JP2525997Y2 - 溝蓋受枠の連結片 - Google Patents

溝蓋受枠の連結片

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JP2525997Y2
JP2525997Y2 JP12139790U JP12139790U JP2525997Y2 JP 2525997 Y2 JP2525997 Y2 JP 2525997Y2 JP 12139790 U JP12139790 U JP 12139790U JP 12139790 U JP12139790 U JP 12139790U JP 2525997 Y2 JP2525997 Y2 JP 2525997Y2
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昭三 小林
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カネソウ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、建物の床面に、配線、排水、配管等の目的
で形成される溝路に被覆される溝蓋受枠を連結施工する
際に、その溝路の直角状に配設せられる溝蓋受枠の連接
隅部に使用するための溝蓋受枠の連結片に関する。
[従来技術] 前記溝路を遮蔽する溝蓋を支持するための溝蓋受枠に
あって、矩形状に開口する溝路の周縁に該受枠を配設す
るような場合等には、受枠相互が直角状に連結される箇
所が生じ、そこで各受枠の端縁を45度に切り落として当
接端縁を形成し、これを突当てて直角状に連結するよう
にしている。
このように45度の傾斜を有する当接端縁を突当てて直
角状に連結する場合には平面L形状をした連結片aが用
いられる。
この連結片aの従来構成を第4図についてさらに詳細
に説明する。
この連結片aは溝蓋受枠1x,1yの矩形連結部3の外方
へ開口する嵌着溝2に、その端縁から両片部b,bを挿入
する平面L形状をしている。該連結片aの主面部eは、
矩形連結部3の外面と面一状に臨んで配設されるもので
あって、固定螺子cを螺合する螺子孔dが形成され、該
主面部eの上下に、嵌着溝2の上下縁に嵌着して矩形連
結部3の外側内面に当接する係止鍔縁g,gを矩形連結部
3の肉厚相当分だけ該主面部eと段差を設けて連成して
いる。
そしてこの連結片aの一方の辺部bは受枠1xの当接端
縁4から嵌着溝2に挿入しておき、他の辺部bを前記溝
蓋受枠1xと直角状に当接すべき溝蓋受枠1yの嵌着溝2に
同様に挿入する。そして一方の辺部bにあらかじめ螺着
しておいた固定螺子iを外側から緊締して、第4図で示
すようにその先端で嵌着溝2の内面を押圧し、前記矩形
連結部3の外側内面に係止鍔縁e,eを圧接してから、他
方の溝蓋受枠1yの当接端縁4をすでに固定した溝蓋受枠
1xの当接端縁4に当接し、他方の辺部bにあらかじめ螺
合しておいた固定螺子cを上述のように緊締することに
より前記溝蓋受枠1x,1yを直角状に固定するようにして
いる。
[考案が解決しようとする問題点] 上述の構成にあって、両受枠1x,1yの当接端縁4,4相互
を押付けながら、一方の連結片aの固定螺子cを緊締螺
合すると、その押付力Fにより、前記45度の傾斜角を有
する当接端縁4,4相互が夫々案内作用を生じて、押付分
力fにより、該当接端縁4,4に沿って他方の溝蓋受枠1y
がすでに連結片aに対して固定されている溝蓋受枠1xに
対して第4図鎖線のように移動してズレを生じ易い。こ
のため固定螺子iの緊締による固定位置が不適切とな
り、再度の固定操作を要する。このように前記溝蓋受枠
1の固定螺子i,iの固定作業にあっては、その当接端縁
4,4を整一に当接するように両側から適正な力を加えて
保持しながら、固定螺子i,iの螺合操作を施す必要があ
って、その作業を困難かつ面倒なものとしていた。
本考案は、かかる構成の問題点を除去するのを目的と
するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、外方へ開口する嵌着溝を有する矩形連結部
を外側面に沿って備え、その45度の傾斜を有する当接端
縁を突当てて直角状に連結される溝蓋受枠の、該連接隅
部に配設して、両溝蓋受枠を連結するものであって、 両辺部が前記溝蓋受枠の嵌着溝にその端縁から挿入さ
れる平面L形状とし、 前記溝蓋受枠の嵌着溝の開口に矩形連結部の外面と面一
状に臨み、かつ固定螺子を螺合する螺子孔を形成された
主面部の、その上下に、嵌着溝の上下縁に嵌着して矩形
連結部の外側内面に当接する係止鍔縁を矩形連結部の肉
厚相当分だけ該主面部と段差を設けて連成するととも
に、 前記両辺間のL形の角隅に、その上下端が前記矩形連結
部の前面にまで延成される位置決め片を固着した ことを特徴とする溝蓋受枠の連結片である。
[作用] 従来構成と同様に連結片の一方の辺部を溝蓋受枠1xに
あらかじめ固定しておき、他方の辺部に外嵌した溝蓋受
枠1yの当接端縁4を、前記溝蓋受枠1xの当接端縁4に押
付ける。ところで、連結片の角部には位置決め片が固着
されており、このため、前記溝蓋受枠1yを押付けると、
その先端が位置決め片の上下端に当接して、その移動が
制限される。そして、この位置決め片との当接位置で、
両溝蓋受枠1x,1yの先端が一致して、整一な連接隅部を
構成する。そしてこの位置で、溝蓋受枠1y内の辺部にあ
らかじめ螺合しておいた固定螺子cを緊締することによ
り、前記溝蓋受枠1x,1yは直角状に連結されることとな
る。すなわち、溝蓋受枠1yを単に位置決め片の上下端に
先端を押付けながら螺合緊締操作を施すだけで、溝蓋受
枠1x,1yの直角状連結が施されることとなる。
[実施例] 本考案の一実施例を第1図〜第3図について説明す
る。
1x,1yは外方へ開口する嵌着溝2を設けた矩形連結部
3を外側面に沿って備え、その45度の傾斜を有する鋭角
状の当接端縁4,4を直角状に突当てて連接隅部Cで直角
状に連結される矩形状の溝蓋受枠であり、溝蓋受枠1x,1
yの内側には断面矩形状の蓋受部6が矩形連結部3に連
成される。
ここで10は、直角状に突き当てて連結される溝蓋受枠
1x,1yの連接隅部に適用する連結片であり、その構成を
説明する。
この連結片10は、両辺部11,11が前記溝蓋受枠1x,1y間
の嵌着溝2の当接端縁4,4から挿入される平面L形状と
している。そして、後述するように前記矩形連結部3の
外面と面一状に配置される主面部13に固定螺子16を螺合
する複数の螺子孔12が形成され、さらに該主面部13の上
下に、嵌着溝2の上下縁に嵌着して矩形連結部3の外側
内面に当接する係止鍔縁14,14を矩形連結部3の肉厚相
当分だけ該主面部13と段差を設けて延成している。
さらに、この連結片10の角隅には位置決め片15が固着
せられている。この位置決め片15について詳述する。
位置決め片15はその取付け状態で上下端が前記矩形連
結部3の前面にまで延成されるほぼ矩形状とし、両溝蓋
受枠1x,1yの45度の傾斜を有した当接端縁4,4が当接する
連接隅部Cの前面に位置し、両溝蓋受枠1x,1y間のズレ
を防止するためのものである。
かかる構成にあって、第3図のイ,ロに示す様に溝蓋
受枠1x,1y相互が交差して生じる連接隅部Cに前記連結
片10を適用することにより、該溝蓋受枠1x,1y相互は直
角状に連結される。この溝蓋受枠1x,1yの連結作業を詳
細に説明する。
まず連結片10の一方の辺部11を溝蓋受枠1xの当接端縁
4から嵌着溝2内に挿入しておき、他の辺部11を溝蓋受
枠1xと直角状に当接すべき、溝蓋受枠1yの当接端縁4か
ら嵌着溝2内に挿入する。そして前記連結片10にあらか
じめ螺着しておいた一方の辺部11の固定螺子16を外側か
ら緊締してその先端で嵌着溝2の内面を押圧し、前記矩
形連結部3の外側内面に係止鍔縁14,14を圧接して、主
面部13を嵌着溝2の開口に臨ませて前記矩形連結部3の
外面と面一状とする。
そして次に、他方の溝蓋受枠1yの当接端縁4をすでに
固定した溝蓋受枠1xの当接端縁4に当接する。このと
き、当接端縁4,4は45度の傾斜面を有しているから、溝
蓋受枠1yの当接端縁4を溝蓋受枠1xの当接端縁4に押付
力Fを加えると当接端縁4,4相互の案内作用により第4
図に示すように、押付分力fが作用する。ところが、第
3図ロに示すように、連結片10の角隅には位置決め片15
が固着せられ、この位置決め片15は上下端が前記矩形連
結部3の前面にまで延成されている。このため、溝蓋受
枠1yの当接端縁4の矩形連結部3の上下縁が位置決め片
15の上下端に当接して、溝蓋受枠1yの進行が不能とな
る。そして、この位置では当接端縁4,4は整一に面接触
していることとなるからこの状態で他方の辺部11にあら
かじめ螺合しておいた固定螺子16を上述のように緊締す
る。而して溝蓋受枠1x,1yは直交状に当接されることと
なる。
このようにこの構成にあっては、溝蓋受枠1x,1yを直
交状に連結する場合には、溝蓋受枠1yを溝蓋受枠1xの当
接端縁4側に単に押付けながら固定螺子16の螺合緊締操
作を行なえば適正に連結されることとなるから、その連
結操作が極めて容易となされ得る。
上述の実施例にあっては、連結片10の角隅に設けた位
置決め片15はほぼ矩形状のもののみを示したが、該位置
決め片15が楕円状等種々提案され得るものである。また
該位置決め片15は連結片10に対して溶接固定のほか、螺
子固定等の手段により固着することもできる。
[考案の効果] 本考案は、溝蓋受枠1x,1yに辺部11,11を挿入して、該
溝蓋受枠1x,1yを直角状に連結する連結片10にあって、
その角隅に位置決め片15を設けたから、他方の溝蓋受枠
1yをすでに連結片10に固定した溝蓋受枠1xの当接端縁4
に押付ければ、その当接端縁が位置決め片15に当接し
て、最適位置に位置決められるから、単に押付けながら
固定螺子16を緊締するだけの操作で整一に溝蓋受枠1x,1
y相互の直角連結が可能となり、その連結作業を極めて
簡易に、かつ正確に施し得ることとなり、熟練を要しな
い等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の一実施例を示し、第1図は受枠1x,1
y,連結片10の分離斜視図、第2図は本考案のかかる要部
の縦断面図、第3図イ,ロは受枠相互を直角に連結操作
する平面図、第4図は従来構成の作用を示す平面図であ
る。 1x,1y…溝蓋受枠 2…嵌入溝 3…矩形連結部 4…当接端縁 10…連結辺 11…辺部 13…主面部 16…位置決め片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外方へ開口する嵌着溝を有する矩形連結部
    を外側面に沿って備え、その45度の傾斜を有する当接端
    縁を突当てて直角状に連結される溝蓋受枠の、該連接隅
    部に配設して、両溝蓋受枠を連結するものであって、 両辺部が前記溝蓋受枠の嵌着溝にその端縁から挿入され
    る平面L形状とし、 前記溝蓋受枠の嵌着溝の開口に矩形連結部の外面と面一
    状に臨み、かつ固定螺子を螺合する螺子孔を形成された
    主面部の、その上下に、嵌着溝の上下縁に嵌着して矩形
    連結部の外側内面に当接する係止鍔縁を矩形連結部の肉
    厚相当分だけ該主面部と段差を設けて連成するととも
    に、 前記両辺間のL形の角隅に、その上下端が前記矩形連結
    部の前面にまで延成される位置決め片を固着した ことを特徴とする溝蓋受枠の連結片。
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