JP2524361B2 - 携帯用ト−チ - Google Patents

携帯用ト−チ

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JP2524361B2
JP2524361B2 JP62191368A JP19136887A JP2524361B2 JP 2524361 B2 JP2524361 B2 JP 2524361B2 JP 62191368 A JP62191368 A JP 62191368A JP 19136887 A JP19136887 A JP 19136887A JP 2524361 B2 JP2524361 B2 JP 2524361B2
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一朗 文野
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、携帯用トーチに関し、特に彫金等における
微細な蝋付けや溶接作業に使用される携帯用トーチに適
用して有効な技術に関する。
[従来の技術] たとえば、彫金等における微細な蝋付けや溶接作業に
使用される携帯用トーチとしては、ガスボンベ等が内部
に装着されるトーチ本体と、このトーチ本体にガス供給
用管を介して着脱自在にに接続されるトーチ部とを備
え、そのガス供給用管とトーチ部とを収納する収納部が
トーチ本体内に形成されているものがある(たとえば、
実開昭51−137424号公報,特願昭61−275776号明細書記
載のもの)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記した携帯用トーチは、ガス供給用
管やトーチ部を収納する収納部がトーチ本体内に形成さ
れているため、ガス供給用管やトーチ部の収納時にガス
漏れが起きた場合には該トーチ本体内の収納部にガスが
滞留して発火するという危険性がある。
また、ガス供給用管やトーチ部の全体を収納する収納
部がトーチ本体内に形成されているため、トーチ本体が
その収納部の存在により大型化するという問題点があ
る。
本発明の目的は、安全性ないし信頼性の向上や小形化
を図ることができる携帯用トーチを提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明の携帯用トーチは、トーチ部が収納されるトー
チ収納部と、前記トーチ部とトーチ本体とを接続してい
るガス供給用管が収納される管収納部とが該トーチ本体
の外側部において大気中に開放された状態で形成されて
いる構造としたものである。
[作用] 前記した手段によれば、トーチ収容部と管収納部とが
トーチ本体の外側部において大気中に開放された状態で
形成されているので、トーチ部やガス供給用管のトーチ
収納部や管収納部への収納時に、該トーチ部やガス供給
用管からガス漏れが起きてもそのガスは該トーチ収納部
や管収納部に滞留することなく、大気中に放出されるの
で、ガスの滞留による発火の危険性を確実に防止するこ
とができる。
また、トーチ収納部と管収納部とがトーチ本体内に形
成されていないことにより、トーチ部やガス供給用管の
全体が収納部に収納される構造とする必要性がないの
で、トーチ本体の小形化を図ることができる。
さらに、トーチ収納部と管収納部とがトーチ本体内に
形成されていないので、該トーチ本体の構造上の規制を
受けることなく、トーチ収納部と管収納部とを自由に形
成することができ、トーチ本体全体の小形化を図ること
ができる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例である携帯用トーチを示す
斜視図、第2図はその携帯用トーチにおけるトーチ部と
管との収納状態を示す正面図、第3図は第2図のIII−I
II線における断面図、第4図は第2図のIV−IV線におけ
る断面図、第5図は第1図に示す携帯用トーチの拡大平
面図、第6図は第5図のVI〜VI線における断面図、第7
図はトーチ部を示す拡大断面図である。
本実施例の携帯用トーチは、トーチ本体21と、トーチ
部22と、トーチ本体21とトーチ部22とを接続している一
対のガス供給用管23と、トーチ部用のスタンド24とを備
えている。
前記トーチ本体21は、第1図ないし第3図に示すよう
に表ケース部材25aと裏ケース部材25bとを、たとえばね
じ25c等により結合させて形成された収納ケース25と、
この収納ケース25の下部に着脱自在に設けられた底ケー
ス26とを有していた。
トーチ本体21の一側には、トーチ部22が収納されるト
ーチ収納部27と、管23が収納される管収納部28とが該ト
ーチ本体21の外側部において大気中に開放された状態、
すなわち、大気に対して閉塞された部分を有しない状態
で形成されている。トーチ収納部27は、先細りの管状の
挿入部27aと、半円切欠状の係止部27bとから形成され、
第2図ないし第4図に示すようにトーチ部22の先端側が
挿入部27aに挿入され、トーチ部22の後端側が係止部27b
に係止されて該トーチ部22が収納されるようになってい
る。
管収納部28は、袋状に形成され、第2図ないし第3図
に示すように管23の中途が該管収納部28内で折り返され
た状態で収納されるようになっている。
一対の管23は、並列して一体的に結合され、この結合
状態の管23が螺旋状に延びて伸縮自在とされていて、コ
ンパクトに、また管収納部28への収納時に巻き取り等を
要することなく、容易、かつ確実に収納できるようにな
っている。また、管23は、表ケース部材25aの外壁を貫
通して外部に突出されたガス取出口29に固定的に直付け
されていて、該ガス取出口29から取り外せないようにな
っている。
トーチ本体21の内部には、第6図に示すように、たと
えば液化石油ガス等の燃性ガスが封入された燃性ガスボ
ンベ30と、酸素ガス等の支燃性ガスが封入された支燃性
ガスボンベ31とが交換自在に並設されている。前記一対
の管23の各々はこれらのガスボンブ30,31の一方に夫々
連通され、各ガスボンベ30,31からの燃性ガスおよび支
燃性ガスの各々をトーチ部22に導き出す。
トーチ本体21の両端側には、断面コ状の把持部兼支持
脚部32が該トーチ本体21に固定された軸33により回動お
よび固定可能に軸着されている。トーチ本体21は、把持
部兼支持脚部32により第1図ないし第4図に示すように
傾斜状に設置できるようになっている。そして、トーチ
本体21が把持部兼支持脚部32によって傾斜状に設置され
ることにより、燃性ガスボンベ30がその内部の気相状態
のガスを取り出せる範囲の傾斜状態(燃性ガスボンベ30
の頭部側を上側にした傾斜状態)に位置されるようにな
っている。
把持部兼支持脚部32は、携帯用トーチの携帯時等に使
用する把持部をも兼ねている。このために、把持部兼支
持脚部32の基端側には、第4図に示すように把持部兼支
持脚部32の回動用の孔34aと、トーチ本体21の傾斜状の
設置時に把持部兼支持脚部32を固定させる孔34bと、把
持部兼支持脚部32をその長手方向に沿って案内する孔34
cとが連続して形成されている。
断面矩形状の軸33は、これらの孔34a,34b,34cに夫々
貫通される。
ここで、孔34aは軸33の対角線の長さを直径とする略
円形状とされ、孔34bは軸33の断面形状に合致した矩形
状とされ、孔34cは横幅が軸33の短辺の長さに対応した
長孔状とされている。
そして、円形状の孔34aに軸33を位置させることによ
り把持部兼支持脚部32を回動させることができるように
なっている。
また、トーチ本体21の傾斜状の設置時に、第4図の実
線で示すように矩形状の孔34bに軸33を位置させること
により把持部兼支持脚部32を確実に固定することができ
るようになっている。
さらに、第2図および第4図の二点鎖線で示すように
長孔状の孔34cに軸33を位置させ把持部兼支持脚部32を
その基端側に向かってスライドさせることにより、該把
持部兼支持脚部32をトーチ本体21の調圧ダイヤル35の頭
部に当接するまで下降させることができるようになって
いる。
トーチ本体21の一側には、ベルト掛け36が設けられて
いる。このベルト掛け36は使用目的に応じてトーチ本体
21を使用者のベルトに引っ掛けて保持する場合に用いら
れるものである。
トーチ本体21の底ケース26には、第3図に示すように
軸37によって軸着され、また圧縮ばね38によって付勢さ
れている脱着フック39が設けられている。底ケース26
は、脱着フック39の雄嵌合部39aがばね38によって付勢
され収納ケース25の雌嵌合溝25dに嵌合されて、該収納
ケース25に取り付けられている。
また、脱着フック39の下側をばね38の付勢力に抗して
内側に押し込んで雄嵌合部39aと雌嵌合部25dとの嵌合状
態を解除することにより底ケース26を収納ケース25から
取り外せるようになっている。ガスボンベ30,31は、底
ケース26は収納ケース25から取り外すことにより、該収
納ケース25の下部から引き出せるようになっている。
底ケース26内にはスタンド24を収納するスタンド収納
部40が形成され、底ケース26の底壁にはスタンド24の円
形状の底部およびこの底部の係止突起24aに略対応した
形状の取出口40aが形成されている。取出口40aの両端は
切欠されてスタンド用摘み口40bとされている。
そして、スタンド24の収納時には、スタンド24を取出
口40aから収納部40に挿入し、係止突起24aを取出口40a
の係止突起24aへの対応部位に一致させてさらに挿入し
た後に、そのスタンド24の底部を摘み口40bから摘まん
で回動させ係止突起24aを取出口40aの内側開口端に係止
させることにより、収納されるようになっている。
また、スタンド収納部40からのスタンド24の取り出し
時には、スタンド24の底部を摘み口40bから摘まんで回
動させて係止突起24aを取出口40aの係止突起24aへの対
応部位に一致させて引き出すことにより、取り出せるよ
うになっている。
このように、スタンド収納部40は、スタンド24をトー
チ本体21の外部から簡単に着脱できる構造とされてい
る。
前記トーチ部22は、第1図および第7図に示すように
把持部22aと、この把持部22aの先端部に着脱自在に螺着
された火口22bとで形成されていて、管23,23を通じて供
給される燃性ガスおよび支燃性ガスが把持部22a内で混
合され、この混合ガスの火焔が火口22bに形成されるよ
うになっている。このトーチ部22は、ガス流量調整機能
を有していない構造とされている。
把持部22aの先端側には、環状溝22cが形成されてい
て、第1図に示すようにスタンド24の半田切欠状の支承
部24bが該環状溝22cに遊嵌されることにより、トーチ部
22がスタンド24に確実に支承されるようになっている。
また、トーチ部22は、第7図に示すように、火口22b
近くのガス流路中に、たとえば焼結金属や焼結セラミッ
ク等からなる消炎フィルタ22dを有している。
第6図に示すように収納ケース25の内部には、一対の
ガス調圧機構41,42がパネル25eに固定されて並設されて
いる。
調圧機構41,42の各々の一次側には、ガスボンベ30,31
が螺合されて着脱自在に接続され、調圧機構41,42の二
次側には、管23,23を介してトーチ部22が接続されてい
る。
なお、本実施例においては、調圧機構41,42の内部構
造は、同一であるので、以下の説明では調圧機構41の構
造を主に説明する。
調圧機構41の筒状の本体43内には、弁体ハウジング44
が螺着されている。弁体ハウジング44内の軸方向には、
該弁体ハウジング44を貫通し、一端側が二次側に突出さ
れる異径弁体45が設けられている。
異径弁体45は、大径部45a、テーパ部45b、小径部45c
から形成されている。また、異径弁体45は、弁座Oリン
グ46に挿通され、この弁座Oリング46は弁体ハウジング
44内の弁座押さえ47によって保持されている。
弁座Oリング46の内径は、異径弁体45の大径部45aよ
り小さく、小径部45cより大きくされている。
弁座押さえ47内には、異径弁体45をその軸方向に案内
する一次側流路47aが貫通して形成されている。弁座押
さえ47の外端側には、フィルタ48を介して開栓針49が螺
着され、この開栓針49内にはその軸方向に透孔49aが貫
通して形成されている。
一次側流路47a内には、弁ばね50が設けられ、この弁
ばね50は異径弁体45を弁体ハウジング44から突出させる
方向に付勢している。
開栓針49の周囲には、ボンベパッキン51が装着され、
このボンベパッキン51はガスボンベ30が螺着されるボン
ベホルダ52によって固定されている。
弁体ハウジング44の対向位置における調圧機構41内に
は、軸方向に移動自在な調圧ピストン53が設けられ、ま
た調圧ピストン53と弁体ハウジング44との間には、流体
室54が形成されている。
調圧ピストン53の端面には、異径弁体45の小径部45c
の端部が弁ばね50によって付勢されて当接されている。
調圧ピストン53の背面側と調圧ダイヤル35との間に
は、調圧ばね55が介設されている。
調圧ダイヤル35は、本体43に螺着されて該収納ケース
25の外部に突出されている。そして、調圧ダイヤル35を
所望の方向に回動させることにより発生される該調圧ダ
イヤル35の変位が調圧ばね55および調圧ピストン53を介
して異径弁体45に伝達されるようになっている。
調圧機構41の流体室54からは、ガス出口56が該調圧機
構41に対し交軸方向に延在し、このガス出口56からは、
第5図に示すように、ガス取出口29が該ガス出口56の延
在方向に対し直角方向(第6図においては、その紙面に
対して垂直方向)に延在している。ガス取出口29は、接
続管等を介することなく、調圧機構41に直接取り付けら
れている。
そして、調圧機構41のガス出口56と、他方の調圧機構
42のガス出口56とは、互いに対向的に配置され、また夫
々のガス取出口29,29が同一方向側で平行に延在されて
いる。
ガス出口56,56内には、トーチ部22側から調圧機構41,
42側へのガスの流れを阻止する逆止弁57,57が夫々設け
られている。
逆止弁57,57は、調圧機構41,42側から前記トーチ部22
側へ流れるガス圧を所定圧だけ減圧する機能をも備えて
いる。したがって、トーチ部22に供給されるガスは、調
圧機構41,42の他に、この逆止弁57,57によっても減圧さ
れるようになっている。
次に、本実施例の作用について説明する。
携帯用トーチの保管時等の不使用時には、第2図に示
すようにトーチ収納部27と管収納部28とスタンド収納部
40とにトーチ部22と管23とスタンド24とを夫々収納す
る。
この場合に、本実施例においては、トーチ本体21の外
部大気中に開放されたトーチ収納部27と管収納部28と
に、トーチ部22と管23とが夫々収納される構造とされて
いることにより、トーチ部22や管23等からガスが漏れて
もそのガスは該トーチ収納部27や管収納部28に滞留する
ことなく大気中に迅速に放出されるので、ガスの滞留に
よる発火の危険性を確実に防止することができる。
また、ガス取出口29が夫々調圧機構41,42に直接取り
付けられて前記トーチ本体21の収納ケース25を貫通して
外部大気圧中に至っているので、トーチ本体内で配管等
がなされている構造に比べ、ガス漏れに対する信頼性の
向上を図ることができる。
さらに、管23は、ガス取出口29に直付けされて固定さ
れ、該ガス取出口29から取り外せないようになっている
ため、管23がガス取出口29に対し着脱自在に接続された
もののように、該接続部からのガス漏れの虞がなく、ガ
ス発火の危険性を確実に防止することができる。
また、トーチ収納部27と管収納部28とがトーチ本体21
内に形成されていないことにより、トーチ部22や管23の
全体がトーチ収納部27や管収納部28に収納される構造と
されていないので、トーチ本体21の小形化を図ることが
できる。
さらに、トーチ収納部27と管収納部28とがトーチ本体
21内に形成されていないので、該トーチ本体21の構造上
の規制を受けることなく、トーチ収納部27と管収納部28
とを自由に形成することができ、トーチ本体21全体の小
形化を図ることができる。
また、把持部兼支持脚部32の孔34cに軸33を位置させ
ることにより、把持部兼支持脚部32を第2図の二点鎖線
で示すように調圧ダイヤル35の頭部に当接するまで下降
させることができるので、携帯用トーチ全体の高さを短
縮させて保管することができる。
他方、携帯用トーチの携帯時には、把持部兼支持脚部
32をスライドさせて第2図の実線で示すように引き出す
ことにより、該把持部兼支持脚部32を把持して携帯する
ことができる。また、ベルト掛け36に携帯者のベルトを
掛けて携帯または使用することもできる。
次に、携帯用トーチの使用時には、トーチ部22と管23
とスタンド24とを夫々の収納部27,28,40から取り出す。
また、第4図に示す孔34aに軸33を位置させて把持部兼
支持脚部32を回動させた後に、孔34bに軸33を位置させ
て把持部兼支持脚部32を固定する。そして、第1図ない
し第4図に示すように、トーチ本体21を傾斜状に設置す
る。
トーチ本体21は、把持部兼支持脚部32によって傾斜状
の設置されることによりその重心が設置面近くに位置さ
れた安定した状態で設置される。
したがって、トーチ本体21がその長手方向に沿って起
立されて設置される構造の携帯用トーチにおいては、安
定した設置状態を得るためにトー本体の底部に大きなス
ペースを要する脚部が必要とされるが、本実施例におい
てはそのような脚部が不要であるので、トーチ本体21の
小形化を図ることができる。
また、トーチ本体21が把持部兼支持脚部32によって傾
斜状に設置されると、燃性ガスボンベ30がその内部の気
相状態のガスを取り出せる範囲の傾斜状態に確実に位置
されるため、燃性ガスボンベ30のガスがトーチ部22に確
実に供給される。
ここで、第6図に示す状態は、ガスボンベ30,31の封
板(図示せず)が夫々の開栓針49によって開封され、該
ガスボンベ30,31内の比較的高圧のガスが夫々の開栓針4
9の透孔49aとフィルタ48を通じて一次側流路47aに夫々
流入されている状態を示している。しかし、この一次側
流路47a内のガスは、異径弁体45の大径部45aが弁座Oリ
ング46に圧入密着されて一次側流路47aと流体室54とが
遮断されているため、該流体室54には流入されていな
い。
この状態において、調圧ダイヤル35を所要の設定値ま
で回動させ、調圧ばね55および調圧ピストン53を介して
異径弁体45を弁体ハウジング44内に押し込む方向に変位
させる。
この変位により、弁座Oリング46に対する大径部45a
の密着状態が開放され、小径部45cと弁座Oリング46の
内周部との間を通じて一次側流路47aのガスが流体室54
に流出する。
この場合に、流体室54のガス圧が調圧ダイヤル35で設
定した所要の設定圧より高圧になった際には、そのガス
圧により調圧ピストン53が押し上げられ、大径部45aが
弁座Oリング46に密着されて一次側流路47aと流体室54
とが遮断される。
これとは逆に、流体室54のガス圧が調圧ダイヤル35で
設定した所要の設定圧より低圧になった際には、調圧ば
ね55の付勢力により調圧ピストン53が押し下げられ、大
径部45aと弁座Oリング46との密着状態が開放されて一
次側流路47aのガスが流体室54に流出する。
このように、本実施例によれば、異径弁体45の弁座O
リング46に対する密着とその開放とにより、調圧ダイヤ
ル35で設定した所要の設定圧が安定した状態で維持さ
れ、この二次圧力を介してトーチ部22の火口22bから一
定量のガスが、流出される。
また、調圧ダイヤル35を適宜回動させて調圧ばね55の
調圧ピストン53に対する付勢力を変化させることによ
り、トーチ部22の火口22bからのガス流量等を所望の値
に安定した状態で調整することができる。
次に、このようにして夫々の流体室54に流入したガス
は、ガス出口56と逆止弁57とガス取出口29と管23とを通
じてトーチ部22に供給されて混合され、その火口22bか
ら流出され火焔を形成する。
この場合に、本実施例においては、逆止弁57が設けら
れていることにより、火口22bから管23を通じて燃性ガ
スが逆火した場合でも、該管23の内圧の上昇によって逆
止弁57が閉じられるので、調圧機構41内に逆火焔が侵入
せず、安全性の向上を図ることができる。
更に、トーチ部22は、第7図に示すように火口22b近
くのガス流路中に、焼結金属や焼結セラミック等からな
る消炎フィルタ22dを有しているので、該ガス流路に火
焔が逆流することもなく、より確実な逆火防止が可能で
ある。
また、本実施例における逆止弁57,57は、調圧機構41,
42から前記トーチ部22側へ流れるガス圧を所定圧だけ減
圧する機能を備えているので、トーチ部22に供給される
ガスは、調圧機構41,42の他に、夫々の逆止弁57,57によ
っても減圧される。このため、このような逆止弁57を持
たない携帯用トーチに比べ、調圧機構41,42による減圧
作用を減少させることができ、該調圧機構41,42の小形
化や構造の簡素化を図ることができる。
さらに、本実施例における調圧機構41,42は、第5図
に示すようにガス出口56、56が該調圧機構41,42に対し
交軸方向に延在し、ガス取出口29,29が該ガス出口56,56
の延在方向に対し直角方向に延在している。また、ガス
出口56,56が互いに対向的に配置され、夫々のガス取出
口29,29が同一方向側で平行に延在している。
このため、第5図に示すように、調圧機構41,42の幅
H内にガス出口56とガス取出口29との寸法を納めること
ができ、また調圧機構41,42の間の阻も小さくすること
ができるので、調圧機構41,42の全体のスペースを小さ
くすることができる。また、このような構造により、ガ
ス取出口29,29に取り付けられた管23,23の集中化を図る
ことができる。
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
たとえば、本実施例においては、トーチ収納部27が管
収納部28とが個別に設けられているが、これらのトーチ
収納部27と管収納部28とを一体的に形成すること等も可
能である。
[発明の効果] 本発明によれば、ガスボンベが設けられるトーチ本体
と、前記ガスボンベから供給されたガスにより火焔が形
成されるトーチ部とを備えた携帯用トーチであって、前
記トーチ部が収納されるトーチ収納部と、前記トーチ部
と前記トーチ本体とを接続しているガス供給用管が収納
される管収納部とが該トーチ本体の外側部において大気
中に開放されて形成されている構造とされていることに
より、以下のような効果を得ることができる。
(1).トーチ収納部と管収納部とがトーチ本体の外側
部において大気中に開放された状態、すなわち、大気に
対して閉塞された部分を有しない状態で形成されている
ので、トーチ部やガス供給用管のトーチ収納部や管収納
部への収納時に、該トーチ部やガス供給用管からガス漏
れが起きてもそのガスは該トーチ収納部や管収納部に滞
留することなく、大気中に放出されるので、ガスの滞留
による発火の危険性を確実に防止することができる。
(2).トーチ収納部と管収納部とがトーチ本体内に形
成されていないことにより、トーチ部やガス供給用管の
全体が収納部に収納される構造とする必要性がないの
で、トーチ本体の小形化を図ることができる。
(3).トーチ収納部と管収納部とがトーチ本体内に形
成されていないので、該トーチ本体の構造上の規制を受
けることなく、トーチ収納部と管収納部とを自由に形成
することができ、トーチ本体全体の小形化を図ることが
できる。
(4).(1)の効果により、この種の携帯用トーチの
信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である携帯用トーチを示す斜
視図、第2図はその携帯用トーチにおけるトーチ部と管
との収納状態を示す正面図、第3図は第2図のIII−III
線における断面図、第4図は第2図のIV−IV線における
断面図、第5図は第1図に示す携帯用トーチの拡大平面
図、第6図は第5図のVI−VI線における断面図、第7図
はトーチ部を示す拡大断面図である。 21……トーチ本体、 22……トーチ部、 22a……把持部、 22b……火口、 22c……環状溝、 22d……消炎フィルタ、 23……管、 24……スタンド、 24a……係止突起、 24b……支承部、 25……収納ケース、 25a……表ケース部材、 25b……裏ケース部材、 25c……ねじ、 25d……雌嵌合溝、 25e……パネル、 26……底ケース、 27……トーチ収納部、 27a……挿入部、 27b……係止部、 28……管収納部、 29……ガス取出口、 30,31……ガスボンベ、 32……把持部兼支持脚部、 33……軸、 34a,34b,34c……孔、 35……調圧ダイヤル、 36……ベルト掛け、 37……軸、 38……ばね、 39……脱着フック、 39a……雄嵌合部、 40……スタンド収納部、 40a……取出口、 40b……摘み口、 41,42……調圧機構、 43……本体、 44……弁体ハウジング、 45……異径弁体、 45a……大径部、 45b……テーパ部、 45c……小径部、 46……弁座Oリング、 47……弁座押さえ、 47a……一次側流路、 48……フィルタ、 49……開栓針、 49a……透孔、 50……弁ばね、 51……パッキン、 52……ホルダ、 53……調圧ピストン、 54……流体室、 55……調圧ばね、 56……ガス出口、 57……逆止弁。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内にガスボンベを収容してなるトーチ
    本体と、前記ガスボンベから供給されたガスにより火焔
    が形成されるトーチ部とを備えた携帯用トーチであっ
    て、前記トーチ部が収納されるトーチ収納部と、前記ト
    ーチ部と前記トーチ本体とを接続しているガス供給用管
    が収納される管収納部とが該トーチ本体の外側部におい
    て大気中に開放された状態で形成されていることを特徴
    とする携帯用トーチ。
  2. 【請求項2】前記ガスボンベが燃性ガスボンベと支燃性
    ガスボンベとからなり、これらのガスボンベに夫々接続
    されている前記ガス供給用管が並列して一体的に結合さ
    れ、この結合状態のガス供給用管が螺旋状に延びて伸縮
    自在とされていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の携帯用トーチ。
  3. 【請求項3】前記ガスボンベが接続されるガス調圧機構
    にガス取出口が直接取り付けられ、該ガス取出口は前記
    トーチ本体の収納ケースを貫通して該収納ケースの外部
    に導出され、前記ガス供給用管が前記トーチ本体の収納
    ケースの外部において前記ガス取出口に固定的に接続さ
    れ、この接続状態で該ガス供給用管が前記管収納部に収
    納されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    携帯用トーチ。
  4. 【請求項4】前記トーチ部用のスタンドを収納するスタ
    ンド収納部が前記トーチ本体に形成され、前記スタンド
    が外部より着脱可能であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の携帯用トーチ。
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