JP2524173B2 - オレフィンオリゴマ―の製造方法 - Google Patents

オレフィンオリゴマ―の製造方法

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JP2524173B2 JP62251589A JP25158987A JP2524173B2 JP 2524173 B2 JP2524173 B2 JP 2524173B2 JP 62251589 A JP62251589 A JP 62251589A JP 25158987 A JP25158987 A JP 25158987A JP 2524173 B2 JP2524173 B2 JP 2524173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はオレフィンオリゴマーの製造方法に関し、
詳しくは潤滑油基油の原料として有用なオレフィンオリ
ゴマーの製造方法に関する。
[従来の技術] オレフィン、殊に炭素数6〜12のα−オレフィンを重
合して得られるオレフィンオリゴマーは、潤滑油基油の
原料として有用である。
このようなα−オレフィンオリゴマーの製造方法とし
て、従来から、塩化アルミニウムなどのルイス酸を触媒
とするカチオン重合法が知られている。ところが、この
重合法では粘度の高いオリゴマーとなり、低粘度である
ことが要求されるガスタービンエンジン油、航空機作動
油、絶縁油などの基油には供し得ないものであった。
このため、触媒として用いる塩化アルミニウムを多価
アルコール誘導体等との錯体として重合することによっ
て、低粘度のα−オレフィンオリゴマーを製造する方法
が開発された(特公昭54-14083、特公昭55-5494)。
これらの方法は、通常は溶媒を用いず、溶媒を用いる
ときは鎖状飽和炭化水素を用い、触媒を錯体とすること
によって、触媒活性を低下させて重合度を小さくし、低
粘度化を図ったものである。
しかしながら、これら従来の方法は低粘度化は達成さ
れるものの、触媒の錯体を形成せしめて変性しなければ
ならないという不都合があり、実用上必ずしも有利な方
法とは言い難いものであった。また、反応速度が低下す
るという欠点もあった。
[発明が解決しようとする問題点] この発明は、このような従来の問題点を解消し、触媒
の錯体を形成させることなく、低粘度のオレフィンオリ
ゴマーを比較的短時間のうちに高収率で製造する方法を
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討を重ね
た結果、特定の溶媒を用いて反応を行うことによって、
触媒を錯体とする必要がなく、低粘度のオレフィンオリ
ゴマーを得ることができ、しかも反応速度も比較的大き
くなるということを見い出し、この知見に基づいてこの
発明をなすに至った。
すなわち、この発明によれば、ルイス酸の存在下、オ
レフィンを重合してオレフィンオリゴマーを製造するに
当り、溶媒としてアルキルシクロヘキサンを用いること
を特徴とするオレフィンオリゴマーの製造方法が提供さ
れる。
この発明において、触媒として用いるルイス酸として
は特に制限はなく、塩化アルミニウム、臭化アルミニウ
ム、ヨウ化アルミニウム、フッ化アルミニウムなどをあ
げることができる。これらルイス酸のうちでも、塩化ア
ルミニウムは殊に好ましいものである。この塩化アルミ
ニウムは、アルコール誘導体やケトン誘導体等によって
錯体を形成させて変性する必要はない。
これらルイス酸は、オレフィンに体して0.1〜5モル
%、好ましくは0.5〜3モル%の割合で使用される。使
用量が5モル%を越えると得られるオレフィンオリゴマ
ーの粘度が高くなることがあるので望ましくない。
原料のオレフィンについても特に制限はなく、炭素数
2以上のオレフィンであれば、α−オレフィン、内部オ
レフィンまたはこれらの混合物であっても用いることが
できる。望ましいオレフィンとしては炭素数4〜32のα
−オレフィン、より望ましくは、炭素数6〜15のα−オ
レフィンである。
この発明は、ルイス酸の存在下、オレフィンを重合す
るに当たって、溶媒としてアルキルシクロヘキサンを用
いることを特徴とする。
このアルキルシクロヘキサンについては特に制限がな
く、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、プ
ロピルシクロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、ジメチ
ルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、メチルエ
チルシクロヘキサン、ジプロピルシクロヘキサン、ジブ
チルシクロヘキサンなどをあげることができる。
これらアルキルシクロヘキサンの使用量についても特
に制限はないが、通常はオレフィンに対して0.25〜20倍
容量、好ましくは1〜10倍容量である。0.25倍容量未満
であると、得られるオレフィンオリゴマーの粘度が高く
なる場合があり、20倍容量を越えると、オレフィンオリ
ゴマーの収率が低下する傾向となるので望ましくない。
ルイス酸の存在下、アルキルシクロヘキサンを溶媒と
して、オレフィンを重合するに当っては、通常、重合温
度としては80〜200℃、好ましくは100〜170℃、重合圧
力としては0〜10kg/cm2G、好ましくは0〜7kg/cm2G、
重合時間としては0.05〜5時間、好ましくは0.1〜3時
間の条件が採用されるが、これらの条件に特定されるも
のではない。
[発明の効果] このようにして得られたオレフィンオリゴマーは、40
℃における粘度が20〜70センチストークスと低く、粘度
指数も130〜180のものとなる。しかも1時間の重合によ
って50〜85モル%の収率が達成され、効率のよい製造方
法が確立された。
この発明によって得られるオレフィンオリゴマーは、
ガスタービンエンジン油、航空機作動油、絶縁油等など
の潤滑油基油の原料としてすぐれたものであり、これら
オレフィンオリゴマーを水素添加処理することによって
良好な潤滑油基油とすることができる。
したがって、潤滑油製造工業に寄与するところ多大で
ある。
[実施例] 以下、実施例をあげて、この発明をさらに詳しく説明
する。
実施例1〜5および参考例1〜3 攪拌機、冷却器、温度計および固体添加器を備えたフ
ラスコに、表に示したオレフィンと溶媒を表示量仕込
み、還流温度まで昇温した。次いで表に示した触媒を表
示量添加して表に示した条件で重合した。重合反応はす
べて乾燥した窒素気流下で行つた。
重合終了後、重合反応液に多量の水を添加して触媒を
失活させ、中和、水洗を行った。重合反応液を乾燥した
後、未反応オレフィン、溶媒、低分子量オレフィンオリ
ゴマーを留去して、オレフィンオリゴマーを得た。
得られたオレフィンオリゴマーの収率、粘度および粘
度指数を表に示す。
また、得られたオレフィンオリゴマーを、5重量%の
パラジウム−アルミナ触媒(0.5重量%のパラジウムを
担持)の存在下、水素圧25kg/cm2G、温度250℃で3時間
水素添加処理した。得られた水素添加処油理の臭素価を
あわせて表に示す。
比較例1 攪拌機、冷却管、温度計および滴下ロートを取付けた
フラスコに塩化アルミニウム5.0gを仕込み、シクロヘキ
サノン3.86gを添加した。1−デセン52.46gを攪拌しな
がら5分間かけて滴下した。滴下開始とともに加熱し液
温を100℃に保った。滴下終了後さらに30分間加熱攪拌
し、暗褐色の粒状固体触媒を調製した。ここへ1−デセ
ン472.2gを温度を100℃に保ちながら3時間かけて滴下
し、さらに100℃で2時間攪拌した。重合終了後、触媒
を静置分離し、水洗、乾燥した。蒸留により未反応オレ
フィンおよび低分子量オレフィンオリゴマーを留去して
オレフィンオリゴマーを得た。オレフィンオリゴマーの
収率は30.1モル%であり、40℃における粘度は43.21cs
t、粘度指数は147であった。
比較例2 触媒調製後、1−デセン量を209.9g、重合温度を80℃
とした以外は比較例1と同様にした。オレフィンオリゴ
マーの収率は71.5モル%であり、40℃における粘度は5
4.44cst、粘度指数は142であった。
比較例3 触媒調製後、1−デセンの滴下時間を0.5時間、攪拌
時間を0.5時間、1−デセン量を209.9gとした以外は比
較例1と同様にした。オレフィンオリゴマーの収率は5
5.3モル%であり、40℃における粘度は68.98cst、粘度
指数は142であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルイス酸の存在下、オレフィンを重合して
    オレフィンオリゴマーを製造するに当り、溶媒としてア
    ルキルシクロヘキサンを用いることを特徴とするオレフ
    ィンオリゴマーの製造方法。
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US7544850B2 (en) 2006-03-24 2009-06-09 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Low viscosity PAO based on 1-tetradecene
US7592497B2 (en) 2006-03-24 2009-09-22 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Low viscosity polyalphapolefin based on 1-decene and 1-dodecene
US7547811B2 (en) 2006-03-24 2009-06-16 Exxonmobil Chemical Patents Inc. High viscosity polyalphaolefins based on 1-hexene, 1-dodecene and 1-tetradecene
US8865959B2 (en) * 2008-03-18 2014-10-21 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for synthetic lubricant production

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