JP2520213B2 - 金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する方法 - Google Patents
金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する方法Info
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Landscapes
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- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃車にされた自動車、
家庭用電化製品、各種家庭金属製品の廃棄物、工場廃棄
物等の産業廃棄物中の各種金属を種類別に選別する方法
に関するものである。
家庭用電化製品、各種家庭金属製品の廃棄物、工場廃棄
物等の産業廃棄物中の各種金属を種類別に選別する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、国内では廃棄物となった自動車を
はじめ、家庭用電化製品、鍋、釜類、工場廃棄物等の金
属類の廃品の量は、年間1000万トンを越えると言わ
れている。これらの廃棄物のうち鉄については、マグネ
ットを使用した選別装置によって回収できるので、確立
した技術によるリサイクルが行われている。
はじめ、家庭用電化製品、鍋、釜類、工場廃棄物等の金
属類の廃品の量は、年間1000万トンを越えると言わ
れている。これらの廃棄物のうち鉄については、マグネ
ットを使用した選別装置によって回収できるので、確立
した技術によるリサイクルが行われている。
【0003】また、非鉄金属の選別については、従来、
主としてハンドピッキングによって行われてきたが、機
械的選別方法としては、比重の低い金属であるアルミニ
ュウム(比重2.7)については、近年重液比重選別方
法によって行われるようになってきた。
主としてハンドピッキングによって行われてきたが、機
械的選別方法としては、比重の低い金属であるアルミニ
ュウム(比重2.7)については、近年重液比重選別方
法によって行われるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな選別方法においては、上記の金属以外の比較的比重
の大きい銅(比重8.9)、亜鉛(比重7.10)、ス
テンレス(比重7.9)等が、殆ど非磁性体であり、比
重も近似していて、効果的な機械的選別方法がみつかっ
ていないのが現状である。
うな選別方法においては、上記の金属以外の比較的比重
の大きい銅(比重8.9)、亜鉛(比重7.10)、ス
テンレス(比重7.9)等が、殆ど非磁性体であり、比
重も近似していて、効果的な機械的選別方法がみつかっ
ていないのが現状である。
【0005】これらの混合物は、いわゆるミックスメタ
ルと称して、発展途上国へ輸出されているが、近い将
来、バーゼル条約によってこれらの混合物については輸
出、輸入が共に地球環境保全上の理由から禁止される見
通しになっている。
ルと称して、発展途上国へ輸出されているが、近い将
来、バーゼル条約によってこれらの混合物については輸
出、輸入が共に地球環境保全上の理由から禁止される見
通しになっている。
【0006】本発明は、これらの問題点に鑑みなされて
いるものであり、ミックスメタルを各金属種類別に効率
的にかつ自動的に選別する金属廃棄物を各金属種類別に
選別する方法を提供することを目的とするものである。
いるものであり、ミックスメタルを各金属種類別に効率
的にかつ自動的に選別する金属廃棄物を各金属種類別に
選別する方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動車、家庭電化製品等に金属廃棄物の各
種金属を種類別に選別する方法は、重液を使用した選別
により比重3.0以下のアルミニュウムを浮上分離し、
この比重3.0以下の物質に続いてそれ以上の比重の重
い混合金属に対して、渦電流選別機によってステンレス
を非反応金属として回収し、そして前記渦電流選別機に
反応して推力を受けた銅合金と亜鉛合金との混合物をそ
れぞれの金属の色を三原色に分解し、それらの分解され
た色の濃淡の差に基づき混合物を識別して銅合金と亜鉛
合金として選別する、ことを特徴するものである。
に、本発明の自動車、家庭電化製品等に金属廃棄物の各
種金属を種類別に選別する方法は、重液を使用した選別
により比重3.0以下のアルミニュウムを浮上分離し、
この比重3.0以下の物質に続いてそれ以上の比重の重
い混合金属に対して、渦電流選別機によってステンレス
を非反応金属として回収し、そして前記渦電流選別機に
反応して推力を受けた銅合金と亜鉛合金との混合物をそ
れぞれの金属の色を三原色に分解し、それらの分解され
た色の濃淡の差に基づき混合物を識別して銅合金と亜鉛
合金として選別する、ことを特徴するものである。
【0008】
【0009】この各金属種類の選別方法においては、濃
淡の差が、数値化されてデジタル信号として処理され、
これによってアクチュエーターを作動させ、銅合金と亜
鉛合金を選別することができる。
淡の差が、数値化されてデジタル信号として処理され、
これによってアクチュエーターを作動させ、銅合金と亜
鉛合金を選別することができる。
【0010】また、このような銅合金と亜鉛合金との選
別を行なうアクチュエーターが空気動力または電動力に
よって作動するものであってもよい。
別を行なうアクチュエーターが空気動力または電動力に
よって作動するものであってもよい。
【0011】
【作用】以上のような金属廃棄物を各金属種類別に選別
する方法においては、重液を使用した選別により比重
3.0以下のアルミニュウムを浮上分離し、次にそれよ
り重い比重の混合金属に対して、渦電流選別機によって
ステンレスを非反応金属として回収し、そのあとの残っ
た混合物に対しては、渦電流選別機に反応して推力を受
けた銅合金と亜鉛、鉛合金の混合物がそれぞれ金属の色
を三原色に分解し、それらの分解された色の濃淡の差に
基づき混合物を識別し、その際分解された金属の色の濃
淡が数値化されデジタル信号として処理され、それに基
づきアクチュエーターを作動させ、空気動力または電動
力によって銅合金と亜鉛合金とに選別することができ
る。
する方法においては、重液を使用した選別により比重
3.0以下のアルミニュウムを浮上分離し、次にそれよ
り重い比重の混合金属に対して、渦電流選別機によって
ステンレスを非反応金属として回収し、そのあとの残っ
た混合物に対しては、渦電流選別機に反応して推力を受
けた銅合金と亜鉛、鉛合金の混合物がそれぞれ金属の色
を三原色に分解し、それらの分解された色の濃淡の差に
基づき混合物を識別し、その際分解された金属の色の濃
淡が数値化されデジタル信号として処理され、それに基
づきアクチュエーターを作動させ、空気動力または電動
力によって銅合金と亜鉛合金とに選別することができ
る。
【0012】
【実施例】現在、産業廃棄物として、金属廃棄物が重液
選別法によってアルミニュウムを浮上分離によって除去
された後の残りの沈んだ非鉄金属混合物は、次ぎのよう
な金属を含みそしてその物性を有している。 重量 粒子比重 導電率(X103 /Ωm) ──────────────────────────────────── 銅合金 33% 8.96〜 8.70 598 亜鉛合金 37% 7.1 〜11.30 169 ステンレス 30% 7.8 〜 7.9 ≒100 ──────────────────────────────────── 計 100%
選別法によってアルミニュウムを浮上分離によって除去
された後の残りの沈んだ非鉄金属混合物は、次ぎのよう
な金属を含みそしてその物性を有している。 重量 粒子比重 導電率(X103 /Ωm) ──────────────────────────────────── 銅合金 33% 8.96〜 8.70 598 亜鉛合金 37% 7.1 〜11.30 169 ステンレス 30% 7.8 〜 7.9 ≒100 ──────────────────────────────────── 計 100%
【0013】そして、上記のような残りの沈んだ非鉄金
属混合物を例示すると、以下のような粒度構成を有して
いる。 粒度径 重量 ─────────────────────── 45mm以上 8% 45〜30mm 22% 30〜20mm 33% 20mm以下 37% ─────────────────────── 計 100%
属混合物を例示すると、以下のような粒度構成を有して
いる。 粒度径 重量 ─────────────────────── 45mm以上 8% 45〜30mm 22% 30〜20mm 33% 20mm以下 37% ─────────────────────── 計 100%
【0014】これらの金属は、全て比重が7.0以上で
あり、また、比重差も互いに近似しあるいは重複してい
るために、上記のように重液による比重選別方法では選
別することができない。
あり、また、比重差も互いに近似しあるいは重複してい
るために、上記のように重液による比重選別方法では選
別することができない。
【0015】そこで、本発明によって、金属の色の違い
と導電性の差、即ち、磁場を近ずけたときの反発性の差
を利用して、それらの両方を組み合わせて、上記の金属
を別々に選別する方法が提供される。
と導電性の差、即ち、磁場を近ずけたときの反発性の差
を利用して、それらの両方を組み合わせて、上記の金属
を別々に選別する方法が提供される。
【0016】本発明の一実施例である金属廃棄物の各金
属種類別に選別する方法を、図1に示すものについて説
明する。
属種類別に選別する方法を、図1に示すものについて説
明する。
【0017】図1に示す選別装置は、自動車、家庭用電
化製品等の金属製品、工場廃棄物等の産業廃棄物から重
液を用いた比重選別によりアルミニウム、および比重が
アルミニウム以下の物質を取り除いた混合物から、マグ
ネットによる選別を受けなかったステンレスのための図
2に示す渦電流選別機によってステンレスが選別され、
残された混合金属であるミックスメタル1が銅合金13
と亜鉛合金14を含んでベルトコンベヤ2によって搬送
される。その際、図1および図2に示すように、ベルト
コンベヤ上にこれらの合金13、14をほぼ同間隔で配
列されるのが好ましい。このベルトコンベヤ2の途中
に、金属の色の濃淡を検知するために、光源7、移動す
る金属混合物1を照明するための光用フード15、この
フード15内に設置されたカメラ5が設けられている。
このカメラ5によって撮影された映像の信号は、カラー
モニターテレビ8を備えた制御装置9に送られる。この
撮影された映像に基づく金属の色の識別については後で
説明する。この映像識別は、デイジタル信号として制御
装置9に送られ、この信号に基づく識別を制御装置9に
おいて処理し、カメラ5の下流側にもうけられた圧気管
10、電磁弁11、ノズル12からなるアクチュエータ
である銅合金13の分離室へ、信号が送られる。この信
号によって電磁弁11を作動し、圧気管10からの圧気
をノズル12から噴出させ銅合金13を銅合金受け3に
分離収納するように信号が送られる。
化製品等の金属製品、工場廃棄物等の産業廃棄物から重
液を用いた比重選別によりアルミニウム、および比重が
アルミニウム以下の物質を取り除いた混合物から、マグ
ネットによる選別を受けなかったステンレスのための図
2に示す渦電流選別機によってステンレスが選別され、
残された混合金属であるミックスメタル1が銅合金13
と亜鉛合金14を含んでベルトコンベヤ2によって搬送
される。その際、図1および図2に示すように、ベルト
コンベヤ上にこれらの合金13、14をほぼ同間隔で配
列されるのが好ましい。このベルトコンベヤ2の途中
に、金属の色の濃淡を検知するために、光源7、移動す
る金属混合物1を照明するための光用フード15、この
フード15内に設置されたカメラ5が設けられている。
このカメラ5によって撮影された映像の信号は、カラー
モニターテレビ8を備えた制御装置9に送られる。この
撮影された映像に基づく金属の色の識別については後で
説明する。この映像識別は、デイジタル信号として制御
装置9に送られ、この信号に基づく識別を制御装置9に
おいて処理し、カメラ5の下流側にもうけられた圧気管
10、電磁弁11、ノズル12からなるアクチュエータ
である銅合金13の分離室へ、信号が送られる。この信
号によって電磁弁11を作動し、圧気管10からの圧気
をノズル12から噴出させ銅合金13を銅合金受け3に
分離収納するように信号が送られる。
【0018】次ぎに、図2に示すステンレスの選別装置
を説明すると、この選別装置は、図1に示す銅合金、亜
鉛合金の選別装置の前段階において用いられ、非鉄金属
の混合物25を受けるシュート24、混合物25を搬送
するためのベルトコンベヤ20、このベルトコンベヤ2
0を駆動する駆動プーリー21、混合物25の放出側の
縦動プーリー22、およびこの縦動プーリー22の内部
の円筒状に配置されたNS磁極を有するマグネット23
からなる渦電流選別機を構成している。この装置におい
ては、重液による比重選別されてアルミニュウムが分離
された非鉄金属の混合物25がシュート24に投入され
てベルトコンベヤ20に供給され、駆動プーリー21に
よってベルトコンベヤ20が作動されると、縦動プーリ
ー22側へ搬送され、マグネット23がプーリー22と
同時に回動することにより非鉄金属粒子が推力を受けて
飛ばされる。
を説明すると、この選別装置は、図1に示す銅合金、亜
鉛合金の選別装置の前段階において用いられ、非鉄金属
の混合物25を受けるシュート24、混合物25を搬送
するためのベルトコンベヤ20、このベルトコンベヤ2
0を駆動する駆動プーリー21、混合物25の放出側の
縦動プーリー22、およびこの縦動プーリー22の内部
の円筒状に配置されたNS磁極を有するマグネット23
からなる渦電流選別機を構成している。この装置におい
ては、重液による比重選別されてアルミニュウムが分離
された非鉄金属の混合物25がシュート24に投入され
てベルトコンベヤ20に供給され、駆動プーリー21に
よってベルトコンベヤ20が作動されると、縦動プーリ
ー22側へ搬送され、マグネット23がプーリー22と
同時に回動することにより非鉄金属粒子が推力を受けて
飛ばされる。
【0019】このステンレス選別装置においては、金属
粒子の受ける推力は、装置の磁束密度と粒子サイズが一
定であれば、非鉄金属混合物25の粒子の導電率の大小
によって変化し、事前に重液による比重選別等により選
別されたアルミニュウムやごみを除去した後の混合金属
であるミックスメタル1の場合、銅、亜鉛が推力を受け
て跳ばされ(図中左方)、ステンレス26が推力を受け
ず直下に落下し、ステンレス26だけを選別回収するこ
とができる。この場合、ごみを混入した非鉄金属混合物
25については、ステンレス26にごみが混入して回収
されることになるが、これはごみの事前の除去を行えば
解決される。
粒子の受ける推力は、装置の磁束密度と粒子サイズが一
定であれば、非鉄金属混合物25の粒子の導電率の大小
によって変化し、事前に重液による比重選別等により選
別されたアルミニュウムやごみを除去した後の混合金属
であるミックスメタル1の場合、銅、亜鉛が推力を受け
て跳ばされ(図中左方)、ステンレス26が推力を受け
ず直下に落下し、ステンレス26だけを選別回収するこ
とができる。この場合、ごみを混入した非鉄金属混合物
25については、ステンレス26にごみが混入して回収
されることになるが、これはごみの事前の除去を行えば
解決される。
【0020】ここで、図1のミックスメタル1中の銅合
金13と亜鉛合金14を、選別するための色による識別
について説明すると、カラーモニターテレビ8を使用し
て、テレビカメラ5によって金属表面を撮影し、その撮
影された色彩をカラーモニターテレビ8に映し出し、そ
の色彩をR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)
の3原色に分解し、さらに、R、G、Bのそれぞれの色
の濃淡を0から32段階、理論的には、323色、即
ち、32768色、に分解する方法によって、図3にし
めすような結果が得られた。図3においては、濃淡の段
階が図上において上下方向にとられて示されている。
金13と亜鉛合金14を、選別するための色による識別
について説明すると、カラーモニターテレビ8を使用し
て、テレビカメラ5によって金属表面を撮影し、その撮
影された色彩をカラーモニターテレビ8に映し出し、そ
の色彩をR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)
の3原色に分解し、さらに、R、G、Bのそれぞれの色
の濃淡を0から32段階、理論的には、323色、即
ち、32768色、に分解する方法によって、図3にし
めすような結果が得られた。図3においては、濃淡の段
階が図上において上下方向にとられて示されている。
【0021】即ち、銅合金の色と、ステンレスの色の分
解色の範囲は、比較的にているが、亜鉛、鉛合金の色と
銅合金の色とは、その分解色の範囲が明らかに異なって
いることが明らかになっている。これは、銅合金と亜
鉛、鉛合金は、色彩識別をカラーセンサーによって判明
可能であることを明らかにしている。
解色の範囲は、比較的にているが、亜鉛、鉛合金の色と
銅合金の色とは、その分解色の範囲が明らかに異なって
いることが明らかになっている。これは、銅合金と亜
鉛、鉛合金は、色彩識別をカラーセンサーによって判明
可能であることを明らかにしている。
【0022】このような識別方法を用いれば、図1に示
す装置においては、テレビカメラ5によって銅合金1
3、亜鉛合金14の表面の色彩を撮影し、その色彩信号
を数値化してデイジタル信号してとして制御装置9に送
信して、3原色の濃淡を段階的に等級付けし、識別させ
ることができる。上記のように識別可能な銅合金13が
検知された場合には、制御装置9から分離装置の電磁弁
10に開弁の信号を送り、ノズル12によって圧気管1
0からの圧気を噴出させ、銅合金13をベルトコンベヤ
ー2の下方に設けた銅合金受け3に落下させてミックス
メタル1から分離回収させることができる。
す装置においては、テレビカメラ5によって銅合金1
3、亜鉛合金14の表面の色彩を撮影し、その色彩信号
を数値化してデイジタル信号してとして制御装置9に送
信して、3原色の濃淡を段階的に等級付けし、識別させ
ることができる。上記のように識別可能な銅合金13が
検知された場合には、制御装置9から分離装置の電磁弁
10に開弁の信号を送り、ノズル12によって圧気管1
0からの圧気を噴出させ、銅合金13をベルトコンベヤ
ー2の下方に設けた銅合金受け3に落下させてミックス
メタル1から分離回収させることができる。
【0023】図1の装置においては、ミックスメタル1
の色の識別に要する判定時間は、1/20秒以下の短時
間であり、その識別によって信号を出させることがで
き、高速でベルトコンベヤー1上を搬送される銅合金1
3の粒子を選び出し、選別することができる。これは、
手作業による選別より数倍の速度で機械的な選別を行う
ことができる。
の色の識別に要する判定時間は、1/20秒以下の短時
間であり、その識別によって信号を出させることがで
き、高速でベルトコンベヤー1上を搬送される銅合金1
3の粒子を選び出し、選別することができる。これは、
手作業による選別より数倍の速度で機械的な選別を行う
ことができる。
【0024】以上のような、非鉄金属の選別方法によっ
て、全ての非鉄金属は、図4に示すようなフローによ
り、金属廃棄物から非鉄金属を選別することがてきる。
即ち、自動車、家庭用電化製品、各種道具類、工場廃棄
物等の産業廃棄物がシュレッダーによって破砕されて生
じた非鉄金属の屑は、選別液比重2.8〜3.0を用い
た重液選別機においてアルミニュウムを浮遊物として分
離し、アクチュエータ二次鋳造工場へとリサイクルを行
うことができる。この重液選別機において沈下した物は
ステンレス選別装置である渦電流選別機に送られ、導電
性の非鉄金属はカラー識別選別機へ、また、非導電性の
ステンレスは選別されて製鉄所へとリサイクルが行われ
る。カラー識別選別機へ送られた混合金属は、カラー識
別によって銅合金が選別され、選別された銅合金は銅精
錬所へ、そして残った鉛、亜鉛合金は鉛、亜鉛合金精錬
所へ送られ、リサイクルが行われる。
て、全ての非鉄金属は、図4に示すようなフローによ
り、金属廃棄物から非鉄金属を選別することがてきる。
即ち、自動車、家庭用電化製品、各種道具類、工場廃棄
物等の産業廃棄物がシュレッダーによって破砕されて生
じた非鉄金属の屑は、選別液比重2.8〜3.0を用い
た重液選別機においてアルミニュウムを浮遊物として分
離し、アクチュエータ二次鋳造工場へとリサイクルを行
うことができる。この重液選別機において沈下した物は
ステンレス選別装置である渦電流選別機に送られ、導電
性の非鉄金属はカラー識別選別機へ、また、非導電性の
ステンレスは選別されて製鉄所へとリサイクルが行われ
る。カラー識別選別機へ送られた混合金属は、カラー識
別によって銅合金が選別され、選別された銅合金は銅精
錬所へ、そして残った鉛、亜鉛合金は鉛、亜鉛合金精錬
所へ送られ、リサイクルが行われる。
【0025】上記のように、リサイクル可能な非鉄金属
は、産業廃棄物から合理的に有効に資源としてリサイク
ルされる。
は、産業廃棄物から合理的に有効に資源としてリサイク
ルされる。
【0026】なお、上記のカラー識別選別装置において
は、アクチュエータとして空気動力を利用したものであ
ったが、電動機、リレー等を用いた電動力によるもので
あってもよい。
は、アクチュエータとして空気動力を利用したものであ
ったが、電動機、リレー等を用いた電動力によるもので
あってもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、上記の金属廃棄物を各金属種類別に選別する方法
は、以下のような効果を奏する。金属廃棄物から重液を
使用した選別によりアルミニュウム、その他の物質を除
去し、次にそれらより重い比重の混合金属に対して、渦
電流選別機によってステンレスを回収し、そして残った
銅合金と亜鉛、鉛合金の混合物をそれぞれ金属の色の差
を検出して銅合金と亜鉛合金を選別するようにしたの
で、これらの金属合金の選別を従来ハンドピッキングに
よって行っていたのに対して、比重の重い非鉄金属の選
別を自動的に、高速を行うことができ、金属廃棄物から
非鉄金属のリサイクルを有効に行うことができるという
優れた効果がある。
ので、上記の金属廃棄物を各金属種類別に選別する方法
は、以下のような効果を奏する。金属廃棄物から重液を
使用した選別によりアルミニュウム、その他の物質を除
去し、次にそれらより重い比重の混合金属に対して、渦
電流選別機によってステンレスを回収し、そして残った
銅合金と亜鉛、鉛合金の混合物をそれぞれ金属の色の差
を検出して銅合金と亜鉛合金を選別するようにしたの
で、これらの金属合金の選別を従来ハンドピッキングに
よって行っていたのに対して、比重の重い非鉄金属の選
別を自動的に、高速を行うことができ、金属廃棄物から
非鉄金属のリサイクルを有効に行うことができるという
優れた効果がある。
【0028】また、重い比重の銅合金、亜鉛合金の選別
をそれらの色の濃淡によって識別し、その識別によって
空気動力等によって選別作業を行うようにしたので、従
来識別が不可能であったこれらの合金の選別が可能とな
り、一連の選別によって非鉄金属の効果的な選別ができ
るという優れた効果がある。
をそれらの色の濃淡によって識別し、その識別によって
空気動力等によって選別作業を行うようにしたので、従
来識別が不可能であったこれらの合金の選別が可能とな
り、一連の選別によって非鉄金属の効果的な選別ができ
るという優れた効果がある。
【図1】本発明の一実施例に係る銅合金と亜鉛合金の選
別装置の説明図。
別装置の説明図。
【図2】図1の選別装置の前段階の選別を行うステンレ
ス選別装置の概略図。
ス選別装置の概略図。
【図3】図1の選別装置に用いられるカラー識別におけ
る色の3原色の濃淡の範囲を各金属に対して示した図。
る色の3原色の濃淡の範囲を各金属に対して示した図。
【図4】金属廃棄物のリサイクルを示すフローチャー
ト。
ト。
1 混合金属 2 ベルトコンベヤ 5 テレビカメラ 6 レンズ 7 光源 8 カラーモニターテレビ 9 制御装置 10 圧気管 11 電磁弁 12 ノズル 13 銅合金 14 亜鉛合金 15 光用フード 20 ベルトコンベヤ 21 駆動プーリー 22 縦銅プーリー 23 NS磁極マグネット 24 シュート 25 非鉄金属混合物 26 ステンレス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 5/00 ZAB B09B 5/00 ZABC G01N 21/25 B03C 1/24 A
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車、家庭電化製品等の金属廃棄物の
各種金属を種類別に選別する方法において、 重液を使用した選別により比重3.0以下のアルミニュ
ウムを浮上分離し、 この比重3.0以下の物質に続いてそれ以上の比重の重
い混合金属に対して、渦電流選別機によってステンレス
を非反応金属として回収し、 前記渦電流選別機に反応して推力を受けた銅合金と亜鉛
合金との混合物を搬送し、そして 前記 混合物におけるそれぞれの金属の色を三原色に分解
し、それらの分解された色の濃淡の差に基づき前記混合
物を識別して銅合金と亜鉛合金とに選別する、ことを特
徴する金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の金属廃棄物の各種金属
を選別する方法において、前記濃淡の差が数値化されて
デイジタル信号として処理され、これによってアクチュ
エーターを作動させ、銅合金と亜鉛合金を選別すること
を特徴とする金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する
方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の金属廃棄物の各種金属
を種類別に選別する方法において、前記銅合金と亜鉛合
金との選別を行うアクチュエーターが空気動力または電
動力によって作動することを特徴とする金属廃棄物の各
種金属を類別に選別する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4256741A JP2520213B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4256741A JP2520213B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106091A JPH06106091A (ja) | 1994-04-19 |
JP2520213B2 true JP2520213B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17296802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4256741A Expired - Lifetime JP2520213B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 金属廃棄物の各種金属を種類別に選別する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520213B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5311376B2 (ja) * | 2008-04-22 | 2013-10-09 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 非磁性金属の識別方法 |
FR3025806B1 (fr) * | 2014-09-15 | 2019-09-06 | Bigarren Bizi | Procede de traitement et d'extraction de dechets electroniques en vue de la recuperation des constituants inclus dans de tel dechets |
KR102242948B1 (ko) * | 2016-09-23 | 2021-04-21 | 가부시키가이샤 아-스 테크니카 | 선별장치 및 선별방법 |
JP7123839B2 (ja) * | 2018-03-16 | 2022-08-23 | Jx金属株式会社 | 電子・電気機器部品屑の処理方法 |
CA3094153C (en) | 2018-03-16 | 2023-06-27 | Jx Nippon Mining & Metals Corporation | Method for processing electronic and electrical device component scrap |
CN112122165A (zh) * | 2020-08-31 | 2020-12-25 | 陕西工业职业技术学院 | 一种用于土木工程的废料回收装置 |
CN115502179A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-23 | 陆河中奕环保科技有限公司 | 树脂粉末制备工艺 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2354293A2 (fr) * | 1975-08-19 | 1978-01-06 | Alsthom Cgee | Procede pour le compactage et l'essorage des boues fluides chargees de matieres fibreuses |
US4834870A (en) * | 1987-09-04 | 1989-05-30 | Huron Valley Steel Corporation | Method and apparatus for sorting non-ferrous metal pieces |
JPH03278871A (ja) * | 1990-03-28 | 1991-12-10 | Osaka Titanium Co Ltd | 選別装置 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP4256741A patent/JP2520213B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06106091A (ja) | 1994-04-19 |
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