JP2525061B2 - 探知情報表示装置 - Google Patents

探知情報表示装置

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JP2525061B2
JP2525061B2 JP2036753A JP3675390A JP2525061B2 JP 2525061 B2 JP2525061 B2 JP 2525061B2 JP 2036753 A JP2036753 A JP 2036753A JP 3675390 A JP3675390 A JP 3675390A JP 2525061 B2 JP2525061 B2 JP 2525061B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、広範囲の方向から到来する信号を受信し
て到来信号源に対する距離あるいは方向に関する情報を
検出する装置に関し、特に検出分解能を向上させた探知
情報表示装置に関する。
【従来の技術】
例えば水中探知装置において、広範囲の方向から到来
する信号源の距離あるいは方向を検出するものとして
は、米国特許3846745号公報に開示されている。 この水中探知装置は、円周上を等間隔に配した超音波
振動子(以下単に振動子という)と、受波信号を補間す
るための補間器と、各振動子の受波信号を選択的に前記
補間器に導くための切換器と、前記補間器の出力信号を
遅延することによりビームを形成する複数の遅延素子か
らなるビーム形成器と、ビーム形成器よりの出力信号を
表示するための表示器とで構成されており、振動子のグ
ループが切換器にて順次選択され、その選択された受波
信号が補間器にて補間された後にビーム形成器に送出さ
れることにより、前記円周において順次中心角方向に向
かう受波ビームが形成される。ところが、上記の従来装
置では、予め設定される振動子グループを順次選択する
ために上記切換器に多くのスイッチを必要とし、それ
故、振動子とスイッチとの接続が複雑となり、又、スイ
ッチ切り換えに伴うスイッチングノイズも生じた。 そこで、これらの問題点を解消すべく、本願出願人
は、特公昭63−7350号及び特公平1−48516号公報にて
それぞれ『探知情報表示装置』を開示している。前者の
『探知情報表示装置』は、受波手段として、振動子を円
弧上または円周上に配したものであり、後者のものは、
振動子を直線上に等間隔に配したものであるが、共に上
記スイッチの構成簡略化及びスイッチングノイズの低減
を図ったものである。 ところで、上記の従来装置及びこれらの『探知情報表
示装置』にあっては、例えば送波信号としてパルス幅T
の間に周波数がf1からf2まで変化するリニアFM信号を用
いるか、あるいは、一定周波の到来信号を時間Tの間に
周波数が少なくともf1からf2に偏移させるようにして受
波しており、これにより得た周波数偏移する信号を確実
に検出できるように、受信回路において、周波数がf1
らf2に偏移する信号を時間軸でパルス圧縮する特性を持
つマッチドフィルターを備え、このマッチドフィルター
により、パルス幅T′のパルス状の信号を得ている。 従ってこの種の装置における検出分解能は、(1)式
で決まるパルス幅T′で与えられることになる。
【発明が解決しようとする課題】
上記分解能T′を上げるには、(1)式からわかるよ
うに、リニアFM信号の周波数変化量(f2-f1)を大きく
すればよいが、そのためには、広帯域の振動子が必要と
なり、又、占有帯域幅が広がることにより、受信増幅系
に広帯域特性が要求される。しかし、振動子は、一般に
狭帯域特性を有し、周波数の変化量の大きい信号を送受
波できないために振動子の帯域以上の分解能は得ること
はできない。又、前記受信増幅系を広帯域に設計するこ
と自体は困難なことではないが、広帯域化することによ
ってノイズを受け易くなり、S/N比が劣化する。このよ
うに従来の装置では、高分解能の検出精度を得るのが困
難であった。 この発明は、上述した問題点をなくすためになされた
ものであり、受波ビームの走査を簡単な回路構成で実現
でき、かつ、検出分解能の向上を図った探知情報表示装
置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この発明は、水中の広範囲方向に所定の搬送周波数を
有する探知パルス信号を発射する送波手段と、 円周上にほぼ等間隔に配置され、到来信号を受信する
複数の超音波振動子と、 前記複数の超音波振動子から所定速度にて順次選択
し、選択した超音波振動子よりの各エコー信号を取り出
すことで、被探知物体からのエコー信号の搬周波数を少
なくともf1からf2まで偏移させて受波する受波手段と、 この受波手段よりの周波数偏移する出力信号の内、周
波数がf1からf2に偏移する信号をパルス圧縮する特性を
持つマッチドフィルターと、 このマッチドフィルターの出力信号に基づいて広範囲
方向の水中状況を表示する表示器とを具備する探知情報
表示装置において、 前記受波手段の出力信号の周波数をn倍に逓倍する周
波数逓倍手段を、前記受波手段とマッチドフィルターと
の間に設け、周波数がnf1からnf2まで変化する受信パル
ス信号を前記マッチドフィルターが時間軸で圧縮するこ
とにより、周波数逓倍手段を用いなかった時に比べてパ
ルス圧縮を1/n倍に尖鋭化させたことを特徴とする。
【作用】
第2図において、半減角70°の指向特性を有する振動
子1が、モータ2の駆動により、軸3を中心として一定
の速度で円周上を矢印方向に回転しており、円周平面延
長上の一点(図中上方)に一定周波数の信号を発する信
号源4が位置するものとする。この場合、振動子1は、
図中の直上点Q(この点を振動子1の回転位置角0°と
する)を通過するまでは信号源4に近付き、Q点を通過
した後は信号源4から遠ざかるため、Q点を通過する前
後で振動子1で受波される信号の周波数が高/低に変化
するドップラー効果が生じ、受波信号の周波数がほぼ直
線的に偏移するので、このような等速円運動をなす振動
子1は、上記の受波手段Aとして機能する。 周期T内で周波数が直線的にkT量変化する受波信号は
次式で表される。 ここでk=2πW/Tで、Wは、時間Tの間にドップラ
ー効果により生じた受波信号の周波数変化範囲(f2-
f1)であり、ωは中心周波数f0に対する角周波数であ
る。 受波手段Aよりの周波数偏移した受波信号は、第1図
で示されるように、周波数逓倍手段Bに入力されるが、
その動作説明の前に、この受波信号をマッチドフィルタ
ーCに直接に入力したときの作用について述べる。 受波手段Aより得られる、周波数が直線的に変化する
受波信号に対しては、マッチドフィルターCは、受波信
号の周波数−時間特性と逆の周波数−時間特性を有する
パルス圧縮回路が適用され、その場合のインパルス応答
は次式で示される。 従ってマッチドフィルターCの出力信号は次式で表さ
れる。 (3)式は、マッチドフィルターCの出力信号の振幅が
r=0(振動子1の回転位置角0°)の時に最大とな
り、かつ、入力信号のパルス幅Tが1/W(=T′)に圧
縮されたことを示す。このように出力信号の振幅が最大
となったときの振動子1の回転位置から、入力信号の到
来方向を検出でき、即ち、指向性を有する受波ビームが
形成されたことになる。尚、受波信号の周波数が直線的
に変化しない場合は、その周波数特性に応じ、最適な特
性を有するマッチドフィルターを用いてパルス圧縮を行
えばよい。 以上の説明でわかるように、周波数がドップラー効果
により偏移する受波信号を、パルス圧縮回路であるマッ
チドフィルターCに通すことにより、特定の向きに指向
特性を有する受波ビームが形成される。このときの検出
分解能は、上述したように、出力信号のパルス幅T′で
与えられる。 しかるに、前記受波手段Aよりの、周波数がf1からf2
に変化する受波入力信号を、周波数逓倍手段Bにてその
周波数をn倍に逓倍させたとき、周波数がnf1からnf2
変化する信号が、マッチドフィルターCに入力されるこ
とになり、このときの周波数変化は、nf1-nf2=n(f1-
f2)=nWとなり、元の信号のn倍になる。その場合、マ
ッチドフィルターCで圧縮されたパルス幅T″は、T″
=1/nW=T′/n となり、周波数逓倍手段Bを用いなかったときのパルス
幅T′と比較して、パルス幅が1/n倍に尖鋭化され、分
解能がn倍向上したことになる。このマッチドフィルタ
ーCで得られた出力信号は、制御手段Eの制御により、
到来方向に関連づけて表示手段Dに表示される。 尚、ここでは説明を解りやすくするために、受波ビー
ムを全周囲方向に走査させる手段として、第2図のごと
く、振動子1を機械的に周回運動させたが、本実施例で
は、本発明の第1目的を達成すべく、多数の振動子に対
して比較的簡単なスイッチ切り替えを行うことによっ
て、受波ビームを全周囲方向に走査できる回路を採用し
ている。
【実施例】
第3図は、この発明の装置の一実施例を示す制御ブロ
ック図である。 受波回路10は、全方向よりの到来信号を検出すべく、
円周上に等間隔に設けられた振動子T1ないしT40と、各
振動子Tよりの出力ラインにそれぞれ直列に設けられる
スイッチSW1ないしSW40と、これらのスイッチSWを共通
ラインL1を介してオン/オフ制御する、第4図図示の制
御信号P(P1,P2…)を出力するスイッチ選択器11と、
奇数番号の付された各スイッチSW1,SW3…の2次側に接
続された共通ラインL2よりの信号を受ける掛算器12と、
偶数番号の付された各スイッチSW2,SW4…の2次側に接
続された共通ラインL3よりの信号を受ける掛算器13と、
これらの掛算器12,13に対して補間用信号として第4図
に示すような三角波X,Yを送出する信号発生器14と、掛
算器12,13よりの出力信号を加算する加算器15とで構成
される。 受波回路10よりの信号を受ける周波数逓倍回路20は、
PLL回路21及びn分周器22より構成されるPLLからなり、
入力信号の周波数fを逓倍し、周波数(nf)の信号を出
力する。 次に、周波数逓倍回路20よりの信号をパルス圧縮させ
るマッチドフィルター30について説明する。アナログデ
ィレイライン31は、遅延時間が等間隔に順次増大するn
本の出力端子を有し、クロックパルスが印加される毎
に、図中左端の入力部より取り込んだ信号を順次右方向
に移送させ、対応する出力端子から出力するアナログ遅
延素子であり、例えばレティコン社製のデバイスTAD−3
2を用いて構成できる。その記憶(取り込み)容量は、
中心角90°に相当する円周上の振動子T、つまり、40個
×90°/360°=10個分の振動子Tよりの受波信号を蓄積
できる容量となっている。前記の各出力端子は、それぞ
れウエイト付けのための抵抗r1,r2,r3…rnを介して演算
増幅器32又は33の−入力部に接続されて、演算増幅器3
2,33の他方の+入力部は接地される。抵抗R1及びR2は、
演算増幅器32,33の帰還抵抗である。これらの演算増幅
器32,33の出力部は、それぞれ抵抗R5,R6を介して演算増
幅器34の−入力部,+入力部に接続される。又、この演
算増幅器34において、−入力部と出力部との間には抵抗
R3が接続され、+入力部は抵抗R4にて接地される。 演算増幅器32の入力部には、アナログディレイライン
31に対する入力信号の正極部分をサンプリングして取り
出されたものが供給されるようになっており、アナログ
ディレイライン31の各出力端子に現れる出力信号の電圧
値を、V1,V2,V3…Vnとすると、演算増幅器32の出力電圧
Eaは次式で与えられる。 一方、演算増幅器33の入力部には、アナログディレイ
ライン31に供給される負極部分をサンプリングして得ら
れた信号が供給され、この演算増幅器33の出力電圧Ebは
次式で与えられる。 従って演算増幅器34の出力電圧Ecは次式のごとくな
る。 抵抗r1ないしrnの各々の値は、一つ信号源から到来す
る一定周波数の信号を周波数偏移させた受波回路10の出
力信号がアナログディレイライン31の右端まで到達した
ときに各出力端子に現れる出力信号を加算した場合に、
他の方向から到来する信号と比較してその振幅差が最大
となるように、定められる。より、具体的には、一つの
パルス信号を順次アナログディレイライン31内を振動子
Tの切換速度と同じ速度で移送させたとき、演算増幅器
34の出力部に、アナログディレイライン31内に蓄積され
る周波数偏移された信号波形と相似な波形を有する信号
が得られるように各抵抗rの値が定められる。このよう
な構成とすることにより、後述するように、受波信号に
対して受波ビームが形成されるようになる。 40は、マッチドフィルター30の出力である演算増幅器
34の出力信号を増幅する増幅器であり、50は、増幅器40
の出力信号を受けて信号源よりの受波信号をその到来方
向に関連づけて表示する表示器である。60は、このシス
テムを集中的に制御するための制御器であり、前記スイ
ッチ選択器11,信号発生器14及びアナログディレイライ
ン31にクロックパルス等の所定の制御信号を供給すると
ともに、表示器50に対する偏向波を作る偏向波発生器70
に所定の制御信号を供給する。 次に上記構成の装置の動作を説明する。 スイッチ選択器11より出力される制御信号P(P1)に
より、最初に、オンとなったスイッチSW1を介して振動
子T1よりの受波信号と、信号発生器14より出力される三
角波Xとが掛算器12にて掛算される。そして、前記制御
信号P1の出力期より半周期ずれて出力される制御信号P2
によりオンとなったスイッチSW2を介して振動子T2より
の受波信号と、信号発生器14より出力される三角波Yと
が掛算器13にて掛算され、これらの掛算器12,13の各々
の結果は加算器15にて加算される。以下同様に、スイッ
チSWの順次切換により、奇数番号の付された振動子T3,T
5,T7,T9から所定のタイミングで順に供給される信号と
三角波Xとが掛算器12にて掛算され、同時に、偶数番号
の付された振動子T4,T6,T8,T10から順に供給される信号
と三角波Yとが掛算器13にて…掛け算される。このよう
にして、(T1,T2)、(T2,T3)、(T3,T4)…の組み合
わせで、補間信号を用いて順に合成される結果、加算器
15より出力される信号は、第2図のごとく、1個の振動
子1を等速円運動させた場合に得られる振動子よりの受
波信号と同様な信号になることが実験にて確認されてい
る。即ち、上記のような受波回路10を用い、一つの信号
源から到来する一定周波数の信号を受信した場合、1個
の振動子を等速円運動させた場合と同様にドップラー効
果が生じ、到来信号の周波数を偏移させることができる
ので、上記の受波手段Aと等価となる。このような構成
の受波回路10を用いれば、振動子T及びスイッチSW間の
接続構成が簡略化され、スイッチングノイズも低減され
る。 受波回路10の加算器15より次々に出力される、周波数
の偏移した受波信号は、周波数逓倍回路29にて、その周
波数がn倍に逓倍された後、マッチドフィルター30に供
給される。 周波数がドップラー効果により偏移する受波信号が、
パルス圧縮回路であるマッチドフィルター30に供給され
ると、既述したように受波ビームが形成されるが、その
受波ビームの形成動作について更に詳しく説明する。 アナログディレイライン31における記憶素子に、取り
付け位置角が−45°から+45°の振動子T、例えばT1
T10よりの受波信号が格納されたとき、上述したアナロ
グディレイライン31に対して付加されたウエイト抵抗r1
〜rnの作用により、取り付け位置角0°方向、つまり、
振動子T4,T5の法線方向にある信号源に対する、演算増
幅器34の出力電圧Ecが最大となり、このとき、同一振幅
の別の信号源が他の方向、例えば取り付け位置角+30°
方向に存在しても、この信号源による出力電圧Ec′は、
先の信号源による出力電圧Ecに比べて著しく小さくな
る。即ち、この場合、取り付け位置角0°方向にビーム
幅の狭い受波ビームが形成されたのと等価となる。次
に、振動子T2〜T11よりの受波信号が取り込まれたとき
は、中央の振動子T5,T6に対する法線方向に受波ビーム
が形成され、このように、スイッチSWの走査により、順
次ずらすようにして10個の振動子Tよりの受波信号を取
り込むことにより、受波ビームが順に異なる方向に形成
される。 このマッチドフィルター30で得られた、特定方向より
の到来波に指向特性を有する受波ビームは、増幅器40を
経て表示器50の輝度制御端子に供給され、一方、偏向波
発生器70は、制御器60よりの制御信号に基づいて表示器
50における電子ビームを同心円状に偏向させる偏向波を
表示器50のビーム偏向制御端子へ供給することにより、
表示器50において、前記到来波がその到来方向に関連づ
けて表示される。その際、前記受波ビームが周波数逓倍
回路20にてその周波数がn倍に逓倍されているため、上
述したように、周波数逓倍回路20を設けていない場合と
比較して、受波信号のパルス幅が1/nに尖鋭化され、n
倍に分解能でもって検出結果が表示される。 第5図に示した回路30′は、上記マッチドフィルター
30の別の実施例を示している。第3図の周波数逓倍回路
20よりの出力信号は、A/D変換器50に入力され、ここで
アナログ信号からデジタル信号に変換された後、記憶器
51に供給される。この記憶器51は、前実施例と同様、中
心角90°に対する円周上の10個分の振動子Tよりの受波
信号を順次記憶するもので、新たに取り込んだ受波信号
は、記憶器51内で最も古い受波信号が記憶されている記
憶素子に格納される。別の記憶器52は、記憶器51の記憶
素子数と同数の記憶素子を有し、各記憶素子には所定の
ウエイト値を記憶する。記憶器51に記憶された受波信号
は、記憶された受波信号の内、例えば最も古い受波信号
順に読み出され、又、記憶器52に記憶されたウエイト信
号は、制御器53の制御により、順に読み出される。これ
らの記憶器51,52より読み出された受波信号とウエイト
信号とは、掛算器52に入力されて掛算が行われる。この
掛算器54の出力信号は、アキューミュレータ55に供給さ
れ、ここで順次加算蓄積される。 前実施例のマッチドフィルター30は、アナログディレ
イライン31よりパラレル的に出力された、各振動子Tよ
りの受波信号に対して、直列接続した抵抗rにより、そ
れぞれ所定のウエイトを付し、これらのウエイト付けさ
れた受波信号を相互加算するものであり、一方、第5図
図示のマッチドフィルター30′は、記憶器51よのシリア
ル的に順次出力される各受波信号に対し、別の記憶器52
から読み出される所定のウエイト値を掛算器54にて掛算
してウエイト値を付し、このウエイトの付された受波信
号をアキュミュレータ55にて累積加算するものであり、
信号処理をパラレルで行うかシリアル行うかの違いがあ
るだけで共に同じ機能を果たすことが容易にわかる。 第5図のマッチドフィルター30′を用いた実施例にお
いても振動子Tの個数を40個(中心角で9°毎)とした
が、より狭い間隔、例えば2°〜3°毎に配置すること
もでき、その場合には、各スイッチSWの出力信号は、掛
算器32及び33を経ることなく、A/D変換器50に直接供給
される。 第6図に示した回路30″は、先掲の特公昭63−7350号
公報の『探知情報表示装置』に用いられたマッチドフィ
ルターを示している。このマッチドフィルター30″は、
振動子Tより供給される受波信号から周波数別に選別す
るフィルターF1〜F40と、フィルターFよりの各受波信
号を遅延させるための遅延回路DL1〜DL40と、これらの
遅延回路DLの出力信号を相互加算する加算器60とで構成
されるものであり、このマッチドフィルター30″を本発
明のマッチドフィルターとして適用することも可能であ
る。 尚、上記いずれの実施例においても、振動子Tは円弧
状に配してもく、又、本発明の受波手段Aは、先掲の特
公平1−48516号公報の『情報探知装置』で開示され
た、直線上に配列された振動子を用いることもでき、あ
るいは第2図で示した等速円運動をなす振動子を適用し
てもよい。
【発明の効果】
以上説明したように、奇数番目の振動子と偶数番目の
振動子とを互いに半周期づらして連続的に読み出し、そ
れらの各信号に対して補間用の信号をそれぞれ乗算した
後、相互加算したものを検出信号としたので、比較的簡
単なスイッチ回路でもって全周囲方向の受波ビームを形
成できる。又、そのようにして得られた検出信号を、周
波数を逓倍した後、マッチドフィルターにてパルス圧縮
したので、このマッチドフィルターにて形成される受波
ビームのパルス幅が、周波数逓倍手段を用いなかったと
きに比べて1/n倍に尖鋭化されて、その結果、検出分解
能がn倍に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の探知情報表示装置のクレーム対応
図、 第2図は、第1図における受波手段の一例を示す概略
図、 第3図は、この発明の一実施例を示す制御ブロック図、 第4図は、第3図の装置における受波回路に適用される
制御信号の波形図、 第5図及び第6図は、第3図の装置におけるマッチドフ
ィルターの別の実施例を示すブロック図である。 T…振動子、SW…スイッチ、10…受波回路、11…スイッ
チ選択器、12,13…掛算器、14…信号発生器、15…加算
器、20…周波数逓倍回路、21…PLL回路、22…n分周
器、30…マッチドフィルター、31…アナログディレイラ
イン、32,33,34…演算増幅器、r…抵抗、40…増幅器、
50…表示器、60…制御器、70…偏向波発生器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中の広範囲方向に所定の搬送周波数を有
    する探知パルス信号を発射する送波手段と、 円周上にほぼ等間隔に配置され、到来信号を受信する複
    数の超音波振動子と、 前記複数の超音波振動子から所定速度にて順次選択し、
    選択した超音波振動子よりの各エコー信号を取り出すこ
    とで、被探知物体からのエコー信号の搬送周波数を少な
    くともf1からf2まで偏移させて受波する受波手段と、 この受波手段よりの周波数偏移する出力信号の内、周波
    数がf1からf2に偏移する信号をパルス圧縮する特性を持
    つマッチドフィルターと、 このマッチドフィルターの出力信号に基づいて広範囲方
    向の水中状況を表示する表示器とを具備する探知情報表
    示装置において、 前記受波手段の出力信号の周波数をn倍に逓倍する周波
    数逓倍手段を、前記受波手段とマッチドフィルターとの
    間に設け、周波数がnf1からnf2まで変化する受信パルス
    信号を前記マッチドフィルターが時間軸で圧縮すること
    により、周波数逓倍手段を用いなかった時に比べてパル
    ス圧縮を1/n倍に尖鋭化させたことを特徴とする探知情
    報表示装置。
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