飛行中の播種の開始及び終了を確実に制
御でき、所要の圃場に的確に種子を播くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置及び本考案方法の斜視図である。
【図2】本考案装置の斜視図である。
【図3】本考案の遠心ファンの斜視図である。
【符号の説明】
1 航空機 2 基体 3 遠心ファン 4 種子供給装置 5 駆動ワイヤ 43 吐出調整弁 44 シャッター弁

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機(1) に支持される基体(2) と、該
    基体(2) の下側に配置されるとともに該基体(2) に水平
    回転可能に支持される遠心ファン(3) と、上記基体(2)
    の上側に配置されるとともに上記基体(2) に支持され、
    上記遠心ファン(3) の中央部に種子を落下供給する種子
    供給装置(4) と、上記航空機(1) から導出され、前記遠
    心ファン(3) を駆動する駆動ワイヤ(5) とを備えること
    を特徴とする空中播種装置。
  2. 【請求項2】 上記播種装置(4) が、供給する種子の量
    を制御する吐出調整弁(43)を備える請求項1に記載の空
    中播種装置。
  3. 【請求項3】 上記種子供給装置(4) が、種子の供給を
    遮断するシャッター弁(44)を備える請求項1または2に
    記載の空中播種装置。
JP1992043608U 1992-06-23 1992-06-23 空中播種装置 Expired - Lifetime JP2529154Y2 (ja)

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JPH063012U JPH063012U (ja) 1994-01-18
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