JP2523067B2 - 出力制御機構を備えた往復動機関 - Google Patents

出力制御機構を備えた往復動機関

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JP2523067B2
JP2523067B2 JP3258628A JP25862891A JP2523067B2 JP 2523067 B2 JP2523067 B2 JP 2523067B2 JP 3258628 A JP3258628 A JP 3258628A JP 25862891 A JP25862891 A JP 25862891A JP 2523067 B2 JP2523067 B2 JP 2523067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動機関のピストン
のストロークを、動作中でも連続的に無段階で調整でき
るようにした出力制御機構を備えた往復動機関に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】往復動ポンプのピストンのストロークを
調整するための技術が、実公昭56−20535号公報
や実公昭47−19772号公報および特公昭47−4
8521号公報で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の公報に示された
従来の技術にあっては、いずれも往復動ポンプの動作中
にはピストンのストロークを調整することができない。
そこで、動作中に吐出容積および圧縮比を変更すること
ができないという問題点があった。
【0004】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、動作中であってもピスト
ンのストロークを調整し得る出力制御機構を備えた往復
動機関を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の出力制御機構を備えた往復動機関は、回
転軸に対して、クランクアームの長さは変化し得るが相
対的に回動しないようにしてクランクピンを設け、この
クランクピンの回転運動軌跡が前記回転軸と直交する面
内で楕円となるように楕円案内部材で前記クランクピン
の運動を規制するとともに、前記楕円の長軸とピストン
の往復動方向とのなす角度をすくなくとも零から90度
の範囲で調整できるように前記楕円案内部材を設け、前
記クランクピンに連接棒の大端部を回転自在に連結して
構成されている。
【0006】そして、前記楕円案内部材を、前記クラン
クピンの両端部がそれぞれに挿入される楕円溝が設けら
れた一対の楕円溝板で構成しても良い。
【0007】また、前記クランクアームが、小径管と大
径管をテレスコピック状に嵌合して伸縮自在に構成して
も良い。
【0008】さらに、前記楕円案内部材に第1の制御用
モータを駆動連結して、前記楕円の長軸とピストンの往
復動方向とのなす角度を調整するように構成しても良
い。
【0009】そして、シリンダに対してシリンダヘッド
の位置をピストンの往復動方向に調整できるようにする
とともに、このシリンダヘッドにピストンの往復動方向
に配設された吸入管と排出管をそれぞれテレスコピック
状に外部吸入管と外部排出管に伸縮自在に連通して構成
しても良い。
【0010】そしてさらに、、前記シリンダヘッドをピ
ストンの往復動方向に移動させるためのねじ対偶を設
け、このねじ対偶のいずれか一方に第2の制御用モータ
を駆動連結して、前記シリンダヘッドの位置を調整する
ように構成することもできる。
【0011】また、前記楕円案内部材に第1の制御用モ
ータを駆動連結し、シリンダヘッドの位置をピストンの
往復動方向に調整できるようにするとともにこのシリン
ダヘッドを移動させる第2の制御用モータを駆動連結
し、制御手段により、前記楕円案内部材の楕円の長軸と
ピストンの往復動方向とのなす角度の調整によるストロ
ーク変化に連動させて前記シリンダヘッドの位置を変化
させ、吐出容積が変更されても圧縮比が同一となるよう
に構成しても良い。
【0012】
【作 用】請求項1記載のものは、クランクピンの回転
運動軌跡が楕円であり、この楕円の長軸とピストンの往
復動方向のなす角度を零とすれば最もピストンのストロ
ークが長くなり、角度を直交とすれば最もピストンのス
トロークが短かくなる。そこで、動作中であっても、こ
の楕円の回転運動軌跡を規制する楕円案内部材を調整し
て楕円の長軸とピストンの往復動方向のなす角度を調整
することで、ピストンのストロークを変更させ得る。
【0013】そして、請求項2記載のものは、楕円溝が
設けられた一対の楕円溝板で楕円案内部材が構成されて
いるので、簡単な構造によってクランクピンの回転運動
軌跡を楕円とすることができる。しかも、楕円溝板を調
整することで、楕円の長軸とピストンの往復動方向との
なす角度を容易に調整し得る。
【0014】また、請求項3記載のものは、テレスコピ
ック状に嵌合した小径管と大径管によってクランクアー
ムを伸縮自在としたので、簡単な構造によりクランクピ
ンの回転運動軌跡が楕円となるのを許容し得る。
【0015】さらに、請求項4記載のものは、第1の制
御用モータを楕円案内部材に駆動連結したので、このモ
ータを適宜に駆動制御することによって楕円案内部材を
調整してピストンのストロークを調整し得る。
【0016】そして、請求項5記載のものは、シリンダ
に対してシリンダヘッドの位置をピストンの往復動方向
に調整できるようにしたので、隙間行程の変更がなし得
る。
【0017】そしてさらに、請求項6記載のものは、シ
リンダヘッドをピストンの往復動方向に移動させる第2
の制御用モータを設けたので、このモータを駆動制御す
ることによって、簡単に制御手段等で自動的に隙間行程
を調整し得る。
【0018】また、請求項7記載のものは、第1と第2
の制御用モータによって、ピストンのストロークと隙間
行程がともに調整できるので、ピストンのストロークの
変更に応じて隙間行程を変更することによって、圧縮比
を同一のままで吐出容積のみを変更し得る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図6を参照して説
明する。図1は、本発明の出力制御機構を備えた往復動
機関のピストンのストロークの調整を説明する図であ
り、図2は、クランクピンの回転運動軌跡を楕円とする
機構部の一実施例の縦断面図であり、図3は、図2のA
−A矢視断面図であり、図4は、ヘッドシリンダがピス
トンの往復動方向に移動できる構造を示す一実施例の縦
断面図であり、図5は、図4のB−B矢視断面図であ
り、図6は、往復動機関の出力を自動制御するための一
実施例のブロック回路図である。
【0020】まず、図1を参照して、本発明によってピ
ストンのストロークが調整できることを説明する。回転
軸10に、相対的回転しないが長さを変化し得るクラン
クアーム12が固定される。そして、このクランクアー
ム12の遊端に設けられたクランクピン14が、回転軸
10と直交する面に楕円形状で設けた楕円溝16に係合
されるとともに、連接棒18の大端部に回転自在に連結
される。さらに、連接棒18の小端部がピストン20に
連結され、このピストン20がシリンダ22内を往復動
自在に構成される。また、楕円溝16が設けられた楕円
溝板24は、楕円溝16の長軸とピストン20の往復動
方向とのなす角度がすくなくとも零から90度の範囲で
調整できるように構成されている。
【0021】かかる構成において、図1の(a)のごと
く、楕円溝16の長軸とピストン20の往復動方向との
なす角度が零の状態で回転軸10を回転駆動させると、
クランクアーム12は伸縮しながらクランクピン14が
楕円溝16に規制されながら楕円の回転運動軌跡で回転
される。すると、このクランクピン14の楕円の回転運
動軌跡に基づき、連接棒18によりピストン20がシリ
ンダ22内で往復動される。このピストン20のストロ
ークは、楕円の長軸の長さS1である。ここで、隙間行
程をC1とすれば、圧縮比は、1+S1/C1である。
【0022】また、楕円溝板24を回転調整して、図1
の(c)のごとく、楕円溝16の長軸とピストン20の
往復動方向とのなす角度を90度として回転軸10を回
転駆動させると、クランクピン14は楕円の回転運動軌
跡を描き、ピストン20がシリンダ22内を往復動され
るが、そのストロークは、楕円の短軸の長さS2であ
る。ここで、隙間行程C2は、C1+(S1−S2)/2で
あり、圧縮比は、1+S2/{C1+(S1−S2)/2}
である。
【0023】このように、楕円の長軸とピストン20の
往復動方向とのなす角度を零から90度まで変化させる
ことによって、ピストン20のストロークは、楕円の長
軸と短軸の長さS1〜S2の範囲で調整可能である。ま
た、このストロークの調整に伴なって圧縮比が変化す
る。そこで、図1の(b)のごとく、楕円の長軸とピス
トン20の往復動方向とのなす角度θを、適宜に設定す
ることで、S1〜S2の範囲で任意のピストン20のスト
ロークを得ることができる。例えば、長軸の長さS1
200mm、短軸の長さS2を150mmとし、最大圧
縮時の隙間行程C1を20mmとすれば、楕円の長軸を
ピストン20の往復動方向とのなす角度を零としたとき
のストロークは200mmで圧縮比は「11」である。
また、長軸となす角度を90°としたときのストローク
は150mmで圧縮比は約「4.33」である。したが
って、楕円溝板24を回転調整することで、ストローク
で150〜200mm、そして圧縮比で4.33〜11
までの範囲で連続的に調整することができる。
【0024】さらに、本発明によるピストン20のスト
ロークの調整は、楕円溝板24の回転調整によって楕円
の長軸とピストンの往復動方向とのなす角度を調整する
ものであり、回転軸10が回転駆動されている間、すな
わち往復動機関が動作中であってもピストン20のスト
ロークおよび圧縮比を調整できる。
【0025】なお、上記説明は、回転軸10の回転駆動
をピストン20の往復動に変換するものであるが、内然
機関等のピストン20の往復動を回転軸10の駆動回転
に変換するものであっても良い。
【0026】次に、図2および図3を参照して、クラン
クピン14の回転運動軌跡を楕円とする機構部につき説
明する。一対の回転軸10,10が、軸受31,31に
回転自在に支承され、対向する端部にそれぞれキー等に
よって相対的に回動しないようにクランクアーム12,
12が固定される。このクランクアーム12,12は、
小径管12aと大径管12bがテレスコピック状に嵌合
されて伸縮自在に構成される。さらに、小径管12aの
嵌合側の先端部には外径が僅かに大きな係止部が設けら
れるとともに、大径管12bの嵌合側の先端部には内径
が僅かに小さい係止部が設けられ、相方の係止部によっ
て小径管12aと大径管12bの抜けが防止されてい
る。
【0027】また、回転軸10,10には、一対の楕円
溝板24,24が遊嵌され、対向した面に同一の楕円溝
16,16がそれぞれに刻設される。さらに、楕円溝板
24,24の外周縁にかさ歯車24a,24aが刻設さ
れ、このかさ歯車24a,24aに、楕円溝板24,2
4を回転調整するための第2のかさ歯車30,30がそ
れぞれ歯合される。この第2のかさ歯車30,30は、
連動して第1の制御用モータ32により回転駆動制御さ
れる。
【0028】さらに、クランクアーム12の遊端部にク
ランクピン14が配設され、このクランクピン14の両
端部が一対の楕円溝板24,24の楕円溝16,16に
それぞれ挿入される。そして、クランクピン14に連接
棒18の大端部が回転自在に連結されている。なお、楕
円溝16,16が設けられた一対の楕円溝板24,24
によって、楕円案内部材が形成されている。
【0029】かかる構成で、第1の制御用モータ32を
適宜に回転させることで、楕円溝板24が回転されて楕
円の長軸とピストン20の往復動方向とのなす角度が任
意に設定できる。そして、回転軸10の回転駆動によ
り、この楕円溝16,16に規制されて、小径管12a
と大径管12bからなるクランクアーム12が伸縮しな
がらクランクピン14が回転運動軌跡が楕円で回転駆動
される。
【0030】ところで、ピストン20のストロークを調
整することで、吐出容積の調整を図ることができるが、
これに伴ない圧縮比も変化してしまう。そこで、ストロ
ークを調整しても、圧縮比が同じとなるようにするため
には、ピストン20のストロークの調整に応じて隙間行
程を調整すれば良い。これを実現するには、シリンダ2
2内でシリンダヘッド40をピストン20の往復動方向
に移動調整できる構造であれば良い。以下かかる構造に
つき、図4および図5を参照して説明する。
【0031】図4において、シリンダ22の上端部に設
けられたシリンダヘッド40は、ピストン20の往復動
方向に移動自在に構成される。また、シリンダヘッド4
0の側部に設けられた凸部42,42が、シリンダ22
の内壁に設けられた縦溝44,44に係合され、シリン
ダヘッド40の軸回りの回転が阻止される。また、シリ
ンダヘッド40にピストン20の往復動方向に設けられ
た吸入管46と排出管48が、テレスコピック状で外部
吸入管50と外部排出管52に嵌合されてピストン20
の往復動方向に伸縮自在とされる。さらに、シリンダヘ
ッド40には雄ねじ棒54の一端が、軸回りに回転可能
でピストン20の往復動方向にずれないように係合され
る。そして、この雄ねじ棒54がシリンダ22の上部に
適宜に固定して設けられた雌ねじに螺合してねじ対偶が
形成される。この雄ねじ棒52の他端部は、第2の制御
用モータ56により軸回りに回転駆動可能に連結されて
いる。
【0032】かかる構成において、第2の制御用モータ
56を適宜に回転駆動させることで、雄ねじ棒54と雌
ねじのねじ対偶によって、シリンダヘッド40がピスト
ン20の往復動方向に移動調整され、隙間行程が調整し
得る。
【0033】上述のごとき、ピストン20のストローク
の調整およびシリンダヘッド40の移動調整を用いて、
往復動機関の出力制御を自動的に行なうことができる。
その構造の一例を図6を参照して説明する。
【0034】シリンダヘッド40に接続された外部排出
管52が逆止弁60を介して圧力タンク62に連通され
る。この圧力タンク62には、圧力タンク62内の圧力
を検出するための圧力検出手段64が設けられ、その信
号が制御手段66に与えられる。また、この制御手段6
6には、基準値設定手段68より基準信号が与えられ
る。そして、制御手段66は、マイクロコンピュータ等
の演算手段を含み、圧力検出手段64と基準値設定手段
68からの信号に基づいて、第1と第2の制御用モータ
32,56を回転制御させる。なお、図6の70は、回
転軸10を回転駆動させるための駆動モータである。
【0035】ここで、出力制御の一例として、圧縮空気
を圧力タンク62に供給するに、同一の圧縮比を維持し
ながら需要に応じて吐出容積を変化させ得る出力制御に
つき説明する。
【0036】例えば、圧縮空気の需要が減少して圧力タ
ンク62内の圧力が上昇すれば、圧力検出手段64の信
号と基準値設定手段68からの基準信号が制御手段66
で比較され、制御手段66は第1の制御用モータ32を
適宜に制御してピストン20のストロークが短かくなる
ように楕円溝板24,24を制御させる。すると、圧縮
比は、ストロークの長さをS、隙間行程をCとすれば、
1+S/Cで示されるので、単にストロークを短かくし
たのでは、圧力タンク62内の圧力は必要以上に低下し
てしまう。そこで、ストロークの調整と同時に、圧力比
が同一となる隙間行程が得られるように、シリンダヘッ
ド40を移動する必要がある。
【0037】調整前のストロークをSaとし調整後のス
トロークをSbとし、調整前の隙間行程をCaとし調整
後の隙間行程をCbとすれば、同一の圧縮比であるため
には、Sa/Ca=Sb/Cbとなれば良い。そして、
シリンダヘッド40の移動距離をΔとすると、Δ+Cb
+Sb/2=Ca+Sa/2と示される。そこで、シリ
ンダヘッド40を移動させる距離Δは、(Sa−Sb)
×(Ca/Sa+1/2)で簡単に示される。したがっ
て、雄ねじ棒54のピッチをPとすれば、第2の制御用
モータ56で、雄ねじ棒54を(Sa−Sb)×(Ca
/Sa+1/2)/P回だけ回転駆動させれば良い。
【0038】ここで、第1と第2の制御用モータ32,
56としてステッピングモータを用いることで、その制
御を極めて容易に行なうことができる。
【0039】なお、上記実施例では、出力制御の一例と
して同一圧縮比のままで吐出容積のみを変更する技術を
説明したが、かかる出力制御のみに限られるものでな
い。また、楕円案内部材は、クランクピン14の回転運
動軌跡が楕円となり、この楕円の長軸とピストン20の
往復動方向とのなす角度が調整できる構造であれば良
く、実施例の構造に限られるものでない。そして、往復
動機関の対象は圧縮空気に限られず、流体等を対象とし
ても良いことは勿論である。さらに、回転駆動を往復動
に変換するのみならず、ピストン20の往復動を回転軸
10の回転運動に変換する往復動機関に応用しても良
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の出力制御
機構を備えた往復動機関によれば、以下のごとき格別な
効果を奏する。
【0041】請求項1記載のものは、クランクピンの回
転運動軌跡を楕円とし、この楕円の長軸とピストンの往
復動方向とのなす角度を調整することで、ピストンのス
トロークを調整するので、往復動機関の動作中であって
もピストンのストロークを変更調整することが可能であ
る。そこで、動作中にあっても吐出容積等の出力制御が
可能であり、自動制御等に好適である。
【0042】そして、請求項2記載のものは、楕円溝が
設けられた一対の楕円溝板によって、クランクピンの回
転運動軌跡を楕円とする楕円案内部材を構成するので、
簡単な構造で構成でき、しかもこの楕円案内部材を回転
調整することで容易に出力制御が可能であり、装置全体
として安価に製造し得る。
【0043】また、請求項3記載のものは、クランクア
ームをテレスコピック状として伸縮自在としたので、そ
の構造は比較的に簡単である。
【0044】さらに、請求項4記載のものは、第1の制
御用モータによって、楕円の長軸とピストンの往復動方
向とのなす角度を調整できるので、第1の制御用モータ
を適宜に制御することで、簡単に往復動機関の出力制御
を自動的に行なうことができる。
【0045】そして、請求項5記載のものは、シリンダ
ヘッドの位置をピストンの往復動方向に調整できるの
で、隙間行程を適宜に調整でき、圧縮比等の調整が可能
である。
【0046】そしてさらに、請求項6記載のものは、第
2の制御用モータによって、シリンダヘッドの位置を調
整できるので、隙間行程を調整等して圧縮比を自動的に
調整することができる。
【0047】また、請求項7記載のものは、第1と第2
の制御用モータによって、ピストンのストロークおよび
隙間行程を調整できるので、圧縮比を同一のままで吐出
容積を変更する等の自動制御を行なうことができ、各種
の出力制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の出力制御機構を備えた往復動機関のピ
ストンのストロークの調整を説明する図である。
【図2】クランクピンの回転運動軌跡を楕円とする機構
部の一実施例の縦断面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】ヘッドシリンダがピストンの往復動方向に移動
できる構造を示す一実施例の縦断面図である。
【図5】図4のB−B矢視断面図である。
【図6】往復動機関の出力を自動制御するための一実施
例のブロック回路図である。
【符号の説明】
10 回転軸 12 クランクアーム 12a 小径管 12b 大径管 14 クランクピン 16 楕円溝 18 連接棒 20 ピストン 22 シリンダ 24 楕円溝板 32 第1の制御用モータ 40 シリンダヘッド 46 吸入管 48 排出管 50 外部吸入管 52 外部排出管 54 雄ねじ棒 56 第2の制御用モータ 66 制御手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に対して、クランクアームの長さ
    は変化し得るが相対的に回動しないようにしてクランク
    ピンを設け、このクランクピンの回転運動軌跡が前記回
    転軸と直交する面内で楕円となるように楕円案内部材で
    前記クランクピンの運動を規制するとともに、前記楕円
    の長軸とピストンの往復動方向とのなす角度をすくなく
    とも零から90度の範囲で調整できるように前記楕円案
    内部材を設け、前記クランクピンに連接棒の大端部を回
    転自在に連結して構成したことを特徴とする出力制御機
    構を備えた往復動機関。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の出力制御機構を備えた往
    復動機関において、前記楕円案内部材を、前記クランク
    ピンの両端部がそれぞれに挿入される楕円溝が設けられ
    た一対の楕円溝板で構成したことを特徴とする出力制御
    機構を備えた往復動機関。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の出力制御機構を備えた往
    復動機関において、前記クランクアームが、小径管と大
    径管をテレスコピック状に嵌合して伸縮自在に構成した
    ことを特徴とする出力制御機構を備えた往復動機関。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の出力制御機構を備えた往
    復動機関において、前記楕円案内部材に第1の制御用モ
    ータを駆動連結して、前記楕円の長軸とピストンの往復
    動方向とのなす角度を調整するように構成したことを特
    徴とする出力制御機構を備えた往復動機関。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の出力制御機構を備えた往
    復動機関において、シリンダに対してシリンダヘッドの
    位置をピストンの往復動方向に調整できるようにすると
    ともに、このシリンダヘッドにピストンの往復動方向に
    配設された吸入管と排出管をそれぞれにテレスコピック
    状に外部吸入管と外部排出管に伸縮自在に連通して構成
    したことを特徴とする出力制御機構を備えた往復動機
    関。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の出力制御機構を備えた往
    復動機関において、前記シリンダヘッドをピストンの往
    復動方向に移動させるためのねじ対偶を設け、このねじ
    対偶のいずれか一方に第2の制御用モータを駆動連結し
    て、前記シリンダヘッドの位置を調整するように構成し
    たことを特徴とする出力制御機構を備えた往復動機関。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の出力制御機構を備えた往
    復動機関において、前記楕円案内部材に第1の制御用モ
    ータを駆動連結し、シリンダヘッドの位置をピストンの
    往復動方向に調整できるようにするとともにこのシリン
    ダヘッドを移動させる第2の制御用モータを駆動連結
    し、制御手段により、前記楕円案内部材の楕円の長軸と
    ピストンの往復動方向とのなす角度の調整によるストロ
    ーク変化に連動させて前記シリンダヘッドの位置を変化
    させ、吐出容積が変更されても圧縮比が同一となるよう
    に構成したことを特徴とする出力制御機構を備えた往復
    動機関。
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