JP2529136Y2 - 包丁立て - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、常時使用する包丁の
出し入れを安全、簡単にし且つ衛生的な包丁立てにする
ことに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、調理台の扉の裏に取りつけた固
定型包丁立ての差し込み溝に包丁の刃を下に垂直に差し
込むか、移動出来る箱型包丁立てに包丁を垂直又は斜め
下向けに差し込む方法であつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の方法では、次ぎ
の様な欠点があった。 （イ）固定型は容器内が汚れた場合に拭きにくく非衛生
的であり、又、包丁を頻繁に使う時にその都度、包丁を
乾いた布で拭き扉を開閉しなければならず面倒である。

【ロ】移動可能型は調理台の付近に箱型容器を置き３本
ないし４本の包丁を垂直に差し込んで使用するため、常
時使う１本だけを出し入れするには不適当であり、又、
無駄なスペースを取ることにもなる。斜め下に差し込む
場合も、刃が容器の面に当たり非衛生的である。容器自
体も簡単には洗えず非衛生的である。 （ハ）上記の他、包丁を洗った後、食器水切り篭の中に
包丁立てを使わずに包丁をそのまま入れているケースが
よくあるが、此の場合も包丁の刃を損傷したり、篭を傷
つけたり、指を傷つける危険性が高く問題点が多い。本
考案は、これらの欠点を解消するためになされたもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】包丁（９）のねもと垂直
部（１２）を上面円型開口部（２）に入れると刃（１
３）が貫通溝部（４）に入り、ねもと垂直部（１２）が
上面円型開口後部（７）に接触し、つか（１１）が上面
平面部（８）に乗り、柄（１０）が凹部溝（５）に収ま
る。又、両側面を貫通する側面開口部（６）を設けて差
し込まれた包丁の刃先が速やかに乾燥できる。以上の構
成からなる包丁立てである。

【０００５】

【作用】調理台の上、流しの台の上、食器水切り篭の
中、引きだしの中等に包丁の刃を下に自然に水切り乾燥
を速やかにする形でスペースもあまりとらない。従って
調理台以外の所での包丁使用も安全、且つ衛生的に使用
することができる。

【０００６】

【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。図
面は本考案の実施例を示し、図１は使用した時の状態を
例示し、図２及び図３はそれぞれ異なった方向からみた
斜視図である。 本考案は陶器、磁器、合成樹脂、ステン
レス等の固形物質で作る。 （イ）上面円型開口部（２）と前面円型開口部（３）そ
れぞれは、両側面を貫通する側面開口部（６）と連結し
た形で設けられ、その底面は前面開口部（３）の底面と
同じ位置とし、後面は上面円型開口部（２）の上面円型
開口後部（７）と同じ位置に設ける。前面円型開口部
（３）と側面開口部（６）はそれぞれ水平に設け、上面
円型開口部（２）は垂直に設けている。（ここでいう水
平とは、包丁を立てた時に包丁の刃が当たらない程度の
水平方向を指し、垂直とは、包丁を立てた時に包丁の刃
が垂直方向に納まるようにしたものである。）尚、貫通
溝部（４）は包丁（９）を立てた時の安定を図るため狭
くする。凹部溝（５）は、柄（１０）を安定させ、且
つ、乾燥を早めるためくぼみをつけてある。 （ロ）包丁（９）の刃（１３）のねもと垂直部（１２）
は側面開口部（６）と上面円型開口後部（７）に接触し
上面平面部（８）の上に、つか（１１）が乗り、柄（１
０）も凹部溝（５）に納まるので刃（１３）は何れの面
にも接することなく安定するので安全衛生的に容易に出
し入れ自在にできる。又、両側面を貫通した側面開口部
（６）を前面円型開口部（３）と上面円型開口部（２）
及び貫通溝部（４）とを空間で繋がれた形の構成にして
あるので、洗浄後の包丁は常に通気性の良い中で保管さ
れるので、使用度が多い調理具でありながら何かと不衛
生になりがちな包丁を常に衛生的に使用することができ
る。

【０００７】

【考案の効果】常時使用する包丁の出し入れが極めて簡
単にでき、包丁を洗った後は乾いた布等で刃の面を拭か
なくても柄を持って軽く水切りをすればそのまま包丁を
バランス良く立てることができるとともに、短時間に刃
先は速やかに乾燥するので、常に衛生的に保管できるの
で、食中毒等よりの不安を解消できる。又、包丁を立て
た時は刃が垂直に下向きとなるため安全であり本体は洗
い易い構造にしてあるため衛生的である。本体を小さく
作れば食卓上で果物やチーズを切るナイフたてにも使用
できる。又、本体を陶器で製作した場合、一方の側面の
下部にうわ薬をつけず本焼きにすれば砥石としても利用
することができる。尚、本体を果物や花の形にして台
所、又は卓上でのインテリア用品として楽しい雰意気ず
くりにも利用できる活気的なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の本体に包丁を立てた状態を示す実施斜
視図面である。

【図２】本考案本体の斜視図面である。

【図３】本考案の側面図である。

【符号の説明】

（１）は 本体 （２）は 上面円型開口部 （３）は 前面円型開口部 （４）は 貫通溝部 （５）は 凹部溝 （６）は 側面開口部 （７）は 上面円型開口後部 （８）は 上面平面部 （９）は 包丁 （１０）は 柄 （１１）は つか （１２）は 刃のねもと垂直部 （１３）は 刃

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】陶器、磁器、合成樹脂、ステンレス等の固
   形物質で作られた本体（１）の前面に前面円型開口部
   （３）と上面に上面円型開口部（２）を貫通溝部（４）
   で繋ぎ、上面後部中央に凹部溝（５）を設けるととも
   に、前面に設けられている円型開口部（３）は包丁
   （９）の刃（１３）が当たらない深さとし、本体（１）
   の両側面を貫通する側面開口部（６）を設け、前記前面
   円型開口部（３）と側面開口部（６）はそれぞれ水平に
   設けられ、上面円型開口部（２）は垂直に設けられ、上
   面円型開口部（２）と前面円型開口部（３）と側面開口
   部（６）は直接連結していることを特徴とする包丁立
   て。