JP2521944Y2 - ころ軸受のセラミック製軌道輪 - Google Patents
ころ軸受のセラミック製軌道輪Info
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- JP2521944Y2 JP2521944Y2 JP2889291U JP2889291U JP2521944Y2 JP 2521944 Y2 JP2521944 Y2 JP 2521944Y2 JP 2889291 U JP2889291 U JP 2889291U JP 2889291 U JP2889291 U JP 2889291U JP 2521944 Y2 JP2521944 Y2 JP 2521944Y2
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- Japan
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- collar
- rolling surface
- corner
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- ceramic
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ころ軸受のセラミッ
ク製軌道輪に関するものである。
ク製軌道輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒ころ軸受や円すいころ軸受のつば付
き軌道輪においては、転走面およびつば内面の研削上の
問題から、普通、転走面とつば内面とが交差する隅部に
盗み設けるようにしている。
き軌道輪においては、転走面およびつば内面の研削上の
問題から、普通、転走面とつば内面とが交差する隅部に
盗み設けるようにしている。
【0003】ところで、ころ軸受の軌道輪をセラミック
で形成する場合、上記盗みの形成はきわめて困難であ
り、仮に盗みを形成したとしても隅部の強度が弱く耐久
性に優れた製品を得ることがでない。
で形成する場合、上記盗みの形成はきわめて困難であ
り、仮に盗みを形成したとしても隅部の強度が弱く耐久
性に優れた製品を得ることがでない。
【0004】そこで、セラミック製の軌道輪において
は、普通、図5に示すように、転走面20とつば内面2
1とが交差する隅部22にアールを付けるようにしてい
る。
は、普通、図5に示すように、転走面20とつば内面2
1とが交差する隅部22にアールを付けるようにしてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】セラミック製の軌道輪
においては、通常、その軌道輪の成形後に、転走面およ
びつば内面を研削により仕上げるようにしており、その
両面を同時加工することはできないため、転走面とつば
内面をそれぞれ別々に仕上げるようにしている。
においては、通常、その軌道輪の成形後に、転走面およ
びつば内面を研削により仕上げるようにしており、その
両面を同時加工することはできないため、転走面とつば
内面をそれぞれ別々に仕上げるようにしている。
【0006】ところで、隅部22にアールをつけたセラ
ミック製の軌道輪においては、転走面20の研削時に砥
石がつば内面と干渉し、またつば内面の研削時に砥石が
転走面と干渉することがあるため、転走面およびつば内
面の研削が困難であり、その研削も手仕上げであるた
め、加工コストが高くつくという不都合があった。
ミック製の軌道輪においては、転走面20の研削時に砥
石がつば内面と干渉し、またつば内面の研削時に砥石が
転走面と干渉することがあるため、転走面およびつば内
面の研削が困難であり、その研削も手仕上げであるた
め、加工コストが高くつくという不都合があった。
【0007】この考案は、セラミック製軌道輪の仕上げ
加工の容易化と強度の向上を図ることを技術的課題とし
ている。
加工の容易化と強度の向上を図ることを技術的課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案においては、転走面とつば内面とが交差
する隅部に転走面側およびつば側に凹曲面を有する環状
突出部を形成した構成を採用したのである。
めに、この考案においては、転走面とつば内面とが交差
する隅部に転走面側およびつば側に凹曲面を有する環状
突出部を形成した構成を採用したのである。
【0009】
【作用】上記突出部の形成は、転走面とつば内面とが交
差する隅にアールのついた軌道輪を成形したのち、隅に
アール状の面取りを有する砥石を用いて転走面およびつ
ば内面を別々に研削し、各面の研削時に軌道輪の隅部の
一部を取り除くようにする。
差する隅にアールのついた軌道輪を成形したのち、隅に
アール状の面取りを有する砥石を用いて転走面およびつ
ば内面を別々に研削し、各面の研削時に軌道輪の隅部の
一部を取り除くようにする。
【0010】
【実施例】図1は円筒ころ軸受を示し、外輪1、内輪2
および円筒ころ3から成る。外輪1の転走面4には一対
のつば5が設けられ、そのつば5の内面と転走面4とが
交差する隅部に環状突出部7が形成されている。
および円筒ころ3から成る。外輪1の転走面4には一対
のつば5が設けられ、そのつば5の内面と転走面4とが
交差する隅部に環状突出部7が形成されている。
【0011】一方、内輪2の転走面8の一端にはつば9
が設けられ、そのつば9の内面と転走面8とが交差する
隅部にも環状突出部10が形成されている。
が設けられ、そのつば9の内面と転走面8とが交差する
隅部にも環状突出部10が形成されている。
【0012】図2は、内輪2に形成した突出部10の詳
細を示し、転走面側およびつば側には凹曲面11が設け
られている。なお、外輪1に設けた突出部7は、内輪2
に形成した突出部10と同形状であるため、図では詳細
を省略してある。
細を示し、転走面側およびつば側には凹曲面11が設け
られている。なお、外輪1に設けた突出部7は、内輪2
に形成した突出部10と同形状であるため、図では詳細
を省略してある。
【0013】上記のように、外輪1および内輪2に環状
突出部7、10を設けたことにより隅部の強度が増し、
耐久性に優れた軌道輪を得ることができる。
突出部7、10を設けたことにより隅部の強度が増し、
耐久性に優れた軌道輪を得ることができる。
【0014】図2に示すような突出部10の形成に際し
ては、図3に示すように、転走面8とつば9とが交差す
る隅部12にアールのついた内輪2を成形したのち、ア
ール状の面取りaを有する砥石Aで転走面8およびつば
9の内面を別々に研削し、各面の研削時に隅部12を削
り取るようにする。
ては、図3に示すように、転走面8とつば9とが交差す
る隅部12にアールのついた内輪2を成形したのち、ア
ール状の面取りaを有する砥石Aで転走面8およびつば
9の内面を別々に研削し、各面の研削時に隅部12を削
り取るようにする。
【0015】ここで、ころ軸受の組立て時に、ころ3が
突出部10と干渉するような場合、図4の破線イで示す
ように、転走面8aを荒仕上げしたのち、その転走面8
aおよびつば9の内面を仕上げ砥石で研削し、各面の研
削時に環状突出部10を削り取るようにする。
突出部10と干渉するような場合、図4の破線イで示す
ように、転走面8aを荒仕上げしたのち、その転走面8
aおよびつば9の内面を仕上げ砥石で研削し、各面の研
削時に環状突出部10を削り取るようにする。
【0016】なお、実施例の場合は、円筒ころ軸受を例
にとって説明したが、ころ軸受はこれに限定されず、例
えば円すいころ軸受であってもよい。
にとって説明したが、ころ軸受はこれに限定されず、例
えば円すいころ軸受であってもよい。
【0017】
【考案の効果】以上のように、この考案に係るセラミッ
ク製軌道輪においては、転走面とつばの内面とが交差す
る隅部に、転走面側およびつば内面側のそれぞれに凹曲
面を有する環状突出部を形成したので、転走面およびつ
ば内面をきわめて容易に研削することができ、加工コス
トの低減に効果を挙げることができる。
ク製軌道輪においては、転走面とつばの内面とが交差す
る隅部に、転走面側およびつば内面側のそれぞれに凹曲
面を有する環状突出部を形成したので、転走面およびつ
ば内面をきわめて容易に研削することができ、加工コス
トの低減に効果を挙げることができる。
【0018】また、環状突出部を形成したことによって
隅部の強度が増し、耐久性に優れた軌道輪を得ることが
できる。
隅部の強度が増し、耐久性に優れた軌道輪を得ることが
できる。
【図1】この考案に係るセラミック製軌道輪を用いた円
筒ころ軸受の断面図
筒ころ軸受の断面図
【図2】同上の要部を拡大して示す断面図
【図3】同上軌道輪の研削状態を示す断面図
【図4】同上の軌道輪の他の実施例を示す断面図
【図5】従来の軌道輪を示す断面図
1 外輪 2 内輪 8 転走面 9 つば 10 突出部 11 凹曲面
Claims (1)
- 【請求項1】 転走面につばを設けたころ軸受のセラミ
ック製軌道輪において、前記転走面とつば内面とが交差
する隅部に、転走面側およびつば側に凹曲面を有する環
状突出部を形成したことを特徴とするころ軸受のセラミ
ック製軌道輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2889291U JP2521944Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ころ軸受のセラミック製軌道輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2889291U JP2521944Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ころ軸受のセラミック製軌道輪 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122813U JPH04122813U (ja) | 1992-11-05 |
JP2521944Y2 true JP2521944Y2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=31912896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2889291U Expired - Fee Related JP2521944Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ころ軸受のセラミック製軌道輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521944Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6323136B2 (ja) * | 2014-04-16 | 2018-05-16 | 株式会社ジェイテクト | ころ軸受用軌道輪、ころ軸受及び動力伝達装置 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP2889291U patent/JP2521944Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122813U (ja) | 1992-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |