JP2527907B2 - 磁石アタッチメント - Google Patents

磁石アタッチメント

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JP2527907B2
JP2527907B2 JP5160930A JP16093093A JP2527907B2 JP 2527907 B2 JP2527907 B2 JP 2527907B2 JP 5160930 A JP5160930 A JP 5160930A JP 16093093 A JP16093093 A JP 16093093A JP 2527907 B2 JP2527907 B2 JP 2527907B2
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yoke
magnet
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義信 本蔵
亜起 度會
浩 松岡
浩之 土岐
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁石アタッチメントに関
する。この磁石アタッチメントは、例えば、土木、建
設、機械、自動車等の各種産業界において吸着装置とし
て利用できる。
【0002】
【従来の技術】磁石アタッチメントとして、図14及び
図15に示すように、中央孔101を備えたキャップ形
状のヨーク100と、ヨーク100の中央孔101内に
挿入されて固定された円盤状の焼結磁石部200とで構
成された中実構造のものが知られている。この焼結磁石
部200の磁極(S極、N極)はヨーク100の底壁部
103に対して略垂直方向に着磁されて設けられてい
る。
【0003】使用の際には、中実構造の磁石アタッチメ
ントを鉄板500に押し当て、焼結磁石部200を鉄板
500に吸着させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した中
実構造の磁石アタッチメントでは、磁石アタッチメント
の単位重量あたりの吸引力をみると、必ずしも満足でき
るものではない。上記装置では、吸引力を増加しようと
すると、磁石アタッチメントの重量の増加の割合も大き
い。しかも焼結磁石部200は割れのおそれもある。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、単位重量あたりの吸引力を向上させるのに有利
で、割れの問題も回避できる磁石アタッチメントを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は磁石アタッチ
メントについて鋭意開発を進め、上記した方式を廃止
し、平面形態がエンドレス状のヨークを用い、磁石粉末
と樹脂とを含む混合材をエンドレス状のヨークに装填し
て固化して樹脂磁石部を形成すれば、割れを回避できる
と共に、単位重量あたりの吸引力を向上させるのに有利
であることを知見し、この知見に基づき本発明を完成し
たものである。
【0007】即ち、本発明の磁石アタッチメントは、横
断面で互いに対向する対向壁部と各対向壁部の一端同士
をつなぐ連設壁部とからなるコ字形状を備え、該横断面
でコ字形状が空間を介して2個並設された構造をなし、
全体としてエンドレス状のヨークと、磁石粉末と樹脂と
を含む混合材をヨークの対向壁部間に装填して形成さ
れ、ヨークの連設壁部に対して略垂直方向に着磁された
磁極をもつエンドレス状の樹脂磁石部とで構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】ヨークは全体としてエンドレス状のもので
あり、一般的には、リング状、楕円リング状、変形リン
グ状を採用できる。ヨークは、横断面で、互いに対向す
る対向壁部と各対向壁部の一端同士をつなぐ連設壁部と
からなるコ字形状を備え、コ字形状が空間を介して2個
並設された構造をなす。対向壁部と連設壁部との間の交
差角度は適宜採用できる。ヨークの材質は例えば炭素鋼
を採用できるが、飽和磁束密度が高いパーメンジュール
や軟磁性ステンレス鋼を採用すれば、磁石アタッチメン
トの単位重量あたりの吸引力を向上するのに有利であ
る。
【0009】樹脂磁石部は、磁石粉末と樹脂とを含む混
合材を用い、この混合材をヨークの対向壁部間に装填し
て固化して形成されている。樹脂磁石部の磁極は、ヨー
クの連設壁部に対して略垂直方向に着磁されている。磁
石粉末は希土類磁石粉末を採用できる。希土類磁石とし
ては一般的にはネオジム−鉄−ボロン系、サマリウム−
鉄系等を採用できる。樹脂としてはポリアミド等を採用
できる。
【0010】
【作用】本発明のアタッチメントは鉄板等の相手材に吸
着される。このとき樹脂磁石部からの磁束はヨーク及び
相手材を通り、断面において、樹脂磁石部、ヨーク及び
相手材の間で閉ループ状の磁路が形成される。この磁路
は、磁石アタッチメントの平面形態でみると、エンドレ
ス形状のヨークに相応するエンドレスの形態となる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図1〜図7を参照し
て説明する。この例は、吸着のために本体装置に組付け
られるアタッチメント1に適用した例である。図1はア
タッチメントの横断面形態を示し、図3のI−I線にそ
う断面図である。図2はアタッチメントを鉄板に吸着さ
せた状態を示す。図3はアタッチメントの底面を示す。
【0012】このアタッチメント1は、ヨーク2と、樹
脂磁石部4とで形成されている。ヨーク1は、全体とし
てエンドレス状つまりリング状をなしている。このヨー
ク1は、横断面では、コ字形状をなしており、互いに対
向する対向壁部21、22と、各対向壁部21、22の
一端同士をつなぐ連設壁部25とからなる。図3から理
解できるように、ヨーク1の対向壁部21で区画される
部分Mには、ヨークも樹脂磁石も配置されていない。な
おヨーク2は炭素鋼製(SPCC)である。
【0013】この例では、希土類磁石粉末と熱可塑性樹
脂と添加剤(カップリング剤等)を含む混合材を用い、
成形型のキャビティにヨーク2を配置した状態で、ヨー
ク2の対向壁部21、22間に混合材を装填して混合材
を固化することにより、樹脂磁石部4は形成されてい
る。ここで、希土類磁石粉末の組成は重量%でネオジム
が32%、鉄が67%、ボロンが1%である。混合材の
組成は、重量%で、希土類磁石粉末が30〜60%、残
りが実質的に熱可塑性樹脂および添加剤である。熱可塑
性樹脂はナイロン12である。なお樹脂磁石部4は、最
大磁気エネルギ積(BH)maxが2MGOe以上であ
る。樹脂磁石部4の磁極(N極、S極)は、ヨーク2の
連設壁部25に対して略垂直方向に着磁されて設けられ
ている。
【0014】本実施例ではアタッチメント1の大きさは
適宜選択できるが、例えば、樹脂磁石部4の幅は5〜1
5mm、高さは0.5〜4.5mm、ヨーク2の対向壁
部21、22の厚みは0.1〜2.3mm、樹脂磁石部
4の磁石面積は300〜3000mm2 にできる。さ
て、アタッチメント1を鉄板500に押し当てた状態
を、図2に示す。図2に示すように、アタッチメント1
の樹脂磁石部4は鉄板500の表面500aに吸着して
いる。このとき図1、図2に示すように、アタッチメン
ト1の外周側の対向壁部22を通る磁路は実線P1で示
され、閉ループである。また、アタッチメント1の内周
側の対向壁部21を通る磁路は実線P2で示され、閉ル
ープである。実線P1、P2で示される閉ループ状の磁
路は、アタッチメント1の平面形態でみると、それぞ
れ、ヨーク2のリング形状に相応するようにリング状に
巡っている形態である。かかる本実施例では、アタッチ
メント1の単位重量当たりの吸引力を向上させ得る。
【0015】(試験例)上記したアタッチメント1を用
い、吸引力とヨーク2の厚みとの関係、吸引力と樹脂磁
石部4の高さとの関係などを調べた。ここで、図4のグ
ラフ内に示すように樹脂磁石部4の幅をW、高さをH、
ヨーク2の対向壁部21、22の厚みをtとした。
【0016】図4はアタッチメント1の単位重量あたり
の吸引力と(t/W)との関係を示す。図4の特性線か
ら理解できるように、領域Aの範囲、即ち、0.025
≦t/W≦0.125の範囲が良好であることがわか
る。図5の特性線はアタッチメント1の単位重量あたり
の吸引力と(H/W)との関係を示す。図5の特性線か
ら理解できるように領域Bの範囲、即ち、0.01≦
(H/W)≦0.20の範囲が良好であることがわか
る。
【0017】図6において、ヨーク2の材質を鉄とした
場合の特性を実線に、パーメンジュールとした場合の特
性を破線に示す。鉄の場合には領域Dの範囲で良好とな
り、パーメンジュールの場合には領域Fの範囲で良好と
なる。また、アタッチメント1を樹脂製基部の底部に埋
没した土木用吸着装置を作製し、その土木用吸着装置の
全断面積Sと樹脂磁石部4の面積SMgとの関係を図7
に示す。図7の特性線から理解できるように、領域Kの
範囲、即ち、0.455≦(SMg/S)≦0.85の
範囲が良好であることがわかる。
【0018】(他の例)本発明の適用例の一例を図8に
示す。この例では、アタッチメント1は吸引装置の外殻
を形成する本体装置8に組付けられている。本発明の他
の例を図9に示す。図9に示す例は、図1〜図3に示す
例と基本的には同様の構成であり、従って同一の機能を
果たす部位には同一の符号を付する。この例においても
同様の作用効果が得られる。図9に示す例では、ヨーク
2の対向壁部21、22と連設壁部25との境界域は傾
斜部分25a、25bとされている。
【0019】本発明の別の他の例を図10及び図11に
それぞれ示す。各例は、図1〜図3に示す例と基本的に
は同様の構成であり、同様の作用効果が得られる。図1
0に示す例ではヨーク2の他方の対向壁部21は、その
先端に向かうにつれて一方の対向壁部22に近づくよう
にされている。図11に示す例ではヨーク2の対向壁部
21、22は、その先端に向かうにつれて互いに近づく
ようにされている。図9〜図11においてはそれぞれ、
コ字形状が1個しか図示されておらず、他の1個のコ字
形状は図面上省略されている。
【0020】本発明のアタッチメント1の平面形態の変
形例を図12、図13に示す。図12に示す例では、ヨ
ーク2及び樹脂磁石部4は楕円リング形状をなしてい
る。図13に示す例では、ヨーク2及び樹脂磁石部4は
変形リング形状をなしている。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ヨークの内周側及び外
周側にそれぞれ形成された閉ループ状の磁路は、エンド
レス形状のヨークの平面形態に相応するようにエンドレ
ス状に巡っているものである。また本発明によれば、エ
ンドレス状のヨークの内周面で区画された部分にはヨー
ク部分も樹脂磁石部も配置されていない。かかる本発明
によれば、単位重量当たりの吸引力を向上させ得る。本
発明によれば、焼結磁石の場合とは異なり、割れの問題
も回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アタッチメントの横断面形態を示す断面図であ
る。
【図2】アタッチメントを鉄板に吸着させた状態を示す
部分斜視図である。
【図3】アタッチメントの底面図である。
【図4】単位重量当たりの吸引力とヨークの厚さとの関
係を示すグラフである。
【図5】単位重量当たりの吸引力と樹脂磁石部の高さと
の関係を示すグラフである。
【図6】ヨークの材質を変えた場合における単位重量当
たりの吸引力を示すグラフである。
【図7】単位重量当たりの吸引力と、全断面積に対する
磁石部断面積の比との関係を示すグラフである。
【図8】適用例を示す縦断面図である。
【図9】他の例に係るアタッチメントの横断面形態を示
す断面図である。
【図10】他の例に係るアタッチメントの横断面形態を
示す断面図である。
【図11】他の例に係るアタッチメントの横断面形態を
示す断面図である。
【図12】他の例に係るアタッチメントの底面図であ
る。
【図13】他の例に係るアタッチメントの底面図であ
る。
【図14】従来例に係る磁石アタッチメントの斜視図で
ある。
【図15】従来例に係る磁石アタッチメントの断面図で
ある。
【符号の説明】
図中、1はアタッチメント、2はヨーク、21、22は
対向壁部、25は連設壁部、4は樹脂磁石部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土岐 浩之 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知 製鋼株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−60498(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横断面で互いに対向する対向壁部と各該対
    向壁部の一端同士をつなぐ連設壁部とからなるコ字形状
    を備え、該横断面で該コ字形状が空間を介して2個並設
    された構造をなし、全体としてエンドレス状のヨーク
    と、 磁石粉末と樹脂とを含む混合材を該ヨークの対向壁部間
    に装填して形成され、該ヨークの連設壁部に対して略垂
    直方向に着磁された磁極をもつエンドレス状の樹脂磁石
    部とで構成されていることを特徴とする磁石アタッチメ
    ント。
  2. 【請求項2】ヨークの対向壁部の厚さtと樹脂磁石部の
    幅Wとの関係を、0.025≦t/W≦0.125にす
    ることにより、単位重量あたりの吸引力を高めたことを
    特徴とする請求項1に記載の磁石アタッチメント。
  3. 【請求項3】全断面積Sに対する樹脂磁石部の面積SM
    gの比を、0.455≦SMg/S≦0.85にするこ
    とにより、単位重量あたりの吸引力を高めたことを特徴
    とする請求項1に記載の磁石アタッチメント。
  4. 【請求項4】樹脂磁石部の幅Wと樹脂磁石部の高さHと
    の関係を、0.01≦H/W≦0.20にすることによ
    り、単位重量あたりの吸引力を高めたことを特徴とする
    請求項1に記載の磁石アタッチメント。
  5. 【請求項5】ヨークは、パーメンジュールまたは軟磁性
    ステンレス鋼で形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の磁石アタッチメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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