JP2520238Y2 - シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造 - Google Patents

シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造

Info

Publication number
JP2520238Y2
JP2520238Y2 JP1991015024U JP1502491U JP2520238Y2 JP 2520238 Y2 JP2520238 Y2 JP 2520238Y2 JP 1991015024 U JP1991015024 U JP 1991015024U JP 1502491 U JP1502491 U JP 1502491U JP 2520238 Y2 JP2520238 Y2 JP 2520238Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
outlet
sheet
rubber
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991015024U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04107008U (ja
Inventor
稔 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Zeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeon Corp filed Critical Zeon Corp
Priority to JP1991015024U priority Critical patent/JP2520238Y2/ja
Publication of JPH04107008U publication Critical patent/JPH04107008U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520238Y2 publication Critical patent/JP2520238Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シート状に合成ゴムを
押し出し乾燥する二軸スクリュー型押出乾燥機のダイの
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成ゴムシートの製造法において、重合
液から凝固水洗したゴムをシート状乾燥品とするのに多
品種生産に効率のよい二軸スクリュー型押出乾燥機が多
用されている。この乾燥機は水洗された凝固ゴムをスク
リュー前半部で圧縮脱水し、後半部で加熱混練して溶融
し、乾燥後ダイからシート状に押し出すものである。乾
燥ゴムシートは、ダイを出て横幅が収縮し厚みを増大す
る。現在までのところ、ダイ出口幅が二軸押出乾燥機ス
クリューのシリンダーの横幅以上のものは得られていな
い。このため、乾燥シートの幅は押出機の大きさに制限
され、包装袋に2列にして入れるなど、包装,取扱が面
倒であり、広幅の製品が強く要望されている。広幅シー
トが得られない理由としては、ダイの横幅を広くする
と、ダイの流れ方向,垂直方向にゴムの滞留が生じ易
く、またダイ清掃が困難である,さらに製品断面形状が
二軸押出機特有のメガネ状となるなどのためである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】考案者は、広幅乾燥シ
ートを得るため、上記問題点の解決法について研究し、
ダイにおける溶融ゴム流動性には、そのダイ部における
溶融ゴム圧力と滞留時間が密接な関係があることを見い
だし、及び押出製品の断面形状については、乾燥品形状
を補償できるようなダイ断面形状とすればよいことを着
想し、試験研究を重ね本考案を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、ゴムシ
ート用二軸押出乾燥機において、ダイ出口における溶融
ゴムの圧力を4〜20kg/cm2に保持するように規定さ
れたダイ出口断面積を有し、ダイの長円形入口/長方形
出口の横幅比を1.5〜2.5とし、ダイ整流部縦狭窄
角度を9〜30度とし、かつダイ出口長方形両端を外側
に円形又は楕円形膨出形状としたことを特徴とするシー
ト状ゴム押出乾燥機のダイ構造が提供される。
【0005】即ち、ダイ出口断面積を縮小して、出口部
における必要な溶融ゴムの圧力を保有させ流動性を保持
せしめるとともに、二軸押し出しスクリューの先端とダ
イ出口までに滞留時間を持つことにより、押出後のシー
トの断面形状が平たい長方形状になるようにダイの断面
形状を規定したものである。
【0006】本考案実施例を図面に基いて説明すると、
図1はダイの斜視図で、図2はダイの中心線を含む縦断
面図,図3は中心線を含む水平断面図で、図4はダイ出
口の正面図である。溶融ゴムを所期の広幅形状に押し出
すためには、ダイ出口部の溶融ゴムの圧力は4kg/cm2
〜20kg/cm2であることが必要で、4kg/cm2未満では
溶融ゴムの流動性が低く押出シートの両側部が薄く凹凸
のある厚みとなる形状欠損を生じ、20kg/cm2を超え
ると圧縮が強すぎ、押出し後のシートが凹凸のある膨出
形状となるとともに押出機の消費動力が増大し好ましく
ない。ダイ入口(1)の断面形状は横長の長円形で、ダイ
出口(2)の形状は横長の特定形状の長方形である。長円
形断面積は乾燥機内のスクリュー軸の大きさ、二軸スク
リューの噛み合わせ等により決められる。この入口の長
円形断面積から、ダイ出口における溶融ゴムの圧力を所
定圧力に保持するのに必要な出口断面積が計算により決
定される。ダイの長円形入口と長方形出口の横幅比は、
長円形長径の長さの1.5倍以上で2.5倍以下であ
る。1.5倍未満では幅広とする効果が充分ではない。
2.5倍以下とすることが良好な押出形状を保持するた
めに必要で、これ以上では焼き付け等を起こす虞があ
る。出口長辺の長さを定めることにより、先の断面積か
ら短辺の高さが計算で求められる。
【0007】次に、ダイの縦方向狭窄角度(θ)は、9
度〜30度の範囲で用いられ、11度〜18度の範囲が
好ましい。ここに、縦方向狭窄角度(θ)とは、図2の
ダイ中心を通る縦断面図における内壁面の傾斜角度を指
称するものとする。9度未満では整流部の長さが必要以
上に長過ぎ、取扱い上不適当であり、30度を超えると
絞りが強すぎ溶融ゴムの流れが悪くなり、好ましくな
い。ダイは入口側,出口側とそれぞれ、独立して熱媒体
管路を設けて加熱できるようにし、溶融ゴムのダイ部に
おける温度降下を防止し、必要な流動性を確保してい
る。また、ダイ出口の断面形状は、図4に例示す横長長
方形の両端部を側方に膨出した円状、又は楕円状にする
ことが必要で、これにより、側端部における厚み不足を
補償し、所定厚みを持ったほぼ均厚の長方形断面形状の
シートを確保することができる。膨出形状は長方形部端
から外側に厚みの1.8〜2.5倍凸出し、直径が厚み
の2倍程度の円形または短軸長さが厚みの2倍程度の楕
円形に滑らかに移行した形状とすることが好ましい。
【0008】本考案に使用した二軸押出乾燥機の実施例
について説明すると、押出機はダイ入口長円長軸径18
7mm,短軸径101mmで、出口圧力5kg/cm2とし、シ
ート幅をダイ入り口の2倍に選定し、整流部の縦狭窄角
度(θ)を15度とした。このようにダイの各部寸法を
規定したダイを用いることにより、所期の乾燥レートで
幅広の乾燥ゴムシートを得ることができた。得られた乾
燥シートのシート幅は290mmで、その断面形状を図5
に示す。比較のため同一押出機を用いて、ダイ出口圧力
1kg/cm2、出口断面形状を両端部を丸めた長方形とし
たダイによるものの断面形状を図6に示す。図に示す如
く、両端部に行くにつれて薄くなり、複数枚の積み重ね
は自動包装は勿論、手作業による包装も困難であった。
【0009】
【考案の効果】本考案によれば、従来困難であった二軸
押出乾燥機による幅広シートの押し出しを可能とし、包
装、輸送、取扱い等に益するところ大なるものがある。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシート状ゴム押出乾燥機用ダイの
斜視図である。
【図2】ダイの中心線を通る縦断面図である。
【図3】ダイの中心線を通る水平断面図である。
【図4】ダイの出口正面図である。
【図5】実施例による押出シートの断面形状を示す図面
である。
【図6】比較例による押出シートの断面形状を示す図面
である。
【符号の説明】
1 ダイ入口 2 ダイ出口 θ 縦狭窄角度

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムシート用二軸押出乾燥機において、ダ
    イ出口における溶融ゴムの圧力を4〜20kg/cm2に保
    持するように規定されたダイ出口断面積を有し、ダイの
    長円形入口/長方形出口の横幅比を1.5〜2.5と
    し、ダイ整流部縦狭窄角度を9〜30度とし、かつダイ
    出口長方形両端を外側に円形又は楕円形膨出形状とした
    ことを特徴とするシート状ゴム押出乾燥機のダイ構造。
  2. 【請求項2】ダイの入口側及び出口側ブロックがそれぞ
    れ独立して加熱される構造としたことを特徴とする請求
    項1記載のシート状ゴム押出乾燥機のダイ構造。
JP1991015024U 1991-02-25 1991-02-25 シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造 Expired - Lifetime JP2520238Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991015024U JP2520238Y2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991015024U JP2520238Y2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04107008U JPH04107008U (ja) 1992-09-16
JP2520238Y2 true JP2520238Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=31902360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991015024U Expired - Lifetime JP2520238Y2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520238Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101301472B1 (ko) * 2012-03-21 2013-08-29 명일폼테크주식회사 티 다이장치 및 그 제작방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7167613B2 (ja) * 2018-10-03 2022-11-09 住友ゴム工業株式会社 ダイプレート及びゴム押出装置
JP7243111B2 (ja) * 2018-10-03 2023-03-22 住友ゴム工業株式会社 ダイプレート及びゴム押出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101301472B1 (ko) * 2012-03-21 2013-08-29 명일폼테크주식회사 티 다이장치 및 그 제작방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04107008U (ja) 1992-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2520238Y2 (ja) シート状ゴム押出乾燥機のダイ構造
JPH0747587A (ja) Tダイ
US3335208A (en) Process for producing thin-wall plastic tubing
CN208745319U (zh) 挤出机冷却系统
CN210415437U (zh) Pert地暖管材成型机
WO2007107092A1 (fr) Appareil d'expansion et d'extrusion
US3742105A (en) Method for producing a seamless tubing
JPH02192818A (ja) 薄肉扁平押出管の製造方法
CN214759051U (zh) 一种可调整零食成型紧实度的挤出机构
JPH11350400A (ja) 柔軟材料から部材を連続的に製造する方法
JPH07195487A (ja) 樹脂フィルム成形装置
CN212684485U (zh) 一种塑料吹膜机的冷却风环及冷却水环
US4012477A (en) Method for producing plastic sheet or film stock
US3917439A (en) Apparatus for producing stock of synthetic thermoplastic material by continuous molding
CN106626189B (zh) 一种基于风压的聚酰胺酸树脂溶液贴附唇壁挤出流涎方法
JP3068055U (ja) エクストル―ダ―用ノズル
CN105216267A (zh) 一种宽幅片材高效均匀挤出机头及挤出方法
JPS6246337B2 (ja)
CN213657410U (zh) 一种泡沫板生产用烘干装置
CN208914565U (zh) 一种密封件的生产装置
JPS5941048Y2 (ja) セラミツクシ−ト押出成形用ダイ
CN220940579U (zh) 一种化学颗粒制备装置
KR100386978B1 (ko) 합성수지 성형기의 공기제거장치
CN218489082U (zh) 一种用于石英石板材生产的烘干装置
CN210501329U (zh) 一种塑料挤出机上料设备

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term