JP2519117Y2 - 泥漿鋳込み成形体の支持構造 - Google Patents
泥漿鋳込み成形体の支持構造Info
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- JP2519117Y2 JP2519117Y2 JP581391U JP581391U JP2519117Y2 JP 2519117 Y2 JP2519117 Y2 JP 2519117Y2 JP 581391 U JP581391 U JP 581391U JP 581391 U JP581391 U JP 581391U JP 2519117 Y2 JP2519117 Y2 JP 2519117Y2
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- molded body
- sludge
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は泥漿鋳込み法で成形され
た成形体のオーバハング部を焼成工程において支承する
支持構造に関する。
た成形体のオーバハング部を焼成工程において支承する
支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の泥漿鋳込み成形体の支持構
造を説明する図であり、成形体100は洋風便器であっ
て、泥漿鋳込み法にて図のように成形され、乾燥されて
焼成工程へ運ばれてきたものである。
造を説明する図であり、成形体100は洋風便器であっ
て、泥漿鋳込み法にて図のように成形され、乾燥されて
焼成工程へ運ばれてきたものである。
【0003】成形体100はリム部101、ボール面1
02、排水口103等を含む便器本体の後上部に水タン
クとしてのロータンク104を備えているため便器本体
から大きく張り出したオーバハング部105を具備して
いる。
02、排水口103等を含む便器本体の後上部に水タン
クとしてのロータンク104を備えているため便器本体
から大きく張り出したオーバハング部105を具備して
いる。
【0004】このような成形体100を焼成すると、オ
ーバハング部105が「おじぎ」をするように撓むの
で、図示するような炭化珪素ブロック106、断熱レン
ガ107を段積みして、オーバハング部105を支えて
いる。
ーバハング部105が「おじぎ」をするように撓むの
で、図示するような炭化珪素ブロック106、断熱レン
ガ107を段積みして、オーバハング部105を支えて
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記炭化珪素や断熱レ
ンガは高温域で若干膨張する。その一方、成形体100
は焼成により数%収縮する。従って、図2のように常温
で炭化珪素ブロック106の上面をオーバハング部10
5の下面に当てておくと、オーバハング部105の下降
動作は妨げられ、もって、成形体100の変形や破損を
招く。
ンガは高温域で若干膨張する。その一方、成形体100
は焼成により数%収縮する。従って、図2のように常温
で炭化珪素ブロック106の上面をオーバハング部10
5の下面に当てておくと、オーバハング部105の下降
動作は妨げられ、もって、成形体100の変形や破損を
招く。
【0006】そこで、図3に示す如く、炭化珪素ブロッ
ク106上面を寸法Aだけ下げておき、成形体100が
収縮した後又は途中でオーバハング部105が炭化珪素
ブロック106に載るようにする手法もある。この場合
は、成形体100が全体的に収縮する以前にオーバハン
グ部105の撓みが発生し、結果、オーバハング部10
5付近の出来上り形状が悪くなる。
ク106上面を寸法Aだけ下げておき、成形体100が
収縮した後又は途中でオーバハング部105が炭化珪素
ブロック106に載るようにする手法もある。この場合
は、成形体100が全体的に収縮する以前にオーバハン
グ部105の撓みが発生し、結果、オーバハング部10
5付近の出来上り形状が悪くなる。
【0007】よって、オーバハング部を良好に支承し得
る支持構造が切望されている。
る支持構造が切望されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記要望に応えるべく本
考案は支持構造をブロックの段積み構造とし、これらブ
ロック中に、木質ブロックの如く焼成炉内で成形体の収
縮に伴って支持強度及び形状が変化するブロックを含め
たことを特徴とする。
考案は支持構造をブロックの段積み構造とし、これらブ
ロック中に、木質ブロックの如く焼成炉内で成形体の収
縮に伴って支持強度及び形状が変化するブロックを含め
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】焼成炉内で木質ブロック等のブロックは徐々に
炭化し、剛性を失いつつ適度なクッション作用を発揮し
ながらオーバハング部を支承する。
炭化し、剛性を失いつつ適度なクッション作用を発揮し
ながらオーバハング部を支承する。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。図1は本考案に係る泥漿鋳込み成形体の支持
構造図であり、炭化珪素板2に断熱レンガ3、焼成炉内
で成形体の収縮に伴って支持強度及び形状が変化するブ
ロックとしての木質ブロック4、発泡スチロール板5が
下から上に段積みされ、且つ発泡スチロール板5の上面
が泥漿鋳込み成形体6のオーバハング部7に当接するよ
うにして支持構造が構成されている。
説明する。図1は本考案に係る泥漿鋳込み成形体の支持
構造図であり、炭化珪素板2に断熱レンガ3、焼成炉内
で成形体の収縮に伴って支持強度及び形状が変化するブ
ロックとしての木質ブロック4、発泡スチロール板5が
下から上に段積みされ、且つ発泡スチロール板5の上面
が泥漿鋳込み成形体6のオーバハング部7に当接するよ
うにして支持構造が構成されている。
【0011】上記木質ブロック4は通常の木板ピースで
あり、必要に応じ2枚以上を重ね合わせたものでも良
い。また、上記発泡スチロール板5は十分な弾性を有
し、且つ熱を受けて分解、消失するものである。
あり、必要に応じ2枚以上を重ね合わせたものでも良
い。また、上記発泡スチロール板5は十分な弾性を有
し、且つ熱を受けて分解、消失するものである。
【0012】以上の構成からなる支持構造の作用を次に
述べる。成形体6は従来の技術の項で述べたように、泥
漿鋳込み法で成形され、脱型後に乾燥工程に移される。
述べる。成形体6は従来の技術の項で述べたように、泥
漿鋳込み法で成形され、脱型後に乾燥工程に移される。
【0013】乾燥工程においても成形体6のオーバハン
グ部7は撓むので、オーバハング部7を乾燥中も別の図
示せぬ支持構造で支承する。
グ部7は撓むので、オーバハング部7を乾燥中も別の図
示せぬ支持構造で支承する。
【0014】乾燥後の成形体に釉薬を掛けるなどした後
に、図1の状態に成形体を載置し焼成炉(図示せず)に
装入する。焼成炉では所定の温度曲線にしたがって成形
体6を徐々に加熱し、均熱する。この加熱工程におい
て、まず発泡スチロール板5が熱分解して消失する。続
いて、木質ブロック4がその表面から中心に向って徐々
に焼かれ、揮発物を木炭ガス等の形で放出した後に炭化
する。更には炭化物が燃焼して灰化する。
に、図1の状態に成形体を載置し焼成炉(図示せず)に
装入する。焼成炉では所定の温度曲線にしたがって成形
体6を徐々に加熱し、均熱する。この加熱工程におい
て、まず発泡スチロール板5が熱分解して消失する。続
いて、木質ブロック4がその表面から中心に向って徐々
に焼かれ、揮発物を木炭ガス等の形で放出した後に炭化
する。更には炭化物が燃焼して灰化する。
【0015】即ち、木質ブロックは始めは十分な圧縮強
度を有するが、徐々に強度は小さくなる。成形体6のオ
ーバハング部7は成形体の全体的収縮に伴って徐々に下
降し、支持構造を押圧する。押圧された分だけ木質ブロ
ック4は崩れ、オーバハング部7を突き上げること無く
適度に支承する。
度を有するが、徐々に強度は小さくなる。成形体6のオ
ーバハング部7は成形体の全体的収縮に伴って徐々に下
降し、支持構造を押圧する。押圧された分だけ木質ブロ
ック4は崩れ、オーバハング部7を突き上げること無く
適度に支承する。
【0016】よって本考案の支持構造は成形体6の焼成
収縮に対応してオーバハング部7を常に支承するもので
ある。
収縮に対応してオーバハング部7を常に支承するもので
ある。
【0017】尚、焼成炉内で成形体の収縮に伴って支持
強度及び形状が変化するブロックとしての木質ブロック
4は段積みされたブロック群のどこに介設されても良
い。又ブロック4は、木質の他、プラスチック、紙質な
ど要は焼成炉内で成形体の収縮に伴って支持強度及び形
状が変化するブロックであればよい。
強度及び形状が変化するブロックとしての木質ブロック
4は段積みされたブロック群のどこに介設されても良
い。又ブロック4は、木質の他、プラスチック、紙質な
ど要は焼成炉内で成形体の収縮に伴って支持強度及び形
状が変化するブロックであればよい。
【0018】
【考案の効果】以上に述べた通り本考案の支持構造は焼
成中に成形体のオーバハング部を良好にサポートするの
で、成形体の焼成変形や破損は防止され、もって仕上り
形状の良好な成形体を提供するものである。
成中に成形体のオーバハング部を良好にサポートするの
で、成形体の焼成変形や破損は防止され、もって仕上り
形状の良好な成形体を提供するものである。
【図1】本考案に係る泥漿鋳込み成形体の支持構造図
【図2】従来の泥漿鋳込み成形体の支持構造を説明する
図
図
【図3】図2の変更例を示す図
4…焼成炉内で成形体の収縮に伴って支持強度及び形状
が変化するブロックとしての木質ブロック、6…泥漿鋳
込み成形体、7…オーバハング部。
が変化するブロックとしての木質ブロック、6…泥漿鋳
込み成形体、7…オーバハング部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 節治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)考案者 新竹 誠治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 泥漿鋳込み法で成形された成形体におけ
るオーバハング部を焼成工程において支承する支持構造
であって、この支持構造はブロックの段積み構造とし、
これらブロック中に、焼成炉内で成形体の収縮に伴って
支持強度及び形状が変化するブロックを含んでいること
を特徴とした泥漿鋳込み成形体の支持構造。 - 【請求項2】 前記ブロックは木質ブロックであること
を特徴とした請求項1記載の泥漿鋳込み成形体の支持構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP581391U JP2519117Y2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 泥漿鋳込み成形体の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP581391U JP2519117Y2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 泥漿鋳込み成形体の支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0498111U JPH0498111U (ja) | 1992-08-25 |
JP2519117Y2 true JP2519117Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=31736631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP581391U Expired - Fee Related JP2519117Y2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 泥漿鋳込み成形体の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519117Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP581391U patent/JP2519117Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0498111U (ja) | 1992-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960725 |
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