JP2524350Y2 - 教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー - Google Patents

教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー

Info

Publication number
JP2524350Y2
JP2524350Y2 JP1992012155U JP1215592U JP2524350Y2 JP 2524350 Y2 JP2524350 Y2 JP 2524350Y2 JP 1992012155 U JP1992012155 U JP 1992012155U JP 1215592 U JP1215592 U JP 1215592U JP 2524350 Y2 JP2524350 Y2 JP 2524350Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
music stand
organ
digital computer
church
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992012155U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0633193U (ja
Inventor
圭子 高橋
Original Assignee
圭子 高橋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 圭子 高橋 filed Critical 圭子 高橋
Priority to JP1992012155U priority Critical patent/JP2524350Y2/ja
Publication of JPH0633193U publication Critical patent/JPH0633193U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2524350Y2 publication Critical patent/JP2524350Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 オルガン保護用の布カバーの分野。
オルガンには、透明プレキシガラス製の照明付き譜面台
が、演奏台の上面に75度の傾斜で固定されている(第
1図,第2図参照)ため、オールカバーを使用すると、
譜面台に対して、カバー全部の荷重が集中してかかる問
題点があり、通常カバーが使われていなかつたものに対
して、問題点を解決するカバーを新しく考案した。
〔従来の技術〕 オルガンは譜面台に荷重がかかるので、既製品のカバー
は無い。従来、一般にピアノに使用されている形式の一
枚もののオールカバーは、下記の理由で適しない。
(1) オールカバーでは譜面台に荷重がかかる。
(2) オールカバーでは足鍵盤のおおいが出来ず、足
鍵盤の掃除が不可欠であり、後記のとおり大変な労力が
必要である。
(3) オールカバーでは、練習時にその都度、取りは
ずさなければならない。
〔考案が解決しようとする課題〕
(1) オールカバーでは、譜面台に荷重がかかる。
オルガンには、透明プレキシガラス製の照明付き譜面台
が、演奏台の上面に75度の傾斜でネジで固定されてい
る。従来、一般にピアノに使用されている形式の一枚も
ののオールカバーでは、オルガンの譜面台に荷重がかか
り過ぎるという問題点があるため、カバーが掛けられな
かった。
(2) 足鍵盤の掃除が不可欠である。
オルガンの32鍵の足鍵盤(フル鍵盤)は、床面に平面
状に設置されていて、オルガンの演奏台下部と直角に接
続されている。(第1図・第2図参照)このペダル下の
床面に埃がたまりやすい。標準カバーが準備されていな
いため、ペダル下の掃除が不可欠である。参考迄に A
LLEN ORGAN MDS−5 の説明書に記載の
掃除の要領を引用する。
引用:説明書29頁 ペダル下の掃除 「 ペダル健盤の下にはどうしても埃がたまりやすいも
のです。ときどき掃除しましょう。−(中略)−これを
するには誰かもう一人の手を借りるのが一番です。楽器
の両側に一人ずつついてペダルの先の方の左右に手をか
けて少し持ち上げ、そのまま楽器から離してください。
楽器からじゅうぶんに離れたところで引き起こして立て
れば、これまでペダルがあったところに、おそらくうず
高く綿埃がたまっていることでしょう。電気掃除機で吸
い取りましょう。ペダルの裏側に埃がついていれば、そ
れもきれいにしてください。戻すときはペダルを水平に
し、そろそろと楽器に近付けていきます。いよいよくっ
つく直前にペダルの先のほうの左右を少し持ち上げ、位
置決め用の凸部と凹部がうまく噛みあうようにはめれば
終了です。−(中略)−ペダルをやや乱暴にはめたとき
など、全然音が出ないとか、いくつもの鍵が鳴りつぱな
しになるとかの異常がみられることがあります。いずれ
も思いがけない方向からペダルが近付いてきたというの
でセンサーが誤った情報を伝えるためにおこる現象で、
いったんペダルを離してもう一度注意深くやり直せば正
常に復帰します。−(後略)−」 (3) オールカバーでは、練習時にその都度、取りは
ずさなければならない。本考案のオルガンのセパレート
式カバー(以下「本考案のカバー」と称す)は、練習時
にカバー全体を取りはずす必要はなく、考案の一つの譜
面台カバーと演奏台カバーの練習時の取扱いは、下記の
とおり容易に出来る。譜面台カバーは、片手ではずせる
よう工夫した。演奏台カバーは、中央上部の2箇のスナ
ップをはずし、前面の左右のカバーを、オルガンの左右
の肩にはね上げ、蛇腹式鍵盤蓋を押し遣れば手鍵盤が顕
れるので、演奏の準備時間を短縮出来る。
〔課題を解決するための手段〕
上記(1),(2),(3)の課題を解決するため、本
考案では次の手段を構じた。
(1) 本考案のカバーは、譜面台の荷重を軽減する目
的で、譜面台カバーと演奏台カバーを分離して製作し
た。更に、着脱をスムーズにするために、譜面台カバー
の厚みの部分にマチを入れ、且つ、マチの下部にスリッ
トを入れた。(第3図参照)完成した譜面台カバーの重
さは130グラム、演奏台カバーは2100グラムであ
る。譜面台への荷重が130グラム程度であれば、荷重
軽減の問題点は解決出来る。
(2) 足鍵盤の埃の集積を防ぐための演奏台カバーの
掛け方は、外気を遮断し埃の侵入を防ぐ目的で、ベンチ
式イスを収納して、演奏台,足鍵盤,ベンチ式イスの3
品を一体とさせた状態(第1図・第2図参照)で、マン
トを着せる要領で掛け、中央の打合せの上部で2箇のス
ナップで留める。加えて、中央の打合せの重なりを20
cm程度とし、裾回りのフリルが床面に届くようにした
(第5図参照)結果、予定どおりの防塵効果を実証し
た。
(3) 練習を容易にし、準備時間を短縮するために、
カバー装着の状態で演奏する方法として、演奏台カバー
はマント形式で前明きにし、透明プレキシガラス製譜面
台の元にある照明器具の上面中央で左右を重ね合わせ、
2箇のスナップで留めるだけとした。(第5図参照)練
習時には、この2箇のスナップをはずし、前面の左右の
カバーを、オルガンの左右の肩にはね上げ、蛇腹式鍵盤
蓋を押し遣り、電源スイッチを入れ数秒待つ時間を加え
て、30秒以内で練習準備が完了する。
〔作 用〕
(1) 譜面台への荷重軽減について 本考案のカバーは、演奏台カバーと分離することによっ
て、譜面台カバーの自重を、生地により多少異なるが、
130グラム程度に軽減することが出来た。マチ巾を2
cm程度、スリット深さを5cm程度とし、カバー丈を
3cm程度長くすることにより、譜面台に掛けると裾の
部分が前後に開脚する形状(第4図参照)となり、譜面
台への荷重の軽減と同時に譜面台カバーを安定させるこ
とが出来た。譜面台カバーの裾の広がり部分は、演奏台
の肩明きと重ねるためである。注)マチ巾,スリット深
さ,カバー丈は生地により寸法を加減する。
(2) 足鍵盤下の掃除の必要頻度の低減について 譜面台カバーの裾と演奏台の肩明きの間隙からオルガン
内部に埃が侵入することを防ぐために、譜面台カバーの
裾の広がりと演奏台カバーの肩明きを重ねることによ
り、空間をなくする工夫をした。(第5図参照)加える
に、演奏台カバーの丈を裾回りのフリルが床面に接する
ようにしたことにより一層防塵効果が確実になった。従
来関心事であった「ペダル下の掃除」の必要性が低減さ
れた結果、掃除に際しての前記の「引用:説明書」によ
る二人の労力が省力化された。
(3) カバーをはずすことなく演奏出来る工夫 練習時に、カバー全部を取りはずすことなく演奏出来る
工夫としてマント式にした。練習時は、演奏台カバーの
中央の2箇のスナップをはずし、前面の左右のカバーを
オルガンの左右の肩にはね上げるだけで、蛇腹式鍵盤蓋
があけられるので、すぐに練習が始められるようになっ
た。この動作の所要時間は30秒以内である。練習終了
後は、蛇腹式鍵盤蓋を閉じ、ベンチ式イスを15〜20
cm程度前方に押して、演奏台・足鍵盤と共に一体とさ
せ、演奏台カバーの左右を中央に寄せて2箇のスナップ
で留めるだけで、片付けが30秒以内で出来る。注)譜
面台カバーは片手でつまむ要領ではずせるが、付けたま
まで楽譜を置いて練習出来るメリットがある。
〔実施例〕
本考案の試作品を、兵庫県内女子大学チャペルのパイプ
オルガン練習生が自家用アーレンオルガンに実験使用し
た(平成3年10月17日〜平成4年1月28日現在)
結果、次の評価を得た。
(1) 譜面台への荷重の心配はない。
(2) 足鍵盤の掃除も二人がかりでする必要性を感じ
ない。
(3) カバーの取扱いが容易であるため練習時間が増
した。更に外観が優美である。
〔考案の効果〕
本考案のカバーが標準的カバーとして準備されれば、上
記3つの利点に加えて、メーカーが危惧する楽器内部の
ハイテク機器の保護、外装の日光等による退色、衝撃に
よる損傷を、本工夫によって大きく改善することが出来
る。本考案により従来標準カバーが無かった各種の問題
点を解決し、オルガンに対する新しい標準カバーを新案
として申請するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は演奏台・足鍵盤・ベンチ式イスを一体とした状
態での側面図,第2図は演奏台・足鍵盤・ベンチ式イス
を一体とした状態での正面図,第3図は譜面台カバーの
斜視図,第4図は譜面台カバーの側面図,第5図は外観
の斜視図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 譜面台カバーと演奏台カバーが分離した
    形式のもので、譜面台カバーの裾に、演奏台カバーの肩
    開き部分を重ねて使用する教会用デジタル・コンピュー
    ター・オルガンのセパレート式カバー。
JP1992012155U 1992-01-28 1992-01-28 教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー Expired - Fee Related JP2524350Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992012155U JP2524350Y2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992012155U JP2524350Y2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0633193U JPH0633193U (ja) 1994-04-28
JP2524350Y2 true JP2524350Y2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=11797576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992012155U Expired - Fee Related JP2524350Y2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2524350Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55164684U (ja) * 1979-05-11 1980-11-26
JPS55181294U (ja) * 1979-06-13 1980-12-26
JPS5916954U (ja) * 1982-07-23 1984-02-01 カルソニックカンセイ株式会社 エバポレ−タ
JPH01125498U (ja) * 1988-02-18 1989-08-28

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0633193U (ja) 1994-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2524350Y2 (ja) 教会用デジタル・コンピューター・オルガンのセパレート式カバー
JPH0336492Y2 (ja)
JP3118635B2 (ja) ズボンを展示するためのシート状展示具
JPH0453011U (ja)
JP2588994Y2 (ja) 指なし抑制手袋
JPH0451176U (ja)
JP2003129309A (ja) 簡易レインコート
JPH0750455Y2 (ja) 衛生装置の操作装置
JPH0727916Y2 (ja) 便器設備
JPS6252495U (ja)
JPH0229412U (ja)
JPH1018650A (ja) 簡易テント
JPH01143932U (ja)
JPH0254231U (ja)
JPH08209421A (ja) キュロット裾上げ止め具
JPS62177753U (ja)
JPH0532907U (ja) 堀こたつ兼用こたつ敷
JPH0270227U (ja)
JPH0339882U (ja)
JPS63155162U (ja)
JPH071015U (ja) つなぎ衣服
JPH01178890U (ja)
JPH03121428U (ja)
JPS63131716U (ja)
JPH0661918U (ja) 「開閉式手袋」

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees