JP2519999Y2 - 鉛蓄電池用基板鋳型 - Google Patents

鉛蓄電池用基板鋳型

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JP2519999Y2
JP2519999Y2 JP6553390U JP6553390U JP2519999Y2 JP 2519999 Y2 JP2519999 Y2 JP 2519999Y2 JP 6553390 U JP6553390 U JP 6553390U JP 6553390 U JP6553390 U JP 6553390U JP 2519999 Y2 JP2519999 Y2 JP 2519999Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、鉛蓄電池用の基板を鋳造するための鋳型
に関し、特に薄板の蓄電池用基板を製造するのに好適な
鋳型に関する。
(従来の技術) 蓄電池用基板は、第1図に示すように、格子状の中格
子2,2′,2″と、その外周の外格子3,3′とから構成され
ている。
従来、この蓄電池用基板は、第2図及び第3図に示す
如く固定型4と移動型5の鋳型を用い、これにそれぞれ
基板形状の模様を彫り、この両者を合わせてその上部の
溶鉛注入口6から溶鉛を注入してこれを鋳造することに
より製造されてきた。
しかるに、最近、鉛蓄電池はとみに薄型で軽量の基板
が要請され、特にMF電池に使用されるCa基板において
は、厚さが1.3mm以下のものが必要となって来ている。
しかしながら、上記のごとく鋳造式で薄い基板を得る
ことは技術的に非常に困難であった。それは、上記の如
くして鋳型内に溶鉛を注入して基板を形成する場合、特
に中格子の細かい部分に溶鉛が必ずしも十分に行きわた
らず、中格子に目切れが生じ、良好な基板を得ることが
難しいためであった。
こうした事態を回避するためには、鋳型内に溶鉛を注
入するに際し、予め鋳型内に滞留している空気を外部に
放出しなければならないが、これを行うには通常第4図
に示すような鋳型10が用いられている。
第4図において11は固定型、12は移動型で、図はこれ
らを組合わせた状態での側断面を示したものである。
図の13は外格子用彫り込み部、14は中格子用彫り込み
部である。外格子用彫り込み部13,13と中格子用彫り込
み部14,14とは、ガス抜き用彫り込み部15で連接されて
いる。このガス抜き用彫り込み部15は、固定型11又は移
動型12のいずれかに設けられ、その彫り込み部も僅かで
その深さは例えば0.05mm程度である。第4図ではこれを
分かりやすくするために、誇張して示している。
この鋳型10を用いて溶鉛を鋳込むと、溶鉛は鋳型10の
外格子用彫り込み部13の下方から順次に上方の中格子用
彫り込み部14,14へと充填し、一方、中格子用彫り込み
部14,14にあった空気は溶鉛の注入にともなって、ガス
抜き用彫り込み部15から外部に放出される。この場合、
溶鉛は鋳型10の中格子用彫り込み部14,14へは侵入する
ものの、上記のガス抜き用彫り込み部15は間隙が小さい
ために、溶鉛の表面張力によって溶鉛がこの中に注入さ
れることはない。
しかしながら、これまで実際にこの鋳型10を用いて溶
鉛の鋳込みを行ってみると、特に中格子用彫り込み部1
4,14への溶鉛の充填と、中格子用彫り込み部14,14にあ
った空気との置換は思うように行なわれず、しばしば中
格子の細かい部分に溶鉛が注入されず中格子の目切れが
発生していた。
これは、ガス抜き用彫り込み部15を設けたので、ここ
にあるガスの放出はスムーズに行われるようなったが、
中格子用彫り込み部14,14の中にある空気の置換が思う
ように行なわれなかったために、結局、中格子の細かい
部分に溶鉛が注入されず、中格子の目切れが発生してい
たものと考えられる。
そのために鋳型10に、上記のガス抜き用彫り込み部15
を設けるだけでは十分でなく、さらに中格子用彫り込み
部14,14にあった空気の置換が思うように行なわれるよ
うにすることが更に必要であった。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、鋳型鋳造で薄型の鉛蓄電池用基板を鋳造
する場合において、中格子に目切れを生ずることなく良
好な基板が得られるようにした鋳型を得ようとするもの
である。
(課題を解決しようとする手段) この考案は、固定型11と移動型12を組合わせてなる鋳
型10であって、固定型11と移動型12のそれぞれの内面に
外格子用及び中格子用彫り込み部13,14を形成し、外格
子用彫り込み部13と中格子用彫り込み部14のそれぞれと
をガス抜き用彫り込み部15で連接し、さらに各中格子用
彫り込み部14に沿って湯の入り込まないガス抜き用溝18
を設けるとともに、このガス抜き用溝18に上記のガス抜
き用の彫り込み部15を連接したことを特徴とする鉛蓄電
池用基板鋳型である。
(実施例) この考案の鋳型の外形は第3図に示す従来の鋳型とほ
ぼ同一である。従って、第4図に示す鋳型の側断面図も
ほぼ同一である。本願考案で相違する部分は、鋳型の中
格子用彫り込み部14の形状が相違するだけである。
よって、第5図に第4図とほぼ同様な本考案の一実施
例になる鋳型の一部を拡大した側断面図を示し、第4図
と同一部分は同一符号で示した。
第5図で11が固定型、12が移動型で、固定型11と移動
型12は組合わせて一つの鋳型10となる。
鋳型10には外格子用彫り込み部13,13と、その内側に
中格子用彫り込み部14′,14′…が形成されている。こ
れらの彫り込み部は固定型11と移動型12の双方に形成さ
れた彫り込みによって構成されている。
さらに、外格子用彫り込み部13,13と、その内側に設
けられた中格子用彫り込み部14′,14′とは、ガス抜き
用彫り込み部15,15で連接されている。
なお、16は溶鉛の注入口である。また、17,17は中格
子用彫り込み部14′,14′の中に注入された溶鉛を示し
たものである。さらに、中格子用彫り込み部14′,14′
の内側には図示しない離型剤が塗布されている。
この考案では、特に中格子用彫り込み部14′に工夫を
加えたものであるが、それは中格子用彫り込み部14′,1
4′の内側に沿ってガス抜き用溝18,18を設けたものであ
る。そして、このガス抜き用溝18,18はガス抜き用彫り
込み部15,15と連通する構成となっている。
第6図は、第5図のA−A断面を示したものである。
第6図に示された部分で×で示した領域が第5図で示す
ガス抜き用溝18,18であり、さらに1つのガス抜き用溝1
8とそれと隣接する他のガス抜き用溝18との間に形成さ
れる領域が中格子17,17が占める領域である。
さらに第7図は、鋳型に溶鉛が注入されたもの側断面
の一部を示したものである。第7図で、第5図と同じ部
品は同じ符号で示した。第7図で、鋳型に溶鉛を注入す
ると、鋳型内の空気は同図の1点鎖線に示すようにして
外部に放出される。
即ち、中格子用彫り込み部14,14に溶鉛が注入される
と、この中にあった空気はひとまずガス抜き用溝18,18
に追い出され、次にその空気がガス抜き用彫り込み部1
5,15を通って外格子用彫り込み部13に送られ、最後に矢
印のようにして大気に放出される。この場合、ガス抜き
用溝18,18は細く、この中には溶鉛はその表面張力で侵
入することはない。しかし、しこの中を空気は容易に通
過する。
なお、第7図では中子用彫り込み部14に溶鉛が既に注
入された状態が示されているので、この中の空気はその
側部を通って放出されるように示されているが、実際に
は溶鉛の注入と空気と入れ替わりは瞬間的に行われる。
なお、この考案において形成される中格子用彫り込み
のサイズの1例としては、第5図において、寸法Bは通
常0.03〜0.05mm、寸法Aは1.0〜5.0mmである。
以上のように、中子用彫り込み部14に溶鉛が注入され
ると、そこにあった空気は、中子用彫り込み部14の内側
に形成されたガス抜き用溝18を通ってガス抜き用彫り込
み部15に送り出され、さらには外格子用彫り溝の中をく
ぐり抜けて外気に放出されるので、中格子用彫り込み部
14のガス抜きも良好に行うことが出来て中格子の目切れ
を起こすようなことが回避できるようになる。
(考案の効果) 以上の通り、この考案の鉛蓄電池用基板の鋳型によれ
ば、これに溶鉛を注入した際にガス抜きが容易に行わ
れ、薄板の基板を鋳込み成形で鋳造成形しても、細部の
中格子の目切れといった問題が確実に防止することが出
来るようになり、軽量にして小形化した蓄電池を能率よ
く得ることが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は鉛蓄電池用基板の平面図、第2図は従来の鉛蓄
電池用基板の鋳型の固定型と移動型のそれぞれを示す斜
視図。第3図は第2図に示す鉛蓄電池用基板の鋳型の固
定型と移動型を組合わせた鋳型の斜視図。 第4図は、従来の鉛蓄電池用基板の鋳型の側断面図、第
5図はこの考案になる鋳型の一部の側断面を拡大して示
した断面図、第6図は第5図に示す鋳型のA−A方向の
断面図、第7図はこの考案の鋳型の側断面の一部を示し
た断面図である。 1……鉛蓄電池用基板、2,2′,2″……中格子、3,3′…
…外格子、4……固定型、5……移動型、10……鋳型、
11……固定型、12……移動型、13……外格子用彫り込
み、14……中格子用彫り込み、15……ガス抜き用彫り込
み、16……溶鉛注入口、17……溶鉛、18……ガス抜き用
溝。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型11と移動型12を組合わせてなる鋳型
    10であって、固定型11と移動型12のそれぞれの内面に外
    格子用及び中格子用彫り込み部13,14を形成し、外格子
    用彫り込み部13と中格子用彫り込み部14のそれぞれとを
    ガス抜き用彫り込み部15で連接し、さらに各中格子用彫
    り込み部14に沿って湯の入り込まないガス抜き用溝18を
    設けるとともに、このガス抜き用溝18に上記のガス抜き
    用の彫り込み部15を連接したことを特徴とする鉛蓄電池
    用基板鋳型。
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