JP2523320Y2 - ガス抜き装置 - Google Patents

ガス抜き装置

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JP2523320Y2
JP2523320Y2 JP1989144838U JP14483889U JP2523320Y2 JP 2523320 Y2 JP2523320 Y2 JP 2523320Y2 JP 1989144838 U JP1989144838 U JP 1989144838U JP 14483889 U JP14483889 U JP 14483889U JP 2523320 Y2 JP2523320 Y2 JP 2523320Y2
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律雄 河瀬
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エヌオーケー株式会社
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車ブレーキの油圧配管ライン
や各種液体の配管ライン等のガス抜きを行なうガス抜き
装置に関する。
(従来の技術) 従来のこの種のガス抜き装置としては、たとえば第5
図に示すようなものがある。すなわち、油圧等の液体配
管系の流路に連通するガス抜き孔100を設け、このガス
抜き孔100をシール用のボール101によって閉塞し、ボー
ル101をスプリング102のバネ荷重で閉塞方向に常時付勢
するようにプラグ103をねじ込んでガス抜き孔100を完全
に封止している。
そして、流路内にエアー等のガスが充満してシリンダ
等の作動が不安定になると、プラグ103を緩めてボール1
01を付勢しているスプリング102の荷重を弱めることに
よてガス抜きを行なうようになっていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来の技術の場合には、人手作
業によってプラグ103を緩めてガス抜きを行なわなけれ
ばならず、ガス抜き作業が面倒であった。また、エアー
等の蓄積状態は機器の作動が不安定となって初めて発見
されるために、定期的に点検する必要があり保守管理作
業が面倒となっていた。
本考案は、上記した従来技術の課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、安全でしか
も自動的にガス抜き作業を行なうことができるガス抜き
装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、圧力
液体が流通可能な液体流路と連通する通路と、該通路と
大気とを連通するガス抜き孔とを備えたホルダと、 該ホルダのガス抜き孔を仕切ると共にホルダに固定さ
れたガス透過性を有する多孔質の剛性部材と、 前記剛性部材の前記通路側に層状に重ねられて、その
周縁部がホルダに密封状態に保持されると共にガスを透
過して液体を遮断する膜部材と、を具備していることを
特徴とする。
(作用) 上記構成のガス抜き装置にあっては、膜部材によって
流路内のガスが透過分離され、さらに剛性部材を透過し
て自動的に大気側に抜ける。流路内のガスの透過分離は
膜部材によって効果的になされる。すなわち、液体から
発生するガス圧は膜部材を透過するごとくして徐々に大
気へ放出できるので、流路内の圧力が急に降下すること
なく放出することが可能になる。しかも、液体の低圧か
ら高圧までのガスを液体供給装置に悪影響を与えること
なく放出でき、キャビテイション等の発生を防止する効
果が期待できる。
また、高分子膜等の膜部材を使用しているので液体の
遮断効果が高く、さらに、膜部材が剛性部材の通路側に
層状に重ねられているので、高圧が作用しても膜部材は
変形しない。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
本考案の第1実施例に係るガス抜き装置を示す第1図に
おいて、1はガス抜き装置としてのエアブリーザを示し
ており、概略、気体と液体とを透過分離する膜部材とし
ての高分子膜2と、この高分子膜2の大気側に設けられ
る多孔質の剛性部材としてのケース3と、高分子膜2と
ケース3とが固定されるホルダ4とから構成されてい
る。
ホルダ4は断面略矩形状で、その内部に左右両端面を
直線状に貫通する水平通路5と、上面に開口してこの水
平通路5の中央に連通するガス抜き孔6とを備えてい
る。このホルダ4は作動油ラインとの接続具としての役
割を果すもので、水平通路5の左右開口部内周には接続
用のネジ51が形成されている。
一方、高分子膜2は、シリコーンゴム等のガス透過性
の大きい高分子材料にて成形される薄膜で、この実施例
では断面逆U字形状の袋状に成形されており、ホルダ4
上面のガス抜き孔6の開口部を覆うように取り付けられ
る。また、ケース3も高分子膜2と同様の断面逆U字形
状で、ケース3内周に高分子膜2の外周が密接するよう
にして挿入されている。
ケース3は焼結金属等の微細孔を有しガス透過性のあ
る金属やセラミックス等の高い剛性を有する部材からな
るもので、高分子膜2を透過してきたガスを透過せしめ
るとともに、高分子膜2を支持して耐圧性を確保してい
る。
そして、上記高分子膜2とケース3の開口端面は同一
面になっており、ホルダ4上端面の開口部周縁に気密状
態にて当接している。また、ガス抜き孔6の開口部周縁
には上記高分子膜2内周に密接する環状の凸部61が設け
られている。
さらに、高分子膜2の開口端部外周には半径方向外方
に向けて突出する環状の係止凸部21が設けられ、ケース
3の開口端部内周に設けられた環状の係止凹溝31に係合
している。一方、ケース3の開口端部外周にも環状の係
止凸部32が設けられ、ホルダ4の上端面にはこのケース
3の係止凸部32に係止する環状の係止爪41が突設されて
おり、この係止爪41をかしめることによってケース3を
ホルダ4に対して強固に固定している。
また、ホルダ4の外周には、上記ケース3外周との間
に所定間隔を設けて断面逆U字形状のカバー7が取り付
けられ、このカバー7によってケース3を全周的に覆っ
てケース3とカバー7との間に通路8が形成されてい
る。そして、カバー7の頂部には連結ポート71が形成さ
れており、このポート71にビニールホース等の配管を接
続して高分子膜2を拡散透過してきた作動油等の液体を
タンク内に戻すようになっている。またカバー7のホル
ダ4との接続部にはカバー7内の気密性を保つためにO
リング等のシール部材が装着されている。
上記構成のエアブリーザ1にあっては、油圧ライン等
に上記ホルダ4を通じて接続される。そして、高分子膜
2を通じて作動油等の液体と空気等の気体が分離されて
ガスのみが透過され、さらに多孔質のケース3の壁を透
過してカバー7とケース3間の通路8内に流入し、連結
ポート71を通じて外部に流出する。また、油圧等の高圧
が作用しても、その荷重はケース3によって受け持た
れ、高分子膜2の圧力によるはみ出し損傷や膨張が防止
される。
このように、自動的に液体を流す流路内の空気等のガ
ス抜きを行なわれることになり、流路内に空気が蓄積せ
ず、油圧機器等の作動を安定化することができ、メンテ
ナンス作業も不要となる。
尚、この第1実施例ではカバー7を設けて拡散透過し
てきた作動油等の液体を戻すようにしているが、このカ
バー7はガス抜きの目的を達成するためには不可欠のも
のではなく、第2図に示すようにカバーを廃止してもよ
い。
第3図は、本考案の第2実施例に係るガス抜き装置を
示している。
この第2実施例では、高分子膜12とケース13を平板状
に構成し、ホルダ14を断面略T字形状のプラグ状に構成
している。このホルダ14は外周にねじが設けられた軸部
141と、この軸部141の上端に半径方向外方に向けてフラ
ンジ状に突出形成された頭部142とからなり、中心軸方
向にガス抜き孔16が貫通形成されている。そして、ホル
ダ14の頭部142上端面の開口部を平板状の高分子膜12と
ケース13を重ねて閉塞している。ケース13には高分子膜
12のほぼ厚さ分の凹部131が設けられており、この凹部1
31に高分子膜12が装着され、ホルダ14の上端面に高分子
膜12の周縁部とケース13の周縁部が気密に接触してい
る。
さらに、この実施例ではケース13の外面が平板状のカ
バー17によって覆われており、このカバー17とケース13
間に空間が形成され、さらにカバー17にリターンパイプ
接続用の連結ポート171が設けられている。
一方、ホルダ14の上端面のガス抜き孔16周縁部にはケ
ース13が挿入される凹部144が設けられ、この凹部144の
周縁に突出形成された係止爪143をかしめることによ
り、カバー17,ケース13および高分子膜12をまとめて係
止固定している。
この第2実施例によっても、ケース13によって作動油
の圧力等による荷重をを受け持って、高分子膜12の圧力
によるはみ出しや膨張を防ぎつつ、かつガスを外側に透
過させることができる。
第4図には、本考案の第3実施例が示されている。こ
の実施例は、第2実施例と同様の平板状の高分子膜12と
ケース13を用いたもので、第2実施例のカバー17を廃止
し、ホルダ14を第1実施例の形状のものを用いたもので
あ。その他の構成および作用については第1、第2実施
例と同様であるので、同一の構成部分については同一の
符号を付してその説明は省略する。
尚、この考案は、油圧配管系のみならず水や各種薬品
等の液体の配管系に広く適用することができることはも
ちろんである。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、流路
内のガスの透過分離は膜部材によって効果的になされ
る。すなわち、液体から発生するガス圧は膜部材を透過
するごとくして徐々に大気へ放出できるので、流路内の
圧力が急に降下することなく放出することが可能にな
る。しかも、液体の低圧から高圧までのガスを液体供給
装置に悪影響を与えることなく放出でき、キャビテイシ
ョン等の発生を防止する効果が期待できる。
また、高分子膜等の膜部材を使用しているので液体の
遮断効果が高い。
さらに、膜部材が剛性部材の通路側に層状に重ねられ
ているので、高圧によって膜部材が変形して損傷を受け
るおそれはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に系るガス抜き装置の縦断
面図、第2図は第1図の装置のカバーを廃止した例を示
す縦断面図、第3図は本考案の第2実施例に係るガス抜
き装置の縦断面図、第4図は本考案の第3実施例に係る
ガス抜き装置の縦断面図、第5図は従来のガス抜き装置
の縦断面図である。 符号の説明 1……エアブリーザ(ガス抜き装置) 2,12……高分子膜(膜部材) 3,13……ケース 4,14……ホルダ 5……水平通路 6,16……ガス抜き孔 7,17……カバー 71,171……連結ポート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力液体が流通可能な液体流路と連通する
    通路と、該通路と大気とを連通するガス抜き孔とを備え
    たホルダと、 該ホルダのガス抜き孔を仕切ると共にホルダに固定され
    たガス透過性を有する多孔質の剛性部材と、 前記剛性部材の前記通路側に層状に重ねられて、その周
    縁部がホルダに密封状態に保持されると共にガスを透過
    して液体を遮断する膜部材と、を具備していることを特
    徴とするガス抜き装置。
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