JP2525913C - - Google Patents

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JP2525913C
JP2525913C JP2525913C JP 2525913 C JP2525913 C JP 2525913C JP 2525913 C JP2525913 C JP 2525913C
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は物品の生産等において種々のユニット、たとえば原料を仕込むユニ
ット、仕込んだ原料を加熱する昇温ユニット等を順次所定条件のもとで駆動、停
止等を行なういわゆるシーケンス制御を行なう方法に関する。 従来技術 この種のシーケンス制御方法はたとえば特開昭59−125403号公報、特
開昭62−100806号公報等に開示されている。 前者はバッチプロセスのシーケンス制御方法に於いて機器各々に1対1に対応
する機器動作シーケンスと、工程毎に機器動作シーケンスを複数組合せた工程シ
ーケンスを設け、工程シーケンスを複数組合せ可能とするバッチシーケンスによ
り工程毎に作成された工程シーケンスを時系列的に処理しようとするもので、各
工程シーケンスの先頭にて該工程シーケンスが制御する機器状態を初期化する事
を特徴としたものであり、バッチシーケンスが機器の動作状態あるいは動作条件
を指定する数値を仮変数を使用して作成し、実動作時に前記仮変数を具体的数値
に置換える事を特徴としている。 後者は指定機構によって指定された一組の機器情報、並びに第一の記憶機械に
記憶されているバッチ・データ生産用の汎用設備を構成する機器及び該機器間の
配管接続情報に基づいて、指定された一組の機器間に位置する前記少なくとも一
種類の機器をバッチ生産用の前記汎用設備を構成する特定の機器に対応づけるこ
とによって、第二の記憶機構に記憶された前記複数の類似工程のシーケンス制御
用の非生成汎用モジュールから前記複数の類似工程のうちの特定の工程のシーケ
ンス制御用のプログラムを生成するようにして、指定機構によって前記複数の類
似工程の夫々の前記一組の機器を指定機構を介して指定し、必要ならば(被生成
汎用モジュールが複数種類ある場合)被生成汎用モジュールの種類を特定するこ
とにより、汎用生産設備が複雑な場合でも容易且つ誤りの虞れが少なく、バッチ
生産プロセスのシーケンス制御プログラムが生成され得るようにしたものである
。 発明が解決しようとする課題 従来の手法は製造する全銘柄の工程毎に工程シーケンスを作成し、銘柄毎に、 工程シーケンスの組み合わせ情報 温度、圧力などの運転条件 をパラメータとして銘柄管理し、生産開始時に制御コンピュータにダウンロード
し、工程シーケンスを直列処理させる事により銘柄運転を実現させている。その
ため全銘柄の工程を意識したシーケンス設計が必要であり、さらに新しい銘柄が
増え、それまでにない工程が増えれば工程シーケンスを作成しなければならない
などの問題があった。 いずれの従来技術においても、多種少量の生産工程においては実際の運転に際
しては複雑な予備作業等が必要であった。 この発明は製造する全銘柄の工程は意識せず工程毎のシーケンスは作成しない
。工程はユニットシーケンスの組合せで構成され、その組合せ情報がパラメータ
化されている。ユニットシーケンスは最小機能操作毎に作成されたシーケンスで
設備に依存し銘柄や工程には依存しないシーケンス制御が行える制御方法を提供
することを目的とするものである。 課題を解決する手段 この発明は、扱う銘柄(品種)の製造工程の流れを記した運転スケジュールデ
ータを記憶しており、品種や工程に依存しない設備固有の仕込み、撹拌、昇温等
の最小機能単位をユニットとし、各ユニットの運転開始から運転終了までの一連
の動作を完結的に記述するプログラムをユニット毎に設定するとともに、各ユニ
ットの運転パラメータを品種に応じて書き換え可能に各プログラムに与えてユニ
ットシーケンスをユニット毎に設定し、そして、各ユニットを品種別に適した運
転を行えるよう、該ユニットに設定したユニットシーケンスに付与する品種毎の
運転パラメータを記憶しており、品種が指定されると、当該品種の製造のための
運転スケジュールデータにより、各工程で運転されるユニットを読み出し、その
ユニットに対するユニットシーケンスに、当該品種に対する運転パラメータを読
み出して付与し、そして、他の動作プログラム又は他のユニットシーケンスから
受け取った開始/停止等の情報に基づき、各ユニットシーケンスを実行するシー
ケンス制御方法を応用して、複数のプラントからなるバッチプラントにおいて多
品種、または複数のプラントを経由して品種を製造するに当り、品種毎の運転ス
ケ ジュールデータと品種毎の運転パラメータとを、当該品種の製造に必要となるプ
ラント毎に区分した構成で、品種毎の銘柄データとして設定しておき、品種毎の
銘柄データを当該品種の製造に必要なプラント毎に設定した予約エリアに所定の
順序で格納する一方、各プラント毎に運転スケジューラを設け、各運転スケジュ
ーラは予約エリアに格納された品種毎の銘柄データを順次実行エリアに呼び出し
、呼び出した銘柄データに基いて当該プラントの各ユニットシーケンスを実行す
ることを特徴とする。 実施例 (実施例1) 以下にこの発明の一実施例を図面とともに説明する。 第2図(A)はこの発明が適用される製造装置における1つの槽の一例を示し
ており、 1はA原料仕込みユニット、2はB原料仕込みユニット、3は昇温ユニット、
4は循環ユニット、5は撹はんユニット、6は真空ユニットを示す。なおこの製
造装置は図示しないタイマーユニットを有する。 仕込みユニット1,2にはバルブ11,12が接続されており、これらのバルブ
11,12を開くことによって処理槽10へA原料あるいはB原料を導入する。 昇温ユニット3はたとえば加熱ジャケット13を処理槽10の周囲に包囲して
設けたものであり、コントロールバルブ17の開閉によって加熱ジャケット13
への蒸気の供給を制御し、処理槽10の温度制御を行なう。 A原料の仕込量は流量積算計15によって検出され、B原料の仕込量は流量積
算計16によって検出され、また、処理槽10の温度は温度センサ14で検出さ
れる。 撹拌ユニット5の回転数は回転計18によって検出される。 真空ユニット6の真空度は真空センサ19によって検出される。 それぞれのセンサのデータは第1図(A)に示す制御装置へ入力される。 この発明のシーケンス制御システムは第1図(A)に示すように第2図(B)
に示した各槽101,102,103に対応して設けた制御装置201,202,2 03とこれらの制御装置201,202,203を統轄管理する中央管理装置とし
ての銘柄管理コンピュータ29を有している。各制御装置201,202,203
は同一構成を有し、マイクロコンピュータ(通常のコンピュータその他データ処
理装置でもよい)を用いた制御コンピュータ20と、各ユニット1〜6に設けら
れる圧力センサ、位置を規制するスイッチセンサやレベルセンサなどのセンサ2
1、バルブやポンプ、モータなどの操作器22と制御コンピュータ20との間の
信号の授受を行なう入出力インターフェースとしてのリレーモジュール23を備
えている。さらにシーケンス制御システムは、オペレータからデータを入力する
キーボード24と入・出力データ等を表示するCRT25を含むオペレータズコ
ンソール26を備えている。銘柄管理コンピュータ29には生産すべき銘柄に伴
う種々のパラメータ(詳細後述)を入力するキーボード27、パラメータ等を表
示するCRT28を備えている。 制御コンピュータ20は上述の各ユニットのシーケンス作動を司るユニットシ
ーケンス(詳細後述)30とどのユニットシーケンスを使用するかを制御する運
転スケジューラ31と、ユニットシーケンスの作動時の制御信号であるフラグを
記憶しているフラグエリア32等を有する。 ここでいうユニットは前述のA原料仕込みユニット1、B原料仕込みユニット
2、昇温ユニット3、循環ユニット4、撹はんユニット5、真空ユニット6、タ
イマーユニット等であり、既述のように設備の運転を最小機能操作単位の集合と
考え、最小機能操作単位毎に作成したシーケンスがユニットシーケンスである。
したがって、ユニットシーケンスは設備に依存し、品種には依存しない構築がさ
れている。 ユニットシーケンスは第4図に示すような一連のプログラムを実行するブロッ
クであり、第3図(A)は一例として仕込ユニットについてのユニットシーケン
スを示している。 ユニットシーケンスには、開始フラグ/中断フラグ/完了フラグ等が割付けら
れており下記の機能がある。 開始フラグはオンでユニットシーケンスが起動する。 自動の場合と手動の場合とでフラグの割付けが異なる場合もある。 開始フラグはオフでユニットシーケンスが停止する。 中断フラグはオンでユニットシーケンスが中断する。 完了フラグはオンでユニットシーケンスが完了条件を満たしている。 特に、開始/完了フラグは運転スケジューラと密接に関係しており、開始フラ
グはユニットシーケンスの開始・停止に、完了フラグは歩進条件に利用される。 第3図(A)について詳述すると、 ステップS0で開始フラグがオンか否か判断され、開始フラグがオンになれば
ステップS1で完了フラグがリセットされ、ステップS2で開始フラグがリセッ
トされているか否かが判断され、リセットならばステップS9に進み、セットな
らばステップS3にて槽(たとえば101)への材料の実際の仕込量が設定仕込
量より大きいかあるいは等しいかが判断され、大きいか等しいときはステップS
9に進みバルブV11を閉じ、一方、否であればステップS4に進み、中断フラ
グがオンか判断される。中断フラグがオンであるとステップS8に進み、このス
テップS8にてバルブ11(または12)が閉じられる。中断フラグがオフであ
るときはステップS5に進み、槽内のレベルセンサLS−1がHigh以下か否
かがチェックされる。槽101の液面の高さががLS−1以上ならばステップS
2に戻り、以下ならば、ステップS6に進んで、登場回数メモリに書き込まれて
いる登場回数を読み、その登場回数に指定されている仕込みパラメータ量を槽1
01への仕込量として槽101の制御装置201のデータバッファ33Xから取
り込む。その後ステップS7に進んでバルブ11を開く。 制御がステップS9へ進んだ場合には、バルブ11が全閉とされ、さらにステ
ップS10では開始フラグがリセット、中断フラグがリセットされ完了フラグオ
ンとされ、一連のシーケンスを終了する。 この発明によれば上述のプログラムと同様のユニットシーケンスが各ユニット
に対して制御コンピュータ20内に設けられる。ユニットシーケンスをすべての
ユニットに用いられるように一般的に表わしたフローチャートを第4図に示す。 第3図と第4図の対比から容易に判るように、すべてのステップは各ユニット に共通であり、ステップS6についてはその内容をパラメータとして外部から随
意に書き変えられるようにしている。 なおユニットシーケンスのステップS0,S2,S4における各フラグはこれら
のユニットシーケンスと協働する他のプログラム、たとえば押釦スイッチの動作
やセンサ等から得られる信号であり、これらの信号は上記した他のプログラムに
よりフラグエリア32に書き込まれる。そしてこのフラグエリア32をユニット
シーケンスにより読み取る。 次に各パラメータにつき説明する。 ユニットシーケンスでは品種に依存する要素はすべてパラメータ化されており
、運転スケジューラや手動操作により起動された際、計器パラメータを参照し実
行を行う。下記に計器パラメータの一例を表1に示す。 この品種毎の計器パラメータは運転スケジュールデータと共に銘柄データとし
てたとえばオペレータが第1図(A)(B)に示したように生産しようとする銘
柄について種々のデータを書き込んだ処方せん34から銘柄管理コンピュータ2
9により入力され統括管理され、運転開始時に品種選択された際、銘柄管理コン
ピュータ29から制御コンピュータ20に銘柄データとしてダウンロードされる
。 次に運転スケジュールデータにつき説明する。 運転スケジュールデータはどのユニットシーケンスをどの順番で起動し、停止
するかを制御するデータファイルであり、たとえば第6図に示すようにステップ
番号と運転工程番号とユニット名と各ユニットシーケンスをどの工程で起動、停
止するかをテーブル形式でRAMであるスケジュールデータバッファ33Yに銘 柄管理コンピュータからダウンロードし書き込んだものである。第5図において
、●は開始フラグのオン、×は開始フラグのオフ、○は完了フラグのオンで歩進
条件を示している。各フラグや工程番号は第7図に示すようなメモリ領域M1,
M2,M3,M4に書き込まれる。 たとえば第5図の例ではステップ番号1の工程が先ず開始され、ユニットシー
ケンスAが動作し、ユニットシーケンスAの開始フラグF1がオンされ、その後
該ユニットシーケンスAのユニットでの所定工程が完了してそのユニットAの開
始フラグがオフとされると、次にステップ番号2に移りユニットシーケンスB,
C,Eが開始フラグF3,F4,F5を読み起動し、各ユニットB,Cの所定工程が
終了するとステップ3に移りユニットシーケンスDが起動する。 運転スケジュールデータを参照し各工程毎に工程の歩進条件を常時監視し、条
件が満たされればその工程又は場合により次の工程で起動するユニットシーケン
スの開始フラグをオンし、停止するユニットシーケンスの開始フラグをオフする
。歩進条件は制御コンピュータ内の全ての信号が使用でき、そのアルゴリズムも
AND条件、OR条件の組合せによりその制限はない。また、運転スケジューラ
では各工程毎にステップNo.、及び運転工程No.を管理し運転監視、工程表示
等に活用する。 バッチプラントに於いて運転スケジューラは各槽毎に設けられるが、連続プラ
ントでも基本的には使用可能であり、汎用的なプログラムである。 運転スケジューラの運転モードには自動運転と工程運転とがあり、自動運転は
工程の歩進条件のみで工程の移行を行い、工程運転は工程の歩進条件が成立して
も歩進フラグがオンするまで工程の移行は行わない。したがって、運転スケジュ
ーラ固有のフラグとして工程運転フラグと工程歩進フラグが設けられている。 上記の構成において、制御コンピュータ20内のユニットシーケンス30には
第1図(B)に示すように仕込ユニットシーケンス30−1、昇温ユニットシー
ケンス30−2、冷却ユニットシーケンス30−3、移送ユニットシーケンス3
0−4が設けられている。各ユニットシーケンスには第4図に示すフローチャー
トに対応するプログラムが書き込まれている。 (実施例2) 単一槽を使用する単一品種の製造における制御 いまたとえば仕込ユニットと昇温ユニットを使用して品種Aの製品を製造する
ためのシーケンス制御を行う場合の制御方法について説明する。 まず仕込ユニットについては原料Aの仕込量(たとえば100l)を銘柄管理
コンピュータ29から入力すると、この仕込量は運転開始時、オペレーターズコ
ンソール26から製造しようとする製品の品名が入力されると、RAM33内の
データバッファ33Xの仕込ユニットに対応して設けた区域に書き込まれる。 また昇温ユニットについては昇温到達温度「70℃」および「90℃」を上記
と同様に銘柄管理コンピュータ29から入力するとこの昇温到達温度はデータバ
ッファ33Xの昇温ユニットに対応して設けた区域に書き込まれる。 他の必要な条件、たとえばセンサの番号、開閉されるべきバルブの番号、起動
・停止すべきポンプやモータの番号などがデータバッファ33Xに書き込まれる
。 一方、運転スケジューラ31には第7図に示すように品種Aの製造に必要な歩
進条件やステップ番号、工程番号、開始フラグ番号を銘柄管理コンピュータ29
から入力すると、これらのデータは運転開始時、オペレーターズコンソール26
から入力された品名に従って、RAM33を用いたデータバッファ33Yに、た
とえば第7図に示すように工程番号別に書き込まれる。 そして実際の運転時には各ユニットシーケンスは第4図のステップS3,S5,
S6,S7,S8,S9,S10において、データバッファ33Xの該当区域を読ん
で、たとえば昇温ユニットにおいては第3図(B)に示すプログラムにデータを
取り込む。 上記のような設定を行ったのち、制御システムのスタートを行うと、ステップ
番号が「1」に設定されている仕込ユニットシーケンス30−1が最初に選択さ
れる。そして工程が進みステップ番号「3」となると昇温ユニットシーケンスが
起動され、第3図(B)に示したステップS1からS10までのプログラムを実
行し、ステップS10でのフラグのリセットが完了すると、運転スケジューラ3
1はタイマーユニットシーケンスを選択、起動する。 (実施例3) 複数の槽を用いて複数品種を槽毎に1品種ずつ製造する場合の制御 第2図(B)は第2図(A)に示した槽を複数設けて複数品種の製品を製造す
る例を示す。この例においては ポートaから槽101へ原料aを仕込む。 ポートbから槽101へ原料bを仕込み、 ポートcから槽102へ原料cを仕込み、 ポートdから槽102へ原料dを仕込み、 ポートeから槽103へ原料eを仕込み、 ポートfから槽103へ原料fを仕込む。 また、 ポートgから蒸気を導入して槽101の昇温を行い、 ポートhから蒸気を導入して槽102の昇温を行い、 ポートiから槽103へ蒸気を導入して槽103の昇温を行う。 jは槽101の撹拌、 kは槽102の撹拌、 lは槽103の撹拌を示す。 ポートmから槽101の製品を抜き出し、 ポートnから槽102の製品を抜き出し、 ポートoから槽103の製品を抜き出す。 ポートpを介して槽102から槽101へ処理物質を移送し、 ポートqを介して槽103から槽101へ処理物質を移送し、 ポートrを介して槽103から槽102へ処理物質を移送する。 それぞれの品種に対して、起動するユニットシーケンスとそれのパラメータ(
温度、仕込量等)を、また、停止するユニットシーケンスを銘柄コンピュータ2
9に登録する。 それぞれの品種に対して、歩進条件として、ユニットシーケンスの完了や他の
プロセスの状態(温度、圧力の現在値)をAND,ORの結合子を用いて登録す る。 銘柄情報のダウンロード これから運転しようとする順に品種名、LOT番号、生産量を各品種毎に複数
品種まとめて銘柄コンピュータ29から制御コンピュータ20にダウンロードす
る。 1品種の製造が終わった後、次の品種を連続して製造するために装置を連続運
転するかまたは、運転開始ボタンを1回ずつ押し、確認しながら装置を再運転す
るかは選択可である。 運転の操作 各槽毎の運転開始、中断、終了の操作が可能である。 ユニットシーケンスの単独起動/停止が可能である。 運転の監視 各槽毎の実行品種の名称、LOT番号、工程番号 ユニットシーケンスの起動/停止の状態 ユニットシーケンスの完了の状態 等を銘柄コンピュータ29のCRT28に表示させる。 この場合の制御は各槽毎に単一製品を製造する場合と同様である。但しそれぞ
れのパラメータは登場回数カウンタの手法を用いて以下のように設定される。 即ち第9図に示すようにある1つの槽での処理工程のうち1番目の工程で原料
を100l仕込み、10番目の工程で200lを仕込み、また2番目の工程におい
て槽内を70℃に昇温し、11番目の工程において再び90℃に昇温するものと
する。 この場合銘柄管理コンピュータ29から当該制御コンピュータのデータバッフ
ァ33Yに表2に示すデータと、計器パラメータとして表3に示すデータをデー
タバッファ33Xに書き込む。 表2と表3から判るように、仕込ユニットと昇温ユニットの使用が何回目であ
るかを示す登場回数とその登場回数における使用温度とが書き込まれ、計器パラ
メータには各登場回数とそれに対応する仕込量や昇温温度とが書き込まれる。 この例においては工程1で仕込ユニットの登場回数(1回目)、工程2で昇温
ユニットの登場回数(1回目)、工程10で仕込ユニットの登場回数(2回目)
、工程11で昇温ユニットの登場回数(2回目)がデータバッファに書き込まれ
、また計器パラメータとして仕込ユニットのパラメータとして1回目は100l
、2回目は200lが書き込まれ、昇温ユニットのパラメータとして1回目は7
0℃、2回目は90℃が書き込まれている。 上記のようにデータがセットされた状態で第9図に示した製造プロセスがスタ
ート押釦の操作等によりスタートすると、仕込みユニットシーケンスのステップ
S6には登場回数が1回目を表わすデータ、たとえば数値「1」が書き込まれる
とともに、この「1」に対応する設定仕込量100lをデータバッファ33の計
器パラメータ記憶領域から読み出してこの数値100lもステップS6に書き込
まれる。そして100lの原料が槽に仕込まれる制御が第3図(A)に示すユニ
ッ トシーケンスにしたがって実行される。 また昇温ユニットシーケンスのステップS6には登場回数1とこれに対応する
昇温温度70℃が書き込まれる。そして前述の単一槽の運転と同様にして制御が
実行される。 100lの原料が槽に仕込まれて、工程1が終了し順次工程が移行し、工程1
0になればこの仕込ユニットシーケンスのステップS6では登場回数2回目と対
応する設定仕込量200lが読み込まれる。 同様にして1回目の昇温が終了し、工程11になれば昇温ユニットのユニット
シーケンスのステップS6では登場回数2回目と昇温温度90℃が読み込まれる
。そして工程10で再び仕込ユニットシーケンスが作動して槽へ200lの原料
が仕込まれ、また工程11で昇温ユニットが作動して槽内の温度は90℃まで上
昇する。 上述と同様の設定を銘柄コンピュータ29から各槽101,102,103のそ
れぞれの制御コンピュータ201,202,203について品種毎に行ない、複数
品種の製造処理を同時に実行することができる。 上記のように複数の槽の運転制御を既述のユニットシーケンスと運転スケジュ
ーラならびに登場回数カウンタの手法を用いることによって、第10図に示すよ
うに槽101で原料a,bを用いて昇温と撹拌処理し、一方槽102で原料cを昇温
と撹拌処理し、これを槽101へ移送して、槽101で合体して品種Aを製造し
、さらに槽103で原料eとfを仕込み、昇温、撹拌処理し、一方槽102で原料
cについての処理の終了後、原料dの昇温、撹拌処理し、槽103からの処理した
ものと合体するというようなシーケンス制御の設定を容易に行うことができる。 この様に登場回数を示す数値をデータとして記憶させておくと、物品の試作等
において便利である。たとえば工程1においてある機構の登場回数が「1」と記
憶され、また工程7において登場回数が「2」として記憶されているとする。い
ま工程1を終り、2〜6の途中で一度製造システムを停止し、工程7から再スタ
ートしたときでも、工程7における登場回数の数値「2」を読むことで、その機
構の動作条件を上記「2」に対応して記憶されている動作条件を読み出すことで
、 工程7を正しく実行できる。 なお運転スケジューラを使用せずに単独運転によって所要のユニットシーケン
スを操作者が各ユニットの動作状態を観察しながら起動してシーケンス制御する
こともできる。 この発明の制御装置によれば以下に示すように複数の槽を銘柄管理コンピュー
タ29と1つの制御装置(たとえば201)とで以下の態様で制御することがで
きる。 第11図に示すように槽102,103が槽101に連結されている。槽10
2が槽103にも連結されている。 これらの3個の槽101,102,103はそれぞれ第2図(A)に示したもの
と同構成であり、1つの制御装置201で制御される。 銘柄管理コンピュータ29には、第12図のように品種A,品種B,品種Cが順
番に登録されている。たとえば品種Aははじめに槽103で処理され、次いで槽
101に転送されて処理される。銘柄コンピュータ29内に連続指示があれば、
使用しようとする槽の空きをみつけて、その槽で後の品種の運転を自動的に行う
。たとえば品種Bの処理において、槽102での処理が終了すると、制御装置2
01は槽103が空いているか、即ち何の処理もしておらず、停止しているかど
うかを後述の方法により判定し、空きであることが検出されると、槽102での
処理物を槽103へ送る処理に自動的に移行させる。 連続指示がなければ、先行品種の全槽分の運転が終了されない限り後の品種の
処理のための運転は行なわれない。 槽の空きの検出は以下に述べる方法による。 第13図のように銘柄管理コンピュータ29より1つの槽たとえば101につ
いての最終工程番号が制御装置201のRAM33に転送される。スケジューラ
は、実行中の工程番号が上記最終工程番号と等しくなり、かつその工程の歩進条
件が成立したとき、該当の槽は空きになったと判定する。この判定結果は上記の
例によれば槽101に該当するRAM33の実行エリアに記憶される。そして他
の槽たとえば槽102を制御しているスケジューラはこの槽101の空きを読ん で次の品種の情報を実行エリアに移し運転を行う。 第14図は上述の運転に際して制御装置201のデータバッファ33に書き込
まれるデータを示す。第12図のデータは、データバッファ33Nの1,2,3の
エリアに格納される。さらに、データバッファ33内の実行エリア33Mに転送
されて、スケジューラがそのデータをもとにユニットシーケンスの起動・停止を
行う。 第15図は、運転タイムチャートを示す。タイミングa,b,cそれぞれに対応す
る実行エリアの品種の記憶状況を第16図に示す。 上記のように種々のデータが設定されることによって、たとえばスタート押釦
等の操作により運転が開始される。なお計器パラメータの設定や制御装置へのダ
ウンロードは前述の実施例で述べたものと同様である。aのタイミングで実行エ
リアに書き込まれている品種データに従って、槽101,103においては品種
Aのための処理がなされ、また槽102においては品種Bのための処理がなされ
る。bのタイミングにおいては実行エリアにおいて、新たに槽103には品種B
のためのデータが書き込まれ、槽101,102においてはタイミングaのデータ
に基づいて処理が続行されている。cのタイミングにおいては実行エリアには新
たに、槽102に対して品種Cのデータが書き込まれ、槽101、槽103にお
いてはタイミングbのデータに基づいて処理が続行される。 上記の各品種A,B,Cの処理動作を要約すると以下の通りである。 タイミングaにおいては、データバッファ33の実行エリア33Mのデータが
読み出される。たとえば槽102に関しては品種Bが指定されており、この品種
Bの処理について利用される計器パラメータと起動、停止、登場回数の情報等が
、33Nから33Mに読み出され、実行される。他の槽101,103について
も上記と同様である。 タイミングbにおいては、槽103にて処理された品種Aの中間品が槽103
から槽101へ取り出される。槽103に関しては、品種Bが指定され、この品
種Bの処理について利用される計器パラメータ、起動、停止、登場回数等が33
Nから33Mに読み出され実行される。槽101では品種Aの処理が、槽102 では品種Bの処理がそれぞれ続行される。 タイミングcにおいては、槽102にて処理された品種Bの中間品が槽102
から槽103へ取り出される。槽102に関しては、品種Cが指定され、この品
種Cの処理について利用される計器パラメータ、起動、停止、登場回数等が33
Nから33Mに読み出され実行される。槽101では品種Aの処理が、槽103
では品種Bの処理がそれぞれ続行される。 発明の効果 以上のように、この発明によれば複数のプラント(実施例では槽101,10
2,103)を制御コンピュータで制御する場合でもユニットシーケンスの使用
によってシーケンス制御を容易にプログラムできる。 さらに登場回数の技術を用いた発明では各ユニットシーケンスのパラメータの
設定が容易になるとともにシーケンス制御が途中で中断した場合でも再起動した
ときに登場回数だけでパラメータが決定できるので、正しいパラメータを正確に
使用できる。 さらにこの発明によれば、設備の運転を最小機能操作単位の集合と考え、最小
機能単位に作成したシーケンスであるユニットシーケンスの組み合わせにより実
現したもので、ユニットシーケンスが並列処理する事により銘柄運転が行われる
から、 1)一度シーケンスプログラムを作成すれば、プロセスの変更がない限りパラ
メータの登録・変更で工程の組替え、品種の追加等が簡単に行なえる。 2)したがって、シーケンスプログラミングを理解していない人でも工程の組
替え、品種の追加等が簡単に行なえる。 3)設備の変更があっても関係するユニットシーケンスのみ変更すればよく、
変更に伴うデバッグ作業が効率的である。 4)試作に対する対応が早い。 5)生産に関する様々な試行が行いやすく、サイクルタイムの短縮、品質の向
上等に効果を発揮する。 6)制御システムの設計段階において、あまり品種を意識した設計を行う必要 がなく多品種生産設備に効果を発揮する。 7)考え方がシンプルであり、シーケンスプログラムのメンテナンスがやり易
い。
【図面の簡単な説明】 第1図(A)は本発明の制御方法に用いられる装置のブロックダイヤグラム、
第1図(B)は第1図(A)の要部における詳細なブロックダイヤグラム、第2
図(A)と(B)はそれぞれ本発明が適用される設備の一例を示すブロック図、
第3図(A)(B)は仕込ユニットと昇温ユニットの各ユニットシーケンスを示
すフローチャート、第4図は一般的なユニットシーケンスのフローチャート、第
5図及び第6図は運転スケジューラの一例を示す図、第7図は運転スケジューラ
の記憶エリアの一例を示す図、第8図はユニットシーケンスに用いられるパラメ
ータの記憶エリアを示す図、第9図と第10図は運転の一例を示す図、第11図
は別の実施例における槽の連結関係を示す図、第12図は第11図の実施例にお
ける各槽の運転シーケンスを示す図、第13図は各槽毎に記憶されるデータを示
す図、第14図はRAMの記憶状態を示す図、第15図は運転シーケンスを示す
タイムチャート、第16図はRAMの実行エリア内の状況を示す図である。 1…A原料仕込みユニット、 2…B原料仕込みユニット、 3…昇温ユニット、 4…循環ユニット、 5…撹はんユニット、6…真空ユニット、 7…タイマーユニット 10…処理槽、11,12…バルブ、 13…加熱ジャケット、 14…温度センサ、 15,16…流量積算計、 17…コントロールバルブ、 18…回転計、 19…真空センサ、20…制
御コンピュータ、 21…センサ、 22…操作器、 23…リレーモジュール、24…キーボード、 25…CRT、26…オペレ
ータコンソール、 27…キーボード、 28…CRT、 29…銘柄管理コンピュータ、 30…ユニットシーケンス、 31…運転スケジューラ、 32…フラグエリア、 33…RAM、 34…処方せんデータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)扱う銘柄(品種)の製造工程の流れを記した運転スケジュールデータを記
    憶しており、品種や工程に依存しない設備固有の仕込み、撹拌、昇温等の最小機
    能単位をユニットとし、ユニットの運転開始から運転終了までの一連の動作
    完結的に記述するプログラムをユニット毎に設定するとともに、各ユニットの
    転パラメータを品種に応じて書き換え可能に各プログラムに与えてユニットシー
    ケンスをユニット毎に設定し、そして、各ユニットを品種別に適した運転を行え
    るよう、該ユニットに設定したユニットシーケンスに付与する品種毎の運転パラ
    メータを記憶しており、 品種が指定されると、当該品種の製造のための運転スケジュールデータにより
    、各工程で運転されるユニットを読み出し、そのユニットに対するユニットシー
    ケンスに、当該品種に対する運転パラメータを読み出して付与し、そして、他の
    動作プログラム又は他のユニットシーケンスから受け取った開始/停止等の情報
    に基づき、ユニットシーケンスを実行するシーケンス制御方法を応用して、複
    数のプラントからなるバッチプラントにおいて多品種、または複数のプラントを
    経由して品種を製造するに当り、品種毎の運転スケジュールデータと品種毎の運
    転パラメータとを、当該品種の製造に必要となるプラント毎に区分した構成で、
    品種毎の銘柄データとして設定しておき、品種毎の銘柄データを当該品種の製造
    に必要なプラント毎に設定した予約エリアに所定の順序で格納する一方、各プラ
    ント毎に運転スケジューラを設け、各運転スケジューラは予約エリアに格納され
    た品種毎の銘柄データを順次実行エリアに呼び出し、呼び出した銘柄データに基
    いて当該プラントの各ユニットシーケンスを実行することを特徴とする、シーケ
    ンス制御方法。

Family

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