JP2523580Y2 - 気管切開チューブ用固定具 - Google Patents

気管切開チューブ用固定具

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JP2523580Y2 JP1990116731U JP11673190U JP2523580Y2 JP 2523580 Y2 JP2523580 Y2 JP 2523580Y2 JP 1990116731 U JP1990116731 U JP 1990116731U JP 11673190 U JP11673190 U JP 11673190U JP 2523580 Y2 JP2523580 Y2 JP 2523580Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、声帯側へ空気を入れてやることにより発
声が可能になるスピーキングタイプの気管切開チューブ
用固定具に関するものである。
従来の技術 気管切開チューブは重症の顔面、気管の外傷、腫瘍な
どによる上気道の圧迫で気管内挿管が不可能なとき、あ
るいは長期に及ぶ気道確保が必要なときなどに用いられ
る。
ところでスピーキングタイプの気管切開チューブ56と
して現在知られているものは第5図に示すようなもので
あり、チューブ本体57の側面の軸方向にスピーキングチ
ューブ58が突出状に固着され、このスピーキングチュー
ブ58の固着により横断面形が非円形となったチューブ本
体57およびスピーキングチューブ58に、綿テープで患者
の気管に気管切開チューブ56を固定するための弾性フラ
ンジ55がその中心孔が嵌挿されて固定されている。この
気管切開チューブ56にあっては第6図のように胸骨上窩
からやや頭側の部位を切開して気管を露出させ、その部
位すなわち声帯下で気管を開窓したうえで挿入する。そ
して、カフ65の手前(上方)に開孔する管66よりだ液な
どの分泌物を吸引した後、この管のY字端67の一方から
空気又は酸素を送入する。Y字端67の他端を指で閉じれ
ば送入されたガスは喉頭から口の方へ流れ、患者は発声
が可能となる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、前記のような従来のスピーキングタイ
プの気管切開チューブ56の場合、フランジ55がチューブ
本体57およびスピーキングチューブ58に固定されている
ため、患者の固体差により患者の気管切開部とフランジ
55との間のガーゼパット57を当てる隙間が必ずしも常に
適切になるとは限らず、種々の問題点が起きる原因とな
っていた。すなわち、例えば首の筋肉が良く発達してい
るような患者の場合には前記隙間が狭くなって気管内に
うまく挿入できず、周囲組織に入ってしまうことがしば
しばあり、患者が呼吸できなくなる危険性がある。一
方、癌の末期などのようなやせた患者の場合には隙間が
ありすぎて気管切開チューブ51を気管内に適切に位置さ
せることが難しく、時として気管支へ入ってしまった
り、該チューブの固定が不安定なために気管壁や隣接組
織を損傷することがある。
そこで、この考案は前記のような従来の問題点を解決
し、患者の気管切開部とフランジとの間の隙間を患者の
固体差により調整できて、フランジを気管切開チューブ
の任意の位置に固定することができる固定具を提供する
ことを目的とする。
課題を解決するための手段 前記目的を達成するため、この考案は、チューブ本体
の側面の軸方向にスピーキングチューブを突出状に固着
し、横断面形が非円形となった気管切開チューブの、前
記チューブ本体およびスピーキングチューブに透孔を介
して嵌挿される弾性フランジを該チューブ本体およびス
ピーキングチューブに固定するための気管切開チューブ
用固定具であって、 チューブ本体およびスピーキングチューブの横断面と
ほぼ等しい非円形の横断面形に形成されてこれらに摺動
可能に嵌挿される軸方向孔を有するとともに、外周面に
前記フランジの透孔が弾性圧入する環状凹溝が形成さ
れ、該環状凹溝以外の部分の外周面におねじが形成され
ているとともに、該おねじが形成された部分が円周方向
に複数個に分割されて径方向に弾性変形可能な爪部とな
っており、かつ該爪部間に先端開口の切欠溝が形成さ
れ、該切欠溝に軸方向孔におけるスピーキングチューブ
が嵌まる部分が配置されるようになっている第1筒体
と、 チューブ本体およびスピーキングチューブに摺動可能
に嵌挿される軸方向孔を有するとともに、該軸方向孔の
内周面には第1筒体のおねじに螺合するめねじ形成さ
れ、該めねじをおねじに螺合して第1筒体の爪部に押し
込むことにより第1筒体の爪部を径方向の内側へ弾性変
位させてチューブ本体を締め付ける第2筒体とを具えて
いる。
作用 気管切開チューブに嵌挿され任意の位置まで摺動され
た固定具の第2筒体のめねじをフランジが装着された第
1筒体のおねじに螺合して、軸方向孔を爪部に押し込
む。この押し込みにより第1筒体の爪部が徐々に径方向
の内側へ弾性変位させられて気管切開チューブを締め付
けることとなり、これにより固定具を介してフランジは
該位置に固定される。
このようにこの固定具を用いれば患者の固定差によっ
て変化する気管切開部とフランジとの間の隙間に応じて
フランジの位置を調整して固定することが可能となる。
実施例 第1A図はこの考案の一実施例を示す固定具の第1筒体
2、第1B図は同固定具の第2筒体3をそれぞれ表わして
いる。第2図は固定具に装着される弾性フランジ5を、
また第3図は固定具1によってフランジ5をスピーキン
グタイプの気管切開チューブ6に固定した状態を表わし
ている。
この実施例では第1筒体2および第2筒体3からなる
固定具1はポリアセタール樹脂製となっており、フラン
ジ5および気管切開チューブ6はシリコーンゴム製とな
っている。第1筒体2は気管切開チューブ6を構成する
チューブ本体7およびスピーキングチューブ8の横断面
とほぼ等しい横断面形に形成されてこれらに摺動可能に
嵌挿される非円形の軸方向孔9を偏芯した位置に有して
いる。第1筒体2の下部外周面にはフランジ5の透孔と
しての中心孔11が弾性圧入する環状凹溝12が形成されて
いる。13,14はその上下縁に設けられた抜け出し防止用
フランジ部である。第1筒体2の上部外周面にはおねじ
15が形成されている。おねじ15が形成された上部は円周
方向に複数個(図面では4個)に分割されて径方向に弾
性変位可能な爪部16に形成されている。爪部16間には上
端が開口した切欠溝17が形成され、該切欠溝の1つには
軸方向孔9に嵌挿されるスピーキングチューブ8が位置
して爪部16の変位を受けないようになっている。18は軸
方向孔9の内周面に形成された軸方向凹みで、爪部16に
よって締め付けられる後記カフ膨張用の小ルーメンを確
保するためのものであるが、必ずしも必要ない。
第2筒体3はチューブ本体7およびスピーキングチュ
ーブ8に摺動可能に嵌挿される円形の軸方向孔20を中心
に有している。軸方向孔20の内周面には上端縁の押し込
み部20aを除いて第1筒体2のおねじ15に螺合するめね
じ22が形成され、めねじ22をおねじ15に螺合し、押し込
み部20aを第1筒体2の爪部16の上端縁16aに押し込むこ
とにより爪部16を径方向の内側へ弾性変位させてチュー
ブ本体7を締め付けられるようになっている。23は第2
筒体3の外周面につけられたローレット目である。
次に前記の固定具1を用いてフランジ5を気管切開チ
ューブ6の任意の位置に固定する手順を説明する。
気管切開チューブ6に嵌挿され任意の位置まで摺動さ
れた固定具1の第2筒体3のめねじ22をフランジ5が装
着された第1筒体2のおねじ15に螺合し、押し込み部20
aを爪部16の上端縁16aに押し込む。この押し込みにより
第1筒体2の爪部16が徐々に径方向の内側へ弾性変位さ
せられて気管切開チューブ6を締め付けることとなり、
これにより固定具1を介してフランジ5は該位置に固定
される。
一方、固定を解くには第2筒体3のめねじ22による第
1筒体2のおねじ15に対する螺合を緩めていく。これに
よって第1筒体2の爪部16が径方向の外側へ弾性復元
し、フランジ5は固定具1とともに気管切開チューブ6
上を摺動可能となる。このように固定具1を用いれば患
者の固体差によって変化する気管切開部とフランジ5と
の間の隙間に応じてフランジ5の位置を第3図の矢印の
ように摺動して調整し、固定することができる。
第3図で25はカフ、26はスピーキングチューブ8の延
長管、27はキャップ、28はスリップジョイント、29はカ
フ膨張用チューブ、30はパイロットバルーン、31は一方
弁、32はスピーキングチューブ8の開口部である。また
第4図で35はチューブ本体7の主ルーメン、36はスピー
キングチューブ8の小ルーメン、37はカフ膨張用の小ル
ーメン、39はチューブ本体6の肉厚内に螺旋状に配設さ
れた線状の補強体である。
尚、前記実施例における第1筒体2および第2筒体3
は好ましい一例を示したにすぎず、実施に際して必要が
あるときは要旨を変更しない範囲でこれ以外の形状、構
造のものとしてもよいことは言うまでもない。特に、実
施例ではねじ方式を示したが、このようなねじ方式に限
らず、押し込み方式でもよい。
考案の効果 この考案は前記のようであって、患者の気管切開部と
フランジとの間の隙間を患者の固体差により調整できる
から、フランジを気管切開チューブの任意の位置に固定
することができる。また固定が第2筒体のめねじをフラ
ンジが装着された第1筒体のおねじに螺合して、軸方向
孔を爪部に押し込むだけという簡単な操作で行なえるた
め、操作性がきわめてよいのに加え、固定に際して気管
切開用チューブを締め付けても、軸方向孔の横断面形が
気管切開チューブを構成するチューブ本体とスピーキン
グチューブの横断面とほぼ等しい非円形に形成され、か
つ爪部間に形成される切欠溝にスピーキングチューブが
嵌まるようになっているため、これら内腔が塞がれるこ
とがなく、スピーキングチューブを通して発声すること
ができる。また固定解除も第2筒体のめねじによる第1
筒体のおねじに対する螺合を緩めるだけという簡単な操
作で行え、固定、固定解除ともに格別な部材を必要とせ
ず、しかも患者の皮膚に何らの施術を行うことなくでき
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1A図はこの考案の一実施例を示す固定具の第1筒体を
表わし、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底
面図、第1B図は同固定具の第2筒体を表わし、(A)は
平面図、(B)は半部を破断した正面図、(C)は底面
図、第2図は固定具に装着される弾性フランジの平面
図、第3図は固定具によってフランジをスピーキングタ
イプの気管切開チューブに固定した状態を表わす斜視
図、第4図は固定具が嵌挿された気管切開チューブの横
断平面図、第5図は従来のフランジが固定された気管切
開チューブを示す斜視図、第6図は同上の気管切開チュ
ーブを用いた手術例を示す概略図である。 1……固定具、2……第1筒体、3……第2筒体 5……弾性フランジ、6……気管切開チューブ 7……チューブ本体 8……スピーキングチューブ、9……軸方向孔 12……環状凹溝、15……おねじ、16……爪部 17……切欠溝、20……軸方向孔、22……めねじ 25……カフ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブ本体の側面の軸方向にスピーキン
    グチューブを突出状の固着し、横断面形が非円形となっ
    た気管切開チューブの、前記チューブ本体およびスピー
    キングチューブに透孔を介して嵌挿される弾性フランジ
    を該チューブ本体およびスピーキングチューブに固定す
    るための気管切開チューブ用固定具であって、 前記チューブ本体およびスピーキングチューブの横断面
    とほぼ等しい非円形の横断面形に形成されてこれらに摺
    動可能に嵌挿される軸方向孔を有するとともに、外周面
    に前記フランジの透孔が弾性圧入する環状凹溝が形成さ
    れ、該環状凹溝以外の部分の外周面におねじが形成され
    ているとともに、該おねじが形成された部分が円周方向
    に複数個に分割されて径方向に弾性変形可能な爪部とな
    っており、かつ該爪部間に先端開口の切欠溝が形成さ
    れ、該切欠溝に軸方向孔におけるスピーキングチューブ
    が嵌まる部分が配置されるようになっている第1筒体
    と、 前記チューブ本体およびスピーキングチューブに摺動可
    能に嵌挿される軸方向孔を有するとともに、該軸方向孔
    の内周面には第1筒体のおねじに螺合するめねじが形成
    され、該めねじをおねじに螺合して第1筒体の爪部に押
    し込むことにより第1筒体の爪部を径方向の内側へ弾性
    変位させてチューブ本体を締め付ける第2筒体とを具え
    たことを特徴とする気管切開チューブ用固定具。
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