JP2519559B2 - 弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル - Google Patents

弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル

Info

Publication number
JP2519559B2
JP2519559B2 JP2025283A JP2528390A JP2519559B2 JP 2519559 B2 JP2519559 B2 JP 2519559B2 JP 2025283 A JP2025283 A JP 2025283A JP 2528390 A JP2528390 A JP 2528390A JP 2519559 B2 JP2519559 B2 JP 2519559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paving
rubber
pavement
parts
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2025283A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03233004A (ja
Inventor
哲雄 寺戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2025283A priority Critical patent/JP2519559B2/ja
Publication of JPH03233004A publication Critical patent/JPH03233004A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519559B2 publication Critical patent/JP2519559B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テニスコート、陸上競技場、或いはゴルフ
場の歩径路、等の舗装に用いられる舗装材、舗装用マッ
ト、及び舗装用タイルに関する。
本発明の舗装材や舗装用マット、舗装用タイルで舗装
した舗装面は全天候型であり、且つ適度の弾性を有す
る。
〔従来の技術〕
テニスコートや陸上競技場、ゴルフ場の歩径路等は、
当初クレーやアンツーカー等の自然土で舗装されてい
た。このため、整備に人手を要するだけでなく雨が降る
と水が引きにくいという欠点があった。
このような自然土の欠点を解決するため、ウレタン等
の合成樹脂やゴムのシートをゴムアスファルト等の下地
に張りつけるシート貼り付けタイプや、アスファルト系
舗装材等、各種の全天候型舗装材が開発されてきた。
アスファルト系舗装材は、着色が自在で安価という長
所がある。しかし、舗装面の弾性に劣るという欠点があ
る。
シート貼り付けタイプは、高コストであるにもかかわ
らず、クッション性が乏しいという欠点があった。又、
膨れ等のトラブルが多発する等、構造的にも不安定であ
るという問題点もあった。
これらの全天候型舗装材の問題点を解決すべく、廃タ
イヤ等の黒色のゴムを粉砕した黒色ゴムチップと弁柄等
の顔料、及びウレタンバインダーからなる舗装材が開発
された。
この舗装材を下地の上に敷き表面を均して放置する
と、ウレタンバインダーが空気中の湿度でゴム状に硬化
し、下地と舗装材、及び舗装材中の黒色ゴムチップ同士
が強固に接着する。そして、空隙率10〜30%程度の多孔
性の着色された舗装面が得られる。
この舗装面は降雨後の水捌けが良いので、温度の変化
や侵入した水分の凍結による舗装面の変形や膨れ等のト
ラブルもない。
又、黒色ゴムチップの材料であるタイヤには、天然ゴ
ムやブタジエンゴム等の汎用ゴムが多く用いられてお
り、カーボンブラックが大量に混練されている。このた
め、本発明の舗装材で舗装した舗装面は耐磨耗性や耐寒
性、反発弾性、耐候性に優れ、適度の弾性を有する。従
って、ゴルフ場の歩径路等に、この舗装材を用いると、
芝生と同様の歩行感が得られる。又、この舗装材で舗装
したテニスコートや陸上トラックは、クレーコートやア
ンツーカーと同様の弾力性があるので、競技者が筋肉や
関節を傷めることがない。
その上、舗装面の摩擦抵抗はアスファルト舗装面とほ
ぼ同程度なので、ゴム底の靴でも滑ることがない。
〔解決すべき課題〕
このように、上記の舗装材は全天候型舗装材としては
理想的と言える程、優れた特性を有している。又、アン
ツーカー等に極めて近い色感のものができるという特徴
もある。
しかし、この舗装材にも、舗装後年数が経つと舗装面
が黒っぽくなり、外観が悪くなるという欠点がある。
これは、舗装の表面が磨耗して黒色ゴムチップが露出
しためである。
このような欠点を解決するため、上記の舗装材におい
て、上記の黒色ゴムチップに替えて着色ゴムチップを使
用することが試みられてきた。
着色ゴムチップは、明色のゴムに直接顔料を混練して
着色したものである。着色ゴムチップは、舗装後長い年
月に渡って様々な天候に曝されるので、良好な耐磨耗性
や耐寒性、反発弾性の他、高度の耐候性が要求される。
ブタジエンゴム等の汎用ゴムは、耐磨耗性や耐寒性、
反発弾性には優れているが、そのままでは耐候性が充分
ではない。
このため、着色ゴムチップに用いられるゴムとして
は、エチレン−プロピレンゴムやエチレン−プロピレン
−ジエン共重合体ゴム等、分子中に二重結合を有しない
ゴムに限られていた。
これらのゴムは、そのままでも充分な耐候性を有して
いるが、汎用ゴムに比べ高価である上、耐摩耗性や耐寒
性、反発弾性等に劣っている。このため、従来の着色ゴ
ムチップを用いた舗装材を舗装した舗装面は、摩耗しや
すく、歩行感も固かった。
〔課題解決のための技術的手段〕
本発明は、黒色ゴムチップ、着色ゴムチップ、ウレタ
ンバインダー、及び顔料を攪拌混合してなる舗装材、こ
の舗装材からなる舗装用タイル及び舗装用マットに関す
る。
更に詳しくは、本発明は (1)黒色ゴムチップ、着色ゴムチップ、ウレタンバイ
ンダー、及び顔料を混合してなる下記〜の条件、即
ち 着色ゴムチップのゴムがブタジエンゴムからなる。
着色ゴムチップにはジチオカルバミン酸系老化防止
剤が添加されている。
黒色ゴムチップ、着色ゴムチップ、ウレタンバイン
ダー、及び顔料の割合が、 黒色ゴムチップと着色ゴムチップの割合が95/5〜5/95
(Wt/Wt)であり、 黒色ゴムチップと着色ゴムチップの合計量100重量部
に対しウレタンバインダーが10〜50重量部であり、且つ ウレタンバインダー100重量部に対し顔料が2.5〜20重
量部である。
を有する舗装材、 (2)上記(1)に記載の舗装材からなる舗装用マッ
ト、及び (3)上記(2)に記載の舗装材からなる舗装用タイ
ル、 に関する。
本発明の舗装材は、着色ゴムチップと、黒色ゴムチッ
プを併用している。従って、本発明の舗装材で舗装した
舗装面は花崗岩のような斑模様となるので、外観も優れ
ている。そして舗装面が摩耗するにつれ、この斑模様は
益々明瞭となる。その上、この舗装材を舗装した舗装面
は、黒色ゴムチップのみを使用した従来のものと同様、
耐磨耗性や耐寒性に優れ、適度な弾性を有している。
更に、上記の舗装面は、多孔性で降雨後の水捌けが良
い。更に、表面の摩擦抵抗はアスファルト舗装面とほぼ
同程度なので、ゴム底の靴でも滑ることがない。
加えて、黒色ゴムチップには廃タイヤを粉砕したもの
を用いることができるので、安価に製造できる。
本発明の舗装材において、黒色ゴムチップ、着色ゴム
チップ、ウレタンバインダー、及び顔料の割合は以下の
範囲である。
黒色ゴムチップと着色ゴムチップの割合は、95/5〜5/
95(Wt/Wt)の範囲である。この内で好ましい範囲は、8
0/20〜60/40(Wt/Wt)の範囲である。黒色ゴムチップが
95重量部よりも多いと、表層のウレタンバインダーが磨
耗するにつれて舗装面が黒っぽくなるという問題点が生
じる。又、5重量部より少ないと、舗装面は花崗岩のよ
うな斑模様とはならず、却って汚らしい外観となる。
又、製造コストの点でも不利である。
ウレタンバインダーと顔料の割合は、次の通りであ
る。ウレタンバインダーの割合は、黒色ゴムチップと着
色ゴムチップの合計量100重量部に対し10〜50重量部、
顔料は、ウレタンバインダー100重量部に対し2.5〜20重
量部の範囲である。
黒色ゴムチップと着色ゴムチップの合計量100重量部
に対して、ウレタンバインダーが10重量部よりも少ない
と、ミキサーで攪拌混合を行うのが難しくなる。
又、ウレタンバインダーが50重量部よりも多い場合、
着色ゴムチップ間の空隙がウレタンバインダーで埋めら
れ、舗装面の透水性が悪くなる。又、舗装面が硬くなり
過ぎ、テニスコート等の舗装には不適当である。このよ
うなテニスコート等でプレーすると、筋肉や関節を傷め
る恐れがあるからである。
又、ウレタンバインダー100重量部に対し顔料が2.5重
量部よりも少ないと、ウレタンバインダーの黄変を隠す
ことができないので好ましくない。顔料が20重量部より
も多いと、ウレタンバインダーが顔料の粉末に喰われて
しまい、黒色ゴムチップや着色ゴムチップと充分に接着
しなくなる。
以下、本発明の舗装材に用いられる黒色ゴムチップ、
着色ゴムチップ、ウレタンバインダー、及び顔料につい
て説明する。
黒色ゴムチップは、カーボンを含有するゴム製品、例
えば自動車タイヤ等を粉砕したものが、耐候性、機械的
強度、耐磨耗性に優れ、且つ安価な点で最も好ましい。
平均粒径は10mm以下、特に5mm以下であることが好まし
い。
着色ゴムチップは、ブタジエンゴムに顔料、ジチオカ
ルバミン酸系老化防止剤、及び必要に応じてタルクやホ
ワイトカーボン等の充填剤等を混練し、チップ状に粉砕
したものである。平均粒径は、黒色ゴムチップ同様、10
mm以下、中でも5mm以下が好ましい。
着色ゴムチップのゴムとしては、耐磨耗性、耐寒性、
及び基礎物性が優れており、且つ安価なブタジエンゴム
を使用する。但し、ブタジエンゴムはそのままでは耐候
性に問題があるので老化防止剤を添加する必要があり、
本発明においては老化防止剤として着色ゴムチップの耐
候性を大幅に改善できると共に、汚染の程度が最も少な
いジチオカルバミン酸系老化防止剤を使用する。ジチオ
カルバミン酸系老化防止剤の中ではジブチルジチオカル
バミン酸ニッケルの使用が特に好ましい。
顔料は、ゴムの着色に通常用いられるものなら使用可
能である。この内、無機系顔料やフタロシアニン系顔料
が、耐光性、耐候性及び着色力に優れている点で好まし
い。例としては、弁柄、クロムグリーン、酸化亜鉛、リ
トボン、酸化チタン、チタン白、バライト、炭酸カルシ
ウム、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー
等が挙げられる。着色ゴムチップに予め混練する顔料
と、攪拌混合時に加える顔料とは、同一でも異なったも
のでもよい。しかし、舗装後の見栄えの点からは、同一
の顔料を使用することが好ましい。
ウレタンバインダーは、硬化後ゴム状になるものが適
当である。硬化後ゴム状になるものでないと舗装面が硬
くなり過ぎるので、テニスコートや陸上競技場、ゴルフ
場の歩径路等の施工に用いるには好ましくない。
次に本発明の舗装材の製造方法について説明する。
本発明の舗装材は、黒色ゴムチップ、着色ゴムチッ
プ、ウレタンバインダー、及び顔料を、ミキサー等で攪
拌、混合することにより製造できる。ミキサーには、通
常の工事用ミキサーが用いられる。攪拌混合は、黒色ゴ
ムチップ、着色ゴムチップ、及び顔料を攪拌混合してか
らウレタンバインダーを加えるという手順で行うことが
好ましい。
本発明の舗装材を用いた施工法について、ゴルフ場の
歩径路を例に説明する。
先ず、アスファルトコンクリート或いはコンクリート
舗装の下地を清掃し、乾燥させる。
次いでプライマーを塗布し、本発明の舗装材を敷く。
舗装材を敷いた後、トンボや転圧ローラー等で舗装面を
平らに仕上げ、常温で放置してウレタンバインダーを硬
化させる。ウレタンバインダー硬化後、必要に応じてウ
レタン等のトップコート層を塗布してもよい。
本発明の舗装材を下地の上に敷き表面を均して放置す
ると、ウレタンバインダーが空気中の湿度でゴム状に硬
化し、下地と舗装材、及び舗装材中のゴムチップ同士が
強固に接着する。そして、空隙率10〜30%程度の多孔性
の着色された舗装面が得られる。
下地はアスファルトコンクリート舗装やコンクリート
舗装の面に限定されない。砕石や鉄板等、ウレタンバイ
ンダーが強固に接着し得る面であればこの舗装材で舗装
できる。従って、テニスコートや陸上競技場、或いはゴ
ルフ場の歩径路以外に、遊歩道やジョギングコース、横
断歩道橋などの舗装にも用いることができる。
次に、本発明の舗装用マット及び舗装用タイルについ
て説明する。
本発明の舗装用マットは、本発明の舗装材をシート状
に押し出して、常温、或いは加熱下で硬化させることに
より、製造できる。この舗装用マットの厚みは1〜50mm
の範囲が好ましい。又、幅は、30cm〜3mの範囲が好まし
い。
本発明の舗装用タイルは、この舗装用マットをカッタ
ー等で打ち抜いたり裁断したりして製造できる。又、本
発明の舗装材を型に流し込んで硬化させてもよい。この
舗装用タイルの厚みは1〜50mmの範囲が好ましい。形状
としては、正方形、長方形、三角形、五角形や六角形等
或いは星型等の多角形、円形、楕円形、瓢箪型、繭型、
小判型、ローマ字のIやLの型等種々のものが可能であ
る。
上記の舗装用タイルの形状の一例を添付の図面第1図
及び第2図に示す。第1図はこの舗装用タイルの形状の
一例を示したものであり、第2図はこの舗装用タイルを
施工した状態を示したものである。
テニスコートや遊歩道、ゴルフ場の歩径路等は、本発
明の舗装用マットや舗装用タイルを下地に敷設或いは接
着してもよい。そして、上記の舗装用マット等を敷設し
た面は、本発明の舗装材で舗装した舗装面と同様、耐磨
耗性や耐寒性にすぐれ、適度な弾性を有しており、多孔
性で降雨後の水捌けが良い。更に、表面の摩擦抵抗はア
スファルト舗装面とほぼ同程度なので、ゴム底の靴でも
滑ることがない。又、舗装面が摩耗しても、その外観は
殆ど変化しない。
また、これらの舗装用マットやタイルは、屋内用の床
材にも用いうる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示す。
参考例1 老化防止剤の選択 ブタジエンゴムに各種の老化防止剤を混練したものに
ついて、耐候性及び汚染性の大小を調べた。上記のゴム
をシートに成形し、促進劣化試験(サンシャインウェザ
ーメーター、1000時間)の前後の物性及び外観の変化を
調べ、耐候性を評価した。老化防止剤には、ジチオカル
バミン酸系(ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル)、
非汚染性ワックス系、アミン系、ケトン系、芳香族2級
アミン系を用いた。
結果を表1及び表2に示す。
上記の結果から、老化防止剤として、ジチオカルバミ
ン酸系老化防止剤がブタジエンゴムの耐候性を最もよく
改善し、ゴムを黒く汚染する程度も少ないことが判っ
た。そこで、老化防止剤としてジチオカルバミン酸系老
化防止剤を選択することとした。
参考例2 黒色ゴムチップ、及び着色ゴムチップの調製 黒色ゴムチップ 廃タイヤを粒径1〜3mmに粉砕し、黒色ゴムチップと
した。
着色ゴムチップの調製 (i)煉瓦色ゴムチップの調製 ブタジエンゴム、タルクやホワイトカーボン等の充填
剤、及び顔料や老化防止剤、加硫剤等を、下に示す割合
で混練した。尚、老化防止剤には、ジブチルジチオカル
バミン酸ニッケルを、顔料には弁柄を用いた。
ブタジエンゴム …100重量部 充填剤 …100重量部 老化防止剤 …2.0重量部 この混練物を加硫し、加硫ゴムを粒径1〜3mmのチッ
プとした。
(ii)緑色ゴムチップの調製 ブタジエンゴム、タルクやホワイトカーボン等の充填
剤、及び顔料や老化防止剤、加硫剤等を、煉瓦色ゴムチ
ップと同様の割合で混練した。老化防止剤も、同様のタ
イプを用いた。顔料にはフタロシアニングリーンを用い
た。
ブタジエンゴム …100重量部 充填剤 …100重量部 老化防止剤 …2.0重量部 この混練物を加硫し、加硫ゴムを粒径1〜3mmのチッ
プとした。
実施例1 (1)舗装材の調製。
上記の黒色ゴムチップ、煉瓦色ゴムチップ、ウレタン
バインダー、及び顔料を以下の割合で攪拌・混合し、舗
装材を調製した。顔料には弁柄を使用した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …95重量部 煉瓦色ゴムチップ …5重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
舗装面の歩行感は、芝生と同様で、極めて良好であっ
た。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化は殆ど認められなかった。
実施例2 (1)舗装材の調製。
上記の黒色ゴムチップ、煉瓦色ゴムチップ、ウレタン
バインダー、及び顔料を以下の割合で攪拌・混合し、舗
装材を調製した。顔料には弁柄を使用した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …75重量部 煉瓦色ゴムチップ …25重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
歩行感が極めて良好な点は、実施例1と同様であっ
た。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化等は殆ど認められなかった。
実施例3 (1)舗装材の調製。
上記の黒色ゴムチップ、煉瓦色ゴムチップ、ウレタン
バインダー、及び顔料を以下の割合で攪拌・混合し、舗
装材を調製した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …5重量部 煉瓦色ゴムチップ …95重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
歩行感は極めて良好であった。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化等は殆ど認められなかった。
実施例4 (1)舗装材の調製 上記の黒色ゴムチップ、緑色ゴムチップ、ウレタンバ
インダー、及び顔料を、以下の割合で攪拌・混合し、舗
装材を調製した。顔料にはフタロシアニングリーンを使
用した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …5重量部 緑色ゴムチップ …95重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
舗装面の歩行感は、芝生と同様であり、極めて良好で
あった。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化は殆ど認められなかった。
実施例5 (1)舗装材の調製 上記の黒色ゴムチップ、緑色ゴムチップ、ウレタンバ
インダー、及び顔料を以下の割合で攪拌・混合し、舗装
材を調製した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …75重量部 緑色ゴムチップ …25重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
舗装面の歩行感は、極めて良好であり、芝生と同様で
あった。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化は殆ど認められなかった。
実施例6 (1)舗装材の調製 黒色ゴムチップ、緑色ゴムチップ、ウレタンバインダ
ー、及び顔料を以下の割合で攪拌・混合し、舗装材を調
製した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …5重量部 緑色ゴムチップ …95重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
舗装後の歩行感は、極めて良好であり、芝生に類似し
ていた。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化等は殆ど認められなかった。
実施例7 (1)舗装用マットの製造 縦1000mm、幅2000mm、厚み15mmの型枠の中に、実施例
2で調製した舗装材を流し込み、加熱した転圧ローラー
で表面を平らにした。24時間後に型枠を外して、縦1000
mm、幅2000mm、厚み15mmの舗装用マットを得た。
(2)施工 上記の舗装用マットを、ゴルフ場の歩径路に、長手方
向に並べて敷いた。
この歩径路の歩行感は、実施例1〜6の舗装材で舗装
した場合と同様、極めて良好であり、芝生に類似してい
た。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化等は殆ど認められなかった。
実施例8 (1)舗装用タイルの製造 舗装用タイルの金型を160℃に加熱した中に実施例2
の舗装材を流し込み、5分間加圧、加熱して硬化させ、
第1図に示したような形状の舗装用タイルを得た。
(2)施工 この舗装用タイルを、ゴルフ場の広場に敷き詰めた。
この様子を第2図に示す。
その結果、広場の歩行感は、実施例1〜6の舗装材で
舗装した場合と同様、極めて良好であり、芝生に類似し
ていた。
舗装後1年経過して、表層のウレタンバインダーが磨
耗したのちも、外観の変化等は殆ど認められなかった。
比較例1 (1)舗装材の調製。
黒色ゴムチップ、ウレタンバインダー、及び顔料を以
下の割合で攪拌・混合し、舗装材を調製した。煉瓦色ゴ
ムチップや緑色ゴムチップは使用しなかった。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …100重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工例 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装した。
舗装後一年経過で、表層のウレタンバインダーが磨耗
し、黒色ゴムチップが露出して舗装面が黒っぽくなっ
た。
比較例2 (1)舗装材の調製。
黒色ゴムチップ、煉瓦色ゴムチップ、ウレタンバイン
ダー、及び顔料を以下の割合で攪拌・混合し、舗装材を
調製した。
ウレタンバインダーには、トリレンジイソシアネート
含有量1〜3%、アミン当量420〜500の、トリレンジイ
ソシアネート系一液湿気硬化型ウレタンを使用した。
上記の舗装材の処方を以下に示す。
黒色ゴムチップ …3重量部 着色ゴムチップ …97重量部 ウレタンバインダー …25重量部 顔料 …1.25重量部 (2)施工例 上記の舗装材でゴルフ場の歩径路を舗装したが、舗装
面は花崗岩状の斑模様とならず、却って汚らしい外観と
なった。
〔本発明の効果〕
本発明の舗装材は、ブタジエンゴムにジチオカルバミ
ン酸系老化防止剤を添加した着色ゴムチップと、黒色ゴ
ムチップを併用している。従って、本発明の舗装材から
得られた舗装面は耐磨耗性や耐寒性に優れ、適度な弾性
を有している。又、黒色ゴムチップには廃タイヤを粉砕
したものを用いることができるので、安価である。
更に、舗装面は花崗岩のような斑模様となるので、外
観も良好である。舗装面が摩耗するにつれ、この斑模様
は益々明瞭となる。
又、廃タイヤのゴムチップのみを用いた舗装材で舗装
した舗装面と同様、多孔性で降雨後の水捌けが良い。更
に、表面の摩擦抵抗はアスファルト舗装面とほぼ同程度
なので、ゴム底の靴でも滑ることがない。
更に、テニスコートや遊歩道、ゴルフ場の歩径路等
は、本発明の舗装用マットや舗装用タイルを下地に敷設
或いは接着してもよい。そして、これらの舗装用マット
やタイルを敷設した面は、本発明の舗装材で舗装した舗
装面と同様、耐磨耗性や耐寒性にすぐれ、適度な弾性を
有しており、多孔性で降雨後の水捌けが良い。更に、表
面の摩擦抵抗はアスファルト舗装面とほぼ同程度なの
で、ゴム底の靴でも滑ることがない。又、舗装面が摩耗
しても、その外観は殆ど変化しない。
また、これらの舗装用マットやタイルは、屋内用の床
材にも用いうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の舗装用タイルの一例を示す。 第2図はこの舗装用タイルを施工した状態を示したもの
である。 1……本発明の舗装用タイル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒色ゴムチップ、着色ゴムチップ、ウレタ
    ンバインダー、及び顔料を混合してなる下記の条件を有
    する舗装材。 着色ゴムチップのゴムがブタジエンゴムからなる。 着色ゴムチップにはジチオカルバミン酸系老化防止
    剤が添加されている。 黒色ゴムチップ、着色ゴムチップ、ウレタンバイン
    ダー、及び顔料の割合が、 黒色ゴムチップと着色ゴムチップの割合が95/5〜5/95
    (Wt/Wt)であり、 黒色ゴムチップと着色ゴムチップの合計量100重量部に
    対しウレタンバインダーが10〜50重量部であり、且つ ウレタンバインダー100重量部に対し顔料が2.5〜20重量
    部である。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の舗装材からなる舗装
    用マット。
  3. 【請求項3】請求項第1項に記載の舗装材からなる舗装
    用タイル。
JP2025283A 1990-02-06 1990-02-06 弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル Expired - Lifetime JP2519559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2025283A JP2519559B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2025283A JP2519559B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03233004A JPH03233004A (ja) 1991-10-17
JP2519559B2 true JP2519559B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=12161696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2025283A Expired - Lifetime JP2519559B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519559B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000017704A (ko) * 1999-07-07 2000-04-06 유택수 폐타이어고무분말을이용한컬러고무매트의제조방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5129181A (ja) * 1974-09-04 1976-03-12 Akiji Tobyazaki Renzokusokuteikodokei
JPS6078003A (ja) * 1983-10-01 1985-05-02 日本化成株式会社 弾性舗装床材
JPS6365703U (ja) * 1986-10-20 1988-04-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03233004A (ja) 1991-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3272098A (en) Paving material and paving surfacing
US4113401A (en) Method of pavement repair
US3930100A (en) Elastomeric cold patch for pavement repair
JP2523842B2 (ja) スポ―ツ用サ―フェス
WO1995025076A1 (en) Road surfacing composition and process
EP1004704A1 (en) Mixture for flexible pavement usable at ordinary temperature
US6960046B2 (en) Permeable and elastic pavement blocks
CN110055857A (zh) 一种新型环保塑胶跑道制备方法
KR101167279B1 (ko) 슬래그볼 및 우레탄 바인더 혼합 조성물 및 이를 이용한 인보도 및 자전거도로 포장시공방법
US7097382B2 (en) Elastic drainage pavement comprising waste polyurethane chips for use on existing roads and a paving method using the same
JP2519559B2 (ja) 弾性舗装材と、それを用いた舗装用マット及び舗装用タイル
KR101178588B1 (ko) 슬래그 볼 및 규사를 이용한 인보도 및 자전거도로 포장시공방법
JPH06240611A (ja) 防根性を有する舗装材
JP2519537B2 (ja) 弾性を有する全天候型の舗装材
CN110698799A (zh) 一种预制弹性片材及其制备方法
KR100465231B1 (ko) 2액형 폴리우레탄 탄성 칩 제조공법 및 탄성층 포장재시공방법
US1967904A (en) Rubber surfacing material, method of producing same, and composition for use therein
JP2655387B2 (ja) 舗装用弾性ブロックおよびその製造法
KR100497995B1 (ko) 폐폴리우레탄칩을 이용한 신설 도로용 탄성 투수 포장체및 그 포장공법
JP3377437B2 (ja) 透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装体、及び透水性弾性舗装用敷設板
JP2521987Y2 (ja) 模様入り弾性舗装材
KR20040069302A (ko) 탄성바닥재와 그 제조방법 및 이를 이용한 탄성바닥의시공방법
JPH111903A (ja) 透水性弾性舗装材及び透水性弾性舗装方法
KR100673055B1 (ko) 투수형 다목적 포장재
JP3983594B2 (ja) 弾性ブロック