JP2524497B2 - 持続性固形剤 - Google Patents

持続性固形剤

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は持続性固形剤、及びそれを徐放部分として、
更に速放部分と結合させて成る固形剤に関する。更に詳
しくは、本発明はケイ酸カルシウムとヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(HPMC)とを含んで成る胃内滞留型
の持続性固形剤に関する。
発明の背景 胃内における薬物の効果を持続させるために薬物を胃
内に長時間滞留させて薬物を徐々に放出させる必要のあ
る場合がある。大きな錠剤やカプセル剤などを使用した
場合に、幽門の選択作用により胃内滞留時間が比較的に
長くなることが知られているけれど、個人差が大きく、
また胃の状態や内容物によつて滞留時間が変化するので
薬物投与の形態としては信頼性が低く、その上錠剤やカ
プセル剤が大きいために服用に困難が伴うので実用化さ
れるに至つていない。
本発明者らは今回特定のケイ酸カルシウムをヒドロキ
シプロピルメチルセルロースと共に錠剤や顆粒剤のよう
な固形剤として使用した場合に、胃液よりも比重が小さ
く、しかも優れた物性を有する固形剤が得られ、その結
果、該固形剤が胃液上に浮遊し、胃内における滞留時間
が延長されることを見出した。
発明の開示 本発明の固形剤はケイ酸カルシウムとヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(HPMC)とを含んで成り、薬物及
び添加剤を包含することができ、そしてこの固形剤を徐
放部分として、更に速放部分と組み合わせて固形剤とす
ることができる。
本発明において使用されるケイ酸カルシウムは、見掛
比重0.08〜0.12を有するものである。特に好ましいケイ
酸カルシウムは化学式: 2CaO・3SiO2・mSiO2・nH2O (式中、1<m<2、2<n<3である)で示されるジ
ャイロライト型特殊ケイ酸カルシウムであり、徳山曹達
株式会社から「フローライトR」の商品名で市販されて
いるものである。このフローライトRは粉体であり、嵩
が大きく、成形性が良好である。また安全性については
日本薬局方外医薬品コード4600及び汎用化粧品原料1−
50に収載されており、米国薬局方(NF−XVI)のケイ酸
カルシウムの規格値のも適合する。
本発明において使用することのできるヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(HPMC)はメトキシ基20〜30%、
ヒドロキシプロポキシル基4〜12%及び2%水溶液の粘
度3〜30,000cpsを有するものである。
本発明において使用することのできる薬物は水溶性の
薬物及び制酸剤などである。
本発明の固形剤における各成分の割合は、固形剤の全
重量を基準にしてケイ酸カルシウム約10〜80重量%、HP
MC約20〜80重量%であり、薬物を包含させる場合には該
薬物の比重に関連して約70重量%までを配合することが
できる。また本発明の固形剤は崩壊剤、滑択剤、結合剤
及びその他の添加剤を含有することもできる。これらの
添加量は固形剤の見掛密度が1以上となることのないよ
うに定めるべきである。
本発明の固形剤は糖衣及び/又はフイルムのコーテイ
ングを施すこと、ならびにカプセル剤とすることができ
る。このような場合においても製剤全体の比重が1以上
とならないように注意すべきである。
本発明の固形剤は慣用の成形手順にしたがって成形す
ることができる。
本発明の固形剤は錠剤において見掛密度0.5〜1g/ml、
顆粒剤において0.3〜1g/mlを有することができ、I液
(人工胃液)中に長時間(5時間以上)浮遊することが
できる。また本発明の固形剤は上記のような低い見掛密
度において、容認し得る物性、例えば硬度、摩損度など
を有する。次に、ケイ酸カルシウム及びヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースを含む徐放部分と、速放部分とよ
り成る固形剤について説明する。
ケイ酸カルシウム及びヒドロキシプロピルメチルセル
ロースを含む固形剤は、比重が1以下であるため、胃内
にて浮遊する。しかして、該固形剤中に取り込まれてい
る薬物は徐々に浸出される。ところが、胃の症状によつ
ては、投薬直後から薬効を期待する場合も、屡々生起す
る。したがつて、該固形剤を徐放部分とし、これに速放
部分を組み合わせれば、この組み合わせ固形剤は比重が
1以上となつた場合には、投薬直後は胃の低部附近に沈
降するが、速放部分が先づ溶解して薬効を発揮する。そ
してこの速放部分の溶解に従い、全体の比重は次第に1
より小となるから、すなわち徐放部分だけとなるから胃
内に浮遊する状態となる。かくて、この徐放部分からの
薬物が徐々に浸出することになる。したがつて、投薬直
後からの速効に続いて、持続的薬効とが連続的に発揮さ
れることになる。
このような徐放部分と速効部分とより成る固形剤を例
示すると次のような形態がある。
すなわち、ケイ酸カルシウムとヒドロキシプロピルメ
チルセルロースと薬物とより成る徐放部分を、核(すな
わち、内側)としてその外側を薬物を含む速効部分によ
つて覆つて有核型の錠剤となすのである。
また、徐放部分の表面に速効部分を積層して多層錠、
例えば、二層錠となすのである。
速放部分の成分としては特に規制はないが、例えば
薬物ならびにでんぷん、乳糖、結晶セルロース及びタル
クなどがある。
以下本発明を実施例によつて例証する。下記実施例に
おいケイ酸カルシウムとしては徳山曹達(株)製のフロ
ーライト(商標)Rを使用した。
実施例1 表1に示す組成を有する組成物A〜Dをそれぞれ混合
し、9mm平錠、180mg/錠で錠剤厚さを変化させ、錠剤見
掛密度0.6〜1.0の、それぞれの錠剤を製造した。それぞ
れの錠剤について見掛密度と、硬度、摩損度及びI液中
における浮遊時間について試験し、その結果を表2〜4
に示す。 表1.錠剤組成(部) ケイ酸カルシウム − − − 70 無水ケイ酸 − − 70 − 結晶セルロース 70 − − − 噴霧乳糖 70 − − − HPMC 30 30 30 30ステアリン酸カルシウム 1 1 1 1 合計 101 101 101 101 表2. 硬 度 見掛密度 A B C D 0.6 1kg> 1> 1> 4 0.7 〃 〃 〃 5 0.8 〃 〃 〃 6 0.9 1 〃 〃 7 1.0 2 〃 〃 8 註:硬度は木屋式硬度計により測定した。 表3. 摩損度 見掛密度 A B C D 0.6 100% 100 100 0.1 0.7 100 〃 〃 0.0 0.8 80 〃 〃 0.0 0.9 5 〃 〃 0.0 1.0 2 〃 〃 0.0 註:萱垣医理化工業(株)製、錠剤摩損度試験器で10分
間回転させて測定した。 表4. I液中における浮遊時間 見掛密度 A B C D 0.6 − − − 5時間以上 0.7 − − − 5〃 0.8 − − − 5〃 0.9 沈降 沈降 沈降 5〃 1.0 沈降 沈降 沈降 沈降 註:−印は錠剤硬度が低く、摩損度が大きいため試料と
して成形不可能であつたので試験しなかった。
上記各表から明らかなようにケイ酸カルシウムを含有
しない錠剤A,B及びCは見掛密度1以下において硬度が
低く、摩損度は大であり、I液中において浮遊しなかっ
た。これに対しケイ酸カルシウムを含有する本発明の錠
剤Dは、見掛密度1以下においても適当な硬度を有し、
摩損度が殆んどゼロであり、しかもI液中において5時
間以上の浮遊時間を有した。
実施例2 リン酸リボウフラビンナトリウム(FMN)5部、ステ
アリン酸カルシウム1部、ケイ酸カルシウムを15部また
は25部または50部または70部およびHPMC65SH4000〔信越
化学(株)製〕を加えて合計100部としたもの1kgを小型
ヘンシエルミキサーで混合して、ロータリー型打錠機で
直径9mmの平型錠に1錠当り180mgで錠剤見掛密度が0.8g
/mlになるように製錠した。この錠剤を日局バドル法(1
00rpm)、でI液にて溶出試験し、リン酸リボウフラビ
ンナトリウムの溶出量を測定し、75%溶出時間を第1図
に示した。
なお、いずれの溶出試験 においても、100%溶出す
るまで、錠剤は浮遊していた。
実施例3 リン酸リボウフラビンナトリウム5部、ステアリン酸
カルシウム1部、及びケイ酸カルシウム20部、30部、又
は50部、ならびにHPMC(90SH15,000)(信越化学製)を
加えて100部とする。以下実施例2と同様な手順により
錠剤重量180mg、見掛密度約0.8g/mlの錠剤を製造した。
実施例2と同様にして溶出試験を行つた。結果を第2図
に示す。
実施例4 ケイ酸カルシウム44部、HPMC(銘柄、信越化学(株)
製90SH4000)45部、d−マレイン酸クロルフエニラミン
10部、ステアリン酸カルシウム1部を混合して徐放部分
用粉末(核粉末)とした。次にケイ酸カルシウム34部、
d−マレイン酸クロールフエニラミン10部、カルボシキ
シメチルセルロースカルシウム10部及びステアリン酸カ
ルシウム1部を混合して速放部分用粉末(速崩粉末)と
した。
次に二層錠用打錠機〔(株)畑鉄工所製〕にて、核粉
末部が175mgおよび速崩粉末部が75mgになるように製錠
した。ただし錠剤は直径10mmで平型になる打錠機条件で
製錠し、二層錠を得た。これにより得られた錠剤は直径
10mm、厚さ4.0mm、重量250mg、見掛比重約0.8であつ
た。
この錠剤を日局XT、パドル法で100rpmの撹拌条件で日
局I液で、溶出試験したところ、速崩粉末部から成る錠
剤部分は2分で崩壊し、核粉末部から成る錠剤部分は、
溶出液表面に浮遊していた。なおこの二層錠の溶出試験
結果を第3図に示す。
実施例5 実施例4の90SH4000の代りに90SH15,000を用いて製し
た粉末(実施例4における核粉末に相当する)をローラ
ーコンパクター(フロイン産業(株)製)で見掛比重約
0.97g/mlになるようにペレットを製した。これを解砕
し、更に篩分により12メッシュの顆粒を製した。このも
の1gを実施例4と同様な溶出試験法にもとづく装置及び
方法で浮遊時間を調べた。浮遊時間は5時間であつた。
実施例6 実施例5において製した顆粒を3号カプセルに150mg
づつ充てんしてカプセル剤とした。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の錠剤におけるケイ酸カルシウム配合量
と溶出時間との関係を示すグラフ図である。 第2図は本発明の錠剤におけるケイ酸カルシウム配合量
の溶出への影響を示すグラフである。 第3図は、実施例4の溶出試験データである。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ酸カルシウムとヒドロキシプロピルメ
    チルセルロースとを含んで成る固形剤。
  2. 【請求項2】薬物を含んで成る特許請求の範囲第1項記
    載の固形剤。
  3. 【請求項3】固形剤が錠剤である特許請求の範囲第1項
    記載の固形剤。
  4. 【請求項4】固形剤が顆粒である特許請求の範囲第1項
    記載の固形剤。
  5. 【請求項5】固形剤がカプセルである特許請求の範囲第
    1項記載の固形剤。
  6. 【請求項6】ケイ酸カルシウム及びヒドロキシプロピル
    メチルセルロースを含む徐放部分と、速放部分とより成
    ることを特徴とする固形剤。
  7. 【請求項7】固形剤が有核錠である特許請求の範囲第6
    項記載の固形剤。
  8. 【請求項8】固形剤が多層錠である特許請求の範囲第6
    項記載の固形剤。
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