JP2525074Y2 - 液体アンモニア注入用インジェクター - Google Patents

液体アンモニア注入用インジェクター

Info

Publication number
JP2525074Y2
JP2525074Y2 JP1991027905U JP2790591U JP2525074Y2 JP 2525074 Y2 JP2525074 Y2 JP 2525074Y2 JP 1991027905 U JP1991027905 U JP 1991027905U JP 2790591 U JP2790591 U JP 2790591U JP 2525074 Y2 JP2525074 Y2 JP 2525074Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injector
pipe
straw
flange
liquefied ammonia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991027905U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04117589U (ja
Inventor
隆雄 木村
和男 池田
茂樹 草島
一也 内田
政春 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP1991027905U priority Critical patent/JP2525074Y2/ja
Publication of JPH04117589U publication Critical patent/JPH04117589U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525074Y2 publication Critical patent/JP2525074Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fodder In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、稲わら、麦わら、豆穀
等(以下わらという)をアンモニア処理して難消化性の
繊維を消化し易い形に変え、牛等の飼料とする際に、合
成樹脂製フィルムによって密封されたわらに、安全、か
つ容易に液化アンモニアを注入することができる液化ア
ンモニア注入用インジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】わらをアンモニア処理すると、バクテリ
アの消化を活発にし、アンモニア自体も蛋白質合成の材
料として利用され栄養源となり、牛等の飼料として有効
なことは、古くより知られていたがわらの能率的収集法
がネックとなっていた。
【0003】これが、ロールベーラの普及によってわら
の省力収集が可能となり、上記アンモニア処理が行なわ
れるようになった。
【0004】従来上記アンモニア処理は、図8に示すよ
うに収集したわらを、所望の大きさのロールベール、コ
ンパクトベール、バラ積等としてわらブロック1を形成
し、合成樹脂製フィルム(以下フィルムという)2で包
み密封する。これに液化アンモニアボンベ3に耐圧フレ
キシブルホース4を介して連結された液化アンモニア注
入用インジェクター5のパイプ5aを刺込んで、液化ア
ンモニアを注入している。
【0005】上記インジェクター5は、先がとがり、か
つ閉塞され、周囲にアンモニアが噴出されるノズル5b
が穿設され、ノズルの後部には、インジェクターを刺込
んでこれを支持するための把手5cが設けられている。
なお6は、液化アンモニアの注入量を知るためのストレ
ンゲージの表示や、注入流速を所定量に設定する可変オ
リフィスの表示等がなされる制御盤、7はバルブ、8は
インジェクター5をフレキシブルホース4に接続するフ
ランジである。
【0006】この装置を用いて液化アンモニアを注入す
るには、把手5cを持ちフィルム2を通して、インジェ
クター5をわらブロック1に刺通する。次いでバルブ7
を開くと、液化アンモニアは定速でわらブロック内に吹
込まれ、吹込量がわらに対する目的量となった時点でバ
ルブ7を閉としてインジェクター5を引抜き、刺通した
フィルム孔を、フィルムを接着するなどしてふさぎ、作
業を終了する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記注入される液化ア
ンモニアの量は、わらの量に比例するので、わらの量が
多くなると数10分かかることもある。また注入初期に
おいては、わらの温度が高いので、注入された液化アン
モニアは、気化、或いはわら中の水分に吸収される際の
発熱によって膨張して刺通した孔より一時的に大量に噴
出し、作業環境が極めて悪化する。
【0008】また、アンモニアの拡散をよくして、反応
し易いようにするため、わらは比較的嵩密度を小さくし
ているので、刺通したインジェクターが動き易く、液化
アンモニアを注入している間、把手で支持しなければな
らず、負担のかかる作業となる。
【0009】また、注入された液化アンモニアは気化す
ると軽いので上部に移行し、材料中の水分に吸収され
る。液化アンモニアはわらに付着しつつ下部に落ちてゆ
くが、注入量と注入位置及び噴射の向きによっては、下
部に行きわたらないまま周囲からエネルギを奪って徐々
に気化する。したがって、上に向けて噴射した液化アン
モニアは比較的上方に留まるので、わらとの接触が悪
い。
【0010】本考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で作業者に対する環境の悪化を抑制し、支持が容易で、
効率よくアンモニアとわらとを接触させることができる
液化アンモニア注入用インジェクターを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る液化アンモ
ニア注入用インジェクターにおいては、先端が丸く形成
された円錐形でかつ閉塞されているパイプと、上縁が、
上記円錐形部分の先端外面から後方に向って円錐形部分
の面から徐々に離れ、かつ、周方向に間隔をおいて設け
られた複数の板状のひれと、上記ひれの後部のパイプ
に、長さ方向、かつ周面下部に分布して穿設された多数
のノズルと、このノズルの後方のパイプ外周に、取付け
られたフランジと、このフランジの前面に取付けられ
た、水を含む含水体と、上記フランジの後方のパイプ外
周に取付けられた、両側に把手が設けられたハンドルと
を設けることを問題解決の手段とした。
【0012】
【実施例】図1ないし図7は本考案に係る液化アンモニ
ア注入用インジェクター10の一実施例を示すもので、
図中符号11は、ステンレス製等のパイプである。
【0013】パイプ11の先端は円錐形に形成され、か
つ閉塞されており、この円錐形部分12の先端12aは
丸く形成されている。
【0014】上記円錐形部分12の外周面には、上縁1
3aが、円錐形部分12の先端12a近傍で外周面と一
致し、後方に行くにつれて、外周面から離れる板状の4
枚のひれ13が、周方向に90°の間隔をおいて、円錐
形部分12の外面に一体に取付けられている。このひれ
13の後部は、抜け易いように、上縁13a後縁が後方
に向き傾斜し、パイプ11の外周面位置となっている。
【0015】また、上記パイプ11の円錐形部分12の
後部近傍から所定の長さの範囲で、かつパイプの周方向
のパイプの中心軸11aより120°以下の範囲内に
は、液化アンモニアを噴出する複数のノズル14が穿設
されている。
【0016】また、上記ノズル14が穿設されている範
囲より後方のパイプ11の外周には、パイプ11の長さ
方向の移動自在で、かつパイプ11に固定可能なフラン
ジ15が取付けられている。このフランジ15の前面に
は水を含んだスポンジ16が取付けられている。
【0017】また、上記フランジ15の後部のパイプ1
1の外周には、両側に把手17aが取付けられたハンド
ル17が固定されている。
【0018】上記構成のインジェクター10は図8に示
した、バルブ7を有するフレキシブルホース4に接続し
て使用に供される。
【0019】上記インジェクター10を使用するには、
操作者はハンドル17の把手17aを持って、円錐形部
分12の先端12aをわらブロック1に挿通し、スポン
ジ16をフィルム2の面に当接する。この際円錐形部分
12の先端12aは丸くなっているので、わら自体につ
きささることなくそれらの間を通るので挿入は容易であ
る。
【0020】次いでバルブ7を開くと、液化アンモニア
は、わらブロック1内に注入される。この場合注入初期
においては特にフィルム挿通孔からアンモニアが噴出す
るが、その殆んどは、含水したスポンジ16によって吸
収され、環境の悪化が抑制される。
【0021】また、インジェクター10は、先端のひれ
13がわらブロック1に接してインジェクターの回動、
および上下左右方向の移動が阻止され、かつスポンジ1
6が、わらブロック1の表面に押圧されているので、イ
ンジェクター10は安定し、作業者の労力は、少なくて
すむ。
【0022】また、液化アンモニアは、わらブロック1
の下方に向って噴出されるので、液化アンモニアは下部
にも行き渡り、気化して上方に流れ、わらとの接触がよ
くなる。
【0023】また、注入後にインジェクター10を引抜
く場合にも、ひれ13の上縁13aの後端が、パイプ1
1の表面位置となっているので、わらに引掛かることな
く、容易に抜出することができる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案の液化アンモ
ニア注入用インジェクターは、フィルムによって被覆さ
れたわらブロックへの挿入、抜出しが容易で、液化アン
モニア注入中は、安定かつ容易に支持され、環境の悪化
が抑制され、注入された液化アンモニアは、効率よくわ
らと接する等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る液化アンモニア注入用インジェク
ターの側面図である。
【図2】インジェクターの縦断面図である。
【図3】インジェクターの先端部分の詳細縦断面図であ
る。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】図1のV−V線矢視断面図である。
【図6】図1のVI−VI線矢視図である。
【図7】図1のVII −VII 線矢視図である。
【図8】アンモニア注入を示す全体の概略図である。
【符号の説明】
1 わらブロック 2 合成樹脂製フィルム(フィルム) 3 液化アンモニアボンベ 4 耐圧フレキシブルホース 7 バルブ 8 フランジ 10 液化アンモニア注入用インジェクター(インジェ
クター) 11 パイプ 11a パイプ中心軸 12 円錐形部分 12a 先端 13 ひれ 13a 上縁 14 ノズル 15 フランジ 16 スポンジ 17 ハンドル 17a 把手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 内田 一也 北海道札幌市中央区北三条西3−1−44 昭和電工株式会社 札幌営業所内 (72)考案者 森田 政春 東京都港区芝大門1−13−9 昭和電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−273120(JP,A) 実開 昭64−16552(JP,U) 実開 平2−15119(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製フィルムによって密封された
    稲わら、麦わら、豆穀などのブロックに、液化アンモニ
    アを注入して反応させ飼料とする際に使用される液化ア
    ンモニア注入用インジェクターであって、先端が丸く形
    成された円錐形でかつ閉塞されているパイプと、上縁
    が、上記円錐形部分の先端外面から後方に向って円錐形
    部分の面から徐々に離れ、かつ、周方向に間隔をおいて
    設けられた複数の板状のひれと、上記ひれの後部のパイ
    プに、長さ方向、かつ周面下部に分布して穿設された多
    数のノズルと、このノズルの後方のパイプ外周に取付け
    られたフランジと、このフランジの前面に取付けられ
    た、水を含む含水体と、上記フランジの後方のパイプ外
    周に取付けられた、両側に把手が設けられたハンドルと
    を有することを特徴とする液体アンモニア注入用インジ
    ェクター。
  2. 【請求項2】 ノズルの、パイプ周方向の分布がパイプ
    の中心より120°の角度の範囲内である請求項1記載
    の液体アンモニア注入用インジェクター。
  3. 【請求項3】 フランジの前面に取付られた水を含む含
    水体が、スポンジである請求項1または2記載の液体ア
    ンモニア注入用インジェクター。
JP1991027905U 1991-03-29 1991-03-29 液体アンモニア注入用インジェクター Expired - Lifetime JP2525074Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991027905U JP2525074Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 液体アンモニア注入用インジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991027905U JP2525074Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 液体アンモニア注入用インジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04117589U JPH04117589U (ja) 1992-10-21
JP2525074Y2 true JP2525074Y2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=31912115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991027905U Expired - Lifetime JP2525074Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 液体アンモニア注入用インジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2525074Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210022588A (ko) 2018-06-28 2021-03-03 가부시끼가이샤 도꾸야마 세라믹스 제조용 과립의 제조 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101984049B1 (ko) * 2012-11-02 2019-05-30 대우조선해양 주식회사 밀폐구역의 건조 장치 및 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210022588A (ko) 2018-06-28 2021-03-03 가부시끼가이샤 도꾸야마 세라믹스 제조용 과립의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04117589U (ja) 1992-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2525074Y2 (ja) 液体アンモニア注入用インジェクター
US20170290324A1 (en) Spike Attachment for Steam Weed Killing Apparatus
CN108450452A (zh) 一种机械式玉米植株施药装置
JPH0369605U (ja)
US20200217044A1 (en) Fluid Jet Agricultural Devices, Systems and Methods
JP4444978B2 (ja) 田植機搭載型農薬散布装置
CN205584759U (zh) 一种农业施肥播种一体机
KR200488096Y1 (ko) 약액 살포용 분무장치
CA1258014A (en) Apparatus for freeze branding and dehorning
JPH0646803Y2 (ja) 柔軟性円筒チューブの端部熱風加熱装置
JPH08322384A (ja) 茸類の菌床に給水する装置
CN107801467A (zh) 用于高粱叶面肥的施肥系统
JP3153397U (ja) 薬剤等の散布器
JPH0889151A (ja) 液剤散布管構造
RU2274991C1 (ru) Агрегат для внесения жидких удобрений и гербицидов в прикорневую зону посевов кукурузы и пропашных культур
CN214338616U (zh) 一种小麦种植用施肥装置
CN218570797U (zh) 一种方便渗透土壤的药液施肥装置
CN214757867U (zh) 一种用于地膜下对马铃薯施肥打药装置
JP2631873B2 (ja) 液体土中噴出装置
KR100365094B1 (ko) 냉각유체의 분사노즐이 일체로 구비된 주사기
JP2579342Y2 (ja) 接着シート型のニードル先端形状
JP3025725U (ja) 農用液剤圧注器
JPH0646802Y2 (ja) 柔軟性円筒チューブの端部熱風加熱装置
JPS5823403Y2 (ja) 薬剤の噴霧装置
CN118020524A (zh) 一种用于烤烟封顶后药肥缓释的装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960827