JP2528025Y2 - 導電率測定用電極 - Google Patents
導電率測定用電極Info
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- JP2528025Y2 JP2528025Y2 JP1990060800U JP6080090U JP2528025Y2 JP 2528025 Y2 JP2528025 Y2 JP 2528025Y2 JP 1990060800 U JP1990060800 U JP 1990060800U JP 6080090 U JP6080090 U JP 6080090U JP 2528025 Y2 JP2528025 Y2 JP 2528025Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶液中の電解質濃度を測定する装置等に使
用される、導電率測定用の電極に関する。
用される、導電率測定用の電極に関する。
従来、溶液の導電率を測定することによつて、その溶
液中に溶解している電解質の濃度を求めることが行なわ
れている。
液中に溶解している電解質の濃度を求めることが行なわ
れている。
かかる導電率の測定は、溶液に浸した電極間に周波数
400Hz〜1KHzの交流電圧を印加し、流れる電流を測定す
るものであつて、化学製造プラント等における濃度の計
測制御をはじめ、最近では人工透析液の濃度測定などの
医療分野においても使用されている。
400Hz〜1KHzの交流電圧を印加し、流れる電流を測定す
るものであつて、化学製造プラント等における濃度の計
測制御をはじめ、最近では人工透析液の濃度測定などの
医療分野においても使用されている。
溶液の導電率の測定装置としては、例えば第２図に示
すように、ポリプロピレン等のプラスチツクからなる測
定セル１に２つの電極２を挿着したものが通常使用され
ている。電極２としては、白金電極又は白金上に白金黒
を付着させた電極、炭素粉末を加圧成形した通常の炭素
電極が一般的に使用されるが、化学プラント等の大規模
設備ではステンレス電極も使用されている。又、溶液に
電極を浸すだけで電極間に電位差を生じたり、電極と溶
液の界面に静電容量が生じたりするので、これ等の影響
を極力小さくするため、従来から電極が溶液と接する面
（接液面）の表面積を大きくする等の工夫がなされてい
る。
すように、ポリプロピレン等のプラスチツクからなる測
定セル１に２つの電極２を挿着したものが通常使用され
ている。電極２としては、白金電極又は白金上に白金黒
を付着させた電極、炭素粉末を加圧成形した通常の炭素
電極が一般的に使用されるが、化学プラント等の大規模
設備ではステンレス電極も使用されている。又、溶液に
電極を浸すだけで電極間に電位差を生じたり、電極と溶
液の界面に静電容量が生じたりするので、これ等の影響
を極力小さくするため、従来から電極が溶液と接する面
（接液面）の表面積を大きくする等の工夫がなされてい
る。
しかし、従来の導電率測定電極は前記の如く表面積を
増やすために、炭素電極や白金黒電極等のように接液面
が粗面であつたり、若しくは意図的に表面粗さを大きく
することが行なわれていたので、平滑でない接液面に異
物等が付着したり若しくは気泡が滞留しやすく、そのた
め短期間の内に電極表面をブラシ清掃や交換等の保守点
検をしなければ、安定した測定が出来なかつた。
増やすために、炭素電極や白金黒電極等のように接液面
が粗面であつたり、若しくは意図的に表面粗さを大きく
することが行なわれていたので、平滑でない接液面に異
物等が付着したり若しくは気泡が滞留しやすく、そのた
め短期間の内に電極表面をブラシ清掃や交換等の保守点
検をしなければ、安定した測定が出来なかつた。
又、白金電極や白金黒電極は材料の硬度が余り高くな
いため、製作過程や測定中に他の物と接触して表面が傷
ついたり変形しやすく、電極表面のブラシ洗浄等も不可
能であつた。一方、ステンレス電極は比較的表面が平滑
であり、ブラシ洗浄も可能であるが、表面が酸化される
等の化学的変化を受けやすい欠点があつた。
いため、製作過程や測定中に他の物と接触して表面が傷
ついたり変形しやすく、電極表面のブラシ洗浄等も不可
能であつた。一方、ステンレス電極は比較的表面が平滑
であり、ブラシ洗浄も可能であるが、表面が酸化される
等の化学的変化を受けやすい欠点があつた。
本考案はかかる従来の事情に鑑み、硬度が高く且つ化
学的に安定な材料を使用し、長期にわたつて保守点検な
しに、安定した測定が可能な導電率測定用電極を提供す
ることを目的とする。
学的に安定な材料を使用し、長期にわたつて保守点検な
しに、安定した測定が可能な導電率測定用電極を提供す
ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の導電率測定用電極
においては、該電極がガラス状炭素からなり、溶液と接
する面が表面粗さRaが0.4以下の平面であることを特徴
とする。
においては、該電極がガラス状炭素からなり、溶液と接
する面が表面粗さRaが0.4以下の平面であることを特徴
とする。
ガラス状炭素（グラツシーカーボン）は、セルロース
や樹脂を熱分解して炭素化することにより製造され、低
密度でありながら気孔率が非常に小さく、化学的に極端
に不活性であつて、しかもガラスと同等の硬度並びに金
属と同程度の電気抵抗値を有する。
や樹脂を熱分解して炭素化することにより製造され、低
密度でありながら気孔率が非常に小さく、化学的に極端
に不活性であつて、しかもガラスと同等の硬度並びに金
属と同程度の電気抵抗値を有する。
本考案では、かかるガラス状炭素を電極材料とするの
で、酸化などの化学的変化を受けず、且つ作製中や使用
中に傷付いたり変形することが殆どなく、電極作製当初
の表面状態が長期にわたつて維持される。
で、酸化などの化学的変化を受けず、且つ作製中や使用
中に傷付いたり変形することが殆どなく、電極作製当初
の表面状態が長期にわたつて維持される。
しかも、電極が溶液と接する面（接液面）を平面にし
て鏡面研摩することによつて、表面粗さ（JIS B 0601に
よる中心線平均粗さ）Raを0.4以下と平滑にしてあるの
で、測定すべき溶液中に含まれる異物等が表面に付着し
たり若しくは気泡が表面に滞留することが防止出来る。
従つて、従来の如く頻繁に電極の清掃や交換を行なわな
くても、長期にわたり安定した測定が可能である。
て鏡面研摩することによつて、表面粗さ（JIS B 0601に
よる中心線平均粗さ）Raを0.4以下と平滑にしてあるの
で、測定すべき溶液中に含まれる異物等が表面に付着し
たり若しくは気泡が表面に滞留することが防止出来る。
従つて、従来の如く頻繁に電極の清掃や交換を行なわな
くても、長期にわたり安定した測定が可能である。
尚、本考案のガラス状炭素電極においては接液面を上
記の如く平滑にしても、従来のステンレス電極程度の精
度での測定は可能であり、又印加する交流電圧の周波数
を10KHz程度に高めることにより、分極や静電容量の発
生などによる影響を抑え、従来の白金や白金黒電極若し
くは炭素電極と同等程度の精度で伝導率を測定すること
も可能である。
記の如く平滑にしても、従来のステンレス電極程度の精
度での測定は可能であり、又印加する交流電圧の周波数
を10KHz程度に高めることにより、分極や静電容量の発
生などによる影響を抑え、従来の白金や白金黒電極若し
くは炭素電極と同等程度の精度で伝導率を測定すること
も可能である。
本考案による導電率測定用電極の一具体例を説明す
る。
る。
第１図は導電率測定装置の要部であり、中心に内径10
mmの液流路３を具えたポリプロピレン製の円筒形の測定
セル１に、直径6mmのガラス状炭素からなる電極２が35m
mの間隔で２本着脱可能に取付けてある。このガラス状
炭素からなる電極２は外周面にポリプロピレン製の被覆
層４が固定してあり、被覆層４の端から液流路３に露出
した電極２の接液面５は平面であり、鏡面研摩すること
によつて表面粗さRa0.4に平滑化されている。
mmの液流路３を具えたポリプロピレン製の円筒形の測定
セル１に、直径6mmのガラス状炭素からなる電極２が35m
mの間隔で２本着脱可能に取付けてある。このガラス状
炭素からなる電極２は外周面にポリプロピレン製の被覆
層４が固定してあり、被覆層４の端から液流路３に露出
した電極２の接液面５は平面であり、鏡面研摩すること
によつて表面粗さRa0.4に平滑化されている。
上記導電率測定装置を人工透析液供給装置に取付け、
電極２に周波数10KHzの交流電圧を印加して、10〜20mS/
cmの透析液の導電率を連続的に測定した結果、８ケ月以
上にわたつて電極２のブラシ清掃や交換などの保守点検
を必要とせず、高精度で安定した導電率の測定が可能で
あつた。
電極２に周波数10KHzの交流電圧を印加して、10〜20mS/
cmの透析液の導電率を連続的に測定した結果、８ケ月以
上にわたつて電極２のブラシ清掃や交換などの保守点検
を必要とせず、高精度で安定した導電率の測定が可能で
あつた。
一方、通常の炭素電極（直径や接液面の面積は上記具
体例と同一）を具えた第２図に示す従来の導電率測定装
置では、炭素電極の接液面に異物が付着したり気泡が滞
留するため、１ケ月ごとに電極を洗浄又は交換しなけれ
ばならなかつた。
体例と同一）を具えた第２図に示す従来の導電率測定装
置では、炭素電極の接液面に異物が付着したり気泡が滞
留するため、１ケ月ごとに電極を洗浄又は交換しなけれ
ばならなかつた。
尚、第１図には電極が２個の例を示したが、例えばガ
ードを必要とする場合に用いる３電極法や、分極の影響
を極少にしたいときに電流極１対及び電圧検出極１対で
構成される４電極法など、３個以上の多数極を用いる測
定法についても本考案の電極を利用出来る。
ードを必要とする場合に用いる３電極法や、分極の影響
を極少にしたいときに電流極１対及び電圧検出極１対で
構成される４電極法など、３個以上の多数極を用いる測
定法についても本考案の電極を利用出来る。
本考案によれば、高い硬度と強度を有するため変形し
たり表面が傷付いたりすることがなく、又化学的にも安
定であつて、清掃や交換等の保守点検を行なわなくても
長期にわたり、高精度で且つ安定した測定が可能な導電
率測定用電極を提供することが出来る。
たり表面が傷付いたりすることがなく、又化学的にも安
定であつて、清掃や交換等の保守点検を行なわなくても
長期にわたり、高精度で且つ安定した測定が可能な導電
率測定用電極を提供することが出来る。
第１図は本考案の一具体例である導電率測定用電極を具
えた測定装置の要部を示す断面図であつて、第２図は従
来の導電率測定用電極を備えた測定装置の要部を示す断
面図である。 １……測定セル、２……電極 ３……液流路、４……被覆層 ５……接液面
えた測定装置の要部を示す断面図であつて、第２図は従
来の導電率測定用電極を備えた測定装置の要部を示す断
面図である。 １……測定セル、２……電極 ３……液流路、４……被覆層 ５……接液面
Claims (1)
- 【請求項１】電極間に交流電圧を印加して、流れる電流
から溶液の導電率を測定する導電率測定用電極におい
て、該電極がガラス状炭素からなり、溶液と接する面が
表面粗さRaが0.4以下の平面であることを特徴とする前
記導電率測定用電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990060800U JP2528025Y2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 導電率測定用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990060800U JP2528025Y2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 導電率測定用電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0421851U JPH0421851U (ja) | 1992-02-24 |
| JP2528025Y2 true JP2528025Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=31588483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990060800U Expired - Fee Related JP2528025Y2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 導電率測定用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2528025Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007327950A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-12-20 | Saginomiya Seisakusho Inc | 薬液用濃度計 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4582926B2 (ja) * | 2001-02-08 | 2010-11-17 | 株式会社鷺宮製作所 | 導電率計の電極 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4835893A (ja) * | 1971-08-02 | 1973-05-26 |
-
1990
- 1990-06-08 JP JP1990060800U patent/JP2528025Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007327950A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-12-20 | Saginomiya Seisakusho Inc | 薬液用濃度計 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0421851U (ja) | 1992-02-24 |
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Legal Events
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