JP2528866Y2 - 石炭スラリ−を粉砕するボ−ルミル - Google Patents

石炭スラリ−を粉砕するボ−ルミル

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JP2528866Y2
JP2528866Y2 JP1990037170U JP3717090U JP2528866Y2 JP 2528866 Y2 JP2528866 Y2 JP 2528866Y2 JP 1990037170 U JP1990037170 U JP 1990037170U JP 3717090 U JP3717090 U JP 3717090U JP 2528866 Y2 JP2528866 Y2 JP 2528866Y2
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ball mill
pulverizing
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coal slurry
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弘憲 尾崎
保男 久保田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ボールミルに係り、とくに石炭を固相とす
るスラリーを粉砕し製造するのに有効な石炭スラリーを
粉砕するボールミルに関するものである。
〔従来の技術〕
石炭スラリーは、例えばCOM(石炭・油混合燃料)やC
WM(石炭・水混合燃料)などは、液体に類似するハンド
リング性を有するので、微粉炭の輸送に有用であるばか
りでなく、ボイラにて直接燃焼させたり、またCWMは石
炭ガス化炉用の原料としても使用することができて、石
炭利用の拡大の促進に貢献している新しい形態の燃料で
ある。
石炭スラリーを粉砕し製造するために、例えばボール
ミルが好適であり、固体である細砕された石炭類が液体
である重油または水とともに供給されて、粉砕作用が行
われ、COMやCWMが製造される。
前記の石炭スラリーの粉砕・製造にさいしては、石炭
が充分に粉砕されて、その粒度分布には粗大粒子の存在
を少なくすることが必要であり、かかる要件のもとで、
石炭スラリーは支障なく燃焼させることができる。
ボールミルは円筒状の胴体の内面にライナが張設せ
れ、また、内部に粉砕媒体が充填されて回転運動のもと
で固体材料が粉砕される。
ボールミルを用いて固体材料が乾式にて粉砕される場
合には、胴体の回転に伴いライナのリフターにより粉砕
媒体を掻き上げて、粉砕媒体が所定の高さに達したとき
重力の作用が掻き上げ力に抗して増加し、瀑布状にまた
はカスケード状の運動のもとで流下して、胴体のライナ
ならびに粉砕媒体相互の衝突が行われるとともに、材料
は前記の粉砕媒体間において、衝突力、摩擦力などを受
けて粉砕が行われる。
一方、ボールミルを用いて石炭スラリーを粉砕する場
合には、上述のような粉砕媒体の掻き上げは存在する液
体が潤滑剤として作用するので充分に行われず、石炭ス
ラリーに対する粉砕効果は一般に乾式粉砕に比して低下
する。
従来のセメント粉砕用などのボールミルのライナとし
ては、セメント協会粉砕専門委員会S−11報告などに記
載されるごとく、リフタ型、波型、円錐型、スパイラル
型、傾斜型、ステップ型など多種の型式があり、使用す
る粉砕媒体の寸法に応じて適宜選択されている。
また、特開昭60−238165号公報は、ほぼ中央に山型状
のリフターを設けたライナーが記載されており、さら
に、特開昭61−227858号公報は、掻き上げ側の端部に設
けたフィルターと、反対側に滑落斜面とを設けたライナ
ーが記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来の構成は、主として乾式粉砕用と
して考案されたものであり、湿式粉砕用に用いる場合
は、エネルギー効果を犠牲にして、ミル回転数の増加に
より粉砕媒体の掻き上げを補償し、その作用を確保して
いた。
特開昭61−227858号公報記載のライナーは、ミル回転
に伴い、粉砕媒体が掻き上げられた後、頂面から滑落斜
面の表面に沿って流下するが、そのさい液体が存在する
と潤滑剤として作用するので自転による転動が大巾に制
御され、滑走してしまう。
したがって、胴体内の粉砕媒体の掻き上げ量も上記滑
走のために抑制され、しかも、粉砕媒体の循環攪拌作用
も不活溌となり、粉砕媒体間ならびに粉砕媒体とライナ
との間に充填されている固体材料には充分なかみ込みの
衝撃力、摩擦力の付与ができなくなり、高効率下での石
炭スラリーの粉砕が達成されないという問題があった。
本考案は上述の問題点を解決するためになされたもの
で、その目的は、ボールミルのライナの表面に沿っての
粉砕媒体の滑走を抑制できて、充分な転動を行わしめ、
しかも粉砕媒体の循環攪拌作用を促進させて、石炭スラ
リーの充分な粉砕ができる石炭スラリーを粉砕するボー
ルミルを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本考案は、石炭スラリ
ーを粉砕するボールミルであって、上記ボールミルに設
けたライナは、ミル回転方向前方に配設したリフター部
とリフター部の頂面と接続した案内部と案内部の下端部
と接続した転動部とからなり、上記案内部はミル回転方
向と逆方向に下方傾斜され、上記転動部は小波状の転動
面が形成されて、石炭スラリーの粉砕にあたり、粉砕媒
体はリフター部により掻き上げられて流下し、転動部に
てリフター部から移動してくる粉砕媒体の滑走を抑制し
転動せしめて移動させることを特徴とするものである。
〔作用〕
以上の構成により、上記ボールミルに設けたライナで
はボールミルの胴体の回転に伴い、ミル回転方向に配設
されたリフター部により粉砕媒体が掻き上げられたの
ち、リフター部の頂部から案内部へと下方移動され、す
なわち、ミル回転方向と逆方向に移動され、引続き転動
部にて小波状の転動面に沿って転動を生じながら移動す
ることによってリフター部から移動してくる粉砕媒体の
滑走を抑制して充分な転動がなされ、しかも粉砕媒体の
循環攪拌作用を促進させて粉砕することができるので、
潤滑性を有する石炭スラリーを粉砕する場合において充
分な粉砕ができて粉砕効率の改善が達せられる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案に係る石炭スラリーを粉砕するボール
ミルに設けたライナの要部断面図、第2図は第1図の動
作をしめす説明図である。
第1図において、1はライナをしめし、図示しないボ
ールミルの胴体の内面に張設されている。7はライナ1
の取付面をしめし、6は胴体とボルト締結するためのボ
ルト孔である。
ミル回転方向A前方には粉砕媒体を掻き上げるための
リフター部2が設けられ、リフター部2の頂部は頂面3
が形成される。4は案内部をしめし、案内部4の一端は
頂面3の一端と接続されるとともに、下端部はライナ1
の転動部5と接続される。9はライナ1の後部端面であ
る。
上記案内部4はミル回転方向Aとほぼ逆方向に下方傾
斜されるとともに、転動部5の全幅方向にわたり、小波
状の転動面5′が形成されており、上記リフター部2の
頂面から移動してくる粉砕媒体8の滑走を抑制して転動
面5′の表面に沿って自転による転動を行わせながら、
粉砕媒体8は谷部5aから山部5bを指向して移動され、再
び山部5bから谷部5a′へ、さらに谷部5a′から山部5b′
などのように順次移動されて、図示されていない隣接さ
れたライナ1のリフター部2に至り、粉砕媒体8の移動
が繰り返されるように案内されている。
第2図において、ボールミルはミル回転方向Aに回転
されて、粉砕媒体8が掻き上げられた後、頂面3から案
内部4を下降し転動部5に沿って矢印Bのごとく自転に
よる転動が行われるとともに、矢印Cのごとく谷部5aか
ら山部5bを指向して移動される。このさい山部5b,5b′
が段階的に形成されている。
次に作用を説明する。
ボールミルは内部に所要量の粉砕媒体8が充填され、
所要の回転数のもとでミル回転方向Aのごとく回転され
ると、粉砕媒体8が運動され、ライナ1のリフター部2
による掻き上げにより、粉砕媒体が所定の高さに達した
さいに、ボールミルの内部に投出されて流下される。そ
して、粉砕媒体8がリフター部2により掻き上げられる
さいに、リフター部2の頂面3から案内部4へと下降移
動して、転動部5に沿って矢印Bのごとく自転による転
動を行わせながら、粉砕媒体8は矢印Cのごとく谷部5a
から山部5bを指向して移動され、リフター部2から移動
してくる粉砕媒体8が転動部5の転動面5′を滑走して
しまうことが抑制される。
粉砕媒体8はライナ1表面方向に多段に層状に充填さ
れているので、ライナ1表面における上述のような粉砕
媒体8の運動に随伴されて上記粉砕媒体8は層状に運動
されることにより、上記所定の高さに達したときにボー
ルミルの内部に多数個、流下されることとなり、粉砕媒
体8の循環攪拌作用が活溌に行われ、粉砕媒体8間なら
びに粉砕媒体8とライナ1との間に充填されている固体
材料からなる石炭には充分なかみ込みのもとで衝撃力、
摩擦力の付与が促進され、潤滑性を有する石炭スラリー
であっても上記滑走が抑制されることにより、充分な粉
砕が行われ、粉砕効率を促進させることができる。
本考案によるボールミルの石炭スラリー粉砕性能を従
来例のものと比較すれば、下記のとおりである。
ボールミル寸法(内径mm×長さmm)750×1500 ミル回転数 36.6 rpm ミル動力 19 KWh/t−COM 製品粒度,COM 本考案 200 メッシュ通過 84.0% 従来例 200 メッシュ通過 80.7% 〔考案の効果〕 以上説明したように、本考案によれば、リフター部か
ら移動してくる粉砕媒体の滑走を抑制して充分な転動の
もとで石炭スラリーの粉砕ができ、しかも、粉砕媒体の
循環攪拌作用を促進させて粉砕することができる。この
ため潤滑性を有する石炭スラリーの粉砕であっても、充
分な粉砕が可能であり粉砕効率が低下することを有効に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る石炭スラリーを粉砕するボールミ
ルに設けたライナの要部断面図、第2図は第1図の動作
をしめす説明図である。 1……ライナ、2……リフター部 3……頂面、4……案内部 5……転動部、8……粉砕媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−93358(JP,A) 実公 昭57−42513(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】石炭スラリーを粉砕するボールミルであっ
    て、上記ボールミルに設けたライナは、ミル回転方向前
    方に配設したリフター部とリフター部の頂面と接続した
    案内部と案内部の下端部と接続した転動部とからなり、
    上記案内部はミル回転方向と逆方向に下方傾斜され、上
    記転動部は小波状の転動面が形成されて、石炭スラリー
    の粉砕にあたり、粉砕媒体はリフター部により掻き上げ
    られて流下し、転動部にてリフター部から移動してくる
    粉砕媒体の滑走を抑制し転動せしめて移動させることを
    特徴とする石炭スラリーを粉砕するボールミル。
JP1990037170U 1990-04-06 1990-04-06 石炭スラリ−を粉砕するボ−ルミル Expired - Lifetime JP2528866Y2 (ja)

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JPH03128432U JPH03128432U (ja) 1991-12-25
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