JP2520874B2 - ガスセンサの製法 - Google Patents

ガスセンサの製法

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JP2520874B2
JP2520874B2 JP61014322A JP1432286A JP2520874B2 JP 2520874 B2 JP2520874 B2 JP 2520874B2 JP 61014322 A JP61014322 A JP 61014322A JP 1432286 A JP1432286 A JP 1432286A JP 2520874 B2 JP2520874 B2 JP 2520874B2
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gas sensor
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徹 延谷
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、ガス漏れ警報器などに用いられるガスセ
ンサの製法に関する。
〔背景技術〕
ガス災害を未然に防止するため、種々のガス漏れ警報
器(以下、「警報器」と言う)が開発され、使用されて
いる。この警報器は、ガスセンサ(以下、「センサ」と
言う)を備えており、センサが予め設定された値以上の
ガスを検知すると、リレー回路が動作し、内部に設けら
れたブザーなどが鳴動して、警報を発するような構造に
なっている。各センサの感度を前記設定値に合わせるた
めの作業(感度調整作業)は、警報器を組立てた後に行
われる。
ところで、従来、このような感度調整を行っても、実
際に警報を発するときのガス濃度(以下、「警報濃度」
と言う)に多少のバラツキが生じ、問題となっていた。
〔発明の目的〕
以上の点に鑑み、この発明は、警報器などの単価をそ
れほど高騰させず、かつ、センサ出力の変動が少なく精
度のよいガスセンサの製法を提供することを目的とす
る。
〔発明の開示〕
発明者らは、上記の目的を達成するために、まず、上
記のバラツキが生じる原因の究明に努めた。その結果、
つぎのような知見を得た。すなわち、同一の警報器の感
度測定を経日的に行ったところ、第2図に示すように、
測定値は測定日毎に変動を示すことが分かった。さら
に、この変動がエアーレベルと強い相関性を有すること
を見出した。ここに、エアーレベルとは、被測定ガスを
含まない空気中におけるセンサの抵抗値をいう。これ
は、空気の汚染度に対応する。警報器を組立てる工場内
の空気は、焼却炉などからの排煙、工場周辺道路からの
自動車排気ガスあるいは工場の立地場所によっては海塩
粒子の飛来などの影響を受けて汚染されている。そのた
め、センサは、この周囲の雰囲気の影響を受けて感度が
変動する。したがって、このように汚染された空気雰囲
気下で感度調整すれば、調整値にはこの汚染の影響も盛
り込まれる結果、汚染度のバラツキが調整のバラツキと
なってあらわれ、前記警報濃度のバラツキが生じるので
ある。このようにして、センサの感度のバラツキの主因
は、それが置かれた空気雰囲気にあることが明らかとな
った。したがって、センサの感度バラツキをなくそうと
思えば、雰囲気をコントロールする必要がある。しか
し、工場内の警報器製造ライン全体の雰囲気を清浄化す
ることは、多大の費用を要し、警報器の製造単価の高騰
は避けられないという問題がある。
ところで、発明者は、実験室内で、精製した空気雰囲
気を用いて感度調整を行えば、センサの出力に変動が生
じないことも見出している。すなわち、清浄化した空気
雰囲気下でセンサの感度調整を行えば、警報濃度のずれ
は起こらないのである。
発明者らは、これらの知見に基づき研究を重ねた結
果、センサの製造工程において、たとえ周囲の雰囲気の
影響を受けて汚染を生じていたとしても、清浄な雰囲気
下で感度調整をすることによりセンサの感度バラツキを
十分抑えることができることを見出し、この発明を完成
した。
したがって、この発明は、組み立て後感度調整を行う
ガスセンサの製法において、空気を圧縮し、圧縮した空
気を乾燥させ、乾燥した空気を触媒に通して有毒ガスを
少なくとも酸化して吸着除去し、有毒ガスが除去された
空気をフィルタに通して残留するミスト等の微粒子を除
去し、微粒子を除去した空気を精製した水中に通してバ
ブリングすることにより相対湿度を100%まで変化させ
て加湿し、加湿した空気を温度を変化させ、得られた清
浄化した空気雰囲気下で感度調整を行うことを特徴とす
るガスセンサの製法を要旨とする。
以下にこの発明を、その一実施例をあらわす図面を参
照しつつ詳しく説明する。
第1図は、この発明を実施するための方法をあらわ
す。まず、大気をコンプレッサにより、たとえば5〜9k
g/cm2の圧力に圧縮する。このとき、凝結した水分は、
ガスドライヤなどの乾燥機により乾燥、除去される。水
分を除去された空気を、予め450℃程度に加熱された触
媒筒に通すことにより、センサの感度に影響を及ぼす空
気中の有毒ガス、たとえば、CO,NOX,SOX,H・C(多種類
の炭化水素系ガス)を酸化して、CO2,NO2,SO2などに変
える。触媒筒の触媒としては、白金、パラジウムなどを
用いる。ついで、これらのガスを吸着、除去するため、
たとえば予め250℃程度に加熱された吸着筒にこの空気
を通す。吸着筒には、活性アルミナ、活性炭、ゼオライ
トなどの吸着剤が充填されている。さらに、上記の有害
ガスが吸着、除去された空気をフィルタに通し、空気中
に含まれるミストなどの微粒子を除去する。このように
することにより、センサの周囲の雰囲気は十分に清浄化
される。
その後、一定の環境条件でセンサの感度調整を行うた
め、清浄化された空気を精製水中に通してバブリング
し、相対湿度を100%まで種々変化させて、つぎの特性
測定槽に送り込む。このときの湿度変化は、精製水中の
バブリング条件を変更することによって行う。特定測定
槽では、前記センサを備えた警報器の温度、湿度変化に
対する感度調整を行うため、湿度の変化に加えて温度の
変化をも与えて測定環境を形成する。
以上のようにして調整、作成されたセンサを警報器に
組込みその出力を調べたところ、バラツキが少なく、極
めて精度のよい値が得られ、いずれの警報器も検定規格
幅内に十分収まるものであった。
なお、この発明にかかるセンサの製法は、ガス漏れ警
報器用のセンサにのみ適用されるものではない。
〔発明の効果〕
この発明にかかるセンサの製法は、以上のような構成
になっているため、センサ出力の変動が少なくなりセン
サ自体の感度の変動幅が小さく、警報器に設定される警
報濃度の変動幅が小さくなるので、結果的に精度が高く
て信頼のできる警報器が得られることになる。加えて、
警報器の製造ライン全体の雰囲気を清浄化する必要がな
いので、製造コストの大幅な高騰を避けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例をあらわすガスセンサの製
法を説明する工程図、第2図はガス感度とエアーレベル
との相関関係をあらわすグラフである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組み立て後感度調整を行うガスセンサの製
    法において、空気を圧縮し、前記圧縮した空気を乾燥さ
    せ、前記乾燥した空気を触媒に通して有毒ガスを少なく
    とも酸化して吸着除去し、前記有毒ガスが除去された空
    気をフィルタに通して残留するミスト等の微粒子を除去
    し、前記微粒子を除去した空気を精製した水中に通して
    バブリングすることにより相対湿度を100%まで変化さ
    せて加湿し、加湿した空気を温度を変化させ、得られた
    清浄化した空気雰囲気下で感度調整を行うことを特徴と
    するガスセンサの製法。
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