JP2525273Y2 - スタンプドマフラと排気管の接続構造 - Google Patents

スタンプドマフラと排気管の接続構造

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JP2525273Y2
JP2525273Y2 JP1989145307U JP14530789U JP2525273Y2 JP 2525273 Y2 JP2525273 Y2 JP 2525273Y2 JP 1989145307 U JP1989145307 U JP 1989145307U JP 14530789 U JP14530789 U JP 14530789U JP 2525273 Y2 JP2525273 Y2 JP 2525273Y2
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exhaust pipe
spot welding
pipe
muffler
connection structure
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和生 宮城
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三恵工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本考案は、プレス成形された2枚のアウタケースと2
枚のインナプレートを重合してなるスタンプドマフラと
それに接続される排気管との接続構造に関するものであ
る。
【従来の技術】
従来のスタンプドマフラと排気管の接続構造は排気管
を挿入し、アウタケース・インナプレート消音パイプと
共に全周アーク溶接で接続し、そして、排気管の切損防
止のため、補強ステーを取付けたものである。 このことを図面によって詳細に説明する。第6図にプ
レス加工法によって造られたスタンプドマフラと排気管
との従来の接続方法を示す。上部アウタケーシング
(1)、下部アウタケーシング(2)、上部インナセパ
レータ(3)及び下部インナセパレータ(4)の外周部
はヘミング加工方法又はシーム溶接により排気ガス洩れ
の無いように結合固定される。 入口側消音パイプ(5)及び出口側消音パイプ(6)
は上部インナセパレータ(3)、下部インナセパレータ
(4)に設けられた円形穴部に、それぞれ挿入保持され
る。 入口側排気管(7)及び出口側排気管(8)は、それ
ぞれ入口側消音パイプ(5)又は出口側消音パイプ
(6)に、径でスキマを与え軸心方向で5〜10mm挿入
後、上部アウタケーシング(1)、下部アウタケーシン
グ(2)、上部インナセパレータ(3)、下部インナセ
パレータ(4)及び入口側消音パイプ(5)又は出口側
消音パイプ(6)と挿入部全周にわたってアーク溶接さ
れる。このアーク溶接部(9)の最小径は入口側排気管
(7)又は出口側排気管(8)の外径であり、相対的に
小さい寸法のため、実車輌での長期間使用中走行振動に
よる2溶接部の切損不具合が発生する。この防止対策と
して前後に補強ステー(10)が付加される。
【考案が解決しようとする課題】
このように、マフラ本体と排気管との接続は全周アー
ク溶接であるため、アーク溶接法は電気点溶接法に比べ
て、作業時間が長く、かつ、溶接ワイヤーや不活性ガス
等の副資材を必要とし、製造コストが高くつく。 加えて、実車での長時間使用に耐えるように補強ステ
ーを必要とすることは、製造原価を更に高くしていた。
【課題を解決するための手段】
上記課題を検討した結果、スタンプドマフラ本体に接
続される排気管接続部内側に通電を可能にすると共にス
ポット溶接時の加圧によるへこみを防止するバックアッ
プ部材を挿入し、アフラ本体側の接続フランジ部と排気
管接続部を接続フランジ部の外周からスポット溶接して
なるスタンプドマフラと排気管の接続構造を開発したの
である。 この構造において、バックアップ部材は、排気管の接
続部の内側に挿入されたインサートリング(19)(20)
とか、消音パイプ(15)(16)内にスポット溶接代を保
持して挿入された排気管(17)(18)を実施態様として
示すことができる。
【作用】
スポット溶接は作業時間も短く、溶接ワイヤやシール
ドガス等の副資材が不要であるため製造コストが低減で
きるものの、スポット溶接は上電極と下電極との間に部
材を挾み、その間を通電しながら加圧することによって
部材を溶着するため、マフラと排気管のような中空部は
スポット溶接ができなかった。その点を本考案では接続
部内側にバックアップ部材を設けることによって、バッ
クアップ部材は、それによって中空部への外側からの同
時に2ヶ所のスポット溶接を可能にする通電が得られる
のに加え、中空部の凹みを防止する。点溶接は部材間の
強固な接続と、気密構造を可能とする。加えて、前後の
補強ステー無しで長期の振動に耐える強固なスタンプド
マフラの提供を可能とする。
【実施例】
以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。 第1図に本考案第1実施例のスタンプドマフラと排気
管との接続構造を示した。 上部アウタケーシング(11)、下部アウタケーシング
(12)、上部インナセパレータ(13)及び下部インナセ
パレータ(14)の外周部は、従来のスタンプドマフラと
同様ヘミング加工方法(又はシーム溶接でもよい)によ
り排気ガス洩れの無いように結合されている。 入口側排気管(17)のマフラ内挿入部すなわち入口側
消音パイプ(15)は、あらかじめ上部インナセパレータ
(13)又は下部インナセパレータ(14)のいずれかとス
ポット溶接により溶着固定させている。出口側排気管
(18)のマフラ内挿入部、すなわち出口側消音パイプ
(16)も同様に、あらかじめ下部インナセパレータ(1
4)又は上部インナセパレータ(13)のいずれかとスポ
ット溶接により溶着固定している。 (19)はバックアップ部材の入口側排気管用インサー
トリング、(20)は出口側排気管用インサートリング
で、矩形板を円筒に丸めるか、断面円形のパイプを切断
して製作する。これらのインサートリング(19)(20)
の材質は製造原価を低くするため一般用鋼板とし、それ
ぞれに対応する消音パイプの内側に径の1%程度の締め
代を保持させて圧入固定している。 入口側消音パイプ(15)及び出口側消音パイプ(16)
は、上部アウタケーシング(11)、下部アウタケーシン
グ(12)、上部インナセパレータ(13)及び下部インナ
セパレータ(14)のそれぞれ端部に形成された円形フラ
ンジとスポット溶接する。 第2図は、第1図に示すA部の拡大詳細図であり、イ
ンサートリング(20)の内径Dは、排気管の内径dより
大寸法にすることが望ましいことを示している。エンジ
ンの出力に関係する背圧を考慮しながら、一方では低コ
ストをねらっており、排気管の内径dより小さい内径の
インサートリングを使用する場合、ほぼ断面積の2乗つ
まり径の4乗に逆比例して背圧が高くなることを防止す
るにある。そのためインサートリング圧入部までは排気
管を拡管している。 またスポット溶接は、円形断面中心線に沿って1対の
電気点溶接電極で挾み2箇所の点溶接を同時に実施す
る。この際インサートリングは溶接電流の一部を流し、
かつ中空パイプのスポット溶接の際、発生する内側への
凹み変形を防止する。インサートリングは対応する消音
パイプ内に圧入固定されているので、消音パイプとの間
はスポット溶接される必要はない。 第3図は、第2図に示すB−B断面図であり、インサ
ートリング(20)周辺のスポット溶接の位置を示す。消
音パイプとアウタケーシング及びインナセパレータとの
スポット溶接は実験の結果6打点で十分な強度を保持し
ており、外部電極(イ),(ロ),(ハ),(ニ),
(ホ)及び(ヘ)により実施するとよい。点溶接通電
は、円形断面中心線に沿って対応する電極間すなわち
(イ)−(ニ),(ロ)−(ホ),(ハ)−(ヘ)で実
施するのが望ましい。その理由はスポット溶接は溶接す
る鋼板間の電気抵抗を利用した方式であり、溶接通電時
の電気抵抗条件が一定になれば溶接通電制御も同一仕様
で作業が実施でき製造現場の品質管理も容易化されるこ
とにある。これらのスポット溶接6打点を実施する前に
第3図で示すスポット溶接a及びスポット溶接bを施
す。アウタケーシングとインナセパレータとの外周部の
結合にヘミング手法を適用しようとシーム溶接方法を採
用しようと、この2打点のスポット溶接は欠かすことは
できない。シーム溶接の場合シーム溶接電極の径は大き
いので第3図に示す中央円形部分に接近した位置までは
シーム溶接はできないことによる。また、同時に、プレ
ス成形方法により製作される上部インナセパレータ(1
3)と下部インナセパレータ(14)とで必然的に形成さ
れるスキマP及びスキマQを通って排気ガスがマフラ外
部へ洩れることを防止するため、これらのスキマの先端
部分を第2図で示すようにアーク溶接Rにより塞ぐ。こ
のアーク溶接長さは10mm以下で十分であり、多量生産の
場合でも生産を阻害することはない。 スポット溶接a及びb、ならびにスキマP及びQを塞
ぐアーク溶接は、共にインサートリング周辺6打点のス
ポット溶接通電を容易にする。バックアップ部材のイン
サートリング(19)(20)の板厚は、アウタケーシング
の板厚とインナセパレータの板厚とを加えて板厚程度に
することが望ましい。 バックアップ部材のインサートリングを圧入し、かつ
インサートリングの内径Dを排気管の内径dより大きく
するため排気管を拡管しマフラ内消音パイプを造ると、
排気管の走行振動による切損不具合の発生しやすいマフ
ラ付け根が高強度なものとなる。丈夫になることによ
り、排気管と一体に造られた消音パイプの先端及び先端
に近い箇所で第1図に示すとおり、インナセパレータと
スポット溶接結合し長寸法で排気管を保持することと相
まって、従来のマフラに装着されていた切損防止用補強
ステーは不要となった。 第4,5図に本考案の第2実施例を示した。第4図は前
述した第2図に相当する拡大図であり、第5図は第4図
中C−C断面図である。この例では、バックアップ部材
が消音パイプ(15)(16)内にスポット溶接代を保持し
て挿入された排気管(17)(18)となっている。組付け
に際しては予め排気管(17)(18)を消音パイプ(15)
(16)内へ長く圧入して、圧入部の両端にスポット溶接
で固定しておき、上部インナセパレータ(13)及び下部
インナセパレータ(14)と、上部アウタケーシング(1
1)及び下部アウタケーシング(12)と組み合わせた
後、外部から実施例1同様にスポット溶接している。
【考案の効果】
本考案のスタンプドマフラと排気管の接続構造は以上
のように、全周溶接の必要がないため、作業時間の短縮
ができ、副資材も必要ない。 そして、バックアップリングの設置やインナプレート
との長寸法の保持、あるいは消音パイプ内に排気管をス
ポット溶接代を保持するように挿入してスポット溶接し
たことによって接続部の強度が増すため、補強ステーが
不要となる。 これによって、製造原価の低減に大きく寄与すること
が可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスタンプドマフラと排気管の接続構造
の第1実施例を示す断面図であり、第2図は第1図中A
部拡大図。第3図は第2図中B−B断面図である。第4
図は第2実施例の第2図相当拡大図、第5図は第4図中
C−C断面図である。第6図は従来のスタンプドマフラ
と排気管の接続構造を示す断面図である。 (11)上部アウタケーシング (12)下部アウタケーシング (13)上部インナセパレータ (14)下部インナセパレータ (15)入口側消音パイプ、(16)出口側消音パイプ (17)入口側排気管、(18)出口側排気管 (19)入口側排気管用インサートリング (20)出口側排気管用インサートリング

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スタンプドマフラ本体に接続される排気管
    接続部内側に通電を可能にすると共にスポット溶接時の
    加圧によるへこみを防止するバックアップ部材を挿入
    し、マフラ本体側の接続フランジ部と排気管接続部を接
    続フランジ部の外周からスポット溶接してなるスタンプ
    ドマフラと排気管の接続構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のバックアップ部材がインサ
    ートリング(19)(20)であるスタンプドマフラと排気
    管の接続構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のバックアップ部材が消音パ
    イプ(15)(16)内にスポット溶接代を保持して挿入さ
    れた排気管(17)(18)であるスタンプドマフラと排気
    管の接続構造。
JP1989145307U 1989-12-16 1989-12-16 スタンプドマフラと排気管の接続構造 Expired - Lifetime JP2525273Y2 (ja)

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JPS5426533A (en) * 1977-07-29 1979-02-28 Baanaa Gijiyutsu Sentaa Kk Proportional adjusting valve device
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