JP2524831Y2 - 翼ロック・展開装置 - Google Patents
翼ロック・展開装置Info
- Publication number
- JP2524831Y2 JP2524831Y2 JP24991U JP24991U JP2524831Y2 JP 2524831 Y2 JP2524831 Y2 JP 2524831Y2 JP 24991 U JP24991 U JP 24991U JP 24991 U JP24991 U JP 24991U JP 2524831 Y2 JP2524831 Y2 JP 2524831Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wing
- steering
- leaf spring
- lock
- folded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Actuator (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、飛しょう体等の折り畳
み式翼のロック及び展開を行なう装置に関する。
み式翼のロック及び展開を行なう装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飛しょう体用折り畳み式翼は発射前に翼
が動かないよう、保持、固定する機構が必要であり、発
射後は本ロック機構を解除し、翼を展開した後、所定の
飛行を行なう。
が動かないよう、保持、固定する機構が必要であり、発
射後は本ロック機構を解除し、翼を展開した後、所定の
飛行を行なう。
【0003】図5はこの翼ロック展開機構を内蔵してい
る従来の飛しょう体用折り畳み式操舵装置(動力源は蓄
圧ガス)の斜視縦断面図で、その主な構成は、操舵翼
1、出力軸2、翼ロック装置3、スプリング4、翼展開
ばね5より成り、図は操舵翼1が回転矢印の向きに展開
された状態である。発射前にはこの操舵翼1が溝に折り
畳まれており、翼ロック装置3により出力軸2へピンを
差し込みスプリング4によりロック状態に保持してい
る。発射後操舵する時には、ガス圧を利用し翼ロック装
置3を解除する。そして、翼展開ばね5により操舵翼1
を展開し操舵状態に入る。一度展開された操舵翼1は空
力抵抗のため再度折り畳まれることはない。
る従来の飛しょう体用折り畳み式操舵装置(動力源は蓄
圧ガス)の斜視縦断面図で、その主な構成は、操舵翼
1、出力軸2、翼ロック装置3、スプリング4、翼展開
ばね5より成り、図は操舵翼1が回転矢印の向きに展開
された状態である。発射前にはこの操舵翼1が溝に折り
畳まれており、翼ロック装置3により出力軸2へピンを
差し込みスプリング4によりロック状態に保持してい
る。発射後操舵する時には、ガス圧を利用し翼ロック装
置3を解除する。そして、翼展開ばね5により操舵翼1
を展開し操舵状態に入る。一度展開された操舵翼1は空
力抵抗のため再度折り畳まれることはない。
【0004】翼ロック装置3が作動して、操舵翼1を展
開するシーケンスは次の(1)〜(4)通りで、図5及
び図6により説明する。なお、図6は図5のB−B矢視
断面で、ロック時とロック解除時の2態様を模式的に示
した図である。
開するシーケンスは次の(1)〜(4)通りで、図5及
び図6により説明する。なお、図6は図5のB−B矢視
断面で、ロック時とロック解除時の2態様を模式的に示
した図である。
【0005】(1)供給圧入口より高圧ガスが供給され
ると、ロック機構のピストン6が図中下方に白抜き矢印
のように移動する。
ると、ロック機構のピストン6が図中下方に白抜き矢印
のように移動する。
【0006】(2)ピストン6の移動により操舵翼1を
固定しているピンが外れ、操舵翼1が、出力軸2の回転
軸まわりに回転(展開)可能となる。
固定しているピンが外れ、操舵翼1が、出力軸2の回転
軸まわりに回転(展開)可能となる。
【0007】(3)翼展開ばね5の力により、操舵翼1
が回転開始する。 (4)翼展開ばね5の力に加え、操舵翼1の空気抵抗力
により操舵翼1が回転する。
が回転開始する。 (4)翼展開ばね5の力に加え、操舵翼1の空気抵抗力
により操舵翼1が回転する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の飛しょう体
に用いられる翼ロック展開装置には解決すべき次のよう
な課題がある。
に用いられる翼ロック展開装置には解決すべき次のよう
な課題がある。
【0009】(1)部品点数が多く、小型化、軽量化が
困難である。 (2)機構数が多く、信頼性が低い。
困難である。 (2)機構数が多く、信頼性が低い。
【0010】これら(1),(2)の課題は、従来機構
が、ロック及びロック解除機構部と展開機構部とが別機
構となっていることや各翼にロック展開機構を必要とす
るという構成に原因している。
が、ロック及びロック解除機構部と展開機構部とが別機
構となっていることや各翼にロック展開機構を必要とす
るという構成に原因している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題の解決
手段として、翼を自機胴体内に折り畳む必要のある飛し
ょう体等の翼ロック・展開装置において、翼折り畳み時
に翼の機軸側となる部位に設けられた切欠部と、折り畳
まれたすべての翼の上記切欠部に同時に係合する板ばね
と、同板ばねをその係合位置に保持するとともに所定の
時期に解放可能に翼を折り畳み状態に保つリニアアクチ
ュエータとを具備してなることを特徴とする翼ロック・
展開装置を提供しようとするものである。
手段として、翼を自機胴体内に折り畳む必要のある飛し
ょう体等の翼ロック・展開装置において、翼折り畳み時
に翼の機軸側となる部位に設けられた切欠部と、折り畳
まれたすべての翼の上記切欠部に同時に係合する板ばね
と、同板ばねをその係合位置に保持するとともに所定の
時期に解放可能に翼を折り畳み状態に保つリニアアクチ
ュエータとを具備してなることを特徴とする翼ロック・
展開装置を提供しようとするものである。
【0012】
【作用】本考案は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
を有する。
【0013】即ち、飛しょう体等のすべての翼を自機胴
体内に折り畳んだ際、翼の機軸となる部位に切欠部を設
け、その切欠部に係合した板ばねを所定の時期に開放可
能に、折り畳んだ状態にリニアアクチュエータによって
保持するので所定の時期、即ち、飛しょう開始等の時期
に、すべての翼を一挙に展開することができる。
体内に折り畳んだ際、翼の機軸となる部位に切欠部を設
け、その切欠部に係合した板ばねを所定の時期に開放可
能に、折り畳んだ状態にリニアアクチュエータによって
保持するので所定の時期、即ち、飛しょう開始等の時期
に、すべての翼を一挙に展開することができる。
【0014】また、当然に1枚の板ばねによって、所
謂、ワンアクションですべての翼を折り畳み状態に移せ
る。
謂、ワンアクションですべての翼を折り畳み状態に移せ
る。
【0015】
【実施例】本考案の第1実施例を図1及び図2により説
明する。図1は本実施例の要部縦断面図、図2は図1の
A−A矢視断面図である。なお、本実施例は翼ロック・
展開装置を飛しょう体用操舵翼に適用した例である。
明する。図1は本実施例の要部縦断面図、図2は図1の
A−A矢視断面図である。なお、本実施例は翼ロック・
展開装置を飛しょう体用操舵翼に適用した例である。
【0016】図1及び図2において本実施例の装置は、
折り畳み式の操舵翼11、それを拘束する板ばね12、
容器状の外筒13、外筒13内に収納されたボディ1
4、出力軸15、出力軸15の外側軸受16、同じく内
側軸受17、後述のリニアシャフト20を作動するため
のリニアアクチュエータ18、スプリング19、板ばね
12を保持するリニアシャフト20、操舵翼11を保持
するヒンジピン21より成っている。その作用は、まず
すべての操舵翼11が折り畳まれた状態では、板ばね1
2が各操舵翼11の切り欠き部11aに装着され、その
板ばね12を取り付けたリニアシャフト20をスプリン
グ19が押さえることにより、すべての操舵翼11をロ
ック状態に保つ。
折り畳み式の操舵翼11、それを拘束する板ばね12、
容器状の外筒13、外筒13内に収納されたボディ1
4、出力軸15、出力軸15の外側軸受16、同じく内
側軸受17、後述のリニアシャフト20を作動するため
のリニアアクチュエータ18、スプリング19、板ばね
12を保持するリニアシャフト20、操舵翼11を保持
するヒンジピン21より成っている。その作用は、まず
すべての操舵翼11が折り畳まれた状態では、板ばね1
2が各操舵翼11の切り欠き部11aに装着され、その
板ばね12を取り付けたリニアシャフト20をスプリン
グ19が押さえることにより、すべての操舵翼11をロ
ック状態に保つ。
【0017】次にすべての操舵翼11をロック解除、展
開と行う動作は、リニアアクチュエータ18の作動によ
り、リニアシャフト20が図1の左側へ移動し、それに
伴い板ばね12がこのロック状態を解除しつつ、操舵翼
11を展開するという一連の動作により行われる。ま
た、一度展開された操舵翼11は再度折り畳まれること
はない。なお、リニアアクチュエータ18には電磁ソレ
ノイド、油圧、空気圧、ガス圧、火工品その他どのよう
な駆動力が用いられてもよい。
開と行う動作は、リニアアクチュエータ18の作動によ
り、リニアシャフト20が図1の左側へ移動し、それに
伴い板ばね12がこのロック状態を解除しつつ、操舵翼
11を展開するという一連の動作により行われる。ま
た、一度展開された操舵翼11は再度折り畳まれること
はない。なお、リニアアクチュエータ18には電磁ソレ
ノイド、油圧、空気圧、ガス圧、火工品その他どのよう
な駆動力が用いられてもよい。
【0018】このように本実施例によれば、操舵翼11
のすべてを一つの装置にてロック、展開を行うことがで
きる。
のすべてを一つの装置にてロック、展開を行うことがで
きる。
【0019】次に本考案の第2実施例を図3及び図4に
より説明する。本実施例は空圧操舵装置において圧力レ
ギュレータをなす後述のポペット22とリニアアクチュ
エータを一体化した場合の構成例で、符号を付さない構
成は第1実施例と同様である。図3は縦断面図、図4は
図3のポペット22近傍の拡大図である。即ち、第2実
施例の要部はリニアシャフト20a、ポペット22、シ
ート23、ピストン24、圧力レギュレータ用のスプリ
ング25、調整ねじ26よりなりその作用は圧力レギュ
レータ用のスプリング25が翼ロック状態を保ち、供給
圧入口からの圧力の供給に従い、ピストン24がリニア
シャフト20aと共に図3の左に移動し、ポペット22
が圧力調整状態に入った時には既に操舵翼11は展開さ
れている。展開後は図4に示すようにポペット22は圧
力レギュレータのポペットとして作用する。
より説明する。本実施例は空圧操舵装置において圧力レ
ギュレータをなす後述のポペット22とリニアアクチュ
エータを一体化した場合の構成例で、符号を付さない構
成は第1実施例と同様である。図3は縦断面図、図4は
図3のポペット22近傍の拡大図である。即ち、第2実
施例の要部はリニアシャフト20a、ポペット22、シ
ート23、ピストン24、圧力レギュレータ用のスプリ
ング25、調整ねじ26よりなりその作用は圧力レギュ
レータ用のスプリング25が翼ロック状態を保ち、供給
圧入口からの圧力の供給に従い、ピストン24がリニア
シャフト20aと共に図3の左に移動し、ポペット22
が圧力調整状態に入った時には既に操舵翼11は展開さ
れている。展開後は図4に示すようにポペット22は圧
力レギュレータのポペットとして作用する。
【0020】
【考案の効果】本考案は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
の効果を有する。
【0021】即ち、本考案によれば一つの装置により全
翼のロック・展開を行うことができるため、従来に比
べ、小型軽量化が達成される。また、部品数少なく、か
つ、作動が確実なので信頼性が向上する。また、部品数
少なく、かつ、構造が簡単なので低価格化が果される。
翼のロック・展開を行うことができるため、従来に比
べ、小型軽量化が達成される。また、部品数少なく、か
つ、作動が確実なので信頼性が向上する。また、部品数
少なく、かつ、構造が簡単なので低価格化が果される。
【図1】本考案の第1実施例の要部縦断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本考案の第2実施例の要部縦断面図である。
【図4】図3のポペット22の近傍の拡大図(但し、作
動後の状態)である。
動後の状態)である。
【図5】従来例の斜視縦断面図である。
【図6】図5のB−B矢視断面の2態様の模式図であ
る。
る。
11 操舵翼 12 板ばね 13 外筒 14 ボディ 15 出力軸 16 外側軸受 17 内側軸受 18 リニアアクチュエータ 19 スプリング 20,20a リニアシャフト 21 ヒンジピン 22 ポペット 23 シート 24 ピストン 25 スプリング 26 調整ねじ
Claims (1)
- 【請求項1】 翼を自機胴体内に折り畳む必要のある飛
しょう体等の翼ロック・展開装置において、翼折り畳み
時に翼の機軸側となる部位に設けられた切欠部と、折り
畳まれたすべての翼の上記切欠部に同時に係合する板ば
ねと、同板ばねをその係合位置に保持するとともに所定
の時期に解放可能に翼を折り畳み状態に保つリニアアク
チュエータとを具備してなることを特徴とする翼ロック
・展開装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24991U JP2524831Y2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 翼ロック・展開装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24991U JP2524831Y2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 翼ロック・展開装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100699U JPH04100699U (ja) | 1992-08-31 |
JP2524831Y2 true JP2524831Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=31726934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24991U Expired - Lifetime JP2524831Y2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 翼ロック・展開装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524831Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101473729B1 (ko) | 2013-05-15 | 2014-12-18 | 국방과학연구소 | 비행체용 노즈캡 전개장치 |
KR101928508B1 (ko) * | 2018-07-20 | 2018-12-12 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 비행체의 날개 고정 장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3781311B2 (ja) * | 1995-12-01 | 2006-05-31 | 株式会社小松製作所 | 飛翔体の翼装置 |
CN114963884A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-08-30 | 宁波天擎航天科技有限公司 | 一种靶弹舵片气动可控展开机构及安装有该机构的靶弹 |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP24991U patent/JP2524831Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101473729B1 (ko) | 2013-05-15 | 2014-12-18 | 국방과학연구소 | 비행체용 노즈캡 전개장치 |
KR101928508B1 (ko) * | 2018-07-20 | 2018-12-12 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 비행체의 날개 고정 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100699U (ja) | 1992-08-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960827 |