JP2526284Y2 - 原子炉燃料取扱クレ−ン - Google Patents
原子炉燃料取扱クレ−ンInfo
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- JP2526284Y2 JP2526284Y2 JP1987125129U JP12512987U JP2526284Y2 JP 2526284 Y2 JP2526284 Y2 JP 2526284Y2 JP 1987125129 U JP1987125129 U JP 1987125129U JP 12512987 U JP12512987 U JP 12512987U JP 2526284 Y2 JP2526284 Y2 JP 2526284Y2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Control And Safety Of Cranes (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は原子炉の燃料交換作業時等に使用する原子炉
燃料取扱クレーンに関するものである。
燃料取扱クレーンに関するものである。
(従来の技術) 従来の原子炉燃料取扱クレーンを第11図により説明す
ると,(1)が原子炉容器,(2)が同原子炉容器
(1)内に設置された炉心,(2−1)が炉心ピンで,
同炉心(2)内には,多数の燃料集合体(3)及びその
他の炉心要素がある。また(4)が遮蔽水面,(5)が
燃料交換用ブリツジレール,(6)が同燃料交換用ブリ
ツジレール(5)上を走行可能な原子炉燃料取扱クレー
ンの走行台車,(6−1)が同走行台車(6)上を横行
可能なトロリー,(7)が同トロリー(6−1)上に設
置したマスト用伸縮駆動装置,(8)(9)が同マスト
用伸縮駆動装置(7)に垂下状態に取付けた伸縮可能な
テレスコーピツク状のマスト,(7−1)が同マスト
(8)(9)の下端部に取付けた燃料グリツパで,原子
炉の通常運転時,原子炉容器(1)の上端開口部には,
上蓋(図示せず)が取付けられて,原子炉容器(1)が
密閉されているが,燃料交換時には,同上蓋が取り外さ
れて,遮蔽用水が遮蔽水面(4)のレベルまで満たさ
れ,次いで原子炉燃料取扱クレーンの走行台車(6)が
燃料交換用ブリツジレール(5)上を原子炉容器(1)
の上方位置まで走行し,次いでマスト用伸縮駆動装置
(7)が伸長方向に作動して,テレスコーピツク状のマ
スト(8)(9)が下方に伸び,燃料グリツパ(7−
1)により掴持されていた新たな燃料集合体(3)が炉
心(2)内に挿入されて,同燃料集合体(3)の下端部
が炉心ピン(2−1)に嵌合されるか,或いは炉心
(2)内の使用済燃料集合体(3)の上端部が燃料グリ
ツパ(7−1)により掴持され,次いでマスト用伸縮駆
動装置(7)が縮み方向に作動し,テレスコーピツク状
のマスト(8)(9)が上方に縮んで,燃料交換が行わ
れる。またこの燃料交換時に,燃料交換用ブリツジレー
ル(5)上にいる作業員が双眼鏡により,或いはロープ
で吊り下ろしたテレビカメラ(図示せず)により,燃料
グリツパ(7−1)の燃料集合体取扱状態や隣接する燃
料集合体(3)どうしの状態を監視したり,取り出す使
用済燃料集合体(3)の燃料番号等を確認するようにし
ている。
ると,(1)が原子炉容器,(2)が同原子炉容器
(1)内に設置された炉心,(2−1)が炉心ピンで,
同炉心(2)内には,多数の燃料集合体(3)及びその
他の炉心要素がある。また(4)が遮蔽水面,(5)が
燃料交換用ブリツジレール,(6)が同燃料交換用ブリ
ツジレール(5)上を走行可能な原子炉燃料取扱クレー
ンの走行台車,(6−1)が同走行台車(6)上を横行
可能なトロリー,(7)が同トロリー(6−1)上に設
置したマスト用伸縮駆動装置,(8)(9)が同マスト
用伸縮駆動装置(7)に垂下状態に取付けた伸縮可能な
テレスコーピツク状のマスト,(7−1)が同マスト
(8)(9)の下端部に取付けた燃料グリツパで,原子
炉の通常運転時,原子炉容器(1)の上端開口部には,
上蓋(図示せず)が取付けられて,原子炉容器(1)が
密閉されているが,燃料交換時には,同上蓋が取り外さ
れて,遮蔽用水が遮蔽水面(4)のレベルまで満たさ
れ,次いで原子炉燃料取扱クレーンの走行台車(6)が
燃料交換用ブリツジレール(5)上を原子炉容器(1)
の上方位置まで走行し,次いでマスト用伸縮駆動装置
(7)が伸長方向に作動して,テレスコーピツク状のマ
スト(8)(9)が下方に伸び,燃料グリツパ(7−
1)により掴持されていた新たな燃料集合体(3)が炉
心(2)内に挿入されて,同燃料集合体(3)の下端部
が炉心ピン(2−1)に嵌合されるか,或いは炉心
(2)内の使用済燃料集合体(3)の上端部が燃料グリ
ツパ(7−1)により掴持され,次いでマスト用伸縮駆
動装置(7)が縮み方向に作動し,テレスコーピツク状
のマスト(8)(9)が上方に縮んで,燃料交換が行わ
れる。またこの燃料交換時に,燃料交換用ブリツジレー
ル(5)上にいる作業員が双眼鏡により,或いはロープ
で吊り下ろしたテレビカメラ(図示せず)により,燃料
グリツパ(7−1)の燃料集合体取扱状態や隣接する燃
料集合体(3)どうしの状態を監視したり,取り出す使
用済燃料集合体(3)の燃料番号等を確認するようにし
ている。
(考案が解決しようとする課題) 前記第11図に示す従来の原子炉燃料取扱クレーンで
は,燃料交換時に,燃料交換用ブリツジレール(5)上
に位置した作業員が双眼鏡により,或いはロープで吊り
下ろしたテレビカメラ(図示せず)により,燃料グリツ
パ(7−1)の燃料集合体取扱状態や隣接する燃料集合
体(3)どうしの状態を監視したり,取り出す使用済燃
料集合体(3)の燃料番号を確認するようにしている
が,双眼鏡を使用する場合は,燃料交換用ブリツジレー
ル(5)上の遠い位置から水中の作業を見ることにな
り,遮蔽水が濁っていたりすると,燃料グリツパ(7−
1)の燃料集合体取扱状態及び燃料番号を確認できな
い。またロープで吊り下ろしたテレビカメラを使用する
場合は,テレビカメラがふらつき易くて,燃料グリツパ
(7−1)の燃料集合体取扱状態及び燃料番号を確認し
難い。また上記双眼鏡を使用する場合も,上記テレビカ
メラを使用する場合も,燃料集合体(3)下端部と炉心
ピン(2−1)との嵌合状態を確認できない。またテレ
ビカメラは,ロープにより吊り下ろされるので,テレビ
カメラの投入及び位置決めに多くの作業員を必要とする
上に,位置決めまでに多くの時間が掛かって,作業能率
が悪いという問題があった。
は,燃料交換時に,燃料交換用ブリツジレール(5)上
に位置した作業員が双眼鏡により,或いはロープで吊り
下ろしたテレビカメラ(図示せず)により,燃料グリツ
パ(7−1)の燃料集合体取扱状態や隣接する燃料集合
体(3)どうしの状態を監視したり,取り出す使用済燃
料集合体(3)の燃料番号を確認するようにしている
が,双眼鏡を使用する場合は,燃料交換用ブリツジレー
ル(5)上の遠い位置から水中の作業を見ることにな
り,遮蔽水が濁っていたりすると,燃料グリツパ(7−
1)の燃料集合体取扱状態及び燃料番号を確認できな
い。またロープで吊り下ろしたテレビカメラを使用する
場合は,テレビカメラがふらつき易くて,燃料グリツパ
(7−1)の燃料集合体取扱状態及び燃料番号を確認し
難い。また上記双眼鏡を使用する場合も,上記テレビカ
メラを使用する場合も,燃料集合体(3)下端部と炉心
ピン(2−1)との嵌合状態を確認できない。またテレ
ビカメラは,ロープにより吊り下ろされるので,テレビ
カメラの投入及び位置決めに多くの作業員を必要とする
上に,位置決めまでに多くの時間が掛かって,作業能率
が悪いという問題があった。
本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり、そ
の目的とする処は、燃料グリツパの燃料集合体に対す
る取扱状態、隣接する燃料集合体どうしの状態、燃料集
合体下端部と炉心ピンとの嵌合状態等を正確に確認で
き、テレビカメラのケーブル処理及びテレビカメラの
位置決めを作業員を必要とせずに、迅速に行うことがで
きて、作業能率を向上でき、装置全体をコンパクトに
できる原子炉燃料取扱クレーンを提供しようとする点に
ある。
の目的とする処は、燃料グリツパの燃料集合体に対す
る取扱状態、隣接する燃料集合体どうしの状態、燃料集
合体下端部と炉心ピンとの嵌合状態等を正確に確認で
き、テレビカメラのケーブル処理及びテレビカメラの
位置決めを作業員を必要とせずに、迅速に行うことがで
きて、作業能率を向上でき、装置全体をコンパクトに
できる原子炉燃料取扱クレーンを提供しようとする点に
ある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は、燃料交換用
ブリッジレール上を走行する走行台車と、同走行台車上
を横行するトロリーと、同トロリー上に設置したマスト
用伸縮駆動装置と、同マスト用伸縮駆動装置に垂下状態
に取付けた伸縮可能なテレスコーピツク状のマストと、
同マストの下端部に取付けた燃料グリツパとを有する原
子炉燃料取扱クレーンにおいて、前記マストの上部に固
定した案内体と、同案内体に同案内体を中心とする旋回
を可能に取付けた旋回部材と、同旋回部材に垂下状態に
取付けた伸縮可能な上下複数段の支持部材と、同各支持
部材のうち最下段の支持部材の下端部に上下方向への摺
動を可能に取付けたテレビカメラと、同テレビカメラか
ら上記各支持部材内を上方へ延びたケーブルを上下各支
持部材のうち最上段の支持部材の上部に設けたプーリと
同最上段の支持部材の下部に昇降可能に設けたプーリと
を経て上記旋回部材に取付けたケーブル処理ドラムによ
り巻き取ったのち制御盤へ導くケーブル巻取り機構と、
上記各支持部材により移動可能に支持したワイヤを駆動
して上記テレビカメラを上下方向に摺動させるテレビカ
メラの姿勢制御機構と、上記最上段の支持部材に沿って
配設した無端チエーンを駆動して中間段の支持部材を昇
降させるとともに同中間段の支持部材の動きをワイヤを
介して最下段の支持部材に伝えて同最下段の支持部材を
昇降させる支持部材の伸縮駆動機構とを具えている。
ブリッジレール上を走行する走行台車と、同走行台車上
を横行するトロリーと、同トロリー上に設置したマスト
用伸縮駆動装置と、同マスト用伸縮駆動装置に垂下状態
に取付けた伸縮可能なテレスコーピツク状のマストと、
同マストの下端部に取付けた燃料グリツパとを有する原
子炉燃料取扱クレーンにおいて、前記マストの上部に固
定した案内体と、同案内体に同案内体を中心とする旋回
を可能に取付けた旋回部材と、同旋回部材に垂下状態に
取付けた伸縮可能な上下複数段の支持部材と、同各支持
部材のうち最下段の支持部材の下端部に上下方向への摺
動を可能に取付けたテレビカメラと、同テレビカメラか
ら上記各支持部材内を上方へ延びたケーブルを上下各支
持部材のうち最上段の支持部材の上部に設けたプーリと
同最上段の支持部材の下部に昇降可能に設けたプーリと
を経て上記旋回部材に取付けたケーブル処理ドラムによ
り巻き取ったのち制御盤へ導くケーブル巻取り機構と、
上記各支持部材により移動可能に支持したワイヤを駆動
して上記テレビカメラを上下方向に摺動させるテレビカ
メラの姿勢制御機構と、上記最上段の支持部材に沿って
配設した無端チエーンを駆動して中間段の支持部材を昇
降させるとともに同中間段の支持部材の動きをワイヤを
介して最下段の支持部材に伝えて同最下段の支持部材を
昇降させる支持部材の伸縮駆動機構とを具えている。
(作用) 本考案の原子炉燃料取扱クレーンは前記のように構成
されており,テレスコーピツク状のマストを鉛直方向に
伸縮させ,また同マストの内筒下端部に取付けた燃料グ
リツパを開閉して,燃料交換作業を行うときに,(I)
支持部材を伸長させて,テレビカメラを燃料交換作業位
置まで下降させる。(II)旋回部材と同旋回部材から垂
下した支持部材とテレビカメラとを旋回させる。(II
I)テレビカメラ姿勢制御機構によりテレビカメラの姿
勢を変える。ことにより,テレビカメラの角度,高さ位
置,燃料グリツパ及び燃料集合体に対する距離等を自由
に制御して,燃料グリツパの燃料集合体に対する取扱状
態や隣接する燃料集合体どうしの状態,取り出す使用済
燃料集合体の燃料番号,燃料集合体下端部と炉心ピンと
の嵌合状態等を側方,上方,斜め上下方向から監視す
る。
されており,テレスコーピツク状のマストを鉛直方向に
伸縮させ,また同マストの内筒下端部に取付けた燃料グ
リツパを開閉して,燃料交換作業を行うときに,(I)
支持部材を伸長させて,テレビカメラを燃料交換作業位
置まで下降させる。(II)旋回部材と同旋回部材から垂
下した支持部材とテレビカメラとを旋回させる。(II
I)テレビカメラ姿勢制御機構によりテレビカメラの姿
勢を変える。ことにより,テレビカメラの角度,高さ位
置,燃料グリツパ及び燃料集合体に対する距離等を自由
に制御して,燃料グリツパの燃料集合体に対する取扱状
態や隣接する燃料集合体どうしの状態,取り出す使用済
燃料集合体の燃料番号,燃料集合体下端部と炉心ピンと
の嵌合状態等を側方,上方,斜め上下方向から監視す
る。
(実施例) 次に本考案の原子炉燃料取扱クレーンを第1図乃至第
10図に示す一実施例により説明すると,第1図の(3)
が多数の燃料集合体,(8)(9)が鉛直方向に伸縮可
能なテレエスコーピツク状のマストで,第1図では,前
記第11図に示した燃料交換用ブリツジレール(5)と,
同燃料交換用ブリツジレール(5)上を走行可能な原子
炉燃料取扱クレーンの走行台車(6)と,同走行台車
(6)上を横行可能なトロリー(6−1)と,同トロリ
ー(6−1)上に設置したマスト用伸縮駆動装置(7)
と,燃料グクツパ(7−1)とを省略している。上記鉛
直方向に伸縮可能なテレスコーピツク状のマスト(8)
(9)の上端部がマスト用伸縮駆動装置(7)に垂下状
態に取付けられ,同マスト(8)(9)の下端部に燃料
グリツパ(7−1)が取付けられている。
10図に示す一実施例により説明すると,第1図の(3)
が多数の燃料集合体,(8)(9)が鉛直方向に伸縮可
能なテレエスコーピツク状のマストで,第1図では,前
記第11図に示した燃料交換用ブリツジレール(5)と,
同燃料交換用ブリツジレール(5)上を走行可能な原子
炉燃料取扱クレーンの走行台車(6)と,同走行台車
(6)上を横行可能なトロリー(6−1)と,同トロリ
ー(6−1)上に設置したマスト用伸縮駆動装置(7)
と,燃料グクツパ(7−1)とを省略している。上記鉛
直方向に伸縮可能なテレスコーピツク状のマスト(8)
(9)の上端部がマスト用伸縮駆動装置(7)に垂下状
態に取付けられ,同マスト(8)(9)の下端部に燃料
グリツパ(7−1)が取付けられている。
また第1,2,3図の(10)が案内体(案内筒)で,同案
内体(10)が上記マスト(8)(9)の上端部に固定さ
れている。なお同案内体(10)は,2分割されて,固定し
易くなっている。また第2,3図の(25)が上記案内体(1
0)の上部外周面に設けた歯車,(26)が同案内体(1
0)の下部に設けた旋回ガイド部材,(27)(27)が上
記歯車(25)の上部に設けた旋回ガイド部材と上記旋回
ガイド部材(26)とを転動するガイドローラ,(11)が
旋回部材,(20)が同旋回部材(11)の上部に固定した
テレビカメラのケーブル処理ドラムで,上各ガイドロー
ラ(27)が上記旋回部材(11)に取付けられて,同旋回
部材(11)及び上記ケーブル処理ドラム(20)が上記案
内体(10)の周りを旋回可能になっている。また第1,2
図の(12)が上記旋回部材(11)に取付けた旋回用モー
タ,(12a)が同旋回用モータ(12)の出力軸に取付け
た歯車で,同歯車(12a)が上記案内体(10)の環状外
歯歯車(25)に噛合しており,旋回用モータ(12)を駆
動すると,その回転が歯車(12a)に伝えられて,旋回
部材(11)及びケーブル処理ドラム(20)が案内体(1
0)の周りを旋回するようになっている。
内体(10)が上記マスト(8)(9)の上端部に固定さ
れている。なお同案内体(10)は,2分割されて,固定し
易くなっている。また第2,3図の(25)が上記案内体(1
0)の上部外周面に設けた歯車,(26)が同案内体(1
0)の下部に設けた旋回ガイド部材,(27)(27)が上
記歯車(25)の上部に設けた旋回ガイド部材と上記旋回
ガイド部材(26)とを転動するガイドローラ,(11)が
旋回部材,(20)が同旋回部材(11)の上部に固定した
テレビカメラのケーブル処理ドラムで,上各ガイドロー
ラ(27)が上記旋回部材(11)に取付けられて,同旋回
部材(11)及び上記ケーブル処理ドラム(20)が上記案
内体(10)の周りを旋回可能になっている。また第1,2
図の(12)が上記旋回部材(11)に取付けた旋回用モー
タ,(12a)が同旋回用モータ(12)の出力軸に取付け
た歯車で,同歯車(12a)が上記案内体(10)の環状外
歯歯車(25)に噛合しており,旋回用モータ(12)を駆
動すると,その回転が歯車(12a)に伝えられて,旋回
部材(11)及びケーブル処理ドラム(20)が案内体(1
0)の周りを旋回するようになっている。
また第1図乃至第6図の(13)(14)(15)が伸縮可
能な支持部材で,同支持部材(13)〜(15)は,外側支
持部材(13)と,同外側支持部材(13)内に嵌挿された
中間支持部材(14)と,同中間支持部材(14)内に嵌挿
された内側支持部材(15)とにより構成され,上記外側
支持部材(13)の上部が上記旋回部材(11)に固定され
て,同支持部材(13)〜(15)が同旋回部材(11)に垂
下状態に支持されている。また第4,5,6図に示すように
同支持部材(13)〜(15)のうち,外側支持部材(13)
には,中間支持部材(14)の対向隅角部外面に接触する
ガイドローラ(29)が取付けられ,中間支持部材(14)
の対向隅角部には,内側支持部材(15)の対向隅角部外
面に接触するガイドローラ(29′)が取付けられ,中間
支持部材(14)の対向隅角部には,外側支持部材(13)
の対向隅角部内面に接触するガイドローラ(30)が取付
けられ,内側支持部材(15)の対向隅角部には,中間支
持部材(14)の対向隅角部内面に接触するガイドローラ
(30′)が取付けられて,同支持部材(13)〜(15)が
上下方向に伸縮可能になっている。また第1,3,7図の(2
3)が上記旋回部材(11)に取付けた支持部材伸縮用モ
ータ,第7図の(31)が同支持部材伸縮用モータ(23)
の出力軸に取付けたスプロケツト,(31′)が上記外側
の支持部材(13)の下部に取付けたスプロケツト,(3
2)が同各スプロケツト(31)(31′)間に懸装したチ
エーンで,同チエーン(32)の途中が上記中間支持部材
(14)の上部に固定されている。また(34)(34)が同
中間支持部材(14)の上下部に取付けたプーリ,(33)
がワイヤで,同ワイヤ(33)が上記外側支持部材(13)
の上部に固定した固定点から中間支持部材(14)の下部
に取付けたプーリ(34)を経て内側支持部材(15)の上
端部に固定され,また同固定点から中間支持部材(14)
の上部に取付けたプーリ(34)を経て外側支持部材(1
3)の下端部に固定されており,支持部材伸縮用モータ
(23)を駆動すると,その回転がスプロケツト(31)→
チエーン(32)を介し中間支持部材(14)に伝えられ
て,同中間支持部材(14)が昇降し,また同中間支持部
材(14)の動きがワイヤ(33)を介し内側支持部材(1
5)に伝えられて,同内側支持部材(15)が昇降するよ
うになっている。
能な支持部材で,同支持部材(13)〜(15)は,外側支
持部材(13)と,同外側支持部材(13)内に嵌挿された
中間支持部材(14)と,同中間支持部材(14)内に嵌挿
された内側支持部材(15)とにより構成され,上記外側
支持部材(13)の上部が上記旋回部材(11)に固定され
て,同支持部材(13)〜(15)が同旋回部材(11)に垂
下状態に支持されている。また第4,5,6図に示すように
同支持部材(13)〜(15)のうち,外側支持部材(13)
には,中間支持部材(14)の対向隅角部外面に接触する
ガイドローラ(29)が取付けられ,中間支持部材(14)
の対向隅角部には,内側支持部材(15)の対向隅角部外
面に接触するガイドローラ(29′)が取付けられ,中間
支持部材(14)の対向隅角部には,外側支持部材(13)
の対向隅角部内面に接触するガイドローラ(30)が取付
けられ,内側支持部材(15)の対向隅角部には,中間支
持部材(14)の対向隅角部内面に接触するガイドローラ
(30′)が取付けられて,同支持部材(13)〜(15)が
上下方向に伸縮可能になっている。また第1,3,7図の(2
3)が上記旋回部材(11)に取付けた支持部材伸縮用モ
ータ,第7図の(31)が同支持部材伸縮用モータ(23)
の出力軸に取付けたスプロケツト,(31′)が上記外側
の支持部材(13)の下部に取付けたスプロケツト,(3
2)が同各スプロケツト(31)(31′)間に懸装したチ
エーンで,同チエーン(32)の途中が上記中間支持部材
(14)の上部に固定されている。また(34)(34)が同
中間支持部材(14)の上下部に取付けたプーリ,(33)
がワイヤで,同ワイヤ(33)が上記外側支持部材(13)
の上部に固定した固定点から中間支持部材(14)の下部
に取付けたプーリ(34)を経て内側支持部材(15)の上
端部に固定され,また同固定点から中間支持部材(14)
の上部に取付けたプーリ(34)を経て外側支持部材(1
3)の下端部に固定されており,支持部材伸縮用モータ
(23)を駆動すると,その回転がスプロケツト(31)→
チエーン(32)を介し中間支持部材(14)に伝えられ
て,同中間支持部材(14)が昇降し,また同中間支持部
材(14)の動きがワイヤ(33)を介し内側支持部材(1
5)に伝えられて,同内側支持部材(15)が昇降するよ
うになっている。
また第1,8図の(36)が上記旋回部材(11)に取付け
たテレビカメラ姿勢制御モータ,(37)が同モータ(3
6)の出力軸に取付けたドラム,(38)(38)が上記中
間支持部材(14)の下部及び上記内側支持部材(15)の
上部に取付けたプーリ,第1,7,8,9,10図の(35)が同内
側支持部材(15)の下端部に取付けた電線処理箱兼フロ
ート,(41)がアーム,(43)が固定スプロケツト,
(47)が軸で,同軸(47)が上記固定スプロケツト(4
3)を上記フロート(35)に固定するとともに上記アー
ム(41)を上下方向への回転を可能に支持している。ま
た(44)が回転スプロケツト,(42)が同回転スプロケ
ツト(44)に一体にカメラホルダー,(48)が上記アー
ム(41)の先端部に固定した軸で,同軸(48)が上記回
転スプロケツト(44)及び上記カメラホルダー(42)を
回転可能に支持している。また(16)が上記カメラホル
ダー(42)に取付けたテレビカメラ,(45)が上記スプ
ロケツト(43)(44)間に懸装したチエーン,(41−
1)が上記アーム(41)に一体の突起,(39)が同突起
(41−1)に枢支したロツド,(15−1)が上記内側支
持部材(15)の下端部に固定した突起で,上記ロツド
(39)が同突起(15−1)に設けた孔を貫通している。
また(39−1)が同ロツド(39)に固定した鍔部,(4
6)が同鍔部(39−1)と上記突起(15−1)との間に
介装した圧縮ばね,(35−1)(35−2)が上記フロー
ト(35)に設けたアーム用ストツパーで,圧縮ばね(4
6)がロツド(39)を下方へ付勢して,アーム(41)が
アーム用ストツパ(35−1)に常時当接している。また
(40)がワイヤで,同ワイヤ(40)が上記ドラム(37)
から中間支持部材(14)内→同中間支持部材(14)の下
端部に取付けたプーリ(38)→内側支持部材(15)の上
端部に取付けたプーリ(38)→内側支持部材(15)内を
経て上記ロツド(38)の上端部に取付けられており,テ
レビカメラ姿勢制御用モータ(36)を駆動すると,その
回転がドラム(37)に伝えられ,同ドラム(37)が回転
して,ワイヤ(40)が巻き上げられ,ロツド(39)が圧
縮ばね(46)に抗し上昇して,アーム(41)が軸(47)
を中心に第9図の二点鎖線位置方向へ回転する。またこ
のアーム(41)の回転により,固定スプロケツト(43)
にチエーン(45)を介して連結されているスプロケツト
(44)と同スプロケツト(44)に一体のカメラホルダー
(42)と同カメラホルダー(42)により支持されている
テレビカメラ(16)とが軸(48)を中心に第9図の二点
鎖線位置方向へ回転して(アーム(41)に対し回転し
て),テレビカメラ(16)の姿勢が制御される。またテ
レビカメラ姿勢制御用モータ(36)を逆方向に駆動する
と,ワイヤ(40)が繰り出されて,ロツド(39)が圧縮
ばね(46)により下降し,アーム(41)がアーム用スト
ツパ(35−1)に当接して,第9図の実線位置に戻るよ
うになっている。なおテレビカメラ(16)の回転方向及
び回転角度は,固定スプロケツト(43)及び回転スプロ
ケツト(44)の直径により決まる。また上記のように内
側支持部材(15)の下端部に取付けた電線処理箱兼フロ
ート(35)は,中間支持部材(14)と内側支持部材(1
5)とテレビカメラ(16)との合計重量以上の浮力を有
するが,このような浮力を有する電線処理箱兼フロート
(35)を内側支持部材(15)の下端部に取付けた理由
は,チエーンやワイヤが切断しても,中間支持部材(1
4)と内側支持部材(15)とテレビカメラ(16)とを浮
上させて,回収するためである。
たテレビカメラ姿勢制御モータ,(37)が同モータ(3
6)の出力軸に取付けたドラム,(38)(38)が上記中
間支持部材(14)の下部及び上記内側支持部材(15)の
上部に取付けたプーリ,第1,7,8,9,10図の(35)が同内
側支持部材(15)の下端部に取付けた電線処理箱兼フロ
ート,(41)がアーム,(43)が固定スプロケツト,
(47)が軸で,同軸(47)が上記固定スプロケツト(4
3)を上記フロート(35)に固定するとともに上記アー
ム(41)を上下方向への回転を可能に支持している。ま
た(44)が回転スプロケツト,(42)が同回転スプロケ
ツト(44)に一体にカメラホルダー,(48)が上記アー
ム(41)の先端部に固定した軸で,同軸(48)が上記回
転スプロケツト(44)及び上記カメラホルダー(42)を
回転可能に支持している。また(16)が上記カメラホル
ダー(42)に取付けたテレビカメラ,(45)が上記スプ
ロケツト(43)(44)間に懸装したチエーン,(41−
1)が上記アーム(41)に一体の突起,(39)が同突起
(41−1)に枢支したロツド,(15−1)が上記内側支
持部材(15)の下端部に固定した突起で,上記ロツド
(39)が同突起(15−1)に設けた孔を貫通している。
また(39−1)が同ロツド(39)に固定した鍔部,(4
6)が同鍔部(39−1)と上記突起(15−1)との間に
介装した圧縮ばね,(35−1)(35−2)が上記フロー
ト(35)に設けたアーム用ストツパーで,圧縮ばね(4
6)がロツド(39)を下方へ付勢して,アーム(41)が
アーム用ストツパ(35−1)に常時当接している。また
(40)がワイヤで,同ワイヤ(40)が上記ドラム(37)
から中間支持部材(14)内→同中間支持部材(14)の下
端部に取付けたプーリ(38)→内側支持部材(15)の上
端部に取付けたプーリ(38)→内側支持部材(15)内を
経て上記ロツド(38)の上端部に取付けられており,テ
レビカメラ姿勢制御用モータ(36)を駆動すると,その
回転がドラム(37)に伝えられ,同ドラム(37)が回転
して,ワイヤ(40)が巻き上げられ,ロツド(39)が圧
縮ばね(46)に抗し上昇して,アーム(41)が軸(47)
を中心に第9図の二点鎖線位置方向へ回転する。またこ
のアーム(41)の回転により,固定スプロケツト(43)
にチエーン(45)を介して連結されているスプロケツト
(44)と同スプロケツト(44)に一体のカメラホルダー
(42)と同カメラホルダー(42)により支持されている
テレビカメラ(16)とが軸(48)を中心に第9図の二点
鎖線位置方向へ回転して(アーム(41)に対し回転し
て),テレビカメラ(16)の姿勢が制御される。またテ
レビカメラ姿勢制御用モータ(36)を逆方向に駆動する
と,ワイヤ(40)が繰り出されて,ロツド(39)が圧縮
ばね(46)により下降し,アーム(41)がアーム用スト
ツパ(35−1)に当接して,第9図の実線位置に戻るよ
うになっている。なおテレビカメラ(16)の回転方向及
び回転角度は,固定スプロケツト(43)及び回転スプロ
ケツト(44)の直径により決まる。また上記のように内
側支持部材(15)の下端部に取付けた電線処理箱兼フロ
ート(35)は,中間支持部材(14)と内側支持部材(1
5)とテレビカメラ(16)との合計重量以上の浮力を有
するが,このような浮力を有する電線処理箱兼フロート
(35)を内側支持部材(15)の下端部に取付けた理由
は,チエーンやワイヤが切断しても,中間支持部材(1
4)と内側支持部材(15)とテレビカメラ(16)とを浮
上させて,回収するためである。
また第2,3,4図の(21)が上記外側支持部材(13)の
外面に固定したプーリ用ガイド部材,第4図の(28)が
同プーリ用ガイド部材(21)に沿って昇降可能なプーリ
支持板,(19)が同プーリ支持板(28)により回転可能
に支持されたプーリ,第1,2,3図の(18)が上記外側支
持部材(13)の上端部に回転可能に取付けたプーリ,
(17)が上記テレビカメラ(16)のケーブルで,同ケー
ブル(17)が同テレビカメラ(16)から上記内側支持部
材(15)内→中間支持部材(14)内→外側支持部材(1
3)内→プーリ(18)→プーリ(19)→ケーブル処理ド
ラム(20)内に入って,巻き込まれた後,制御盤(図示
せず)に導かれており,支持部材(13)〜(15)が伸縮
するとき,プーリ(19)がプーリ用ガイド部材(21)に
沿い昇降して,支持部材(13)〜(15)の伸縮を可能に
している。
外面に固定したプーリ用ガイド部材,第4図の(28)が
同プーリ用ガイド部材(21)に沿って昇降可能なプーリ
支持板,(19)が同プーリ支持板(28)により回転可能
に支持されたプーリ,第1,2,3図の(18)が上記外側支
持部材(13)の上端部に回転可能に取付けたプーリ,
(17)が上記テレビカメラ(16)のケーブルで,同ケー
ブル(17)が同テレビカメラ(16)から上記内側支持部
材(15)内→中間支持部材(14)内→外側支持部材(1
3)内→プーリ(18)→プーリ(19)→ケーブル処理ド
ラム(20)内に入って,巻き込まれた後,制御盤(図示
せず)に導かれており,支持部材(13)〜(15)が伸縮
するとき,プーリ(19)がプーリ用ガイド部材(21)に
沿い昇降して,支持部材(13)〜(15)の伸縮を可能に
している。
次に前記第1図乃至第10図に示す原子炉燃料取扱クレ
ーンの作用を具体的に説明する。原子炉の通常運転時,
第11図に示した原子炉容器(1)の上端開口部には,上
蓋(図示せず)が取付けられて,原子炉容器(1)が密
閉されているが,燃料交換時には,同上蓋が取り外され
て,遮蔽用水が遮蔽水面(4)のレベルまで満たされ,
次いで原子炉燃料取扱クレーンの走行台車(6)が燃料
交換用ブリツジレール(5)上を原子炉容器(1)の上
方位置まで走行し,次いでマスト用伸縮駆動装置(7)
が伸長方向に作動して,テレスコーピツク状のマスト
(8)(9)が下方に伸び,燃料グリツパ(7−1)に
より掴持されていた新たな燃料集合体(3)が炉心
(2)内に挿入されて,同燃料集合体(3)の下端部が
炉心ピン(2−1)に嵌合されるか,或いは炉心(2)
内の使用済燃料集合体(3)の上端部が燃料グリツパ
(7−1)により掴持され,次いでマスト用伸縮駆動装
置(7)が縮み方向に作動し,テレスコーピツク状のマ
スト(8)(9)が上方に縮んで,燃料交換が行われ
る。このとき,(I)支持部材伸縮用モータ(23)を駆
動し,その回転をスプロケツト(31)→チエーン(32)
を介し中間支持部材(14)に伝えて,同中間支持部材
(14)を下降させ,また同中間支持部材(14)の動きを
ワイヤ(33)を介して内側支持部材(15)に伝えて,同
内側支持部材(15)と電線処理箱兼フロート(35)とテ
レビカメラ(16)とを燃料交換作業位置まで下降させ
る。(II)旋回用モータ(12)を駆動し、その回転を歯
車(12a)に伝えて,旋回部材(11)及びケーブル処理
ドラム(20)と支持部材(13)〜(15)と電線処理箱兼
フロート(35)とテレビカメラ(16)とを旋回させる。
(III)テレビカメラ姿勢制御用モータ(36)を駆動し
て,その回転をドラム(37)に伝え,同ドラム(37)を
回転させて,ワイヤ(40)を巻き上げ,ロツド(39)を
圧縮ばね(46)に抗して上昇させて,アーム(41)を軸
(47)を中心に第9図の二点鎖線位置方向へ回転させ,
またこのアーム(41)の回転により,スプロケツト(4
4)(固定スプロケツト(43)にチエーン(45)を介し
て連結されているスプロケツト(44))と同スプロケツ
ト(44)に一体のカメラホルダー(42)と同カメラホル
ダー(42)により支持されているテレビカメラ(16)と
を軸(48)を中心に第9図の二点鎖線位置方向へ回転さ
せて(アーム(41)に対し回転させて),テレビカメラ
(16)の姿勢を変える。ことにより,テレビカメラ(1
6)の角度,高さ位置,燃料グリツパ(7−1)及び燃
料集合体(3)に対する距離等を自由に制御して,燃料
グリツパ(7−1)の燃料集合体に対する取扱状態,隣
接する燃料集合体(3)どうしの状態,燃料グリツパ
(7−1)の燃料集合体(3)に対する取扱状態,隣接
する燃料集合体(3)どうしの状態,燃料集合体(3)
下端部と炉心ピン(2−1)との嵌合状態等を側方,上
方,斜め上下方向から監視する。
ーンの作用を具体的に説明する。原子炉の通常運転時,
第11図に示した原子炉容器(1)の上端開口部には,上
蓋(図示せず)が取付けられて,原子炉容器(1)が密
閉されているが,燃料交換時には,同上蓋が取り外され
て,遮蔽用水が遮蔽水面(4)のレベルまで満たされ,
次いで原子炉燃料取扱クレーンの走行台車(6)が燃料
交換用ブリツジレール(5)上を原子炉容器(1)の上
方位置まで走行し,次いでマスト用伸縮駆動装置(7)
が伸長方向に作動して,テレスコーピツク状のマスト
(8)(9)が下方に伸び,燃料グリツパ(7−1)に
より掴持されていた新たな燃料集合体(3)が炉心
(2)内に挿入されて,同燃料集合体(3)の下端部が
炉心ピン(2−1)に嵌合されるか,或いは炉心(2)
内の使用済燃料集合体(3)の上端部が燃料グリツパ
(7−1)により掴持され,次いでマスト用伸縮駆動装
置(7)が縮み方向に作動し,テレスコーピツク状のマ
スト(8)(9)が上方に縮んで,燃料交換が行われ
る。このとき,(I)支持部材伸縮用モータ(23)を駆
動し,その回転をスプロケツト(31)→チエーン(32)
を介し中間支持部材(14)に伝えて,同中間支持部材
(14)を下降させ,また同中間支持部材(14)の動きを
ワイヤ(33)を介して内側支持部材(15)に伝えて,同
内側支持部材(15)と電線処理箱兼フロート(35)とテ
レビカメラ(16)とを燃料交換作業位置まで下降させ
る。(II)旋回用モータ(12)を駆動し、その回転を歯
車(12a)に伝えて,旋回部材(11)及びケーブル処理
ドラム(20)と支持部材(13)〜(15)と電線処理箱兼
フロート(35)とテレビカメラ(16)とを旋回させる。
(III)テレビカメラ姿勢制御用モータ(36)を駆動し
て,その回転をドラム(37)に伝え,同ドラム(37)を
回転させて,ワイヤ(40)を巻き上げ,ロツド(39)を
圧縮ばね(46)に抗して上昇させて,アーム(41)を軸
(47)を中心に第9図の二点鎖線位置方向へ回転させ,
またこのアーム(41)の回転により,スプロケツト(4
4)(固定スプロケツト(43)にチエーン(45)を介し
て連結されているスプロケツト(44))と同スプロケツ
ト(44)に一体のカメラホルダー(42)と同カメラホル
ダー(42)により支持されているテレビカメラ(16)と
を軸(48)を中心に第9図の二点鎖線位置方向へ回転さ
せて(アーム(41)に対し回転させて),テレビカメラ
(16)の姿勢を変える。ことにより,テレビカメラ(1
6)の角度,高さ位置,燃料グリツパ(7−1)及び燃
料集合体(3)に対する距離等を自由に制御して,燃料
グリツパ(7−1)の燃料集合体に対する取扱状態,隣
接する燃料集合体(3)どうしの状態,燃料グリツパ
(7−1)の燃料集合体(3)に対する取扱状態,隣接
する燃料集合体(3)どうしの状態,燃料集合体(3)
下端部と炉心ピン(2−1)との嵌合状態等を側方,上
方,斜め上下方向から監視する。
(考案の効果) 本考案は前記のように燃料交換用ブリッジレール上を
走行する走行台車と、同走行台車上を横行するトロリー
と、同トロリー上に設置したマスト用伸縮駆動装置と、
同マスト用伸縮駆動装置に垂下状態に取付けた伸縮可能
なテレスコーピツク状のマストと、同マストの下端部に
取付けた燃料グリツパとを有する原子炉燃料取扱クレー
ンにおいて、前記マストの上部に固定した案内体と、同
案内体に同案内体を中心とする旋回を可能に取付けた旋
回部材と、同旋回部材に垂下状態に取付けた伸縮可能な
上下複数段の支持部材と、同各支持部材のうち最下段の
支持部材の下端部に上下方向への揺動を可能に取付けた
テレビカメラと、同テレビカメラから上記各支持部材内
を上方へ延びたケーブルを上記各支持部材のうち最上段
の支持部材の上部に設けたプーリと同最上段の支持部材
の下部に昇降可能に設けたプーリとを経て上記旋回部材
に取付けたケーブル処理ドラムにより巻き取ったのち制
御盤へ導くケーブル巻取り機構と、上記各支持部材によ
り移動可能に支持したワイヤを駆動して上記テレビカメ
ラを上下方向に揺動させるテレビカメラの姿勢制御機構
と、上記最上段の支持部材に沿って配設した無端チエー
ンを駆動して中間段の支持部材を昇降させるとともに同
中間段の支持部材の動きをワイヤを介して最下段の支持
部材に伝えて同最下段の支持部材を昇降させる支持部材
の伸縮駆動機構とを具えており、次の効果を達成でき
る。即ち、 テレスコーピツク状のマストを鉛直方向に伸縮させ、
また同マストの内筒下端部に取付けた燃焼グリツパを開
閉して、燃料交換作業を行うときに、(I)支持部材を
伸長させて、テレビカメラを燃料交換位置まで下降させ
る。(II)旋回部材と同旋回部材から垂下した支持部材
とテレビカメラとを旋回させる。(III)テレビカメラ
姿勢制御機構によりテレビカメラの角度、高さ位置、燃
料グリツプ及び燃焼集合体に対する距離等を自由に制御
するので、燃料グリツプの燃料集合体に対する取扱状
態、隣接する燃焼集合体どうしの状態、燃焼集合体下端
部と炉心ピンとの嵌合状態等を正確に確認できる。
走行する走行台車と、同走行台車上を横行するトロリー
と、同トロリー上に設置したマスト用伸縮駆動装置と、
同マスト用伸縮駆動装置に垂下状態に取付けた伸縮可能
なテレスコーピツク状のマストと、同マストの下端部に
取付けた燃料グリツパとを有する原子炉燃料取扱クレー
ンにおいて、前記マストの上部に固定した案内体と、同
案内体に同案内体を中心とする旋回を可能に取付けた旋
回部材と、同旋回部材に垂下状態に取付けた伸縮可能な
上下複数段の支持部材と、同各支持部材のうち最下段の
支持部材の下端部に上下方向への揺動を可能に取付けた
テレビカメラと、同テレビカメラから上記各支持部材内
を上方へ延びたケーブルを上記各支持部材のうち最上段
の支持部材の上部に設けたプーリと同最上段の支持部材
の下部に昇降可能に設けたプーリとを経て上記旋回部材
に取付けたケーブル処理ドラムにより巻き取ったのち制
御盤へ導くケーブル巻取り機構と、上記各支持部材によ
り移動可能に支持したワイヤを駆動して上記テレビカメ
ラを上下方向に揺動させるテレビカメラの姿勢制御機構
と、上記最上段の支持部材に沿って配設した無端チエー
ンを駆動して中間段の支持部材を昇降させるとともに同
中間段の支持部材の動きをワイヤを介して最下段の支持
部材に伝えて同最下段の支持部材を昇降させる支持部材
の伸縮駆動機構とを具えており、次の効果を達成でき
る。即ち、 テレスコーピツク状のマストを鉛直方向に伸縮させ、
また同マストの内筒下端部に取付けた燃焼グリツパを開
閉して、燃料交換作業を行うときに、(I)支持部材を
伸長させて、テレビカメラを燃料交換位置まで下降させ
る。(II)旋回部材と同旋回部材から垂下した支持部材
とテレビカメラとを旋回させる。(III)テレビカメラ
姿勢制御機構によりテレビカメラの角度、高さ位置、燃
料グリツプ及び燃焼集合体に対する距離等を自由に制御
するので、燃料グリツプの燃料集合体に対する取扱状
態、隣接する燃焼集合体どうしの状態、燃焼集合体下端
部と炉心ピンとの嵌合状態等を正確に確認できる。
また本考案の原子炉燃料取扱クレーンは前記のように
構成されており、テレビカメラのケーブル処理及びテレ
ビカメラの位置決めを作業員を必要とせずに、迅速に行
うことができて、作業能率を向上できる。
構成されており、テレビカメラのケーブル処理及びテレ
ビカメラの位置決めを作業員を必要とせずに、迅速に行
うことができて、作業能率を向上できる。
また本考案の原子炉燃料取扱クレーンは前記のように
ケーブル巻取り機構とテレビカメラの姿勢制御機構と支
持部材の伸縮駆動機構とを上下複数段の支持部材に沿っ
て配設したので、装置全体をコンパクトにできる。
ケーブル巻取り機構とテレビカメラの姿勢制御機構と支
持部材の伸縮駆動機構とを上下複数段の支持部材に沿っ
て配設したので、装置全体をコンパクトにできる。
第1図は本考案に係わる原子炉燃料取扱クレーンの一実
施例を示す斜視図,第2図はテレビカメラのケーブル巻
取り機構を第3図の矢視II-II線に沿って示す正面図,
第3図は同テレビカメラのケーブル巻取り機構の正面
図,第4図は支持部材の横断平面図,第5図は第4図の
矢視V−V線に沿う側面図,第6図は同支持部材の他の
部分の横断平面図,第7図は支持部材の伸縮駆動機構を
示す説明図,第8図はテレビカメラ姿勢制御機構を示す
説明図,第9図は同テレビカメラ姿勢制御機構のテレビ
カメラ側を拡大して示す側面図,第10は同部分の正面
図,第11図は従来の原子炉燃料取扱クレーンを示す側面
図である。 (1)……原子炉容器,(2)……炉心,(2−1)…
…炉心ピン,(3)……燃料集合体,(4)……遮蔽水
面,(5)……燃料取扱クレーンの走行レール,(6)
……燃料取扱クレーンの走行台車,(6−1)……燃料
取扱クレーンの横行台車,(7)……マスト昇降駆動装
置,(8)(9)……マスト,(7−1)……燃料グリ
ツパ,(10)……案内体,(11)……旋回部材,(13)
〜(15)……支持部材,(16)……テレビカメラ,(1
7)……テレビカメラ(16)のケーブル,(18)〜(2
0)……テレビカメラ(16)のケーブル巻取り機構,(2
3)(31)(31′)(32)(33)(34)……支持部材の
伸縮駆動機構、(36)〜(42)……テレビカメラ(16)
の姿勢制御機構。
施例を示す斜視図,第2図はテレビカメラのケーブル巻
取り機構を第3図の矢視II-II線に沿って示す正面図,
第3図は同テレビカメラのケーブル巻取り機構の正面
図,第4図は支持部材の横断平面図,第5図は第4図の
矢視V−V線に沿う側面図,第6図は同支持部材の他の
部分の横断平面図,第7図は支持部材の伸縮駆動機構を
示す説明図,第8図はテレビカメラ姿勢制御機構を示す
説明図,第9図は同テレビカメラ姿勢制御機構のテレビ
カメラ側を拡大して示す側面図,第10は同部分の正面
図,第11図は従来の原子炉燃料取扱クレーンを示す側面
図である。 (1)……原子炉容器,(2)……炉心,(2−1)…
…炉心ピン,(3)……燃料集合体,(4)……遮蔽水
面,(5)……燃料取扱クレーンの走行レール,(6)
……燃料取扱クレーンの走行台車,(6−1)……燃料
取扱クレーンの横行台車,(7)……マスト昇降駆動装
置,(8)(9)……マスト,(7−1)……燃料グリ
ツパ,(10)……案内体,(11)……旋回部材,(13)
〜(15)……支持部材,(16)……テレビカメラ,(1
7)……テレビカメラ(16)のケーブル,(18)〜(2
0)……テレビカメラ(16)のケーブル巻取り機構,(2
3)(31)(31′)(32)(33)(34)……支持部材の
伸縮駆動機構、(36)〜(42)……テレビカメラ(16)
の姿勢制御機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 奥田 喜亮 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)考案者 白須 勲 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)考案者 神吉 良典 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)考案者 萬代 恒男 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通7丁目1番 14号 西菱エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−19897(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】燃料交換用ブリッジレール上を走行する走
行台車と、同走行台車上を横行するトロリーと、同トロ
リー上に設置したマスト用伸縮駆動装置と、同マスト用
伸縮駆動装置に垂下状態に取付けた伸縮可能なテレスコ
ーピツク状のマストと、同マストの下端部に取付けた燃
料グリツパとを有する原子炉燃料取扱クレーンにおい
て、前記マストの上部に固定した案内体と、同案内体に
同案内体を中心とする旋回を可能に取付けた旋回部材
と、同旋回部材に垂下状態に取付けた伸縮可能な上下複
数段の支持部材と、同各支持部材のうち最下段の支持部
材の下端部に上下方向への揺動を可能に取付けたテレビ
カメラと、同テレビカメラから上記各支持部材内を上方
へ延びたケーブルを上記各支持部材のうち最上段の支持
部材の上部に設けたプーリと同最上段の支持部材の下部
に昇降可能に設けたプーリとを経て上記旋回部材に取付
けたケーブル処理ドラムにより巻き取ったのち制御盤へ
導くケーブル巻取り機構と、上記各支持部材により移動
可能に支持したワイヤを駆動して上記テレビカメラを上
下方向に揺導させるテレビカメラの姿勢制御機構と、上
記最上段の支持部材に沿って配設した無端チエーンを駆
動して中間段の支持部材を昇降させるとともに同中間段
の支持部材の動きをワイヤを介して最下段の支持部材に
伝えて同最下段の支持部材を昇降させる支持部材の伸縮
駆動機構とを具えていることを特徴とした原子炉燃料取
扱クレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987125129U JP2526284Y2 (ja) | 1987-08-19 | 1987-08-19 | 原子炉燃料取扱クレ−ン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987125129U JP2526284Y2 (ja) | 1987-08-19 | 1987-08-19 | 原子炉燃料取扱クレ−ン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6433700U JPS6433700U (ja) | 1989-03-02 |
JP2526284Y2 true JP2526284Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=31375459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987125129U Expired - Lifetime JP2526284Y2 (ja) | 1987-08-19 | 1987-08-19 | 原子炉燃料取扱クレ−ン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526284Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5919897A (ja) * | 1982-07-27 | 1984-02-01 | 北海道電力株式会社 | 軽水冷却型原子炉の燃料取扱装置 |
-
1987
- 1987-08-19 JP JP1987125129U patent/JP2526284Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6433700U (ja) | 1989-03-02 |
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