JP2522259B2 - デイジタル型位相同期方法 - Google Patents

デイジタル型位相同期方法

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JP2522259B2 JP61223774A JP22377486A JP2522259B2 JP 2522259 B2 JP2522259 B2 JP 2522259B2 JP 61223774 A JP61223774 A JP 61223774A JP 22377486 A JP22377486 A JP 22377486A JP 2522259 B2 JP2522259 B2 JP 2522259B2
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伸一 小池
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はデイジタル伝送の受信器におけるデイジタ
ル信号抽出用の位相同期方法に関するものである。
〔従来の技術〕
加入者線において、2線全2重伝送に使用される時分
割双方向伝送方式(TCM)では送受信がバースト信号に
より交互に行なわれるため、受信器は相手側からの信
号、すなわち受信バーストの期間のみタイミングクロツ
クの抽出が可能である。一方、相手側へ信号を送信して
いる間、すなわち送信バーストの期間ではタイミングク
ロツクの位相制御が行なわれず、PLLなどの回路ではこ
れはクロツクの自走を意味する。そして、デイジタル型
PLL回路(DPLL)を用いた場合、受信バースト期間では
第4図(a)に示すように周波数制御が行なわれるが、
送信バースト期間では第4図(b)に示すように周波数
制御が行なわれず、デイジタル型PLL回路(DPLL)の高
周波マスタクロツクの精度で決まる周波数で自走クロツ
クが出力される。なお、第4図(a)および第4図
(b)においては、説明を簡単にするために送受信バー
スト期間では周波数制御情報はそれぞれ20個のタイムス
ロツトから構成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来のデイジタル型位相同期方法は、高周波
マスタクロックを用いているため、その送信バースト期
間では相手側のクロツク周波数と一致せずある周波数誤
差を有する。したがつて、受信バーストが終つた瞬間か
らデイジタル型PLL回路(DPLL)の出力クロツクの位相
は次第にずれを生じ、送信バーストが終るまでにかなり
大きな値になる。この位相ずれは高周波マスタクロツク
と相手側クロツクの周波数ずれが大きい程、また送受信
バーストの期間が長いほど著しい。この位相ずれは抽出
タイミングクロツクの位相ジツタとなり、特に時分割双
方向伝送方式(TCM)のバースト繰返し周期の成分を顕
著に有するなどという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明のデイジタル型位相同期方法は、受信バース
ト期間中に位相比較により得られる周波数制御情報をメ
モリ回路に記憶し、送信バースト期間中は、このメモリ
回路に記憶されている周波数制御情報をランダムな順番
で読出して周波性制御に用いるものである。
〔作 用〕
この発明は時分割双方向伝送方式による2線全2重伝
送におけるタイミングクロツクのジツタを有効に抑圧す
ることができる。
〔実施例〕
第1図はこの発明に係るデイジタル型位相同期回路の
一実施例を示すブロツク図である。同図において、1は
受信信号2の位相と位相同期したクロツク信号3の位相
とを比較する位相比較回路、4はこの位相比較回路1か
ら出力される位相比較信号を平均化し、周波数制御情報
(+,0,−)5を出力する平滑回路、6はその詳細なブ
ロツク図を第2図に示すように、受信バースト期間では
平滑回路4から出力される周波数制御情報(+,0,−)
5が書き込まれ、送信バースト期間ではこの記憶された
周波数制御情報(+,0,−)5が読み出されるメモリ回
路、7はセレクタ、8はマスタクロツクを出力するマス
タクロツク回路、9はこのマスタクロツクを分周する
が、入力する周波数制御情報(+,0,−)によりその分
周段が+1,0または−1に増減制御される可変分周器、1
0は位相同期したクロツク信号3を出力する計算器であ
る。
なお、第2図に示すメモリ回路6において、11はRA
M、12は書込みアドレス13を出力する書込み用アドレス
計数器、14は読み出しアドレス15を出力するアドレス変
換回路である。また、前記周波数制御情報5において、
“+”は周波数増加、“−”は周波数減少、“0"は変化
なしの情報である。
次に、上記構成によるデイジタル型位相同期回路の動
作について説明する。まず、受信バースト期間では、位
相比較回路1は受信信号2の位相とクロツク信号3の位
相とを比較し、位相比較信号を平滑回路4に出力する。
したがつて、平滑回路4は入力する位相比較信号を平均
化し、周波数制御情報(+,0,−)5をメモリ回路6お
よびセレクタ7に出力する。したがつて、受信信号2が
入力する受信バースト期間ではこの周波数制御情報
(+,0,−)5は、メモリ回路6のRAM11に書込み用アド
レス計数器12の書込み用アドレス13に従つて第3図
(a)に示すように順番に書き込まれると共に、セレク
タ7を介して可変分周器9の段数を+1,0または−1に
増減するように制御する。したがつて、マスタクロツク
回路8から出力されるマスタクロツクはその段数が制御
された可変分周器9によりその周波数が制御され、さら
に計数器10で分周されたのち位相同期されたクロツク信
号3として出力される。一方、送信バースト期間では受
信信号2がないので、アドレス変換回路14が駆動され
る。したがつて、書き込み用アドレス計数器12から出力
される書込みアドレスはこのアドレス変換回路14により
ランダムな読出しアドレス信号に変換されRAM11に入力
する。このため、メモリ回路6のRAM11に書き込まれた
周波数制御情報(+,0,−)は第3図(b)に示すよう
にランダムに読み出される。したがつて、送信バースト
期間中にこのRAM11からランダムに読み出された周波数
制御情報5′はセレクタ7を介し可変分周器9に入力す
る。したがつて、この可変分周器9は入力する周波数制
御情報5′により、その段数が+1,0または−1に増減
される。したがつて、マスタクロツク回路8から出力さ
れるマスタクロツクはその段数が制御された可変分周器
9によりその周波数が制御され、さらに計数器10で分周
されたのち位相同期されたクロツク信号3として出力さ
れる。このように、送信バースト期間中、メモリ回路6
からランダムに周波数制御情報を取り出して周波数制御
を行なうことにより、(A):受信入力がないときでも
周波数制御が行なわれるので、自走による大きな位相ず
れは発生しない。(B):周波数制御の累積値(+,0,
−の和)は受信バースト期間中と同じなので周波数制御
量は保たれる。(C):周波数制御の「順」がランダム
なので周期性ジツタがなくなる。(D):ジツタはラン
ダム化され抑圧される。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、この発明に係るデイジタ
ル型位相同期方法によれば、バースト繰返し周波数成分
の強い位相ジツタなどのジツタを有効に抑圧することが
できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るデイジタル型位相同期回路の一
実施例を示すブロツク図、第2図は第1図のメモリ回路
の詳細なブロツク図、第3図(a)および第3図(b)
は第1図の受信バースト時および送信バースト時の周波
数制御情報を示す図、第4図(a)および第4図(b)
は従来の受信バースト時および送信バースト時の周波数
制御情報を示す図である。 1……位相比較回路、2……受信信号、3……クロツク
信号、4……平滑回路、5,5′……周波数制御情報、6
……メモリ回路、7……セレクタ、8……マスタクロツ
ク回路、9……可変分周器、10……計数器、11……RA
M、12……書込み用アドレス計数器、13……書込みアド
レス、14……アドレス変換回路、15……読み出しアドレ
ス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のバースト信号を時分割にて交互に送
    受信することにより相手側とデータ伝送を行うと共に、
    受信バースト期間中には受信した相手側からのバースト
    信号と自装置内部で生成したタイミングクロックとの位
    相を比較することにより得られた周波数制御情報に基づ
    いて前記タイミングクロックの位相制御を行う時分割双
    方向伝送方式の受信器において、 受信バースト期間中では位相比較の結果得られる周波数
    制御情報を周波数制御に用いると共にメモリ回路に書込
    み、送信バースト期間中ではこのメモリ回路に記憶され
    た周波数制御情報をランダムな順番で読出し、周波数制
    御に用いることを特徴とするデイジタル型位相同期方
    法。
JP61223774A 1986-09-24 1986-09-24 デイジタル型位相同期方法 Expired - Lifetime JP2522259B2 (ja)

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JPS6379435A JPS6379435A (ja) 1988-04-09
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