JP2524556B2 - 検診台の汚水受け支持装置 - Google Patents

検診台の汚水受け支持装置

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JP2524556B2
JP2524556B2 JP4212372A JP21237292A JP2524556B2 JP 2524556 B2 JP2524556 B2 JP 2524556B2 JP 4212372 A JP4212372 A JP 4212372A JP 21237292 A JP21237292 A JP 21237292A JP 2524556 B2 JP2524556 B2 JP 2524556B2
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強志 渡部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産婦人科等における検
診に用いられる検診台の汚水受け支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産婦人科用検診台は、検診時に洗浄水等
の汚水を受ける浅い箱状の汚水受けを備えている。この
種の汚水受けは、一般に、検診台の腰マットの下方に引
出し状に出し入れ可能に配置されており、常時は検診台
への患者の乗り降りの妨げにならないように腰マットの
下方の空間に押し込まれているが、使用時に汚水を受け
るべく前方へ引き出される。
【0003】しかし、引出し状の汚水受けを備えた検診
台では、汚水受けの出し入れを人手により行わなければ
ならず、その作業が面倒である。また、汚水受けが正し
く押し込まれていないと、汚水受けが検診台への患者の
乗り降りの妨げになり、患者にとって危険である。
【0004】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、汚水受けを
検診台の変位に関連させて自動的に変位させるようにす
ることにある。
【0005】
【解決手段、作用、効果】本発明は、汚水を受ける開口
を有する汚水受けを、前記開口が後方へ向く第1の姿勢
と、前記開口が上方へ向く第2の姿勢とに選択的にお
く、検診台の汚水受け支持装置において、上下方向へ伸
びるように前記検診台に配置された少なくとも1つのガ
イドと、一端部の側において前記ガイドに回転可能に連
結された第1のリンクと、一端部の側において前記ガイ
ドに上下方向へ移動可能に受けられ、他端部の側におい
て前記第1のリンクの他端部の側に回転可能に連結され
た、前記汚水受けを支持する第2のリンクと、前記汚水
受けを前記股受の動きに追従させて前記第1の姿勢から
前記第2の姿勢におよびその逆に変化させるべく前記第
1および第2のリンクを両者の連結部において屈伸させ
る力付与機構とを含み、前記力付与機構は、前記汚水受
けを前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に変化させるべ
く前記第1および第2のリンクを両者の連結部において
屈曲させる第1の力付与手段と、足が下げられる第1の
方向へ股受が回転されるとき前記汚水受けを前記第2の
姿勢から前記第1の姿勢に変化させるべく前記第1およ
び第2のリンクを両者の連結部において伸ばす、前記股
受に連結された第2の力付与手段と備える、ことを特徴
とする。
【0006】股受が第1の方向へ回転されると、第1お
よび第2のリンクは第2の力付与手段により第1の力付
与手段の力に抗して伸ばされ、汚水受けはその開口が後
方へ向く第1の姿勢におかれる。従って、汚水受けが第
1の姿勢におかれている状態で、患者は検診台に乗り降
りすることができ、安全である。これに対し、足が上げ
られる第2の方向へ股受が回転されると、第1および第
2のリンクは第1の力付与手段の力により両者の連結部
において折り曲げられ、汚水受けはその開口が上方へ向
く第2の姿勢におかれる。従って、汚水受けが第2の姿
勢におかれている状態で、検診を行うことができる。
【0007】上記のように、本発明によれば、汚水受け
が股受の変位に追従して自動的に変位されるから、汚水
受けを人手により移動させる必要がないし、汚水受けが
検診台への患者の乗り降りの妨げにならない。
【0008】前記第1の力付与手段として、前記第2の
リンクの前記一端部の側を上方へ移動させる力を前記第
2のリンクに作用させるべく前記ガイドと前記第2のリ
ンクとに係合されたばねを用いることができる。前記ガ
イドおよび前記第2の力付与手段は、前記股受が前記第
1の方向と逆の第2の方向に回転されたとき互いに当接
されて前記汚水受けを前記第2の姿勢に解除可能に維持
する当接部をそれぞれ有することが好ましい。これによ
り、足が上げられた状態に股受が変位されている間、汚
水受けは第1の力と両当接部との共同作用により第2の
姿勢に維持される。
【0009】前記第2の力付与手段は、前記第2の力付
与手段は、前記股受が前記第1の方向へ回転されるとき
前記第2のリンクの前記一端部の側を下方へ移動させる
べく前記第2の力を前記第1および第2のリンクの少な
くとも一方に作用させることが好ましい。これにより、
汚水受けが第2の姿勢から第1の姿勢に変位されると
き、汚水受けは、その後端部が下方へ変位されると共に
前端部が後方へ変位されるように移動されるから、第1
の姿勢におかれた汚水受けが腰マットから前方へ大きく
突出しない。また、汚水受けが第1の姿勢から第2の姿
勢に変位されるとき、汚水受けは、その下端部が上方へ
変位されると共に上端部が前方へ変位されるように移動
されるから、第2の姿勢におかれた汚水受けが腰マット
に接近される。前記第2の力付与手段は、前記股受が前
記第1の方向へ回転されるとき前記第2のリンクの前記
一端部の側を下方へ移動させる、前記股受に回転可能に
連結された少なくとも1つの第3のリンクを備えること
ができる。これの代わりに、前記第2の力付与手段は、
前記股受が前記第1の方向へ回転されるとき少なくとも
一方の前記第1のリンクを押す、前記股受に配置された
押圧部材を備えることができる。しかし、前記第2の力
付与手段は、前記股受が前記第1の方向へ回転されると
き前記第2のリンクの前記一端部の側を下方へ移動させ
る、前記股受に回転可能に連結された少なくとも1つの
第3のリンクと、前記股受が前記第1の方向へ回転され
るとき少なくとも一方の前記第1のリンクを押す、前記
股受に配置された押圧部材とを備えていてもよい。
【0010】さらに、前記第1および第2のリンクを両
者が伸びた状態に解除可能に維持する姿勢維持機構を備
えることが好ましい。これにより、汚水受けが股受の動
きに関連して第2の姿勢に変化することを解除可能に禁
止することができる。前記姿勢維持機構は、前記第2の
リンクの前記一端部の側の部位に取り付けられたねじ棒
と、前記第2のリンクに螺合されたナットと、前記ねじ
棒と前記ナットとの間にあって前記ねじ棒に該ねじ棒の
周りに回転可能におよびねじ棒の軸線方向へ移動可能に
嵌合された、前記ガイドの下端部に解除可能に係合可能
のストッパと、前記第2のリンクと前記ストッパとの間
に配置されたばねとを備えることができる。
【0011】
【実施例】図1および図2を参照するに、検診装置10
は、患者が着座する検診台12と、検診台12を昇降さ
せる昇降機構14と、検診台12を昇降機構14に支承
させるアーム16とを含む。
【0012】検診台12は、患者の腰を受ける腰マット
18と、患者の背を受ける背マット20とを、それぞ
れ、第1のフレーム22および第2のフレーム24に取
り付けており、また、患者の左右の足を受ける一対の股
受26を第1のフレーム22に取り付けている。
【0013】第1のフレーム22は、アーム16の下端
部に上下方向へ伸びる垂直軸線の周りに回転可能に支持
されており、また図示しない第1の回転機構によりアー
ム16に対し前記垂直軸線の周りに角度的に回転され
る。従って、検診台12上の患者を所定の方向へ向ける
べく検診台12を前記第1の回転機構により任意な方向
へ向けることができる。
【0014】第2のフレーム24は、第1のフレーム2
2に対し、左右方向へ伸びる水平軸線の周りに角度的に
回転可能に連結されており、また図示しない第2の回転
機構により第1のフレーム22に対し前記水平軸線の周
りに角度的に回転される。従って、患者を任意な角度の
仰臥状態におくべく背マット20を腰マット18に対し
前記水平軸線を中心に任意な角度に倒すことができる。
【0015】昇降機構14は、油圧シリンダ機構のよう
な複数のジャッキを用いた機構であり、またベローズ2
8を用いたケース30内に配置されている。昇降機構1
4は、その下端部において基台32に取り付けられてい
る。基台32は、昇降機構14およびケース30が水平
方向において検診台12の隣りとなるように床34に配
置されている。
【0016】アーム16は、その上端部が駆動機構14
の上端部に取り付けられ、また中央部がケース30の側
部を上下方向へ伸び、さらに下端部が水平方向へ伸びる
ように、Z字状の形状を有する。
【0017】なお、本発明においては、検診台12に着
座した患者の前方を前方と、これと反対の方向すなわち
背マット20の側を後方という。また、本発明において
左右方向とは、検診台12に着座した患者の左右方向を
いう。
【0018】各股受26は、第1のフレーム22に配置
されたブラケット40に支持されており、またブラケッ
ト40を上下方向に貫通する穴42(図3〜図8参照)
に回転可能におよび取り外し可能に嵌合されている。各
ブラケット40は、左右方向へ伸びる他の水平軸線の周
りに回転可能に第1のフレーム22に連結されており、
また油圧シリンダ機構のような駆動機構(図示せず)に
より、第1のフレーム22に対する第2のフレーム24
の傾動と同期して第1のフレーム22に対し同時に傾動
される。
【0019】汚水受け44は、長手方向における両側壁
部にコ字状の溝を規定する断面コ字状の取付部材46
を、長手方向における一方の側壁部に排水口48(図2
参照)をそれぞれ有する。汚水受け44は、図3〜図9
に示す汚水受け支持装置50により、腰マット18の前
端部近傍に配置されている。
【0020】図1は汚水受け44が第1の姿勢におかれ
ている状態を示し、図2は汚水受け44が第2の姿勢に
おかれている状態を示す。第1の姿勢は、汚水受けの深
さ方向が前後方向となる状態、すなわち汚水受け44の
開口が後方へ向く状態である。第2の姿勢は、汚水受け
の深さ方向が上下方向となる状態、すなわち汚水受け4
4の開口が上方へ向く状態である。
【0021】図3〜図9に示すように、汚水受け支持装
置50は、第1のフレーム22に左右方向へ間隔をおい
て取り付けられた一対のガイド52と、両ガイド52に
左右方向へ伸びる第1の軸線の周りに回転可能に連結さ
れた第1のリンク54と、両ガイド52に上下方向へ移
動可能に受けられかつ第1のリンク54に前記第1の軸
線と平行のまたは本質的に一致する第2の軸線の周りに
回転可能に連結された第2のリンク56と、両リンク5
4,56を両者の連結部において屈伸させる力を両リン
ク54,56に作用させる力伝達機構すなわち力付与機
構58と、両リンク54,56を両者が伸びた状態に解
除可能に維持する姿勢維持機構60とを含む。
【0022】両ガイド52は、コ字状の断面形状を有す
る型材により構成されており、また腰マット18の前端
部を下方へ伸びるように第1のフレーム22にガイド5
2の上端部において図3に示すねじ62により取り付け
られている。両ガイド52には、上下方向へ伸びる長穴
64が形成されている。なお、両ガイド52を第1のフ
レーム22に直接取り付ける代わりに、両ガイドの上端
部を長尺部材により連結し、該長尺部材を第1のフレー
ムに取り付けてもよい。
【0023】第1のリンク54は、長手方向の両端部に
おいてガイド52の上端部に第1の軸線の周りに回転可
能に連結された第1のロッド部54aと、該第1のロッ
ド部の両端部から同一方向へ平行に伸びる一対の第1の
リンク部54bとを有する。各第1のリンク部54b
は、一端部において第1のロッド部54aに固定されて
いる。各第1のリンク部54bには、板状部材54cが
固定されている。
【0024】第2のリンク56は、長手方向の両端部が
ガイド52の長穴64に上下方向へ移動可能に受けられ
た第2のロッド部56aと、該第2のロッド部の両端部
から同一方向へ平行に伸びる一対の第2のリンク部56
bとを有する。各第2のリンク部56bの一端部は第2
のロッド部56aに固定されており、各第2のリンク部
56bの他端部は第1のリンク部54bの他端部にピン
66により第2の軸線の周りに回転可能に連結されてい
る。汚水受け44は、第2のリンク部56bを取付部材
46に受け入れるように、両第2のリンク部56bに取
り外し可能に装着されている。
【0025】力付与機構58は、両リンク54,56を
両者の連結部において屈曲させるばね68と、足が押し
上げられる第1の方向へブラケット40が回転されると
き第1および第2のリンク54,56が伸びる方向へ第
2のリンク56を押す第3のリンク70と、第1の方向
へブラケット40が回転されるとき第1および第2のリ
ンク54,56が伸びる方向へ第1のリンク54を押す
押圧部材72とを備える。
【0026】ばね68は、一方のガイド52の上端部に
取り付けられたボルトまたはピン74と、第2のロッド
部56aの一端部とに係合されて第2のロッド部56a
を引き上げるように作用する引っ張りコイルばねであ
る。しかし、一方のガイド52の下端部に取り付けられ
たボルトまたはピン74と、第2のロッド部56aの一
端部にあって第2のロッド部56aを押し上げるように
作用する圧縮コイルばねであってもよい。
【0027】両リンク54,56は、両者の連結部にお
いて屈曲される力をばね68により常時受けている。従
って、ばね68は、両リンク54,56を両者の連結部
において屈曲させる第1の力を両リンク54,56に作
用させる第1の力付与手段として作用する。
【0028】第3のリンク70の一端部は、ピン76に
より一方のブラケット40に、第1の軸線と平行の第3
の軸線の周りに回転可能に連結されている。第3のリン
ク70は、一方のガイド52の長穴64を貫通している
第2のロッド部56aの一端部が移動可能に貫通された
長穴78を有しており、また図3に示すビス80と一対
のスペーサ82とにより第2のロッド部56aに連結さ
れている。長穴78は、第3のリンク70が第1の方向
へのブラケット40の回転の前半に第2のロッド部56
aに当接して第2のリング56を押すように、第3のリ
ンク70の他端部の側に形成されている。
【0029】押圧部材72は、第1の方向へのブラケッ
ト40の回転の後半に板状部材54cに当接して第1の
リンク54を押すように、図3に示すビス84により一
方のブラケット40に取り付けられている。
【0030】第1および第2のリング54,56のいず
れか一方がばね68の力に抗して押し下げられると、両
リンク54,56は両者の連結部において伸ばされる。
従って、第3のリング70と押圧部材72とは、両リン
ク54,56を両者の連結部において伸ばす第2の力を
両リンク54,56に作用させる第2の力付与手段とし
て作用する。
【0031】図3および図9に示すように、姿勢維持機
構60は、第2のリンク部56bの他端部にナット86
および一対のスペーサ88により取り付けられたねじ棒
90と、該ねじ棒に螺合されたナット92と、第2のリ
ンク部56bとナット92との間にあってねじ棒90に
該ねじ棒の周りに回転可能におよびねじ棒90の軸線方
向へ移動可能に嵌合されたストッパ94と、第2のリン
ク部56bとストッパ94との間に配置された圧縮コイ
ルばね96とを備える。
【0032】ストッパ94は、常時は図9に実線で示す
ように、両リンク54,56の屈伸にともなってガイド
52内を上下方向へ移動される位置におかれている。し
かし、両リンク54,56の屈曲を阻止するとき、スト
ッパ94は、図9に2点鎖線で示すように、ばね96の
力に抗して引き下げられ、その状態でほぼ90度回転さ
れることにより、ガイド52の下端部に解除可能に係合
される。両リンク54,56の屈曲を許すとき、ストッ
パ94は、前記と逆の方向へほぼ90度回転されること
により、ガイド52の下端部との係合を解除される。
【0033】待機時、検診台12は、下げられていると
共に所定の方向へ向けられている。また、背マット20
は起こされており、股受26は下げられている。この状
態においては、図4に示すように、第1のリンク部54
aがばねにより押圧部材72に押圧されていることによ
り、第1および第2のリンク54,56は伸ばされた状
態に維持されており、汚水受け44はその開口が後方へ
向く第1の姿勢に維持されている。
【0034】患者は、腰、背および両足を、それぞれ、
腰マット18、背マット20および股受26に受けられ
るように検診台12に着座する。この状態で、患者を所
定の方向に向けるべく検診台12が回転され、患者を所
定の高さに移動させるべく検診台12が上昇され、さら
に、患者を所定の仰臥状態におくべく背マット20およ
び股受26が回転される。
【0035】股受26は、これを支持するブラケット4
0を図示しない油圧シリンダ機構のような駆動機構によ
って水平軸線の周りに回転させることにより、患者の足
が上げられる第1の方向へ回転される。
【0036】ブラケット40が第1の方向へ回転される
と、押圧部材72が上昇されるから、第2のリンク部5
6aがばね68により引き上げられることにより、両リ
ンク54,56がばね68の力により両者の連結部にお
いて徐々に折り曲げられ、それにより、図5に示すよう
に、第2のリンク部56bが徐々に水平に変位され、汚
水受け44が第2の姿勢に向けて徐々に変位される。
【0037】図6に示すように、第2のリンク部56a
がガイド52の長穴64の上端にまで上昇されると、第
2のリンク部56aの各端部がガイド52に当接する。
これにより、股受26およびブラケット40がさらに回
転されても、両リンク54,56の屈曲が禁止される。
この状態において、第2のリンク部56aの各端部がば
ね68によりガイド52に押圧されているから、第2の
リンク部56aは水平方向へ伸ばされた状態に維持さ
れ、汚水受け44はその開口が上方となる第2の姿勢す
なわち図6に示す状態に維持される。
【0038】汚水受け44は、これが第1の姿勢から第
2の姿勢に変化されるとき、上端側の部位が前方へまた
下端側の部位が上方へそれぞれ変位するように移動さ
れ、最終的に開口を上方とした状態で腰マット18の前
端部下側から前方へ伸びる。このため、汚水受け44が
第2の姿勢におかれていると、汚水受け44は、腰マッ
ト18から前方へ大きく突出され、また腰マット18に
最も接近する。その結果、汚水は汚水受け44に確実に
受けられ、汚水の飛散が防止される。汚水受け44に受
けられた汚水は、排水口48に集められ、図示しないホ
ースを介して排水される。
【0039】検診が終了すると、患者を初期の状態に戻
すべく背マット20および股受26が回転され、患者を
初期の高さに下げるべく検診台12が下降され、患者の
姿勢を初期の状態に戻すべく背マット20および股受2
6が回転され、患者を初期の方向に向けるべく検診台1
2が回転される。股受26の回転は、これを支持するブ
ラケット40を、患者の足が下げられる第2の方向へ回
転させることにより行われる。
【0040】ブラケット40が第2の方向へ回転される
と、第3のリンク70と押圧部材72とが下げられる。
しかし、ブラケット40が第2の方向へ回転されると、
先ず、第3のリンク70が第2のロッド部56bの端部
に当接し、次いで押圧部材72が第1のリンク部54a
に当接される。このため、第2の方向へのブラケット4
0の回転にともなって、先ず第2のロッド部56aが第
3のリンク70により押し下げられ、次いで第1のリン
ク部54bが押圧部材72により押し下げられる。その
結果、両リンク54,56はばね68の力に抗して徐々
に伸ばされ、汚水受け44は第1の姿勢に向けて徐々に
変位される。
【0041】ブラケット40が所定量回転されると、第
1および第2のリンク54,56は、図4に示すように
伸ばされる。この状態においては、第1のリンク部54
aがばねにより押圧部材72に押圧されていることによ
り、第1および第2のリンク54,56は伸ばされた状
態に維持されており、汚水受け44はその開口が後方へ
向く第1の姿勢に維持されている。
【0042】汚水受け44は、これが第2の姿勢から第
1の姿勢に変化されるとき、先端側の部位が後方へまた
後端側の部位が下方へそれぞれ変位するように移動さ
れ、最終的に深さ方向を前後方向とした状態で腰マット
18の前端部を下方へ伸びる。このため、汚水受け44
が第1の姿勢におかれているときの、腰マット18から
の汚水受け44の突出量は、汚水受け44が第2の姿勢
におかれている場合に比べ小さい。その結果、汚水受け
44は、これが第1の姿勢におかれているならば、検診
台12への患者の乗り降りの妨げにならない。
【0043】股受26が移動されても、汚水受け44を
第1の姿勢すなわち図4に示す状態に維持するときは、
待機状態すなわち図4に示す状態において、ストッパ9
4を図9に2点鎖線で示すようにばね96の力に抗して
引き下げ、その状態でストッパ94をほぼ90度回転さ
せることにより、ストッパ94をガイド52の下端部に
解除可能に係合させればよい。
【0044】このようにすれば、たとえ、股受26よう
のブラケット40が図6に示す位置に回転されていて
も、汚水受け44が図4に示す第1の姿勢に維持される
から、汚水受けを使用しないときの検診が容易になる。
【0045】両リンク54,56の屈曲を許すときは、
ストッパ94を、前記と逆の方向へほぼ90度回転され
ることにより、ストッパ94とガイド52の下端部との
係合を解除させればよい。
【0046】なお、第3のリンク70および押圧部材7
2の一方のみで、第1および第2のリンク54,56を
伸ばすようにしてもよいし、第3のリンク70および押
圧部材72の組合せを他方のガイド52の側にも配置し
てもよい。また、第1および第2のリンク54,56
は、それぞれ1つのリンク部を備えるだけであってもよ
い。この場合、1つのガイド52を設けるだけであって
もよく、また汚水受けを片持梁的に第2のリンク部56
bに支持させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚水受け支持装置を備えた検診装
置の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す検診装置の正面図である。
【図3】本発明の汚水受け支持装置の一実施例を示す分
解斜視図である。
【図4】組み立てられた汚水受け支持装置の一実施例を
示す側面図であって汚水受けが第1の姿勢におかれてい
る状態を示す側面図である。
【図5】汚水受けが第1の姿勢と第2の姿勢との間にお
かれた状態を示す図4と同様の側面図である。
【図6】汚水受けが第2の姿勢におかれた状態を示す図
4と同様の側面図である。
【図7】図4に示す汚水受け支持装置の平面図である。
【図8】図4に示す汚水受け支持装置の正面図である。
【図9】姿勢維持機構の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 検診装置 12 検診台 14 昇降機構 18 腰マット 26 股受 40 股受を支持するブラケット 44 汚水受け 50 汚水受け支持装置 52 ガイド 54 第1のリンク 56 第2のリンク 58 力付与機構 60 姿勢維持機構 64 長穴 68 引っ張りコイルばね 70 第3のリンク 72 押圧部材 78 長穴 90 ねじ棒 92 ナット 94 ストッパ 90圧縮コイルばね

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水を受ける開口を有する汚水受けを、
    前記開口が後方へ向く第1の姿勢と、前記開口が上方へ
    向く第2の姿勢とに選択的におく、検診台の汚水受け支
    持装置において、 上下方向へ伸びるように前記検診台に配置された少なく
    とも1つのガイドと、一端部の側において前記ガイドに
    回転可能に連結された第1のリンクと、一端部の側にお
    いて前記ガイドに上下方向へ移動可能に受けられ、他端
    部の側において前記第1のリンクの他端部の側に回転可
    能に連結された、前記汚水受けを支持する第2のリンク
    と、前記汚水受けを前記股受の動きに追従させて前記第
    1の姿勢から前記第2の姿勢におよびその逆に変化させ
    るべく前記第1および第2のリンクを両者の連結部にお
    いて屈伸させる力付与機構とを含み、 前記力付与機構は、前記汚水受けを前記第1の姿勢から
    前記第2の姿勢に変化させるべく前記第1および第2の
    リンクを両者の連結部において屈曲させる第1の力付与
    手段と、足が下げられる第1の方向へ股受が回転される
    とき前記汚水受けを前記第2の姿勢から前記第1の姿勢
    に変化させるべく前記第1および第2のリンクを両者の
    連結部において伸ばす、前記股受に連結された第2の力
    付与手段と備える、検診台の汚水受け支持装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の力付与手段は、前記第2のリ
    ンクの前記一端部の側を上方へ移動させる力を前記第2
    のリンクに作用させるべく前記ガイドと前記第2のリン
    クとに係合されたばねである、請求項1に記載の支持装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドおよび前記第2の力付与手段
    は、前記股受が前記第1の方向と逆の第2の方向に回転
    されたとき互いに当接されて前記汚水受けを前記第2の
    姿勢に解除可能に維持する当接部をそれぞれ有する、請
    求項1に記載の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の力付与手段は、前記股受が前
    記第1の方向へ回転されるとき前記第2のリンクの前記
    一端部の側を下方へ移動させるべく前記第2の力を前記
    第1および第2のリンクの少なくとも一方に作用させ
    る、請求項1に記載の支持装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の力付与手段は、前記第1の軸
    線と平行の第3の軸線の周りに回転可能に前記股受に連
    結された少なくとも1つの第3のリンクであって前記股
    受が前記第1の方向へ回転されるとき前記第2のリンク
    の前記一端部の側を下方へ移動させる、前記股受に連結
    された少なくとも1つの第3のリンクを備える、請求項
    1に記載の支持装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の力付与手段は、前記股受が前
    記第1の方向へ回転されるとき少なくとも一方の前記第
    1のリンクを押す、前記股受に配置された押圧部材を備
    える、請求項1に記載の支持装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の力付与手段は、前記第1の軸
    線と平行の第3の軸線の周りに回転可能に前記股受に連
    結された少なくとも1つの第3のリンクであって前記股
    受が前記第1の方向へ回転されるとき前記第2のリンク
    の前記一端部の側を下方へ移動させる、前記股受に連結
    された少なくとも1つの第3のリンクと、前記股受が前
    記第1の方向へ回転されるとき少なくとも一方の前記第
    1のリンクを押す、前記股受に配置された押圧部材とを
    備える、請求項1に記載の支持装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記第1および第2のリンクを
    両者が伸びた状態に解除可能に維持する姿勢維持機構を
    備える、請求項1に記載の支持装置。
  9. 【請求項9】 前記姿勢維持機構は、前記第2のリンク
    の前記一端部の側の部位に取り付けられたねじ棒と、前
    記第2のリンクに螺合されたナットと、前記ねじ棒と前
    記ナットとの間にあって前記ねじ棒に該ねじ棒の周りに
    回転可能におよびねじ棒の軸線方向へ移動可能に嵌合さ
    れた、前記ガイドの下端部に解除可能に係合可能のスト
    ッパと、前記第2のリンクと前記ストッパとの間に配置
    されたばねとを備える、請求項に記載の支持装置。
  10. 【請求項10】 汚水を受ける開口を有する汚水受け
    を、前記開口が後方へ向く第1の姿勢と、前記開口が上
    方へ向く第2の姿勢とに選択的におく、検診台の汚水受
    け支持装置において、 上下方向へ伸びる一対のガイドであって左右方向に間隔
    をおいて前記検診台に配置された一対のガイドと、前記
    左右方向に伸びる第1のロッド部および該第1のロッド
    部にこれの長手方向に間隔をおいて取り付けられた一対
    の第1のリンク部を有する第1のリンクであって前記第
    1のロッド部の両端部において前記ガイドに前記左右方
    向へ伸びる第1の軸線の周りに回転可能に連結された第
    1のリンクと、前記左右方向に伸びる第2のロッド部お
    よび該第2のロッド部にこれの長手方向に間隔をおいて
    取り付けられた第2のリンク部を有する第2のリンクで
    あって前記第2のロッド部の両端部において前記ガイド
    に上下方向へ移動可能に受けられ、前記第2のリンク部
    において前記第1のリンク部に前記第1の軸線と平行の
    第2の軸線の周りに回転可能に連結された、前記汚水受
    けを支持する第2のリンクと、前記汚水受けを前記股受
    の動きに追従させて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢
    におよびその逆に変化させるべく前記第1および第2の
    リンク部を両者の連結部において屈伸させる力を前記第
    1および第2のリンクに作用させる力付与機構とを含
    み、 前記力付与機構は、前記汚水受けを前記第1の姿勢から
    前記第2の姿勢に変化させるべく前記第1および第2の
    リンク部を両者の連結部において屈曲させる第1の力を
    前記第1および第2のリンクに作用させる第1の力付与
    手段と、足が下げられる第1の方向へ股受が回転される
    とき前記汚水受けを前記第2の姿勢から前記第1の姿勢
    に変化させるべく前記第1および第2のリンク部を両者
    の連結部において伸ばす第2の力を前記第1および第2
    のリンクに作用させる、前記股受に連結された第2の力
    付与手段と備える、検診台の汚水受け支持装置。
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JP5623322B2 (ja) * 2011-03-28 2014-11-12 アトムメディカル株式会社 医療台

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