JP2520259B2 - 重量物のジヤツキング装置とジヤツキング方法及びバツグジヤツキ - Google Patents

重量物のジヤツキング装置とジヤツキング方法及びバツグジヤツキ

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JP2520259B2 JP62137913A JP13791387A JP2520259B2 JP 2520259 B2 JP2520259 B2 JP 2520259B2 JP 62137913 A JP62137913 A JP 62137913A JP 13791387 A JP13791387 A JP 13791387A JP 2520259 B2 JP2520259 B2 JP 2520259B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、土木工事や建築工事等に於いて使用される
ものであり、所謂バツグジヤツキを用いた重量物のジヤ
ツキング装置とその方法並びにこれに使用するバツグジ
ヤツキの改良に関するものである。
(従来の技術) 従前から、重量物の支承や昇降にて油圧ジヤツキが、
また、大型重量物の横移動には台車付油圧ジヤツキが夫
々多く利用されている。
しかし、油圧ジヤツキや台車付油圧ジヤツキの場合に
は、その機構上これを据付ける地盤面を極めて正確に地
均しする必要があるうえ、地盤が軟弱な場合には、強固
な地固めが必要となり、油圧ジヤツキの据付作業に多く
の手数と費用を要するという難点がある。
また、油圧ジヤツキの場合には支承時の重量衝撃の吸
収能力に劣り、被支持体が大型で且つ大重量の場合に
は、前記重量衝撃が相当大きくなるため、作業の安全性
確保の上で様々な問題が起生する。
一方、近年油圧ジヤツキに代るものとして、弾性材製
の袋体を水や空気、窒素ガス等で膨張させるようにした
所謂バツグ型式のジヤツキが開発されている。
而して、この種のバツグ型式のジヤツキは、何れも持
上能力や持上高さの極く小さなものであり、同一の加圧
装置を用いてバツグの膨張とバツグによる持上高さの調
整を行なう構成となつている。
しかし、同一の加圧装置によつて、バツグの膨張と持
上げ高さの調整の両方を能率的に行なうのは困難であ
り、特にジヤツキの容量が大きくなると、何れか一方の
能率若しくは調整精度が大幅に低下することになる。即
ち、バツグを能率よく膨張させるためには、流量が大で
しかも所定の圧力の得られる加圧装置が必要であり、こ
れに対して、高精度な持上げ高さの調整を行なうために
は、逆に流量が比較的小さく且つ高圧力の得られる加圧
装置が必要となり、両者は相反する加圧特性を必要とす
るからである。
また、ジヤツキの使用場所によつては、バツグの近傍
へ大型の加圧装置を設置することが困難で、遠隔地より
バツグの膨張用流体を圧送しなければならない場合が多
くある。一方、バツグの持上げ高さの調整は、現場でバ
ツグを見ながら加圧装置を操作するのが最良の方法であ
り、加圧装置が遠隔地にある場合には、長いパイプ配管
中に於ける流体圧の変動や流体の圧縮等により、微妙な
持上げ高さの調整が行ない難いという難点がある。
更に、加圧装置を切替接続して複数のバツグを順次膨
張させる場合に於いても、加圧装置の台数を増すか、又
は加圧装置の容量と流体吐出口を増設しなければ、バツ
グの膨張とバツグの高さ調整とを並列的に行なうことが
不可能であり、実用上様々な支障が発生する。
そのうえ、従来のバツグ型式のジヤツキに於いては、
バツグ内空気の排出機構が全く設けられておらず、水等
の液体を圧送してこれを膨張せしめた場合には、バツグ
内部に空気が残留することになる。
ところが、バツグ内に空気が残留していると、バツグ
に荷重がかかつた際に、残留空気が圧縮されてバツグの
膨張高さが変化するばかりか、残留空気が移動する可能
性もあり、万一、バツグに負荷がかかつた状態で残留空
気の圧縮や空気層の移動が起ると、バツグの形態が変化
して不安定となり、極めて危険な状態が発生するという
致命的な欠陥が存在する。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従前の油圧ジヤツキ並びにバツグ型式のジ
ヤツキに於ける上述の如き問題、即ち油圧ジヤツキの
場合には、地盤の均しや地固めに手数を要すると共に、
支承時の重量衝撃の吸収性に劣ること、また、バツグ
型式のジヤツキの場合には、(イ)バツグの膨張作業の
能率と持上げ高さ調整の精度の何れか一方が、大幅に低
下すること、(ロ)加圧装置が遠方の場合には、持上げ
高さの調整作業が著しく困難となること、(ハ)複数の
バツグを使用する場合に、加圧装置が一基であれば、バ
ツグの膨張とバツグの高さ調整とを並列的に行なえない
こと、(ニ)残留空気の移動によつてバツグの形態が変
化し、安全性に欠けること、等の問題を解決せんとする
ものであり、安全で且つ能率よくバツグジヤツキを膨張
させることが出来、しかも高精度な持上げ高さ調整を行
なえるようにした、大型重量物のジヤツキング装置とジ
ヤツキング方法並びにこれに使用するバツグジヤツキを
提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本件第1発明は、被支持体を支承する膨張自在なバツ
グジヤツキと、前記バツグジヤツキへ膨張用流体を圧送
する第1加圧装置と、バツグジヤツキへ膨張量調整用流
体を供給する前記第1加圧装置よりも高圧・小流量の特
性を有する第2加圧装置とを発明の基本構成とするもの
である。
本件第2発明は、被支持体を支承する膨張自在なバツ
グジヤツキと、前記バツグジヤツキへ膨張用流体を圧送
する第1加圧装置と、前記バツグジヤッキへ膨張量調整
用流体を供給する前記第1加圧装置よりも高圧・小流量
の特性を有する第2加圧装置と、前記第1加圧装置及び
第2加圧装置からの流体を切換えしてバッグジャッキへ
供給する切換弁装置と、バッグジャッキに設けた排液制
御弁及び排気制御弁と、バッグジャッキの膨張高さを検
知する検出器と、前記排液制御弁及び排気制御弁の開閉
を制御する排液・排気操作盤と、前記第1加圧装置、第
2加圧装置及び排液・排気操作盤等の作動を制御する制
御装置とを発明の基本構成とするものである。
本件第3発明は、支持基板と被支持体の間に複数のバ
ツグジヤツキを介設し、第1加圧装置から圧送した流体
によりバツグジヤツキを膨張させて被支持体を支承する
と共に、前記流体の排出又は第2加圧装置から調整用流
体を圧送することにより、その膨張量を調整することを
発明の基本構成とするものである。
本件第4発明は、補強用芯材と表層材とから成る伸縮
自在な板材により形成した袋体と、前記袋体に形成した
膨張用流体及び膨張量調整用流体の供給口と、前記袋体
の内方へ突設され、袋体の膨張と共にその先端が上方へ
持ち上げられて袋体内の気体を排出するようにした排気
装置とを発明の基本構成とするものである。
(作用) バツグジヤツキが配設される地盤面をある程度地均し
すると共に、必要な場合には所定の地盤強化を行なう。
第1加圧装置より作動用流体を所定数の袋体内へ順次切
換圧送し、これを膨張させると共に、膨張したバツグジ
ヤツキ上に被支持体を支承した後、所定数の袋体内へ第
2加圧装置から流体を順次切換え供給し、袋体の膨張
量、即ちバツグジヤツキの高さ調整を行なう。
第1加圧装置は、比較的遠方に設置されており、且つ
低圧・大流量の特性を有するため、バツグジヤツキは比
較的迅速に膨張される。また、第2加圧装置はバツグジ
ヤツキの配設箇所の近傍に設けられており、且つ高圧・
小流量の特性を有するため、持上げ高さ調整が細かく正
確に行なえる。
袋体内へ液体を充填して膨張させる場合には、液体を
ある程度充填したあと気体を充填し、気体層をクツシヨ
ンとして被支持体を支承する。これにより、被支持体の
支承時の衝撃が略完全に吸収される。
被支持体の支承が終れば、排気装置のバルブを開放し
て残留気体を排出すると共に、第2加圧装置により液体
を袋体内へ供給して、(或いは、先きに充填した流体を
排出することにより)持上げ高さを調整する。残留気体
が排気装置によつて完全に排出されることにより、残留
空気の移動や圧縮による袋体の変形が無くなり、バツグ
ジヤツキの安定度が向上する。
各バツグジヤツキの高さ調整が終れば、地盤と被支持
体との間に適宜の支承金具等を介挿したあと、バツグジ
ヤツギを縮少させ、これを回収する。
また、被支持体を横移動させる場合には、バツグジヤ
ツキの上面に予かじめ潤滑剤等を配設したうえこれを膨
張させ、横引き用のジヤツキで横方向の応力を被支持体
にかけることにより、前記潤滑剤等の作用により、被支
持体が容易に横辷りすることになる。
(実施例) 以下、第1図乃至第12図に基づいて、本件発明の各実
施例を説明する。
第1図乃至第3図は、本件発明による重量物のジヤツ
キングの状態を示すものであり、図に於いて1はケーソ
ンやタンク等の被支持体、2は船台クレーンやガントリ
クレーン等のクレーン装置、3は海底や地上等の地盤、
4は伸縮自在なバツグジヤツキ、5は鋼板等の支持基板
である。
被支持体1の据付けに際しては、先ず、地盤3のバツ
グジヤツキ4が配置される箇所を所定の精度に地均しす
ると共に、軟弱地盤の場合には、所定の地盤強度にまで
これを補強する。
次にクレーン装置2により、バツグジヤツキ4を着脱
自在に取付けた支持基板5を予かじめ設定した場所へ設
置する。尚、本実施例では、第2図に示す如く、支持基
板5上に載置したバツグジヤツキ4をネツオ6で覆うこ
とにより、これを固定する構成としているが、バツグジ
ヤツキ4の固定方法は、如何なる方法であつてもよい。
又、本実施例では、被支持体1を海中又は水中へ据付け
る場合を想定しているが、地上据付けの場合には、前記
バツグジヤツキ4の固定を省略してもよいことは勿論で
ある。更に、支持基板5への取付けに替えて、第3図に
示す如く、被支持体1の下面側や側面側(横移動の場
合)へチエーン7等により着脱自在に取付けることも可
能である。
その後、第1図に示す如く、被支持体1をクレーン装
置で吊下げながら、該被支持体1の内部へ海水等を注入
してこれを順次沈下させる。また、その間に、前記各バ
ツグジヤツキ4内へ、後述する如く第1加圧装置8から
膨張用流体(海水)9を供給し、これを所定の高さに膨
張させる。
尚、前述の如く被支持体1の底面へバツグジヤツキ4
を固定した場合には、被支持体1が着底する前にこれに
膨張用流体9を供給し、所定の厚さまで膨張させる。
被支持体1がバツグジヤツキ4によつて支承させた
ら、後述する如く各バツグジヤツキ4へ第2加圧装置10
から高さ調整用の流体(海水)11を圧送し(必要な場合
には、バツグジヤツキ4内の膨張用流体9を抜き)、そ
の持上げ高さを微調整する。また、持上げ高さの調整代
が大きい場合には、第1加圧装置から流体9を再圧送す
るようにしてもよい。
各バツグジヤツキ4の高さ位置調整が終れば、被支持
体1と地盤3間へ所定の支承体(図示省略)が介挿さ
れ、その後バツグジヤツキ4は流体9,11を排出して縮少
され、取り除かれる。
又、被支持体1を高さ調整の後に横方向へ移動させる
様な場合には、予かじめ前記バツグジヤツキ4の上面に
潤滑剤等を配設しておき、被支持体1とバツグジヤツキ
4間に潤滑剤を介存せしめた状態で、被支持体1を支承
する。
本実施例に於いては、図示していないが、ビニール袋
の中にグリースを収納したものを、横移動が必要な場合
にはバツグジヤツキ4の上面に固設しておき、先きに着
底させた地盤に固定したケーソン上に設置した引張りジ
ヤツキにより、当該被支持体1を横移動させるようにし
ている。
第4図は、前記第1加圧装置8及び第2加圧装置10に
よるバツグジヤツキ4の作動系統図である。図に於いて
8は船舶やクレーン船台、ポンツーン等の浮上設備や陸
上基地等に設けられた第1加圧装置であり、10は被支持
体1の内部等のバツグジヤツキ4の可能な限り近傍に設
けられた第2加圧装置である。
前記第1加圧装置8は、海水や水等を圧送するポンプ
12、フイルタ13、フローメータ14、コンプレツサー等の
気体圧送装置15、切替弁16、チエツキ弁17等より構成さ
れており、ホース18を通してバツグジヤツキ4へ膨張用
流体9を供給する。
即ち、フートバルブ19を通して吸入された海水9aがポ
ンプ12で加圧され、フイルター13、フローメータ14、チ
エツキ弁17、ホース18を経てバツグジヤツキ4へ供給さ
れる。気体圧送装置15は、被支持体1が降下着底した際
の衝撃を緩和する目的で、バツグジヤツキ4内へ気体9a
を圧送するためのものであり、バツグジヤツキ4内へ液
体(海水)9aと一緒に適宜量の空気9bを圧入する。尚、
当該衝撃防止用の空気9bは、被支持体1が完全に支承さ
れた後は、後述する如くバツグジヤツキの排気装置を通
して完全に排出される。
又、バルブ20は、バツグジヤツキ4内の海水の排出弁
であり、バルブ20を開放し、フローメータ14を通して海
水を排出することにより、バツグジヤツキの膨張高さと
海水量との関係が知得される。
前記第2加圧装置10は、加圧ポンプ21、フイルター2
2、逆止弁23、手動ポンプ24、及びホース25,26等より構
成されており、フートバルブ28から吸入した高さ調整用
流体(海水)11をバツグジヤツキ4内へ圧入する。又、
手動ポンプ24は、バツグジヤツキ4内の流体(海水)を
漏出させるためのものであり、高さ調整等で流体を抜く
必要があるような場合には、ホース26を通して海水を送
り、バツグジヤツキ4のチエツキ弁27にパイロツト圧を
かけてこれを開放することにより、バツグ内の海水を排
出する。
尚、本実施例では、逆止弁27にパイロツト圧をかけて
これを開放し、バツグ内の流体を排出することにより、
バツグ内の高さを減らすようにしているが、逆止弁27に
代えて三方弁を設け、空気圧等によつて三方弁を遠隔制
御することにより、流体を排出するようにしてもよい。
バツグジヤツキ4の膨張は、先ずホース18をバツグジ
ヤツキ4の作動用流体供給口29へ接続し、バツグジヤツ
キ4を所定高さまで膨張させた後、ホース25を接続した
調整用流体供給口30から調整用流体11を供給し、高さの
微調整を行なう。前記ホース18,25及び26等の接続は、
全て着脱自在な接続金具(所謂カプラー)31を用いて行
なわれており、一つのバツグジヤツキ4の膨張が完了す
ればホース18の先端を他のバツグジヤツキの供給口29へ
接続替えし、同様に、一つのバツグジヤツキ4の高さ調
整が完了すれば、ホース25,26の先端を他のバツグジヤ
ツキ4の供給口30へ接続する。この様にして、各ホース
18,25,26を順次切替え接続することにより、複数のバツ
グジヤツキの膨張並びに高さ位置調整が順次行なわれて
行く。尚、海中作業の様な場合には、前記ホースの切替
接続等は、全て潜水夫等により行なわれる。又、大きな
持上げ高さを必要とする場合には、複数のバツグジヤツ
キを積み重ね使用する。
第5図は本件第2発明の実施系統図であり、バツグジ
ヤツキの膨張並びに高さ調整等を全て自動遠隔制御する
構成としたものである。当該ジヤツキング装置は、前記
第1加圧装置8、第2加圧装置10、切替弁装置32、排液
・排気操作装置33、制御装置34及びバツグジヤツキ4等
より構成されている。尚、第5図に於いて、35はバツグ
ジヤツキ4に設けられた高さ検出器、36は排液制御弁、
38はホース,37は排気制御弁、39,40は操作用空気ホー
ス、41は検出ケーブルである。
当該ジヤツキング装置に於いては、ホース38は、予か
じめ所定数のバツグジヤツキ4へ接続されており、先ず
制御装置34からの指令によつて第1加圧装置8が作動
し、切替弁装置32を通して各バツグジヤツキ4へ同時に
(又は順次)に、膨張用流体9が圧送され、所定高さに
までバツグジヤツキ4が膨張される。次に、第2加圧装
置10が作動され、切替弁装置32を通して高さ調整用流体
11が圧送されると共に、検出器35からの信号によつて排
出・排気操作装置33を介して排液制御弁が制御され、バ
ツグジヤツキ4の高さ位置調整が行なわれる。又、被支
持体1を支承した状態に於ける高さ位置調整に於いて
は、後述する排気制御弁37が開放され、バツグジヤツキ
4内の残留空気が自動的に排気されることになる。
第6図乃至第12図は、本件第4発明に係るバツグジヤ
ツキ4の実施例を示すものである。バツグジヤツキ4を
形成する板材41は、ナイロン製の2層の補強用芯材42の
内面側と外面側に、ゴム製の表層材43を配設して構成さ
れており、略正方形(約5m×5m)の前記板材41を重合す
ることにより、内部が気密状の袋体44が形成されてい
る。
前記袋体44の外周には、二条のナイロン製の補強バン
ド45が巻回されており、その端部は、第10図の部分拡大
図に示す如き、形態に仕上げられている。尚、本実施例
に於いては前記補強用芯材42及び補強用バンド45をナイ
ロン製としているが、ナイロン以外の材質であつてもよ
いことは勿論であり、また特に高圧用のバツグジヤツキ
では、鋼線材が補強材として使用される。
膨張用流体の供給口29と調整用流体の供給口30及び排
気装置46は、前記両バンド45の間に位置して配設されて
おり、第8図、第9図及び第11図に示す如く、締付金具
47及びボルトナツト48により、前記袋体44内へ挿入した
パイプ部49が気密状に固定されている。尚、本実施例で
は、両供給口29,30等を四角状の袋体44の側辺中央部に
設けているが、袋体44の角隅部に設けてもよいことは勿
論であり、特に横辷り用のバツグジヤツキの場合には、
角隅部に設ける方が板材41の損傷も少なく、好都合であ
る。
前記排気装置46は、第12図に示す如く、袋体44内へ挿
入した可撓性のパイプ体49とその先端部の側面に取付け
た浮子50とから構成されており、袋体44内へ流体(液
体)が充填された際に、パイプ体49の先端部が上方へ持
上げられる。前記パイプ体49の末端には排気制御弁37が
設けられており、高さ調整を行なう段階になると、該排
気制御弁37が排気可能位置へ切替えられ、袋体44内に残
留する空気が自動排出されることになる。
(発明の効果) 上述の通り、本件発明に於いては、バツグジヤツキを
使用するため、地盤の耐力が比較的小さく且つ地均しが
比較的粗雑であつても十分にジヤツキングを行なうこと
ができ、大型重量物の据付を安全に、しかも安価に実施
することが可能となる。
また、被支持体を支承する際の衝撃吸収能力に優れて
いるうえ、潤滑剤等の減摩材を介存させることにより被
支持体を容易に且つ安全に横方向へ移動させることがで
きると共に、バツグジヤツキを積み重ね使用することに
より、容易に持上げ高さを増加することが出来る。
更に、本件発明に於いては、バツグジヤツキの膨張用
流体の圧送と高さ調整用流体の圧送とを、夫々別の加圧
装置によつて行なつているため、迅速にバツグジヤツキ
を所定高さにまで膨張させることが出来ると共に、高さ
調整の方も極めて高精度で行なうことが出来る。
そのうえ、バツグジヤツキには排気装置を設けている
ため、袋体内の残留空気を完全に排出することができ、
その結果、残留空気の圧縮や移動による袋体の変形が皆
無となり、被支持体支承時の安定性が大幅に向上する。
本発明は、上述の通り優れた実用的効用を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本件発明による被支持体のジヤツキングの一
例を示すものである。第2図は、支持基盤へバツグジヤ
ツキを取付けした状態の斜面図、第3図は、被支持体の
底面へバツグジヤツキを取付けた場合の概要図である。 第4図は、本件第1発明に係るバツグジヤツキの作動系
統図である。 第5図は、本件第2発明に係るバツグジヤツキの作動系
統図である。 第6図は、バツグジヤツキの平面図であり、第7図は、
第6図のA−A視断面図である。 第8図は、流体供給口の取付状態を示す平面図であり、
第9図はその一部縦断正面図である。 第10図は、補強用ベルトの端部拡大断面図である。 第11図は、流体供給口の縦断面図である。 第12図は、排気装置の縦断面図である。 1……被支持体、5……支持基板 8……第1加圧装置、4……バツグジヤツキ 9……膨張用流体、34……制御装置 10……第2加圧装置 11……持上げ高さ調整用流体 29……膨張用流体供給口 30……調整用流体供給口 41……板材、43……表層材 42……補強用芯材、49……可撓性パイプ 44……袋体、50……浮子 46……排気装置

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被支持体(1)を支承する膨張自在なバッ
    グジャッキ(4)と;前記バッグジャッキ(4)へ膨張
    用の流体(9)を圧送する第1加圧装置(8)と;前記
    バッグジャッキ(4)へ膨張量調整用流体(11)を圧送
    する前記第1加圧装置(8)よりも高圧・小流量の特性
    を有する第2加圧装置(10)とから構成した重量物のジ
    ャッキング装置。
  2. 【請求項2】バッグジャッキ(4)を、被支持体(1)
    へ着脱自在に配設する構成とした特許請求の範囲第1項
    に記載の重量物のジャッキング装置。
  3. 【請求項3】バッグジャッキ(4)を、支持基板(5)
    へ着脱自在に配設する構成とした特許請求の範囲第1項
    に記載の重量物のジャッキング装置。
  4. 【請求項4】バッグジャッキ(4)を、その上面に潤滑
    剤等を配設した構成とした特許請求の範囲第1項に記載
    の重量物のジャッキング装置。
  5. 【請求項5】第1加圧装置(8)を、液体並びに気体の
    切替圧送が可能な構成とした特許請求の範囲第1項に記
    載の重量物のジャッキング装置。
  6. 【請求項6】第2加圧装置(10)を、バッグジャッキ
    (4)への流体圧送ポンプ(21)と、バッグジャッキ
    (4)のチェッキ弁(27)を開放してバッグジャッキ
    (4)内の流体を排出すべく、前記チェッキ弁(27)へ
    パイロット圧を供給する流体圧送ポンプ(24)とを具備
    する構成とした特許請求の範囲第1項に記載の重量物の
    ジヤッキング装置。
  7. 【請求項7】被支持体(1)を支承する膨張自在なバッ
    グジャッキ(4)と;前記バッグジャッキ(4)へ膨張
    用流体(9)を圧送する第1加圧装置(8)と;前記バ
    ッグジャッキ(4)へ膨張量調整用流体(11)を供給す
    る前記第1加圧装置(8)よりも高圧・小流量の特性を
    有する第2加圧装置(10)と;前記第1加圧装置(8)
    及び第2加圧装置(10)からの流体を切換えしてバッグ
    ジャッキ(4)へ供給する切換弁装置(32)と;バッグ
    ジャッキ(4)に設けた非液制御弁(36)及び排気制御
    弁(37)と;バッグジャッキ(4)の膨張高さを検知す
    る検出器(5)と;前記排液制御弁(36)及び排気制御
    弁(36)の開閉を制御する排液・排気操作盤(33)と;
    前記第1加圧装置(8)、第2加圧装置(10)及び排液
    ・排気操作盤(32)等の作動を制御する制御装置(34)
    とより構成した重量物のジャッキング装置。
  8. 【請求項8】支持基板(5)と被支持体(1)の間に複
    数のバッグジャッキ(4)を介設し、第1加圧装置
    (8)から圧送した流体(9)によりバッグジャッキ
    (4)を膨張せしめて被支持体(1)を支承すると共
    に、前記流体(9)の排出又は第2加圧装置(10)から
    調整用流体(11)を圧送することにより、バッグジャッ
    キ(4)の膨張量を調整するようにした重量物のジャッ
    キング方法。
  9. 【請求項9】第1加圧装置(8)によるバッグジャッキ
    (4)の膨張と、第2加圧装置(10)によるバッグジャ
    ッキ(4)の膨張量の調整とを、順次連続的に行なうよ
    うにした特許請求の範囲第8項に記載の重量物のジャッ
    キング方法。
  10. 【請求項10】バッグジャッキ(4)の上方に潤滑剤等
    を介存せしめ、被支持体(1)を横方向へ移動自在に支
    承するようにした特許請求の範囲第8項に記載の重量物
    のジャッキング方法。
  11. 【請求項11】補強用芯材(42)と表層材(43)とから
    成る伸縮自在な板材(41)により形成した袋体(44)
    と;前記袋体(44)に設けた膨張用流体(9)及び膨張
    量調整用流体(11)の供給口と;前記袋体(44)の内方
    へ突設され、袋体(44)の膨張と共に先端部が上方へ持
    ち上げられて袋体(44)内の気体を排出するようにした
    排気装置(46)とより構成したバッグジャッキ。
  12. 【請求項12】排気装置(46)を、可撓性のパイプ材
    (49)の先端部に浮子(50)を固設した構成とした特許
    請求の範囲第11項に記載のバッグジャッキ。
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