JP2520763B2 - 水溶性メチン化合物および該化合物を含むハロゲン化銀写真乳剤 - Google Patents
水溶性メチン化合物および該化合物を含むハロゲン化銀写真乳剤Info
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Description
な添加剤を添加する必要のない、水に可溶な一般式
(I)で表わされるメチン化合物に関する。
般式(I)で表わされる分光増感色素を添加する際に有
機溶剤および/又は可溶化に必要な添加剤を使用するこ
となく一般式(I)で表わされる化合物が水溶液として
添加されていることを特徴とするハロゲン化銀写真乳剤
に関する。
感光材料の感光波長域を可視域さらには赤外域まで充分
に長波長光に感光させるよう拡大せしめる方法がよく知
られている。
合、添加される条件の変化によってハロゲン化銀微結晶
表面における吸着状態が著しく異り、これが写真作用例
えばカブリ作用、感度、分光感度分布、減感作用、感度
の安定性などに重大な影響を与える。このことはシー.
イー.ケー.ミース(C.E.K.Mees)著、ザ セオリー
オブ ザ フォトグラフィック プロセス(The Theory
of the Photographic Process)第2版(1954年マクミ
ラン社刊)の第12章430頁から500頁に詳しく記載されて
いる。
は実質的に水に不溶である。このため、分光増感色素を
ハロゲン化銀写真乳剤に添加するために通常用いられて
いる方法は、第1に水に自由に混合できる有機溶剤、例
えばアセトン、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、メチルセロソルブやピリジンなどに色素を溶解させ
て、乳剤に添加する方法である。この有機溶剤に一部水
を混合して添加する場合もある。特公昭44−23389号公
報に記載されている如く、アミジニウムイオン発色団を
有する増感色素に強酸を加えてプロトン化して水溶液と
して添加する方法、また特公昭44−22948号公報に記載
されている如く、実質的に水に不溶性の増感色素を揮発
性溶剤のコロイドに添加混合し、それを加熱して溶剤を
除去することによって親水コロイド中に色素を分散させ
る方法がある。
る。まず通常用いられている、水に自由に混合できる有
機溶剤に溶解して添加する方法は、用いる有機溶剤が共
存する塗布助剤の界面活性を低下させたり、バインダー
を凝固させたり、またカラー感材の場合には共存するカ
プラーを固塊したりするので、高速塗布例えば1分間当
り100m以上の塗布を著しく困難にする。他方、添加され
たとき、用いられている有機溶剤が直ちに水に混合する
ため増感色素がハロゲン化銀結晶に吸着する以前にバイ
ンダーに吸着してしまったり、それ自身凝集してしまっ
たりするために弱い分光感度しか与えないことがある。
また有機溶剤を用いる方法は防爆上の点で好ましくな
い。次に特公昭44−23389号公報に記載されている方法
では水溶液を強酸性にするため、色素の安定性の点で好
ましくない場合が多い。また特公昭44−22948号公報に
記載の親水コロイド中に色素を分散させる方法は、有機
溶剤を必要とし、したがって前記有機溶剤を用いる場合
と同様の欠点がある。
く、水溶液系にて写真用添加剤を湿潤剤や分散剤の存在
下で分散し調製し得られた写真用添加剤の水系分散物
を、ハロゲン化銀乳剤に添加する方法が試みられてお
り、例えば次のようなものが知られている。
表面張力を有した分散剤(界面活性剤)の存在下、水性
相中にて粉砕し、得られた水性分散体から水分を除去、
乾燥した後に、そのままハロゲン化銀乳剤に添加する
か、または水ないしゼラチン水溶液に分散した後ハロゲ
ン化銀乳剤に添加するという方法が記載されている。
載されている。すなわち、写真用微粒添加剤、ソルビト
ールなどの分散剤およびゼラチンなどの結合剤からなる
均質混合物を(ペースト状混合物)を調製し、それをヌ
ードル化し温風乾燥し粒状物とする。得られた粒状物を
写真用水性コロイド被覆用組成物に添加する。
剤を水と混合してスラリーにし、界面活性剤の存在下で
温度を40〜50℃に上げてホモジナイジングまたはミリン
グして分光増感剤を水中に均一分散し、得られた分散物
をハロゲン化銀乳剤に添加する方法が記載されている。
媒を使わずに水系で分光増感剤などの写真用添加剤を分
散する方法ではあるが、実用上次の様な問題点があっ
た。すなわち、水性分散体を凍結乾燥などによって粉末
化するため、分光増感剤などの写真用添加剤のハロゲン
化銀への吸着所要時間が長くなり、そのため短時間内に
所望の写真感度が得られず、更に、かかる乳剤を塗布し
ても析出物等にもとづく塗布故障が発生しやすい。ま
た、写真用添加剤を分散する時に湿潤剤ないし分散剤を
用いるために、ハロゲン化銀乳剤中に存在する乳化物の
破壊を起こしたり、ハロゲン化銀乳剤の高速塗布化に伴
ない塗布故障の増加などの悪影響を生じさせ、更に、製
造されたハロゲン化銀感光材料の密着性が悪くなり、製
品として好ましいことではなかった。その後も特開昭58
−105141号に見られるような改良法も研究されたが製造
に大くの労力を必要とするわりに所望の写真性能を得る
ことができないという問題は解決されていない。
機溶剤や強酸を用いることなく分光増感色素を水溶液に
する手段として、シクロデキストリンおよびそのエーテ
ル誘導体を共存させる方法もある。
色素を水に対しいくぶん可溶にしてハロゲン化銀写真乳
剤を調製する。しかしながら、この方法では高価なシク
ロデキストリン誘導体を使用するためコストアップにな
るばかりでなく、写真的には必要のないシクロデキスト
リン誘導体の添加が、写真性に種々の影響(感度低下な
ど)を与え、また、膜質の劣化も引き起こすなど解決す
べき問題点も多く残している。
素を水溶化して添加することは写真感光材料の製造にと
っては重要な課題である。特にカチオン性シアニン色素
は一般に水への溶解度が低いものが多い。水溶性を増す
ために、分子内に水溶性基、特に解離性の水溶性基(例
えば、スルホン酸基、リン酸基)の導入がしばしば行な
われて来たが、水溶性の向上が計られたとしても、化合
物の性質が全く違うために、目的とする写真性が得られ
ない。したがって実質的にカチオン性シアニン色素の水
系での添加は困難であった。
鎖上に4−チアゾリジノン環、5−チアゾリジノン環、
4−イミダゾリジノン環、5−イミダゾリジノン環、4
−オキサゾリジノン環、5−オキサゾリジノン環、4−
ジチオラノン環を有する色素がある。それらの色素は、
ハロゲン化銀写真乳剤の分光増感剤として有用であり、
よく用いられている。しかし、それらの水に対する溶解
性は非常に低いため、使用にあたっては前記のような問
題があり、ハロゲン化銀写真乳剤の製造上都合が悪かっ
た。
されて来たのだが水系での分光増感色素の添加方法は、
未だ未解決であるといっても過言ではない。
ン化合物を提供し、更に該化合物の水溶液を添加するこ
とによるハロゲン化銀写真乳剤を提供することである。
ることにより前記の目的が解決された。
環及び/又は6員環の含窒素複素環を形成するに必要な
非金属原子群を表わす。
合わせることにより、4−チアゾリジノン環、5−チア
ゾリジノン環、4−イミダゾリジノン環、4−オキサゾ
リジノン環、5−オキサゾリジノン環、5−イミダゾリ
ジノン環または4−ジチオラノン環を形成するに必要な
原子群を表わす。
表わす。
くは0、1、2である。j+kの合計は好ましくは3以
下、さらに好ましくは0、1、2である。
ル基、不飽和アルキル基、分枝アルキル基の他に置換ア
ルキル基をも含む。
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデ
シル基など)が好ましい。環状アルキル基としてはシク
ロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基な
どが挙げられる。
ル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、3−ヘキセニ
ル基などが挙げられる。
チルペンチル基、2−エチルヘキシル基などが挙げられ
る。
カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ
素原子、塩素原子、臭素原子)、ヒドロキシル基、炭素
数8以下のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボ
ニル基、ベンジルオキシカルボニル基など)、炭素数8
以下のアルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、
ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基など)、炭素数
10以下の単環式のアリールオキシ基(例えばフェノキシ
基、p−トリルオキシ基など)、炭素数8以下のアシル
オキシ基(例えばアセチルオキシ基、プロピオニルオキ
シ基など)、炭素数8以下のアシル基(例えばアセチル
基、プロピオニル基、ベンゾイル基、メシル基など)、
カルバモイル基(例えばカルバモイル基、N,N−ジメチ
ルカルバモイル基、モルホリノカルボニル基、ピペリジ
ノカルボニル基など)、スルファモイル基(例えばスル
ファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、モル
ホリノスルホニル基、ピペリジノスルホニル基など)、
炭素数10以下のアリール基(例えばフェニル基、4−ク
ロルフェニル基、4−メチルフェニル基、α−ナフチル
基など)で置換された炭素数18以下のアルキル基}が好
ましい。
な非金属原子群を表わし、その環は例えばチアゾール核
(例えばチアゾール、4−メチルチアゾール、4−フェ
ニルチアゾール、5−メチルチアゾール、5−フェニル
チアゾール、4,5−ジメチルチアゾール、4,5−ジフェニ
ルチアゾール、4,(2−チエニル)チアゾール等)、ベ
ンゾチアゾール核(例えばベンゾチアゾール、4−クロ
ロベンゾチアゾール、5−クロロベンゾチアゾール、6
−クロロベンゾチアゾール、7−クロロベンゾチアゾー
ル、4−メチルベンゾチアゾール、5−メチルベンゾチ
アゾール、6−メチルベンゾチアゾール、5,6−ジメチ
ルベンゾチアゾール、5−ブロモベンゾチアゾール、6
−ブロモベンゾチアゾール、5−ヨードベンゾチアゾー
ル、5−トリフルオロメチルベンゾチアゾール、5−フ
ェニルベンゾチアゾール、4−メトキシベンゾチアゾー
ル、5−メトキシベンゾチアゾール、6−メトキシベン
ゾチアゾール、5−カルボキシベンゾチアゾール、5−
シアノベンゾチアゾール、5−フルオロベンゾチアゾー
ル、5−エトキシベンゾチアゾール、テトラヒドロベン
ゾチアゾール、5,6−ジメトキシベンゾチアゾール、5
−ヒドロキシベンゾチアゾール、6−ヒドロキシベンゾ
チアゾール、5,6−ジヒドロキシベンゾチアゾール
等)、ナフトチアゾール核(例えばナフト−〔1,2−
d〕チアゾール、ナフト〔2,1−d〕チアゾール、ナフ
ト〔2,3−d〕チアゾール、5−メトキシナフト〔2,1−
d〕チアゾール、5−エトキシナフト〔2,1−d〕チア
ゾール、8−メトキシナフト〔1,2−d〕チアゾール、
7−メトキシナフト〔1,2−d〕チアゾール、8,9−ジヒ
ドロナフト〔1,2−d〕チアゾール等)、オキサゾール
核(例えば4−メチルオキサゾール、5−メチルオキサ
ゾール、4−フェニルオキサゾール、4,5−ジフェニル
オキサゾール、4−エチルオキサゾール、4,5−ジメチ
ルオキサゾール、5−フェニルオキサゾール等)、ベン
ゾオキサゾール核(例えばベンゾオキサゾール、5−ク
ロロベンゾオキサゾール、5−メチルベンゾオキサゾー
ル、5−フェニルベンゾオキサゾール、6−メチルベン
ゾオキサゾール、5,6−ジメチルベンゾオキサゾール、
4,6−ジメチルベンゾオキサゾール、5−メトキシベン
ゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオキサゾール、5
−フルオロベゾオキサゾール、6−メトキシベンゾオキ
サゾール、5−ヒドロキシベンゾオキサゾール、6−ヒ
ドロキシベンゾオキサゾール等)、ナフトオキサゾール
核(例えばナフト〔1,2−d〕オキサゾール、ナフト
〔2,1−d〕オキサゾール、ナフト〔2,3−d〕オキサゾ
ール等)、セレナゾール核(例えばセレナゾール、4−
メチルセレナゾール、4−フェニルセレナゾール、4,5
−ジフェニルセレナゾール等)、ヘンゾセレナゾール核
(例えばベンゾセレナゾール、5−クロロベンゾセレナ
ゾール、5−メチルベンゾセレナゾール、5−メトキシ
ベンゾセレナゾール、5−フェニルベンゾセレナゾール
等)、ナフトセレナゾール核(例えばナフト〔1,2−
d〕セレナゾール、ナフト〔2,1−d〕セレナゾール、
ナフト〔2,3−d〕セレナゾール等)、テルラゾール核
(例えばベンゾテルラゾール、5−メチルベンゾテルラ
ゾール、5,6−ジメチルベンゾテルラゾール、ナフト
〔1,2−d〕テルラゾール、ナフト〔2,1−d〕テルラゾ
ール、ナフト〔2,3−d〕テルラゾール、6−メトキシ
ナフト〔1,2−d〕テルラゾール等)、チアゾリン核
(例えばチアゾリン、4−メチルチアゾリン、4−フェ
ニルチアゾリン等)、オキサゾリン核(例えば5,5−ジ
メチルオキサゾリン等)、イソオキサゾール核(例えば
5−メチルイソオキサゾール等)、ベンゾイソオキサゾ
ール核(例えばベンゾイソオキサゾール等)、3,3−ジ
アルキルインドレニン核(例えば3,3−ジメチルインド
レニン、3,3,5−トリメチルインドレニン、5−クロロ
−3,3−ジメチルインドレニン、5−エトキシカルボニ
ル−3,3−ジメチルインドレニン、4,5−ベンゾ−3,3−
ジメチルインドレニン、6,7−ベンゾ−3,3−ジメチルイ
ンドレニン等)、2−ピリジン核(例えばピリジン、5
−メチルピリジン等)、4−ピリジン核(例えばピリジ
ン等)、2−キノリン核(例えば6−エトキシキノリ
ン、6−エチルキノリン、6−クロロキノリン、8−フ
ルオロキノリン等)、4−キノリン核(例えば8−メチ
ルキノリン、8−フルオロキノリン、6−クロロキノリ
ン等)、1−イソキノリン核(例えばイソキノリンな
ど)、ナフチリジン核(例えば7−メチル−1,8−ナフ
チリジン、8−メチル−1,5−ナフチリジン等)、テト
ラゾール核(例えばメチルテトラゾール、エチルテトラ
ゾール、フェニルテトラゾール等)、イミダゾ〔4,5−
b〕キノキサリン核(例えば1−エチルイミダゾ〔4,5
−b〕キノキサリン、1−メチルイミダゾ〔4,5−b〕
キノキサリン、1−フェニルイミダゾ〔4,5−b〕キノ
キサリン、1−(2−メトキシエチル)イミダゾ〔4,5
−b〕キノキサリン、6−クロロ−1−ブチルイミダゾ
〔4,5−b〕キノキサリン等)、4,9−ジオキソ−4,9−
ジヒドロナフト〔2,3−d〕イミダゾール核(例えば1
−ブチル−4,9−ジオキソナフト〔2,3−d〕イミダゾー
ル、1−(2−メチルプロピル)−4,9−ジオキソナフ
ト〔2,3−d〕イミダゾール等)等が好ましい。
換メチン基及びメチン鎖上に環を形成する場合も含む)
を表わし、置換基としては炭素数1〜4のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
ど)、炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル基、
2−カルボキシフェニル基、4−メチルフェニル基、2
−クロロフェニル基など)、炭素数1〜9の置換アルキ
ル基(例えばクロロメチル基、ベンジル基、2−フェニ
ルエチル基、3−フェニルプロピル基、メトキシエチル
基など)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えばメトキ
シ基、エトキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基な
ど)、炭素数6〜12のアリールオキシ基(例えばフェノ
キシ基、4−クロロフェノキシ基、4−メチルフェノキ
シ基、ナフトキシ基など)が好ましい。またL1、L2、
L3、L4、L5の置換基同士が連結し、メチン鎖上に5員環
または6員環を形成するのも好ましい。
L5の置換基とR2が連結して5員環または6員環を形成す
るのも好ましい。
和アルキル基、分枝アルキル基の他、置換アルキリ基も
含む。無置換アルキル基としては炭素数22以下が好まし
く例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘプチル基、ウンデカニル基、ヘプタデカ
ニル基、ヘンエイコサニル基、などであり、さらには環
状アルキル基としてシクロプロピル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、デカヒドロナフチル基、コレス
タニル基なども挙げられる。
ル基、8−ヘプタデセニル基、3−シクロヘキセニル
基、1,3−ヘプタジエニル基なども挙げられる。
−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基なども挙げ
られる。
しく、置換基としてはカルボキシル基、シアノ基、ハロ
ゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子)、
ヒドロキシル基、炭素数8以下のアルコキシカルボニル
基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシルカルボ
ニル基など)、炭素数8以下のアルコキシ基(例えばメ
トキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ基、フェネチル
オキシ基など)、炭素数10以下の単環式のアリールオキ
シ基(例えばフェノキシ基、p−トリルオキシ基な
ど)、炭素数8以下のアシルオキシ基(例えばアセチル
オキシ基、プロピオニルオキシ基など)、炭素数10以下
のアシル基(例えばアセチル基、プロピオニル基、ベン
ゾイル基、ナフトイル基、メシル基など)、カルバモイ
ル基(例えばカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモ
イル基、モルホリノカルボニル基、ピペリジノカルボニ
ル基など)、スルファモイル基(例えばスルファモイル
基、N,N−ジメチルスルファモイル基、モルホリノスル
ホニル基、ピペリジノスルホニル基など)、炭素数10以
下のアリール基(例えばフェニル基、4−クロルフェニ
ル基、4−メチルフェニル基、α−ナフチル基など)、
置換又は無置換アミノ基(例えばアミノ基、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、アニリ
ノ基、N−メチルアニリノ基、ナフチルアミノ基な
ど)、ヘテロ環基(例えばピリミジニル基、インドリル
基、テロラアザインデニル基など)が好ましく、前記の
置換基で置換された炭素数18以下のアルキル基がさらに
好ましい。
炭素数6〜18の無置換または置換アリール基(例えばフ
ェニル基、カルボキシフェニル基、トリル基、クロロフ
ェニル基、ヒドロキシフェニル基、ナフチル基、メトキ
シフェニル基、ジメトキシフェニル基、3,4−メチレン
ジオキシフェニル基、アミノフェニル基)が好ましい。
が、5、6員環がさらに好ましい。置換又は無置換の5
〜7員複素環基は例えばピロロ基、ピリジル基、キノリ
ノ基、チオフェニル基、アクリジニル基、2,4−ジヒド
ロキシピリミジン−6−イル基などが好ましく、これら
の環には更にR1、R2において述べた置換基が置換してい
てもよい。
光材料以外でも広い用途に利用可能である。例えばこの
色素は写真以外の分野での水溶性の増感色素として利用
できるばかりでなく、染料として砕木パルプ及び漂白亜
硫酸パルプからの混合物ならびに純粋なパルプを染色
し、実際上完全に染着する。
料としての利用にも十分適応する。
体例を記すが、これのみに限定されるものではない。
する。
の色素部(カウンターアニオンR−COO を含まない部
分)の合成はF.M.ヘイマー(F.M.Hamer)著“ザ・ケミ
ストリー・オブ・ヘテロサイクリック・コンパウンズ
(The Chemistry of Heterocyclic Compounds)"Vol 18
(1964)15章,F.M.ヘイマー(F.M.Hamer)著、“ヘテロ
サイクリック・コンパウンズ−シアニン・ダイズ・アン
ド・リレーテッド・コンパウンズ(Heterocyclic Compo
unds−Cyanine Dyes and Related Compounds)”第4
章、第5章、第6章、第86〜119頁、ジョン・ワイリー
・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)社刊(1964
年)、D.M.スターマー(D.M.Sturmer)著、ヘテロサイ
クリック・コンパウンズ−スペシャル・トピックス・イ
ン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic
Compounds−Special Topics in Heterocyclic Chemist
ry)”第8章、第482〜515頁、ジョン・ワイリー・アン
ド・サンズ刊(1977年)などの記載の方法に基づいて容
易に合成することができる。
ンは数多く知られている。
であってもよく、例えばハロゲン陰イオン(例えば弗素
イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、置
換アリールスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスル
ホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオ
ン)、アリールジスルホン酸イオン(例えば1,3−ベン
ゼンジスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン
酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、ア
ルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イ
オン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフ
ルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン、トリフルオロ
メタンスルホン酸イオンが挙げられる。
の色素部とカウンターアニオン部とで構成される増感色
素を用いたところから説明する。
アニオンとして有機カルボン酸アニオンを導入すること
により合成する。
換する方法について説明する。
方法 上記スキームに示す如く、ハロゲンアニオン(I 、
Br 、Cl )を有する分光増感色素(Dye )を原料に
用いて、これをメタノール、エタノール、クロロホルム
等の溶媒に溶解し、この溶液に交換したい有機カルボン
酸の銀塩を等モル以上添加し、暗所、室温下で撹拌す
る。
間)撹拌後、生成したハロゲン化銀をセライトにて濾過
する。濾液に再度有機カルボン酸銀塩を添加し、撹拌、
濾過を繰り返す。これは交換を完全に進行させるため
で、通常3回以内の交換で完全に有機カルボン酸アニオ
ンを有する色素となる。
びセライト、又はショートシリカゲルのカラムで濾過
し、溶媒を減圧下留去する。
目的とする化合物を単離する。
するものもあり、この場合、再結晶、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー等を用いて精製する必要が生じる。
る条件で長時間放置したり、熱をかけると分解し易いの
で注意を要する。
るものも数多くあり、市販されていないものについても
文献既知であり容易に調整できる。
075号、同第3,549,379号、同第3,785,830号、同第3,93
3,507号、同第4,009,039号及び英国特許第1,230,642号
各明細書、又は特開昭50−93139号、同50−99719号、同
51−22431号、同52−141222号及び同53−36224号等が挙
げられる。
ゲルと混合し、通常のカラムクロマトグラフィーと同様
にカラムにつめる。
し、ゆっくりと溶媒(通常クロロホルム−メタノール
等)で展開する。交換は化合物、量、溶媒によって異な
るが、大過剰の有機カルボン酸のアルカリ金属塩を用い
て、数時間かけて展開すれば、1〜2度で完全に交換す
る。展開液にも有機カルボン酸のアルカリ金属塩を溶解
しておけば更に効率よく交換する。
ロホルム(メタノールを加える場合もある)を加え、色
素を溶解後濾過する。
て混在する有機カルボン酸のアルカリ金属塩と完全に分
離する。得られた有機カルボン酸アニオンを有する色素
は、再結晶又は再沈により精製する。
用いる方法 色素硫酸根をメタノール等の溶媒に溶解し、これに室
温下、有機カルボン酸のバリウム塩を等モル以上添加
し、激しく撹拌する。
ボン酸のバリウム塩を添加し、再び激しく撹拌する。こ
の溶液をセライト又はシリカゲルのショートカラムで濾
過し、濾液の溶媒を減圧下留去した後、残渣に適当な溶
媒を用いて再沈殿又は再結晶を行い、目的とする化合物
を単離する。
酸塩に交換可能である。どの方法を選ぶかは原料となる
色素の構造、カウンターイオンの種類、溶解性、安定性
等によるが、一般に(1)の方法が良い場合が多い。
トル(Fab.Mass−ネガ)を用いて、原料のカウンターア
ニオンがないこと、目的とする有機カルボン酸アニオン
があることで確認した(原料のカウンターアニオンがハ
ロゲンの場合、バイルスタイン試験(炎色反応)も併用
した)。
に対する相対量比も確認した。
視吸収の分子吸光係数との比較により行なった。
合溶媒1に溶解し、一度濾過する。濾液に酢酸銀2.5g
(4.37当量)を粉体添加し、反応容器を遮光し、室温に
て2時間撹拌した。反応混合物を減圧にて濾過し、生成
したヨウ化銀を除いた。この濾液に更に酢酸銀1.5g(2.
62当量)を添加し、室温下遮光条件にて1時間撹拌し、
セライト濾過した。
3になったところで室温下1時間静置後、再びセライト
濾過した。濾液の溶媒を40℃以下で減圧下留去し、残渣
を30mlのメタノールに溶解した。これにエーテル300ml
を滴下し、析出した結晶を濾取し、酢酸エチルエステル
で洗浄後乾燥し、茶色粉体1.70g(収率96%)(m.p.169
〜174℃)を得た。
メルク社製)300gに酢酸ナトリウム30gを加え、均一に
なるまでよく混合する。ガラス製カラムに先に同シリカ
ゲル200gをクロロホルム−メタノール(5:1)混合溶媒
で充てんし、この上に先に調整した酢酸ナトリウムを含
むシリカゲルをつめた。更にその上部に酢酸ナトリウム
10g、その上に海砂を載せてカラムを調整した。
溶解し、このカラムにチャージし、クロロホルム−メタ
ノール(5:1〜4:1)展開溶媒にて約4時間かけて色素成
分を留去させた。
ロロホルムを加えて撹拌溶解し、濾過した。濾液を40℃
以下で濃縮し、セファデックス(LH−20、ファルマシア
製)カラム(クロロホルム−メタノール(1:1))に付
し、クロロホルム−メタノール(1:1)混合溶媒にて展
開し、色素留分を得た。これを減圧下、40℃以下で溶媒
留去し、残渣を20mlのメタノールに溶解し、これにエー
テル200mlを滴下し、析出した結晶を濾取し、乾燥し
た。茶色粉体0.45g(収率55%)(m.p.165〜173℃)を
得た。
合溶媒1に溶解し、一度濾過した。濾液に室温下酢酸
バリウム2g(2.2当量)を粉体添加し、室温下メカニカ
ルスターラーを用いて2時間激しく撹拌した。反応混合
物を濾過後、濾液に再び酢酸バリウム1gを添加し、室温
下1時間撹拌後、減圧下40℃以下で溶媒を留去し、約3
倍に濃縮して室温にて1時間静置した。
した後、更にクロロホルムに溶解し、シリカゲル50gの
ショートカラムを通した後、濃縮乾固し、残渣にメタノ
ール20mlを加えて溶解し、これにエーテル200mlを滴下
し、析出した結晶を濾取した。
mlに加熱溶解後、一度濾過し、濾液に酢酸銀2gを添加
し、室温にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過後、濾
液に更に酢酸銀1gを添加し、室温にて1時間撹拌した。
濾過後、濾液の溶媒を減圧下40℃以下で留去し、残渣に
酢酸エチルエステル200mlを加え、結晶を粉砕撹拌し、
一度結晶を濾取した。この結晶をメタノール200mlに溶
解し、セライト濾過した後、減圧下約5倍に濃縮し、こ
れに酢酸エチルエステルを加えて晶析した。析出した結
晶を濾取し、酢酸エチルエステルにて洗い乾燥し、1.4g
の黄色粉体を得た。(収率80%)(m.p.140〜145℃) 実施例5 化合物25の合成(方法(1)) 化合物E*2gをクロロホルム−メタノール(1:2)混
合溶媒3に加熱溶解し、濾過した。濾液に酢酸銀4gを
加え室温にて遮光条件下5時間撹拌した。反応混合物を
セライトにて濾過後、濾液の溶媒を減圧下、50℃以下で
濃縮し、約500mlにし、室温にて1時間静置し、再びセ
ライトにて濾過した。濾液を40℃以下で濃縮乾固し、残
渣にメタノール50mlを加えて溶解したところに酢酸エチ
ルエステル300mlを加え、晶析した。析出した結晶を濾
取し、エーテル、酢酸エチルエステルにて洗浄した後、
乾燥し、茶色粉体1.8g(収率99%)(m.p.185〜190℃)
を得た。* 化合物E 実施例6 化合物32の合成(方法(1)) 化合物F*1gをクロロホルム−メタノール(1:2)混
合溶媒1.2に加熱溶解し、濾過した。濾液に安息香酸
銀2gを加え、室温にて遮光条件下3時間撹拌した後、濾
過し、濾液に安息香酸銀2gを加え、再び室温下1時間撹
拌し、濾過した。濾液を減圧下40℃以下で4倍に濃縮
し、これに安息香酸銀1gを加え、室温下1時間撹拌した
後に1時間静置し、セライトにて2度濾過した。濾液を
減圧下濃縮乾固し、メタノール20mlに溶解し、200mlの
酢酸エチルエステルを加え晶析した。結晶を濾取し、酢
酸エチルエステルで洗浄し乾燥した。
混合溶媒2に加熱溶解し濾過後、ラウリン酸銀2.0gを
添加し、室温にて1時間撹拌した後、濾過した。濾液を
減圧下40℃以下にて約4倍に濃縮し、ラウリル酸銀1.5g
を添加し、室温にて1時間撹拌した後、1時間静置し、
セライトにて濾過した。濾液を濃縮後、クロロホルム−
メタノール(4:1)混合溶媒にてシリカゲル50gのショー
トカラムを通し、色素留分を減圧下40℃以下にて濃縮乾
固した。残渣にエタノール−クロロホルム(3:1)20ml
を加えて溶解後、エーテル300mlを加えて晶析した。析
出した結晶を濾取し、エーテルで洗浄し、乾燥した。
合溶媒2に溶解し、濾過後、乳酸銀3gを粉体添加し、
遮光条件下室温にて一晩激しく撹拌した。
以下にて約4倍に濃縮し、遮光条件下室温にて5時間撹
拌した。反応混合物をセライトにて濾過後、減圧下濃縮
乾固し、酢酸エチルエステルで洗浄した。結晶をクロロ
ホルムに溶解し、シリカゲルフラッシュカラムにてクロ
ロホルム−メタノール(7:1〜4:1)展開溶媒を用い、精
製した。色素留分を集め、濾過後濃縮し、残渣を少量の
メタノールに溶解し、酢酸エチルエステルを加えて晶析
した。析出した結晶を濾取し、エーテルにて洗い、乾燥
した。
混合溶媒1に加熱溶解し、濾過後、酢酸銀3gを粉体添
加し、30℃にて5時間遮光条件下で撹拌した。濾過後、
濾液に酢酸銀1.5gを加え、室温にて2時間撹拌した。濾
過後、溶媒を減圧下40℃以下にて留去し、残渣を酢酸エ
チルエステルで洗い、クロロホルム−メタノール(1:
1)混合溶媒300mlに溶解しセライト濾過した。濾液を濃
縮乾固し、メタノール20mlを加えて溶解し、これに酢酸
エチルエステル300mlを加えて晶析した。析出結晶を濾
取し、エーテル洗浄して乾燥し、茶色結晶1.3g(収率97
%)(m.p.177〜182℃)を得た。
が、具体的に化合物52について詳述する。
これ以外の化合物も同様な方法で容易に合成できた。
吸収スペクトルの最大吸収波長(λmax)とその分子吸
光係数(ε)を示す。
明する。一般のカチオン性シアニン色素、特に本発明の
化合物の色素部分であるロダシアニン色素の水への溶解
度が低いことは前述した。本発明の化合物はこの性質を
色素部分は全く変化させずにカウンターアニオンを有機
カルボキシレートアニオンにすることにより驚くほど改
良したものである。
述する(表1)。
後、ミクロフィルター(0.45μポアサイズ)にて濾過
後、メタノールで稀釈し、可視吸収を用いて求めた。
にアニオン部を有機カルボキシレートアニオン化した本
発明の化合物は、驚くほど大きな水溶性を有している。
また、(表1)以外の本発明の化合物もすべて大きな水
溶性を持っていた。更に水以外の溶媒、例えばメタノー
ル等に対してもその溶解性が著しく向上することから本
発明の化合物の写真系への添加はこれまでとは比較にな
らないほど容易になることが判る。
する。
溶液としてハロゲン化銀乳剤へ添加できるが他にも通常
知られている方法を用いることが出来る。例えば直接乳
剤中へ分散することもできるし、またメチルアルコー
ル、エチルアルコール、メチルセロソルブ、2,2,3,3−
テトラヒドロフルオロプロパノール等の溶媒の単独もし
くは混合溶媒に溶解して乳剤へ添加することも出来る。
号に記載されている超音波振動を用いて溶解してもよ
い。その他に本発明の増感色素を溶解、あるいは分散し
て乳剤中に添加する方法として、米国特許第3,482,981
号、同3,585,195号、同3,469,987号、同3,425,835号、
同3,342,605号、英国特許第1,271,329号、同1,038,029
号、同1,121,174号、米国特許第3,660,101号、同3,658,
546号に記載の方法を用いることができる。
はハロゲン化銀1モル当り5×10-7モル〜5×10-3モ
ル、好ましくは5×10-6モル〜2×10-6モル、特に好ま
しくは1×10-5モル〜1×10-3モルの割合でハロゲン化
銀写真乳剤中に含有される。
沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀および塩化銀のいずれ
を用いてもよい。好ましいハロゲン化銀は臭化銀、塩臭
化銀、沃塩化銀、または沃塩臭化銀である。
ロゲン化銀乳剤の調製法、化学増感法などについては特
開昭62−269949号公報の(6)頁左上欄5行目の「本発
明の」から同公報の(7)頁左下欄3行目「よい。」ま
での記載を適用できる。さらにハロゲン化銀写真乳剤に
関連するカブリ防止剤、安定剤、感材の寸度安定剤、ポ
リアルキレンオキシド化合物の感材への適用、カラー・
カプラー、塗布助剤、帯電防止、スベリ性改良、乳化分
散、接着防止のための界面活性剤、硬幕剤、色カブリ防
止剤、保護コロイド、さらに露光方法、ハロゲン化銀乳
剤が用いられる感材用途、さらに感光材料の写真処理な
どについては特開昭62−269949号公報の(10)頁左上欄
15行目から(12)頁の左下欄14行目までの記載を適用で
きる。
真乳材を用いることが好ましい。
面積に対する〔1,0,0〕面の面積比は92%であった}ハ
ロゲン化銀乳剤を調整し硫黄増感処理をした。この乳剤
に含まれるハロゲン化銀粒子の平均直径は0.68μmであ
り、乳剤1kg中には0.74モルのハロゲン化銀が含有され
た。この乳剤を各1kgずつポットに秤取し第1表〜第2
表に示すように一般式(I)で表わされる化合物の水溶
液を添加し40℃のもとで混合撹拌した。比較のためカウ
ンターイオンをヨージドの比較化合物1および2を同様
に水に分散して添加した。
ザインデンを0.1g/乳剤1kg、2,4−ジクロロ−6−ヒド
ロキシ−1,3,5−トリアジンソーダを0.1g/乳剤1kg、更
にデドシルベンゼンスルホン酸ソーダを0.1g/乳剤1kg、
順次加えた後ポリエチレンテレフタレートフィルムベー
ス上に塗布して写真感光材料を得た。
ム社製SC−50)または赤色フィルター(富士写真フイル
ム社製SC−60)を用いてタングステン光(5400゜K)で
5秒間、光楔露光した。
分光写真機を用いてスペクトログラムを得、増感極大を
測定した。
像した。現像処理したフィルムを富士写真フィルム社製
の濃度計を用いて濃度測定し、分光増感度即ち黄色フィ
ルター感度(Sy)或いは赤色フィルター感度(SR)とハ
ロゲン化銀固有感光域の感度(SB)とカブリとを求め
た。感度を決定した光学濃度の基準点は[カブリ+0.
2]の点である。
物は水溶液で添加可能であり、ハロゲン化銀写真感光材
料用の増感色素として優れた特性を有することが理解出
来るであろう。
物2は水に対する溶解性が低く、水に分散した状態で添
加すると、所望の分光感度が得られないことも明らかで
ある。
機カルボン酸を有するので従来にない驚くべき水溶性を
有する。従って、この増感色素の水溶液は容易に調整可
能であり、これを水溶液の形で使用できる。
真乳剤に添加することにより例えば高濃度の溶液の調製
ができハロゲン化銀の分光増感が有利に行なえる。
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式〔I〕で表わされる水溶性メチ
ン化合物 式中、 Z1、Z2はそれぞれシアニン色素で通常用いられる5員環
及び/又は6員環の含窒素複素環を形成するに必要な非
金属原子群を表わす。 R1、R2はそれぞれアルキル基を表わす。Q1とQ2は組み合
わせることにより、4−チアゾリジノン環、5−チアゾ
リジノン環、4−イミダゾリジノン環、4−オキサゾリ
ジノン環、5−オキサゾリジノン環、5−イミダゾリジ
ノン環または4−ジチオラノン環を形成するに必要な原
子群を表わす。 L1、L2、L3、L4、L5はそれぞれメチン基を表わす。 Rは水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表
わす。 mは1又は2を表わす。 i、hはそれぞれ0または1を表わす。 lは1、または2を表わす。 j、kはそれぞれ0、1、2又は3を表わす。 - 【請求項2】請求項第1項記載の一般式(I)で示され
た水溶性メチン化合物を含み、該化合物が水溶液として
添加されていることを特徴とするハロゲン化銀写真乳
剤。
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