JP2524605B2 - 乾燥炉 - Google Patents

乾燥炉

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JP2524605B2
JP2524605B2 JP62257541A JP25754187A JP2524605B2 JP 2524605 B2 JP2524605 B2 JP 2524605B2 JP 62257541 A JP62257541 A JP 62257541A JP 25754187 A JP25754187 A JP 25754187A JP 2524605 B2 JP2524605 B2 JP 2524605B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、肉、魚、豆、菓子などの各種食品の加熱、
乾燥や焼成用として好適な乾燥炉に関する。
[従来の技術] 従来より、電気を熱源とした赤外線ヒーターは、シー
ズヒーターなどで知られているが、熱源の電力費が高コ
ストであり、このためガスを燃料とした赤外線ヒーター
も開発され、例えば特開昭59−21913号公報に記載され
ているように、円管状の燃焼室の先端にジグザグ状煙管
を連結し、燃焼排気が燃焼室を加熱して該燃焼室外面よ
り赤外線よりなる熱線を放射し、次いで煙管を加熱して
該煙管外面より赤外線を放射し、次いで送風機より煙突
を経て屋外に排出されるようにした赤外線ヒーターが存
在する。
また、従来より、肉、魚などの食品の加熱、乾燥を行
う乾燥炉としては、コンベア式が一般的である。このコ
ンベア式の乾燥炉は、上部に上側遠赤外線ヒーターを多
数配置し、下部に下側遠赤外線ヒーターを配置し、これ
ら両者の間にコンベアにより食品を搬送しながら上下よ
り加熱するものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに、上記の赤外線ヒーターにおいては、赤外線
を放射する煙管の基端部と先端部とで表面温度に温度勾
配を生じ、これが食品を均一で効率良く加熱するための
妨げとなるという問題点があった。また、コンベア式乾
燥炉においては、肉、魚等の焼き上げのときに水分、粉
等が落下する食品の場合に、下側遠赤外線ヒーターの赤
外線放射面を汚損することにより、遠赤外線ヒーターの
加熱効率が低下したり、油等が落下した場合に、煙が発
生したり、着火する恐れがあった。
本発明は、どの方向に対しても均一な表面温度分布が
得られ、被加熱物を均一に効率良く加熱したり、焼き上
げたりすることが可能で、被加熱物より水分、粉、油な
どの落下が例えあったとしても遠赤外線ヒーターの遠赤
放射セラミックスコーティング面を汚損したり、油等が
着火する心配が全くない乾燥炉の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の乾燥炉は、一側面が固定部材への取付面とさ
れ、他の側面が遠赤外線放射セラミックスコーティング
面とされた筒状の気密性金属製ケーシングを有するガス
式遠赤外線ヒーターを、上下方向に多数並行して配した
第1のヒーター群、および該第1のヒーター群に所定の
間隙を隔てて対向する第2のヒーター群を具備し、被加
熱物を熱輻射により加熱する加熱部と、前記被加熱物
を、前記加熱部内の前記第1のヒーター群と第2のヒー
ター群との間を通過するように搬送する被加熱物の搬送
装置と、前記各ガス式遠赤外線ヒーターに設けられた排
気孔に連絡している排気装置と前記加熱部の内部との間
とを連通する連通筒、および前記燃焼ガスを前記加熱部
内に選択的に供給する手段からなる熱風供給装置とを備
えた構成を採用した。
[作用および発明の効果] 本発明の乾燥炉は上記構成によりつぎの作用および効
果を有する。
燃焼ガスにより、各遠赤外線ヒーターの遠赤外線放射
セラミックスコーティング面が均一に加熱され、どの方
向に対しても均一な表面温度分布を得ることができる。
搬送装置により、加熱部内の第1のヒーター群と第2
のヒーター群との間の一方から他方に向って、各遠赤外
線ヒーターの遠赤外線放射セラミックスコーティング面
に対して略垂直に通過するように搬送する被加熱物を各
遠赤外線ヒーターの遠赤外線放射セラミックスコーティ
ング面からの輻射熱により均一に加熱することができ、
あるいは被加熱物を均一に焼き上げたりすることがで
き、加熱された被加熱物より水分、粉、油などの落下が
例えあったとしても遠赤外線ヒーターの遠赤外線放射セ
ラミックスコーティング面を汚損したり、油等が着火し
たりする心配が全くなく、充分に被加熱物の加熱を行う
ことができる。また、熱風供給装置により、遠赤外線ヒ
ーターの燃焼ガスを加熱部内に熱風として選択的に供給
して、被加熱物に熱風を付与することにより被加熱物を
乾燥させることができる。
さらに、筒状の気密性金属製ケーシングの一側面が断
熱材を内包する取付面とされ、他の側面が遠赤外線放射
セラミックスコーティング面とされているので、断熱材
の使用量が必要最小限となり、ケーシングの大きさに比
較して有効遠赤外線放射面が大きくとれ、同一外形のケ
ーシングからの遠赤外線の放射量を大きくすることがで
きる。
[実施例] 本発明の乾燥炉の一実施例を図に基づき説明する。
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を適用した乾
燥炉を示す。
本発明において燃焼ガスとは、燃料ガスと1次空気お
よび2次空気との混合気が燃焼した後に生成されるガス
を言い、排気ガスも含むものとする。
Aは肉、魚等の焼き上げなどにより水分、粉、油が出
る物の加熱、干物など低温雰囲気で遠赤外線放射の必要
なものの乾燥、豆、菓子などの粒状製品の焙煎等、各種
食品の加熱、乾燥に用いられるハイブリッド式乾燥炉を
示す。
ハイブリッド式乾燥炉Aは、通過する被加熱物を熱輻
射により加熱する加熱部7と、被加熱物を加熱部7内の
入口部7aから出口部7bに向って搬送する被加熱物の搬送
装置8と、遠赤外線ヒーターの燃焼ガスの一部を加熱部
7内に熱風として循環させ、被加熱物を乾燥させる熱風
供給装置9とからなる。
加熱部7は、図示上側から下側に向ってガス式遠赤外
線ヒーター(以下ヒーターと略す)1を2列且つ並行し
て配された第1のガス式遠赤外線ヒーター群(以下第1
のヒーター群と略す)I、および該第1のヒーター群I
の内側に所定の間隙を隔てて対向して配された多数の第
2のガス式遠赤外線ヒーター群(以下第2のヒーター群
と略す)IIを具備する。
加熱部7は、上蓋壁70、取付台71、側壁72、島状壁7
3、側壁74、75、76、側壁77、側壁78、および側壁79か
ら構成されている。
上蓋壁70は、側壁72の図示上端に設けられ、断熱材30
を内包している。また上蓋壁70には、加熱部7内の温度
の調整、あるいは燃焼ガスの排気のためのダンパ付排気
口70a、70bが取付けられている。取付台71は、例えば室
内の床面71aに固着されている。
側壁72は、第1のヒーター群Iの各ヒーター1のケー
シング2が取付けられる取付部72aを具備し、断熱材32
を内包している。島状壁73は、第2のヒーター群IIの各
ヒーター1を取付ける取付部73a、73bを具備し、断熱材
33a、33bを内包している。側壁74、75、76は、側壁72の
内側、および島状壁73の図示上端に設けられ、断熱材3
4、35、36を内包している。側壁77は、第1のヒーター
群Iの各ヒーター1のケーシング2が取付けられる取付
部77aを具備し、断熱材37を内包している。側壁78は、
島状壁73の図示下端に設けられ、断熱材38を内包してい
る。側壁79は、第1のヒーター群Iおよび第2のヒータ
ー群IIの各ヒーター1のケーシング2が取付けられる取
付部79aを具備し、断熱材39を内包している。また側壁7
9には、加熱部7内のヒーター1の加熱状態を見るため
の覗き窓79bが形成されている。
この加熱部7は、ヒーター1を選択することにより、
幅広い炉内雰囲気温度(例えば50℃〜400℃)、熱負荷
への対応が可能となっている。また、加熱部7は、入口
部7aから出口部7bへ向う方向、さらにヒーター1の上下
方向に対しても各ヒーター1が均一に加熱されるため、
どの方向に対しても均一な表面温度分布を得られるよう
に設定されている。
第4図ないし第7図は本発明の一実施例に採用された
ヒーターを示す。
ヒーター1は、長手方向の一端が側壁79に取付けら
れ、加熱部7内で縦型に配された6角筒状で気密性の金
属製ケーシング2と、該ケーシング2に内包される断熱
材3と、縦長の長方形状でケーシング2内にそのケーシ
ング2と平行的に配される燃焼筒4と、ケーシング2の
一端に固着されたガスバーナ5と、排気装置6とからな
る。
ケーシング2は、外板20のうち一側面である図示下方
の壁板20aが断熱材3を内包すると共に、一部の側面21a
が加熱部7の取付部72a,73a、73bへの取付面21とされて
いる。ケーシング2の他の側面である図示上方の壁板20
bは、外側面22aが遠赤外線放射セラミックスコーティン
グ面(以下遠赤外線放射面と略す)22とされている。遠
赤外線放射セラミックスコーティングは、壁板20bの防
錆のために裏表両面に行われていても良く、外板20の裏
表両面に行われていても良い。
遠赤外線放射セラミックスは、赤外線の全波長領域に
亘って放射率の高い黒体タイプの赤外線特性を有するも
のと、波長約7μm以上の遠赤外線領域で放射率の高い
遠赤外線選択放射特性を有するものと2タイプがあり、
被加熱物の赤外線吸収波長特性に応じていずれか一方を
用いる。
黒体タイプの材質は、MnO230〜70%(例えば65%)、
Fe2O35〜30%(例えば20%)、CoO5〜20%(例えば10
%)、SiO20〜10%(例えば3%)、Al2O30〜10%(例
えば2%)の組成を有する。
遠赤外線選択放射特性タイプの材質は、MgO50〜100%
(例えば95%)、Al2O30〜30%(例えば3%)、SiO20
〜30%(例えば2%)の組成を有する。
また、ケーシグ2の内部には、燃焼筒4を配置した第
1の室23と断熱材3を内包する第2の室24とを隔てるた
めの隔壁25が設けられている。ケーシング2の図示左側
側壁26の第1の室23がわには、台形状の側壁27が保持部
材27aを介して固定され、この側壁27と側壁26との間に
は、断熱材3が内包されている。側壁26は、加熱部7の
取付部79aに取付けられている。したがって、ケーシン
グ2は、加熱部7の上下方向に取付けられることとな
る。
ケーシング2の図示右側側壁28の上方には、ガスケッ
ト29を介してガスバーナ5が固着されている。側壁28に
は、矩形状の開口部28a、円形の開口部28bが形成され、
この側壁28の外側縁は、複数のねじ穴が形成されてお
り、他の部材との取付部28cとされている。開口部28aの
周辺には、ガスケット29を介してガスバーナ5を締結ね
じ28dにより締結する締結穴28eが形成されている。
断熱材3には、セラミックファイバ、セラミックウー
ル、またはガラスウールなどが用いられている。
ここで、本実施例では、ケーシング2の壁板20aの一
部の側面21aが断熱材3を内包する取付面21とされ、壁
板20bの外側面22aが遠赤放射面22とされているので、断
熱材3の使用量が必要最小限となり、ケーシング2の大
きさに比較して有効遠赤放射面が大きくとれ、同一外形
のケーシング2からの遠赤外線の放射量を大きくするこ
とができ、被加熱物を速やかに加熱できる。また断熱材
3の使用量が減少し、断熱材3の取付けのための工数が
減少するので、低コストとなる。
燃焼筒4は、図示左端に開口部41が形成され、図示右
端に側壁28の開口部28aに対応した大きさの開口部42が
形成されている。燃焼筒4の側壁43には、側壁43の周囲
の温度分布が均一となるように所定のパターンで燃焼ガ
スが通過する小孔44が多数形成されている。また燃焼筒
4は、図示左端側が保持部材45を介してケーシング2の
隔壁25に固着され、図示右端が側壁28に嵌着されてい
る。さらに、燃焼筒4は、小孔44の個数、口径、ピッチ
などを調整することにより、燃焼ガスの噴出量が調整さ
れる。
第8図ないし第10図は本発明の一実施例に採用された
ガスバーナ5を示す。
ガスバーナ5は、金属製で、燃焼筒4に締結された連
結筒51と、燃料ガスを供給するガス供給管52に取付けら
れたテーパ状筒53と、連結筒51に形成された仕切筒54
と、点火時に燃焼部である仕切筒54の先端部55に火花を
飛ばすスパーカー56と、1次燃焼炎の状態を検出するフ
レームロッド57とを備えている。
連結筒51は図示左側端が開口し、その開口部51aの外
周に形成されたフランジ51bと、図示右側側壁51dの外周
部に多数列設された2次空気吸入口51cと、フランジ51b
と側壁51dとを連結する筒部51eに形成されたスパーカー
56とフレームロッド57とがそれぞれ挿通する穴51f、51g
を有する。フランジ51bには、締結穴51hが多数形成され
ている。
ガス供給管52には、通電、非通電により開閉する電磁
式開閉弁(図示せず)、燃料ガスの流量の調整を行う流
量調整弁(図示せず)などの燃料ガス制御ユニットが設
けられている。
テーパ状筒53は、燃料ガス供給管52の側部に複数の燃
料ガス噴出孔52aを列設したノズル52bの上下に多数の1
次空気吸入口53aを列設し、ガス供給管52の側部より連
結筒51に向って漸増するようにガス供給管52に取付けら
れている。
仕切筒54は、連結筒51の側壁51dの内周縁54aより燃焼
筒4方向に向って連結筒51の筒部51eに平行に突設され
ている。仕切筒54には、スパーカー56の先端とフレーム
ロッド57の先端とがそれぞれ挿通する穴54bが形成され
ている。
排気装置6は、ブロワ(図では見えない)を収納する
スクロールケーシング61と、該スクロールケーシング61
と各ヒーター1に形成された排気孔11とを連結管62を介
して連結する排気管63と、スクロールケーシング61から
吐出された燃焼ガスを分岐管64を介して排気する排気筒
65とを備える。
ブロワは、駆動軸67およびベルト66などを介して駆動
用モータ68に駆動されている。
スクロールケーシング61は、燃焼ガスを排気管63より
吸入する吸入口61aと、燃焼ガスを分岐管64に吐出する
吐出口61bとを形成している。
搬送装置8は、各種の被加熱物を挟んだり、吊した
り、縛ったりする搬送治具を所定の間隔で取付けたチェ
ーン81、該チェーン81を所定の搬送路82に沿って作動さ
せる駆動用モータ83、多数のプーリ84a〜84iを備える。
加熱部7内の搬送路82は、第1のヒーター群Iおよび第
2のヒーター群IIの各ヒーター1から所定(例えばそれ
ぞれ150mm)の距離を隔てて設けられている。駆動用モ
ータ83は無段変速モータを用い、搬送治具を例えば搬送
速度0〜12m/minで搬送する。駆動用モータ83は、プー
リ83aおよびベルト83bを介してプーリ84aを駆動してい
る。また、駆動用モータ83は、取付台71の図示右側に配
された装置駆動部85に設けられている。
熱風供給装置9は、燃焼ガスを加熱部7内に選択的に
供給する手段であり、燃焼ガスの流量を調節する流量調
整弁90が設けられ、分岐管64から装置駆動部85まで配設
された連通筒91と、該連通筒91から加熱部7の入口部7a
および出口部7bへ熱風を吐出するノズル92、93を有する
供給管94と、熱風を再加熱する熱風発生装置であるガス
バーナ95とを備える。
この熱風供給装置9は、流量調整弁90により燃焼ガス
の排気量を調節することにより、一部の燃焼ガスを熱風
として再度加熱部7に循環させて供給するものである。
本実施例の乾燥路Aの作用を図に基づき説明する。
起動スイッチ(図示せず)がONされると、駆動用モー
タ68が通電されてブロワが回転する。このブロワの回転
による負圧により1次空気を1次空気吸入口53aからガ
スバーナ5のテーパ状筒53および仕切筒54内に供給す
る。また、ガス供給管52に取付けられた開閉弁を開弁
し、流量調整弁を所望のガス流量となるように開弁し
て、燃料ガスを燃料ガス噴出孔52aよりガスバーナ5の
テーパ状筒53および仕切筒54内へ供給する。そして、ガ
スバーナ5の仕切筒54の先端部55内で1次空気と燃料ガ
スが混合され、スパーカー56により火花点火され、仕切
筒54の先端部55で燃焼を開始する。
このとき、2次空気吸入口51cから2次空気がガスバ
ーナ5の連結筒51と仕切筒54との間に供給され、混合気
が完全燃焼する。また、仕切筒54により1次燃焼炎の流
れと2次空気の流れとを分離することによって、1次燃
焼炎の流れと2次空気の流れはそれぞれ整流される。
さらに、仕切筒54の先端部55においての燃焼によっ
て、仕切筒54が赤熱となると仕切筒54内の混合気が昇温
されるので、1次燃焼炎はより安定化し、燃焼によって
生成された燃焼ガスが燃焼筒4内に導入される。
燃焼ガスは、適度な過剰空気により温度を低下させる
必要があるが、1次空気と2次空気との供給量の比率に
より過剰空気量を調整し、上述したごとく、2次空気が
連結筒51と仕切筒54との間を整流されて流れるので、過
剰空気の場合でも安定して仕切筒54の先端部55で燃焼す
ることができる。
また、燃料ガスと1次空気とは、予め混合されず仕切
筒54の先端部55で混合される拡散燃焼のため、ガスバー
ナ5のテーパ状筒53内でのバックファイヤの発生を防止
でき、ターンダウンレシオを大きくとれる。
ガスバーナ5の連結筒51の開口部51aを経て開口部42
から燃焼筒4内に導入された燃焼ガスは、開口部41また
は小孔44からケーシング2内に噴出してケーシグ2の壁
板20bの遠赤放射面22を均一に加熱する。また、燃焼ガ
スにより(例えば500〜600℃に)加熱された燃焼筒4か
らの熱輻射により均一に(例えば300〜400℃)に加熱さ
れる。
よって、第1のヒーター群Iおよび第2のヒーター群
IIの各ヒーター1の遠赤放射面22から遠赤外線が効率良
く放射される。
一方、搬送装置8の駆動用モータ83が通電されると、
チェーン81が図示矢印方向に動き出し、搬送治具により
挟んだり、吊りしたり、縛ったりしながらチェーン81に
固定された被加熱物が入口部7aから加熱部7内に搬入さ
れる。
加熱部7内に搬入された被加熱物は、どの方向にも均
一な表面温度分布の遠赤外線が第1のヒーター群Iおよ
び第2のヒーター群IIの各ヒーター1の遠赤放射面22か
ら放射されることにより、どの方向からも均一に加熱さ
れる。
また、被加熱物の搬送方向が第1のヒーター群Iおよ
び第2のヒーター群IIの各ヒーター1に対して垂直方向
のため、被加熱物より水分、粉、油などの落下が例えあ
ったとしてもヒーター1の遠赤放射面22を汚損したり、
油が着火する心配が全くなく、充分に被加熱物に両面か
らの加熱を行うことができる。このため、被加熱物が加
熱部7の出口部7bから搬出される時には、均一で効率良
く充分に加熱された状態となっている。
そして、遠赤放射面22に潜熱を奪われた(例えば200
〜300℃の)燃焼ガスは、ケーシング2の排気孔11より
吐出され、排気管63を経て吸入口61aよりスクロールケ
ーシング61内に吸引される。その後燃焼ガスは、吐出口
61bより分岐管64に吐出され、閉弁されている流量調整
弁90に阻止されて排気筒65に吐出される。
この流量調整弁90の開口度合を調整して分岐管64から
加熱部7へ燃焼ガスの一部または全部を熱風として供給
する場合には、まず流量調整弁90を開弁がわに設定する
か、あるいは開弁し、ガスバーナ95により熱風を再加熱
する。すると、熱風は、分岐管64→連通筒91→供給管94
を経てノズル92、93より加熱部7の入口部7aおよび出口
部7bへ向って吐出され、加熱部7内に供給される。この
ため、加熱部7内を搬送中の被加熱物を熱風により充分
に乾燥することができる。
ここで、加熱部7が入口部7aおよび出口部7b以外の四
方を上蓋壁70、側壁72、74〜78に囲まれており、他の部
分に熱風が漏洩することなく、確実に加熱部7内に熱風
を供給することができる。また本実施例のような乾燥炉
Aの構造により、設置スペースを小さくでき、他の部分
にヒーター1からの輻射熱が漏洩することなく、高効率
な加熱および乾燥を行うことができる。
また、本実施例の乾燥炉Aは、上述したように熱風供
給装置9のガスバーナ95が作動しているときに各ヒータ
ー1のガスバーナ5の燃焼を停止すれば、熱風のみの乾
燥炉として利用できる。
[その他の実施例] 本実施例では、ケーシングを6角筒状に形成したが、
ケーシングを蒲鉾状に形成しても良く、円筒状に形成し
ても良く、本発明を逸脱しない範囲内でケーシングを種
々の形状に形成しても良い。
本実施例では、ケーシングの外板のうち上方の壁板を
遠赤外線放射セラミックスコーティングしたが、本発明
を逸脱しない範囲内でケーシングを構成する壁板を表面
のみまたは裏表両面に遠赤外線放射セラミックスコーテ
ィングしても良い。
本実施例では、連結筒、テーパ状筒、仕切筒、および
点火装置を有するガスバーナを用いたが、本発明を逸脱
しない範囲内で種々の構造のバーナを用いても良い。
本実施例では、2組の第1のガス式遠赤外線ヒーター
群および第2のガス式遠赤外線ヒーター群を用いた乾燥
炉を設けたが、1組あるいは3組以上の第1のガス式遠
赤外線ヒーター群および第2のガス式遠赤外線ヒーター
群を用いた乾燥炉を設けても良い。
本実施例では、乾燥炉を肉、魚等の焼き上げなどによ
り水分、粉、油が出る物の加熱、干物など低温雰囲気で
遠赤外線放射の必要なものの乾燥、豆、菓子などの粒状
製品の焙煎等、各種食品の加熱、乾燥を用いたが、乾燥
炉を布、糸、ビニールシートなどの帯状製品の加熱およ
び乾燥、各種プラスチック部品、金属部品、繊維などの
加熱および熱風による乾燥等、各種物品の加熱、乾燥に
用いても良い。布、糸、ビニールシートなどの帯状製品
の加熱および乾燥を行う場合には、チェーン81を取外し
て、帯状の被加熱物をプーリにロール掛けすれば、加熱
および乾燥を行うことができる。
本実施例では、熱風供給装置を排気装置の分岐管に連
結させたが、熱風供給装置を各ヒーターに形成された排
気孔に直接連結させても良い。
本実施例では、被加熱物から落下する水分、粉、油等
を集める容器、樋状部材などを設けなかったが、樋加熱
物から落下する水分、粉、油等を集める容器、樋状部材
などを加熱部の入口部および出口部の下方に設けても良
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のハイブリッド式乾燥炉を示
す正面図、第2図は本発明の一実施例のハイブリッド式
乾燥炉を示す側面断面図、第3図は本発明の一実施例の
ハイブリッド式乾燥炉を示す平面図、第4図は本発明の
一実施例のハイブリッド式乾燥炉に採用された遠赤外線
ヒーターを示す側面断面図、第5図は本発明の一実施例
のハイブリッド式乾燥炉に採用された遠赤外線ヒーター
を示す平面断面図、第6図は本発明の一実施例のハイブ
リット式乾燥炉に採用された遠赤外線ヒーターのケーシ
ングを示す平面図、第7図は本発明の一実施例のハイブ
リッド式乾燥炉に採用された遠赤外線ヒーターのケーシ
ングを示す背面図、第8図は本発明の一実施例のハイブ
リッド式乾燥炉に採用された遠赤外線ヒーターのガスバ
ーナを示す平面図、第9図は本発明の一実施例のガスバ
ーナを示す正面図、第10図は本発明の一実施例のハイブ
リッド式乾燥炉に採用された遠赤外線ヒーターのガスバ
ーナを示す側面断面図である。 図中 A……ハイブリッド式乾燥炉、I……第1のガス式遠赤
外線ヒーター群、II……第2のガス式遠赤外線ヒーター
群、1……ガス式遠赤外線ヒーター(ヒーター)、2…
…ケーシング、3……断熱材、4……燃焼筒、5……ガ
スバーナ、6……排気装置、7……加熱部、8……搬送
装置、9……熱風供給装置、91……連通筒、92……ガス
バーナ(熱風発生装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 靖彦 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 高羽 義明 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (56)参考文献 実開 昭54−171560(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側面が固定部材への取付面とされ、他の
    側面が遠赤外線放射セラミックスコーティング面とされ
    た筒状の気密性金属製ケーシングを有するガス式遠赤外
    線ヒーターを、上下方向に多数並行して配した第1のヒ
    ーター群、および該第1のヒーター群に所定の間隙を隔
    てて対向する第2のヒーター群を具備し、被加熱物を熱
    輻射により加熱する加熱部と、 前記被加熱物を、前記加熱部内の前記第1のヒーター群
    と第2のヒーター群との間を通過するように搬送する被
    加熱物の搬送装置と、 前記各ガス式遠赤外線ヒーターに設けられた排気孔に連
    絡している排気装置と前記加熱部の内部との間とを連通
    する連通筒、および前記燃焼ガスを前記加熱部内に選択
    的に供給する手段からなる熱風供給装置と を備えた乾燥炉。
  2. 【請求項2】前記ガス式遠赤外線ヒーターは、前記ケー
    シング内にそのケーシングと平行的に配されると共に一
    端が前記ケーシングに固着され、燃焼ガスが通過する多
    数の小孔が所定のパターンで形成された燃焼筒と、該燃
    焼筒の一端に固着されたバーナとを備えたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の乾燥炉。
  3. 【請求項3】前記熱風供給装置は、熱風を再加熱する熱
    風発生装置を設けていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の乾燥炉。
  4. 【請求項4】前記熱風供給装置は、ガスバーナであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の乾燥炉。
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