JP2527971B2 - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

内燃機関用制御装置

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JP2527971B2 JP62174929A JP17492987A JP2527971B2 JP 2527971 B2 JP2527971 B2 JP 2527971B2 JP 62174929 A JP62174929 A JP 62174929A JP 17492987 A JP17492987 A JP 17492987A JP 2527971 B2 JP2527971 B2 JP 2527971B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の回転軸の所定基準位相角を検出
するセンサが故障した場合にも他の回転センサを用いて
内燃機関の制御を支障なく行なうことができるようにし
た内燃機関用制御装置に関する。
(従来の技術) 一般に、内燃機関の運転を電子的に制御しようとする
場合、内燃機関の回転タイミング等の検出が必要とな
る。このため、例えば、内燃機関の出力軸が所定の基準
角度位置に達する毎に基準パルスを出力する基準パルス
発生器と、その出力軸が上記基準位置の間の角度より小
さい所定角度回転する毎にカムパルスを出力するカムパ
ルス発生器とを設け、これらのパルス発生器からのパル
ス信号に基づいて燃料噴射量及び又は燃料噴射タイミン
グの最適制御が行なわれている。
したがって、このような機関制御装置にあっては、運
転中に基準パルスの発生が停止した場合、その制御が不
能となる。このため、従来では、基準パルスの発生に不
具合が生じた場合には、カムパルスを利用してそのバッ
クアップを行なうようにした構成が提案されている(特
開昭61−176811号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、機関の運転中に基準パルスが正常に出力され
なくなった場合にカムパルスにより基準パルスの代用を
図るようにした従来の装置では、カムパルスの正当性を
チェックすることができず、例えばカムパルス列中にお
いてパルスの欠落が生じている場合には、実際のクラン
ク軸の角度と制御上のクランク軸の角度と間に誤差を生
じ、機関の制御を正常に行ないえないこととなる。さら
に、機関の出力軸が1回転する間に発生するカムパルス
の数がその間に発生する基準パルスの数の整数倍に設定
されている場合、基準パルスが正しく出力されていない
状態の下にあっては、機関を始動させるとクランク軸の
角度が判断できず、始動不能となるという問題点を有し
ている。
本発明の目的は、したがって、従来技術における上述
の問題点を解決することができる改善された内燃機関用
制御装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 従来技術における上述の問題点を解決するための本発
明の特徴は、内燃機関の回転軸が所定の基準回転位置に
達する毎に基準パルスを出力する第1パルス発生器と、
基準パルスが出力された後にn(nは2以上の整数)個
のカムパルスを順次出力する第2パルス発生器とを備
え、基準パルスとカムパルスとに応答して内燃機関に供
給される燃料の制御を行う内燃機関用制御装置におい
て、第1パルス発生器からの基準パルスが正常に出力さ
れているか否かをを判別する判別手段と、該判別手段に
よって基準パルスが正常に出力されていないことが判別
された場合にカムパルスの周期に基づいてカムパルスの
欠落の有無を検出する検出手段と、基準パルスが正常に
出力されておらず且つカムパルスの欠落がない場合に、
上記燃料の制御のために必要な機関速度及びクランク軸
角度位置に関するデータをカムパルスに基づいて演算出
力するバックアップ手段とを備えた点にある。
(作用) 判別手段によって第1パルス発生器からの基準パルス
が正常に出力されているか否かが判別される。判別手段
によって基準パルスが正常に出力されていないことが判
別されると、検出手段によってカムパルスの欠落の有無
がチェックされる。基準パルスが正常に出力されておら
ず且つカムパルスの欠落がない場合には、所要の燃料制
御のために必要な機関速度及びクランク軸角度位置に関
するデータが、カムパルスに基づきバックアップ手段に
おいて演算出力される。
(実施例) 以下、図示の実施例により本発明を詳細に説明する。
第1図には、本発明による内燃機関制御装置の一実施
例が示されている。内燃機関制御装置1は、内燃機関2
と、内燃機関2に燃料を噴射供給する燃料噴射ポンプ3
とを有し、内燃機関2の運転制御を電子的に行なうため
の装置であり、内燃機関2の種々の運転条件、例えば冷
却水温度、燃料温度、アクセルペダル(図示せず)の操
作量等を検出しその検出結果を示す信号Sを出力するセ
ンサユニット4と、燃料噴射ポンプ3の駆動軸3aの回転
位置が所定の基準位置に達したタイミングでパルス信号
を出力するための第1パルス発生器10と、上記駆動軸3a
が1つの基準位置から次の基準位置にまで回転した場合
に所定の個数のパルス信号をその回転に応じて出力する
ための第2パルス発生器20とを有している。
図示の実施例では、内燃機関2は4サイクル6気筒の
ものであり、駆動軸3aに固定される第1パルス発生器10
の第1パルサ11の周辺には、60°間隔で6個の歯11a乃
至11fが形成されており、第1パルサ11の近傍の所定の
位置に設けられている第1検出コイル12に各歯が対向す
る毎に第1検出コイル12からパルスP1が出力される構成
となっている。各歯が第1検出コイル12に対向するタイ
ミングは内燃機関2の気筒のシリンダが圧縮上死点に達
するタイミングに調節されており、したがって、内燃機
関2の6つの気筒(図示せず)のシリンダが順次圧縮上
死点に達する毎にパルスP1が出力される。パルスP1は対
応して設けられた波形整形回路13において波形整形さ
れ、第2図(a)に示されるような矩形波パルス信号と
され、基準(REF)パルスPrとして制御ユニット30に入
力される。上記説明から判るように、基準パルスPrは60
(℃A)毎に出力されることになる。
第2パルス発生器20は駆動軸3aに固定されている第2
パルサ21を有し、第2パルサ21の外周には多数の歯が設
けられている。図示の実施例では、これらの歯は、第1
パルサ11に設けられている6個の歯11a乃至11fの配設位
置に対応する位置a乃至fにより分けられる60°の範囲
内に夫々8個づつ上述の位置a乃至fの上を避けて設け
られている。図示の実施例では、これら8個の歯による
カムパルスが、基準パルスPrの発生から12(℃A)の間
隔をおいて1つ目が出力され、以後、4.72(℃A)の間
隔で残りの7つが出力されるよう、第2パルサ21が構成
されている。
第2パルサ21の近傍に設けられた第2検出コイル22と
駆動軸3aとの間の相対位置関係が第1検出コイル12と駆
動軸3aとの間の相対位置関係と同様になるように、第2
検出コイル22が駆動軸3aに対して位置決めされており、
駆動軸3aの回転により、第2パルサ21の各歯が第2検出
コイル22に対向するタイミングでパルスP2が出力され
る。パルスP2は波形整形回路23に入力され、第2図
(b)に示されるような矩形波パルス信号列とされ、カ
ム(CAM)パルスPcとして制御ユニット30に入力され
る。
第2図(a)、(b)に示される波形から判るよう
に、カムパルスPcは、1つの基準パルスPrが出力されて
から次の基準パルスPrが出力されるまでの間に8個出力
され、これら8個のカムパルスPcは基準パルスPrと重複
したタイミングで出力されることがない。
制御ユニット30は、基準パルスPr、カムパルスPc及び
センサユニット3からの信号Sに応答し、内燃機関2の
運転制御を電子的に制御する機能を有すると共に、第1
パルス発生器10が故障した場合には、例えカムパルスPc
の欠落があっても、カムパルスPcによって制御のバック
アップが確実に行なえるようにするバックアップ機能を
も有するものであり、図示の実施例では、上記機能を達
成するためのプログラムがストアされ、実行されるよう
になっているマイクロコンピュータ装置として構成され
ている。
制御ユニット30において、31は外部からの信号を受け
取るためのインターフェイス回路、32は中央演算処理装
置(CPU)、33は必要なプログラムのストアされている
読出し専用メモリ(ROM)、34はランダムアクセスメモ
リ(RAM)、35は出力回路、36はバスである。インター
フェース回路31を介して入力された信号及びパルスに基
づいて、ROM33内にストアされているプログラムに従う
演算がCPU32内において実行され、その演算結果はバス3
6、出力回路35を介して制御信号CSとして出力され、内
燃機関2の運転の調節を行なうための調節部材40に与え
られる。この結果、内燃機関2の運転制御が電子的に行
なわれる。この場合、第1パルス発生器10が故障した際
には、第2パルス発生器20からのパルスによりそのバッ
クアップを行なうことができる。
次に、第3図乃至第5図のフローチャートを参照し
て、上述の各機能を果すためROM33内にストアされてい
るプログラムについて説明する。
第3図には、ROM33内にストアされているプログラム
の1つである主制御プログラム40が示されている。主制
御プログラム40は、プログラムのスタート後、ステップ
41で初期化が行なわれ、しかる後、制御のために必要な
データの入力が行なわれる(ステップ42)。そして、ス
テップ43において内燃機関2の制御を行なうための制御
演算が入力されたデータに基づいて実行され、その結果
に従う制御信号CSが出力される(ステップ44)。上記ス
テップ42乃至44は以後繰返し実行され、内燃機関2のそ
の時々の運転条件に従って内燃機関2の運転制御が電子
的に行なわれる。
制御ユニット30のROM33内には、さらに、基準パルスP
r及びカムパルスPcに応答して夫々実行される割込プロ
グラムINT 1及びINT 2がストアされている。
第4図にフローチャートで示されている割込プログラ
ムINT 1は、基準パルスPrが入力されたことに応答して
実行が開始され、ステップ51において先ず基準(REF)
パルスPrの周期Trを演算してステップ52に進み、ここで
カムパルスPcがそれまでにすでに8個入力されているか
否かの制御が行なわれる。この判別は、カムパルスPc
入力を計数するためのカウンタの値M2に基づいて行なわ
れる。
ステップ52の判別結果がNOの場合には、ステップ53に
進み、ここで、第2パルス発生器20が故障か否かを判定
するための第2故障カウンタの計数値N2が零以下か否か
の判別が行なわれる。値N2は、カムパルスPcが正常に出
力されていれば負になることがないように設定されてい
る。カムパルスPcの発生に異常が生じておりN2≦0の場
合には、ステップ53の判別結果はYESとなってステップ5
4に進み、ここで第2パルス発生器20が故障したことを
示すフラグF2をセットし、第2故障カウンタをリセット
し、N2=0の状態とする。ステップ54における上述の動
作が終了したならばステップ55に進む。一方、ステップ
53の判別結果がNOの場合、すなわちステップ52において
はカムパルスPcの欠落が検出されたがN2がまだ正の値と
なっている場合には、ステップ56に進み、ここで計数値
N2より、第1パルサ11のコグ数と同じ数の6を差し引
き、ステップ57に進む。ステップ57では、N2−6の計算
により第2故障カウンタがアンダフロー状態になったか
否かの判別が行なわれ、その判別結果がYESの場合には
ステップ54に進み、その判別結果がNOの場合にはステッ
プ55に進む。
カムパルスPcの欠落がなくステップ52の判別結果がYE
Sの場合には、ステップ58に進み、第2故障カウンタの
計数値N2の値が初期値であるか否かの判別が行なわれ
る。その判別結果がYESの場合には、ステップ59におい
てフラグF2をリセットし、ステップ55に進む。若しステ
ップ58の判別結果がNOの場合にはステップ60に進み、こ
こでN2=N2+1としてからステップ55に進む。
ステップ55では、回転計算のスキップがあったか否か
の判別が行なわれ、その判別結果がYESの場合にはステ
ップ61に進み、回転計算のスキップの解除を行ないステ
ップ64に進む。ステップ55の判別結果がNOの場合にはス
テップ62に進み、第1パルス発生器10が故障か否かの判
別を第5図に従う説明において後述する第1故障カウン
タの計数内容に基づいて行なう。第1パルス発生器10が
故障であると判定された場合にはステップ64に進む。も
し第1パルス発生器10が故障でないと判定された場合に
は、ステップ63において機関速度の計算をステップ51の
計算結果に基づいて実行してからステップ64に進む。
ステップ64では、カムパルスの入力個数を計数するた
めのカウンタをリセットし、ステップ65で制御角θの値
を0(℃A)とした後、主制御プログラム40に戻る。
次に、第5図を参照してカムパルスPcが入力された場
合の割込プログラムINT 2の実行動作について説明す
る。
カムパルスPcの入力により割込プログラムINT 2が起
動されると、先ずステップ71においてその時のカムパル
スPcの周期Tcが計算され、これと同時に1つ前のプログ
ラムサイクルにおいて得られたカムパルスPcの周期Tco
の値を2.5倍した値がToとしてセットされる。しかる
後、ステップ72に進み、ここで今回得られた周期Tcの値
がTcoとしてセットされる。次いで、ステップ73におい
てTc≧Toか否かの判別、すなわち、今回の周期が前回の
周期の2.5倍以上か否かの判別が行なわれ、その判別結
果がYESであれば、ステップ74に進む。
ステップ74では、M2=0か否かの判別が行なわれる。
M2=0の場合にはステップ74の判別結果がYESとなり、
ステップ75に進み、ここで第1故障カウンタの計数値N1
が初期値となっているか否かの判別が行なわれる。ステ
ップ75の判別結果がYESの場合にはステップ76に進み、
第1パルス発生器10が故障しているか否かを示すフラグ
F1をリセット(REF故障解除)した後、ステップ77に進
み、M2の内容に1を加えてから、ステップ78において、
今回のカムパルスPcによる割込のあった時の第2パルサ
21の回転位置を示す制御角θに4.72(℃A)を加え、こ
の加算結果を新しい制御角θの値とする。しかる後、主
制御プログラム40に戻る。ステップ75の制御結果がNOの
場合には、ステップ79に進み、第1故障カウンタを1だ
けカウントアップ(N1=N1+1)してからステップ77に
進む。
ステップ74の判別結果がNOの場合には、ステップ80に
進み、ここで第2カウンタの計数値M2の内容が7に等し
いか否かの判別が行なわれる。M2=7の場合にはステッ
プ80の判別結果はYESとなり、ステップ81に進む。
ステップ81では、第1パルス発生器10が故障か否かの
判別が行なわれ、故障であると判別された場合にはステ
ップ82において前回の12(℃A)の割込み時刻と今回の
12(℃A)の割込時刻との間の時間ta(第2図参照)を
計算し、この時間taに基づいて内燃機関2の回転速度Ne
の計算が行なわれ(ステップ83)、ステップ84に進む。
ステップ81での判別結果がNOの場合にはステップ82,83
は実行されることなくステップ84に進む。
M2≠7の場合にはステップ80の判別結果はNOとなり、
ステップ85に進み、ここでN2≦0か否かの判別が行なわ
れる。N2>0の場合にはステップ85の判別結果はNOとな
り、ステップ86に進み、ここでN2の値から6を差し引く
操作が行なわれた後、ステップ87に進み、第2故障カウ
ンタがアンダーフロー状態となっているか否かの判別が
行なわれる。第2故障カウンタがアンダーフロー状態と
なっていない場合にはステップ84に進む。一方、第2故
障カウンタがアンダーフロー状態となっている場合、又
はステップ85の判別結果がYESとなった場合には、ステ
ップ88が実行され、第2パルス発生器20の故障を示すフ
ラグF2がセットされると共に、第2故障カウンタがリセ
ットされN2の値が0となる。
ステップ84では、N1≦0か否かの判別が行なわれる。
N1>0の場合にはステップ84の判別結果はNOとなり、ス
テップ89に進み、ここでN1の値から6を差し引く操作が
行なわれた後、ステップ90に進み、第1故障カウンタが
アンダフロー状態となっているか否かの判別が行なわれ
る。第1故障カウンタがアンダーフロー状態となってい
ない場合にはステップ92に進み、ここで機関の回転速度
の計算をスキップするようにセットが行なわれ、且つ制
御角θが12(℃A)にセットされ、カウンタがリセット
されてM2が0とされる。一方、ステップ90の判別結果が
YESであると、ステップ91に進み、ここでフラグF1がセ
ットされ、第1故障カウンタがリセットされN1の値が零
とされる。しかる後ステップ92が実行され、主制御プロ
グラム40に戻る。
以上述べたところから判るように、基準パルスPrが1
つ出力された後にカムパルスPcが8つ出力されている場
合には、第2故障カウンタは1だけインクリメントされ
(ステップ60)、上記した正常な動作が繰返しつづけら
れる限り第2故障カウンタはアンダーフロー状態となる
ことはないので、ステップ54は実行されることがない。
若し、第2パルス発生器20の第2パルサ21に歯ぬけが
生じると、駆動軸3aが1回転する間に6つの基準パルス
Prが出力され割込プログラムINT 1が6回実行される
が、そのうちの1回だけステップ52の判別結果がNOとな
り、ステップ56でN2−6の計算が行なわれる。すなわ
ち、カムパルスPcが連続して8回出力されない状態が周
期的に生じると、基準パルスPrが6回出力されるうちの
1回はステップ56でN2−6の計算が実行されることにな
る。この結果、N2の値は駆動軸3aが1回転する毎に1だ
け減少し、必ずアンダーフロー状態に陥り、ステップ54
が実行され、フラグF2がセットされる。また、基準パル
スPrが発生すると、割込プログラムINT 1が実行され、
制御角度θの値は0(℃A)にセットされる(ステップ
65)。
割込プログラムINT 2は、カムパルスPcの周期を計算
し、その値を前回のものと比較することにより、その時
のカムパルスPcが基準パルスPrの発生後に始めて出力さ
れたカムパルスであるか否かの判別をステップ71乃至73
において行なう。
次いで、前回のカムパルスと今回のカムパルスとの間
に基準パルスが出力されたか否かのチェックが行なわれ
る(ステップ74)。基準パルスPrの出力があった場合に
は、N1の値が初期値でないことを条件にN2の値を1つだ
け増加させる(ステップ75,79)。一方、基準パルスPr
の出力がなかった場合には、N2の値から6を差し引き、
その結果がマイナス(第1故障カウンタがアンダーフロ
ー)の場合には第1パルス発生器が故障と判定され、フ
ラグF1がセットされる(ステップ84,89,90,91)。
次に、カムパルスの欠落の有無をチェックする動作に
ついて説明する。
このチェックは、先ず、前回のカムパルスと今回のカ
ムパルスとの間に基準パルスが出力されたか否かのチェ
ックを行なう。カムパルス間に基準パルスが発生してい
る場合にはINT 1によりカムパルスのチェックを行なう
ことは既述の通りである。カムパルス間に基準パルスが
発生していない場合には、クランク軸角を制御で使用し
ているとき、その制御で使用しているクランク軸角を12
(℃A)にする。そして、前回の12(℃A)の時のカム
パルスから今回のカムパルスの発生までにカムパルスが
規定回数検出されたか否かをチェックする。カムパルス
が規定回数検出された場合には、そのカウンタが初期値
にある場合を除き第2故障カウンタの内容に1を加え、
一方、カムパルスが規定回数検出されなかった場合には
第2故障カウンタの内容から6を差し引く操作を行な
う。この結果、第2故障カウンタの計数内容N2が初期値
であるときにはカムパルスの欠落はなく、N2が零又は負
の場合にはカムパルスの欠落があったと判定される。
次に、第1パルス発生器が故障であると判定された場
合のカムパルスによるバックアップ動作について説明す
る。
先ず、第1パルス発生器10が故障であるが、カムパル
スの欠落はないと判定された場合、カムパルスに基づい
て機関速度及びクランク軸角度の計算が実行される。こ
の機関速度の計算はステップ82,83で説明した通りであ
る。一方、クランク軸角度の計算は、4.72(℃A)間隔
で出力される8個のカムパルスから成る一群のカムパル
スのうち、その先頭に出力されるカムパルスが検出さ
れ、このときのθの値が12(℃A)にセットされ、以
後、カムパルスが出力される毎にθの値に4.72(℃A)
を加算し、これによりカムパルスが出力されたときのク
ランク軸角度が基準パルスを使用することなしに定めら
れる。上述したバックアップのための機関速度及びクラ
ンク軸角度の算出はINT 2のプログラムにおいて実行さ
れる。
このように、基準パルスが正常に出力されていない場
合、カムパルスが欠落なく正常に出力されているか否か
の判別が行なわれ、カムパルスのみに基づいて機関速度
の計算、クランク軸の角度の情報を正確に得ることがで
きるので、所要のバックアップ動作を確実に行なえ、機
関の運転を何ら支障なく継続して行なうことができる。
上記実施例では、本発明による内燃機関制御装置を、
マイクロコンピュータに所定のプログラムを実行させる
ことにより実現した場合の一実施例を示したが、本発明
はこの一実施例に限定されるものではなく、マイクロコ
ンピュータを用いることなしに、その全体を又はその一
部を個別の論理回路及び又はアナログ回路を用いて実現
してもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、上述の如く、基準パルスの出力に異
常が生じた場合、カムパルスの欠落の有無がチェックさ
れ、カムパルスの欠落が無い場合にのみ、所要の燃料制
御のために必要な機関速度及びクランク軸角度位置に関
するデータがバックアップ手段によって演算出力される
構成であるから、バックアップ手段から供給される機関
速度及びクランク軸角度位置に関する正確な情報を使用
して所要の燃料制御のバックアップ動作を確実に行うこ
とができ、内燃機関の運転を何等支障なく継続して行な
うことができる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
(a)及び第2図(b)は第1図に示す各パルス発生器
からの出力パルスの波形を示す波形図、第3図乃至第5
図は第1図に示す制御ユニット30において実行されるコ
ンパュータプログラムを示すフローチャートである。 10……第1パルス発生器、20……第2パルス発生器、30
……制御ユニット、40……主制御プログラム、INT 1,IN
T 2……割込プログラム、Pr……基準パルス、Pc……カ
ムパルス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の回転軸が所定の基準回転位置に
    達する毎に基準パルスを出力する第1パルス発生器と、
    前記基準パルスが出力された後にn(nは2以上の整
    数)個のカムパルスを順次出力する第2パルス発生器と
    を備え、前記基準パルスと前記カムパルスとに応答して
    前記内燃機関に供給される燃料の制御を行う内燃機関用
    制御装置において、 前記第1パルス発生器からの基準パルスが正常に出力さ
    れているか否かをを判別する判別手段と、 該判別手段によって前記基準パルスが正常に出力されて
    いないことが判別された場合に前記カムパルスの周期に
    基づいて前記カムパルスの欠落の有無を検出する検出手
    段と、 前記基準パルスが正常に出力されておらず且つ前記カム
    パルスの欠落がない場合に、前記燃料の制御のために必
    要な機関速度及びクランク軸角度位置に関するデータを
    前記カムパルスに基づいて演算出力するバックアップ手
    段と を備えたことを特徴とする内燃機関用制御装置。
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