JP2524791B2 - 固型製剤印刷用インク - Google Patents

固型製剤印刷用インク

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JP2524791B2 JP300688A JP300688A JP2524791B2 JP 2524791 B2 JP2524791 B2 JP 2524791B2 JP 300688 A JP300688 A JP 300688A JP 300688 A JP300688 A JP 300688A JP 2524791 B2 JP2524791 B2 JP 2524791B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷用インク、殊に錠剤もしくは硬質カプセ
ル剤のような医薬または食品分野における経口用小型物
品の印刷に適したインク、すなわち固型製剤印刷用イン
クの処方改良に関するものである。
〔従来の技術〕 周知のとおり錠剤あるいは硬質カプセル剤(なお、本
明細書においては薬剤等の内容物が充填されていない空
カプセルをも意味するものとする)のような固型薬剤
(製剤)には、その表面に通常その薬剤名、製品記号お
よび/またはメーカー名等が印刷表示されている。
このような印刷に使用される印刷インクには、色素も
しくは顔料を溶解または懸濁するインクビヒクルとし
て、エチルアルコール、ブチルアルコール等のアルコー
ル系溶媒と共にセラック(通常は白色セラックまたは精
製セラック)が多用されている。このインクビヒクルに
おけるセラックの使用は、接着性の強い物質を添加、配
合することによって、印刷表示の経時的な剥離もしくは
消失を防止あるいは抑制しようとするものである。
しかしながら、上記精製セラミックを配合した従来の
印刷インクは、その強い接着力が逆効果となり印刷機の
転写ロールの汚れを早め、その結果印刷工程における作
業性を悪化させていた。
また、一方印刷表示の経時的剥離、消失を防止する手
段としては、当該印刷表示面に油脂、ワックス類から選
ばれた微量の滑沢剤を塗布する方法も知られてはいる
が、これとても本方法を実施するには印刷工程の後段に
前記滑沢剤の塗布工程が必要となるので、これまた生産
性の面でやや問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は前記した従来技術における固型製剤の印刷表
示の経時的剥離、消失、また、印刷機の転写ロールの汚
れによる印刷作業性の低下といった問題点を解決しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
このような状況において本発明者等は上記問題点を解
決するための方策について種々検討した結果、これら公
知処方の印刷インク中に予めある種の滑沢剤を添加する
ことにより、印刷面の滑りが改善され、該印刷表示の経
時的な剥離が殆ど防止され得ることを知り、以後本発明
の目的により適合した添加剤の探索に努めた結果本発明
を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明はカルナウバワックスまたはタルク
から選ばれた少なくとも1つを、印刷インクの固型成分
に対して総量0.1重量%以上20.0重量%未満の範囲に添
加配合することを特徴とする固型製剤印刷用インクをそ
の要旨とするものである。
本発明の目的は前述したとおり錠剤または硬質カプセ
ル剤等の固型製剤印刷用インクに、ある種の添加剤を配
合し、印刷後の印刷表示の剥離、消失を防止しようとす
るものである。従って、本発明において使用し得る添加
剤としては、先ず第一義的には経口可能であること、印
刷インクの付着力を低下させないこと、印刷インクの表
面の滑りを良くすること等の特性が要求されるが、併せ
て色調不良、文字切れ不良およびインク汚れ不良等の不
良を誘発せず、また印刷機転写ロールの汚れも従来のも
のと同等以下でなければならない。
本発明者等はこのような目的に沿って、当該印刷イン
クに添加すべき添加剤、すなわち滑沢剤の探索に鋭意努
めた結果、カルナウバワックスおよびタルクが、固型製
剤印刷インクの印刷後における剥離防止に有効であり、
かつ、色調不良、文字切れ不良および/またはインク汚
れ不良等の副次的弊害の発生も殆ど認められず、ほぼ満
足できるものであることを知った。すなわち、本発明者
等は、これらカルナウバワックス、タルク以外にもカオ
リン、ステアリン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、炭
酸カルシウム等他の添加剤数種について、その滑りと付
着力を調べてみた。測定は下記の処方からなるインク
に、その固型成分に対して各種添加剤を各々10重量%ず
つ配合して計11種の印刷インクを調製し、これをゼラチ
ンフィルム上に塗布し、それぞれの滑りと付着力につい
て実施した。なお、滑りはインクを塗布して乾燥後、該
塗布面同士を擦り合い、その時の滑り具合を相対的に順
位付けし、評価した。また、付着力については塗膜硬度
計〔(株)上島製作所製U−F式塗膜硬度計〕を使用
し、インク塗布面に傷がつく錘の重さをその付着力とし
た。
インク処方 (硬質カプセル用グリーンインク) 青色1号アルミニウムレーキ 100g 黄色4号アルミニウムレーキ 100g白色セラックビヒクル 800g 1000g 測定結果は第1表のとおりであった。
上表の測定結果からカルナウバワックスおよびタルク
が滑り、付着力共に優れていて、本発明の目的に適う添
加剤であることが判る。
本発明におけるカルナウバワックス、タルクの添加
は、常法により調製された印刷インクにこれまた常法ど
おりボールミル等で均一に分散、混合せしめるか、また
は予めアルコール等の溶媒に練合したカルナウバワック
スおよび/またはタルクを印刷インクに添加してホモミ
キサー等で撹拌混合すればよい。
本発明においては、カルナウバワックスおよび/また
はタルクの添加量は、印刷インクの固型成分に対して0.
1重量%以上20.0重量%未満の範囲が好適である。ここ
で、前記カルナウバワックス、タルクは、それぞれ単独
で使用してもよいが、必要によりこれら両者を併用して
もよく、この場合においてカルナウバワックスとタルク
の混合比率は任意に選択できるが、印刷インクへの添加
量としては、それら総量が印刷インクの固型成分に対し
て0.1重量%以上20.0重量%未満とすべきである。これ
ら添加剤の添加量が0.1重量%未満では印刷インクの剥
離防止効果が殆ど得られず、また、添加量が20.0重量%
以上になると前記インクの剥離防止効果はより強くなる
ものの、該印刷インクの色調不良、文字切れ不良、さら
にはインク汚れ不良等の現象を惹起するので好ましくな
い。
〔作 用〕
本発明の印刷インクは、上述のとおり処方中にカルナ
ウバワックスおよび/またはタルクを含有するので、そ
の付着力を劣化させることなく該インク塗布面の滑り性
を改善する。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を具体的に詳述する。
実施例1 (1)ビヒクルの調製 (1)−1白色セラック 白色セラック500gにエチルアルコールおよびn−ブチ
ルアルコールを各々250gずつ加え、撹拌して溶解し、室
温で約7日間放置し熟成する。
(1)−2精製セラック 精製セラック500gにn−ブチルアルコール250gおよび
エチルアルコール250gを加えて撹拌し溶解する。このま
ま室温で約15日間放置し熟成する。
(2)硬質カプセル剤用印刷インクの調製 (2)−1対照インクA 前記白色セラックビヒクル820gに三二酸化鉄40g、青
色2号アルミニウムレーキ35gを加え、ボールミルで約2
0時間練合し、比較対照インクAとする。
(2)−2対照インクB 前記白色セラックビヒクル410gに前記精製セラックビ
ヒクル410g、三二酸化鉄40gおよび青色2号アルミニウ
ムレーキ35gを加えてボールミルで約20時間練合し、比
較対照インクBとする。
(2)−3本発明インク 前記白色セラックビヒクル820gに三二酸化鉄40g、青
色2号アルミニウムレーキ35gおよびカルナウバワック
ス50gを加え、ボールミルで約20時間練合して本発明の
印刷インクを調製する(カルナウバワックス添加量:10.
3重量%)。
(3)試 験 (3)−1付着力試験 本発明インクおよび対照インクについて、前述したと
おりの方法によりその付着力を測定したところ第2表に
示すような結果を得た。
(3)−2剥離試験 試験対象インクにそれぞれn−ブチルアルコールを加
え、その粘度を100〜200cpに調整した後、常法により当
該インクを硬質カプセル剤に印刷する。印刷後所定時間
(3日)経過したら広口ポリ瓶(容量1000cc)に印刷カ
プセル剤を100個(n=100)ずつ入れ、振とう機で10分
間振とう後、10倍のルーペで印刷剥離を目視検査した。
結果は第3表のとおりである。
実施例2 (1)インクの調製 下記の処方に基づき白色インク(対照インク)を常法
どおり調製する。
酸化チタン 390g白色セラックビヒクル 610g 1000g 一方、カルナウバワックス400gにn−ブチルアルコー
ル400gおよび白色セラックビヒクル200gを加え、約20時
間ボールミルで練合する。次いで前記白色インク500gに
カルナウバワックス・n−ブチルアルコール混合物60g
を加え、ホモミキサーで約10分間ホモジナイズし、200
メッシュのステンレス篩で篩下し、本発明印刷インクを
調製した(カルナウバワックス添加量:6.9重量%)。
(2)試 験 前述の場合と同様にこれらのインクについて、付着力
試験と剥離試験を行なったところ、下表のような結果を
得た。
(2)−1付着力試験 (2)−2剥離試験 なお、この場合の供試カプセルはサイズ3号でOp.(O
paque)Red Nc.27/Op.Red No.27の着色硬質カプセルで
ある。
実施例3 下記の処方に基づいて黒色インクを常法どおり調製す
る。
三二酸化鉄 92g 青色1号アルミニウムレーキ 58g白色セラックビヒクル 850g 1000g 次に、前記黒色インク500gにカルナウバワックス・n
−ブチルアルコール混合物60gを加えてホモミキサーで
約10分間ホモジナイズし、200メッシュのステンレス篩
で篩下し、本発明インクとする(カルナウバワックス添
加量:8.3重量%)。
前例と同様にこれらのインクについて、付着力試験と
印刷後所定日数経過毎の剥離試験を実施した。結果は第
6表および第7表のとおりである。
なお、この場合の供試カプセルはサイズ0号でOp.Whi
te No.9/Clearの硬質カプセルである。
実施例4 実施例3と同様にしてカルナウバワックスに代えてタ
ルクを配合した本発明インクを調製する。この場合の付
着力および剥離試験の測定結果は第8表および第9表に
示すとおりである。
実施例5 実施例3の場合と同様に製した黒色インク500gにカル
ナウバワックス・タルク・n−ブチルアルコール混合物
120gを加え、以下前例と同様に処理してカルナウバワッ
クスおよびタルク含有の本発明インクを調製する(カル
ナウバワックス、タルク添加量:各8.3重量%、添加総
量:16.6重量%)。以下同様にしてこのインクの付着力
測定と剥離試験を行なったところ、第10表および第11表
のような結果を得た。
〔発明の効果〕 以上本発明固型製剤印刷用インクは、実施例の結果か
らも明らかなとおりカルナウバワックスおよび/または
タルクを全く含有しない公知の印刷インクに比較して付
着力も強く、また、該インク塗布面の滑りも良好なの
で、固型製剤における印刷表示の剥離、消失を著しく軽
減し得る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルナウバワックスまたはタルクから選ば
    れた少なくとも1つを、印刷インクの固型成分に対して
    総量0.1重量%以上20.0重量%未満の範囲に添加配合す
    ることを特徴とする固型製剤印刷用インク。
  2. 【請求項2】固型製剤が錠剤または硬質カプセル剤であ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の固型製剤印刷用イン
    ク。
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