JP2524139Y2 - ターボチヤージヤのタービン側オイル洩れ防止機構 - Google Patents

ターボチヤージヤのタービン側オイル洩れ防止機構

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JP2524139Y2 JP1989066102U JP6610289U JP2524139Y2 JP 2524139 Y2 JP2524139 Y2 JP 2524139Y2 JP 1989066102 U JP1989066102 U JP 1989066102U JP 6610289 U JP6610289 U JP 6610289U JP 2524139 Y2 JP2524139 Y2 JP 2524139Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案はターボチヤージヤのタービン側オイル洩れ防
止機構に関するものである。
(従来の技術) 自動車エンジン用ターボチヤージヤにおいてオイルシ
ール性を高めることは重要である。一般にタービン側ロ
ータの背面部は排気圧により負圧になる可能性がある。
従つてターボチヤージヤの軸受ハウジング内からオイル
が排気管内に吸い込まれる恐れがあり、オイル消費の増
大、触媒装置の劣化促進、或いは排気ガスの白煙現象に
よる公害増加等がおこりかねない。
このため、従来からオイル洩れ防止機構が開発され、
例えば、実公昭53−160518号公報に開示された従来技術
がある。
この従来技術では、ターボチヤージヤのタービン側ロ
ータ背面部に送風溝を配設している。従つて、高圧排気
ガスがシールリングへと送られ、シールリング部からロ
ータ背面部へと洩れようとするオイルを封止できる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記従来技術のものは、排気ガスをシールリ
ングに送るため、シールリングを通過した排気ガスがオ
イルと混じり、かつオイルパンへと到達するためにブロ
ーバイガスの量が増えるおそれがある。
また、高温の排気ガスが直接シールリング周辺と接す
るために、シールリングの劣化やハウジング及びシヤフ
トの高温化が起こるといつた不具合を有している。
そこで、本考案では従来技術にみられた様々な課題を
解決しうる新規なターボチヤージヤのタービン側オイル
洩れ防止機構の考案をその技術的課題とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 前述した技術的課題を達成するために講じた本考案の
技術的手段は、シャフトと、シャフトの一端に配設され
たタービンロータと、シャフトをベアリング手段を介し
て回動自在に支承するハウジングとを備え、シャフトに
その一方の端面によりベアリング手段のタービンロータ
側への移動を規制する小径部が形成され、ハウジングに
シャフトの小径部周囲に凹部が形成されると共に凹部の
一部に排出孔が形成されており、ベアリング手段がハウ
ジングとシャフトとの間に遊嵌され、オイル潤滑されて
なるターボチャージャにおいて、ベアリング手段は矩形
断面形状を有し、そのタービンロータ側の端面がハウジ
ング凹部のベアリング手段側の端面と面一になるように
配設され、シャフトの小径部の外周径はベアリング手段
の外周径より小さく、かつベアリング手段の内周径より
も大きく形成されると共に、シャフトに小径部の他方の
端面からタービンロータの背面部に向かってその外周径
が減少するテーパ部を形成し、テーパ部のタービンロー
タ側に小径部よりも大径で、且つそのテーパ部側の端面
がシャフトの軸方向に対して垂直に凹部及び排出孔に向
けて延びる大径部を形成し、テーパ部の外周径の減少量
はテーパ部の軸方向長さよりも小さいことである。
(作用) 上記した本考案の技術的手段によれば、高温の排気ガ
スはシールリング布近に送られないので、ブローバイガ
ス量の増加や、シールリングの劣化や、或いはハウジン
グ及びシヤフトの高温化が避けられる。
(実施例) 以下、本考案の技術的手段を具体化した好適な実施例
について添付図面に基づき説明する。
但し、本実施例では係止部材をスナツプリングと換言
する。
第1図は、本考案のターボチヤージヤのタービン側オ
イル洩れ防止機構を適用した自動車用ターボチヤージヤ
10の断面図を示す。第2図は、第1図の要部拡大断面図
を示す。
シヤフト11はラジアルベアリング12a,12bにより、セ
ンターハウジング13に回転可能に支承されており、この
ラジアルベアリング12a,12bの各々の一端の軸方向の動
きをスナツプリング28a,28bにより規制されている。シ
ヤフト11の右端にはタービンロータ14が一体的に固着さ
れており、左端にはコンプレツサロータ15が固設されて
いる。
シヤフト11のコンプレツサロータ15背面部にはシール
プレート16がセンターハウジング13に一体的に固設さ
れ、シヤフト11上には、スラストブツシユ17及び18が嵌
合されている。また、スラストブツシユ18の図示左方
と、シールプレート16の内周部との間には、図示しない
シールリングが配設されている。
スラストベアリング19は、その内周部がスラストブツ
シユ17及び18により挟持され、その外周部はセンターハ
ウジング13及びシールプレート16により挟持されてい
る。更に、シールプレート16にはシーリングプレート20
が配設されている。
一方、センターハウジング13の図示右方にはシヤフト
11の外周上に沿つてシールリング21が配設されている。
シヤフト11のラジアルベアリング12a支持部より図示
右方には、オイル洩れ防止機構22が構成されている。オ
イル洩れ防止機構22近傍のハウジング13には凹部23が形
成されている。
オイル洩れ防止機構22は小径部24及びテーパ部25より
構成され、小径部24はラジアルベアリング12aと近接し
ており、このラジアルベアリング12a支承部分のシヤフ
ト11の外周径よりは大きく、かつラジアルベアリング12
aの内周径よりも小さい外周径を有している。特に、ラ
ジアルベアリング28aの図示右端の軸方向の動きは、小
径部24の図示左端面により規制されている。この小径部
24の図示右方には、シヤフト11のテーパ部25が形成さ
れ、このテーパ部25は小径部24よりタービンロータ14方
向に向かつて減少するテーパ面を有している。更に、テ
ーパ部24の図示右方には、シヤフト11の大径部26が形成
されている。
また、27はハウジング13内に形成されたオイル供給路
を示す。
以上の構成において、ターボチヤージヤ10が作動を始
めると、図示しないオイルポンプから潤滑オイルがオイ
ル供給路27を介してラジアルベアリング12a,12bを潤滑
する。
いま、ラジアルベアリング12aを潤滑するオイルの挙
動に注目すると、シヤフト11側を潤滑したオイルの流れ
は第3図に示すFAとなり、ハウジング13側を潤滑したオ
イルの流れはFBとなる。従つて、潤滑オイルの流れFA
びFBは互いにその勢いを打ち消し合い、凹部23に向かつ
て飛散することなく図示下方へと落下し、図示しないエ
ンジンのオイルパンへと回収される。
また、テーパ部25上に付着した潤滑オイルは、シヤフ
ト11の回転による遠心力によつて凹部23へと振り飛ばさ
れるが、特に大径部26図示左端のテーパ部25接触面は、
シヤフト11の軸方向に対して垂直になつているので、オ
イルの振り飛ばされる方向はシヤフト11の軸方向に対し
て垂直方向すなわちFCとなる。
従つて、潤滑オイルがタービンロータ14へと洩れるこ
とが防止できる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、矩形断面を有するベア
リング手段がそのタービンロータ側の端面をハウジング
手段側の端面と同一になるように配設されているので、
ベアリング手段を潤滑するオイルの、ベアリング内周面
とベアリング手段の外周面の間を通り、タービンロータ
側に向かう軸方向の流れと、ベアリング手段のタービン
ロータ側端面とシャフト小径部の一方の端面の間を通
り、放射状に外方に向かう流れとは、合流して互いにそ
の勢いを疎外し合い、これによりオイルは飛散すること
なく、遠心力によりハウジングの凹部のベアリング手段
側の端面に沿って放射状外方に移動し、ハウジング凹部
内をつたって滴下することとなり、この結果、排出孔を
介してオイルパンへオイルを回収することができる。ま
た、シャフトに設けたテーパ部は、シャフトの軸方向に
対して垂直に延びる大径部に近づくにつれて減少する外
周径の減少量がテーパ部の軸方向長さよりも小さい緩や
かなテーパ角度で形成されていることから、ベアリング
手段の移動を規制する小径部とタービンロータ側の大径
部との間隔を確保でき、タービンロータ側へのオイルの
移動を防止できる。更に、テーパ部のテーパ角度が緩や
かな角度であることにより、テーパ部に付着したオイル
の一部は遠心力により小径部側に移動し、上記ベアリン
グ内周面とベアリング手段の外周面の間を通り、タービ
ンロータ側に向かう軸方向の潤滑オイルの流れに対向す
る流れを作りだすことができ、疎外し合ったオイルを確
実にハウジングの凹部のベアリング手段側の端面に移動
させることが可能となる。
従つて、オイルの消費が抑制され、オイルが排気管に
浸入して触媒装置の劣化の促進や排気ガスの白煙現象に
よる公害の増加等が防止できる。
更には、以上のようなオイル洩れ防止機構は複雑な構
成部品を必要とせず、単にシヤフトの加工のみで達成さ
れる簡易かつ安価なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案実施例の自動車用ターボチヤージヤ10
の断面図を示す。第2図は、第1図の要部拡大断面図を
示す。第3図は、潤滑オイルの流れを示す。 10……ターボチヤージヤ、11……シヤフト、12a,12b…
…ラジアルベアリング、13……ハウジング、14……ター
ビンロータ、21……シールリング、23……凹部、24……
小径部、25……テーパ部、26……大径部、28a,28b……
スナツプリング。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトと、該シャフトの一端に配設され
    たタービンロータと、前記シャフトをベアリング手段を
    介して回動自在に支承するハウジングとを備え、前記シ
    ャフトにその一方の端面により前記ベアリング手段の前
    記タービンロータ側への移動を規制する小径部が形成さ
    れ、前記ハウジングに前記シャフトの小径部周囲に凹部
    が形成されると共に該凹部の一部に排出孔が形成されて
    おり、前記ベアリング手段が前記ハウジングと前記シャ
    フトとの間に遊嵌され、オイル潤滑されてなるターボチ
    ャージャにおいて、前記ベアリング手段は矩形断面形状
    を有し、その前記タービンロータ側の端面が前記ハウジ
    ング凹部の前記ベアリング手段側の端面と面一になるよ
    うに配設され、前記シャフトの小径部の外周径は前記ベ
    アリング手段の外周径より小さく、かつ前記ベアリング
    手段の内周径よりも大きく形成されると共に、前記シャ
    フトに前記小径部の他方の端面から前記タービンロータ
    の背面部に向かってその外周径が減少するテーパ部を形
    成し、該テーパ部の前記タービンロータ側に前記小径部
    よりも大径で、且つその前記テーパ部側の端面が前記シ
    ャフトの軸方向に対して垂直に前記凹部及び前記排出孔
    に向けて延びる大径部を形成し、前記テーパ部の外周径
    の減少量は前記テーパ部の軸方向長さよりも小さいこと
    を特徴とするターボチャージャのタービン側オイル漏れ
    防止機構。
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