JP2518581B2 - エチレン重合用触媒組成物の製法とこれを利用するエチレン単独重合体および共重合体の製法 - Google Patents

エチレン重合用触媒組成物の製法とこれを利用するエチレン単独重合体および共重合体の製法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエチレン系重合体を製造
するのに有用な触媒組成物の製法とこれを用いたエチレ
ン系重合体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許第0120503号公報
において、密度0.91g/cm3以下のエチレン共重合体を
製造する場合に用いられる触媒として、下記一般式Aの
ような触媒の前駆体を、アルミニウム化合物で処理した
シリカに担持させるかあるいはこれと機械的に混合した
ものを下記一般式Bで示される助触媒で活性化してなる
触媒組成物が開示されている。
【0003】
【化3】
【0004】[一般式A、B中各記号は以下のものを示
す; R:炭素原子数1〜14の脂肪族もしくは芳香族基、ま
たはCOR1(R1は炭素原子数1〜14の脂肪族または
芳香族基を示す) X:Cl、Br、Iおよびこれらの混合物からなる群か
ら選択されるハロゲン ED:有機電子供与基 m:0.5〜56、好ましくは1.5〜5の数 n:0、1または2の数 p:2〜116、好ましくは6〜14の数 q:2〜85、好ましくは3〜10の数 X1:ClまたはOR3(R3およびR2は、同じであって
も異なってもよい炭素原子数1〜14の飽和炭化水素
基) e:0〜1.5の数 f:1または0の数 d:d+e+f=3となるようにする数]
【0005】上記公報においては、チタン化合物として
TiCl3を、マグネシウム化合物としてMgCl2、有
機電子供与体化合物としてテトラヒドロフラン(TH
F)を用いて一般式Aで示されるような触媒前駆体を調
製し、これを無水処理したシリカに含浸させた後にAl
(C25)3、Al(C25)2Cl、Al2(C25)3Cl3、Al
(C613)3等の一般式Bで示されるアルキルアルミニウ
ム化合物で活性化させて用いている。
【0006】このような触媒組成物とエチリデンノルボ
ルネン(ethylidene norbornene)を用い、エチレンと炭
素原子数3〜8のコモノマーとを反応容器内で接触させ
ると、反応温度50℃で、密度が0.91g/cm3以下、
溶融物流量比(melt flow ratio)が37から40であ
るエチレン共重合体を得ることができる。このような物
性を有するエチレン重合体は「超低密度ポリエチレン」
と呼ばれるものであり、良好な溶融物流量比を示すが、
フィルム等へ加工するには強度が著しく弱い。しかし、
密度が0.91g/cm3以上のエチレン系共重合体の溶融
物流量比を増加させる方法は上記公報には示されていな
い。
【0007】大韓民国特許公報第87ー215号公報に
おいては、密度が0.94g/cm3〜0.97g/cm3であるエ
チレン系共重合体を製造する場合に、前記一般式Aで示
されるような触媒前駆体を、アルミニウム化合物で処理
した無水シリカに浸漬もしくはこれと機械的に混合させ
た後、下記一般式Cで示されるハロゲン化ホウ素で処理
して用いることを特徴としている。
【0008】
【化4】
【0009】[式中各記号は以下のものを示す; R:炭素原子数1〜14の脂肪族もしくは芳香族炭化水
素基、またはOR1(R1は炭素原子数1〜14の脂肪族
または芳香族炭化水素基を示す) X1:Cl、Brまたはこれらの混合物からなる群から選
択されるハロゲン c:Rが脂肪族または芳香族炭化水素基である場合;0
または1の数RがOR1である場合;0、1または2の
数]このようなハロゲン化ホウ素化合物は単独で、また
は幾つかを組み合わせて用いることができ、具体例とし
てはBCl3、BBr3、B(C25)Cl2、B(OC25)C
l2等が挙げられるが特に好ましいものとしてBBr3を挙
げている。ハロゲン化ホウ素化合物で処理された触媒前
駆体組成物は、有機電子供与基1モルあたり0.1〜1
モルのハロゲン化ホウ素を含有する。触媒を活性化する
ために触媒製造過程において、アルキルアルミニウム化
合物とチタン化合物のモル比が4:1〜8:1となるよ
うにアルキルアルミニウム化合物で部分活性化させたも
のを用いてもよい。しかし、この触媒前駆体組成物をB
Br3のみを用いて処理し、反応容器内で活性化してノ
ルマルヘキサン溶液のスラリーとして重合する場合、生
成した粒子が凝集する現象が認められる。
【0010】このハロゲン化ホウ素化合物で処理した前
駆体組成物を一般式Bに示したアルキルアルミニウム化
合物で活性化させて用いたところ、0.94〜0.97g/
cm3の樹脂密度を有し、溶融物流量比が22〜32であ
る重合体が得られる。このような物性を有する樹脂は
「高密度ポリエチレン」と呼ばれるものであり、フィル
ム等に加工するには強度は十分であるが溶融物流量比が
低く、加工性に劣る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は加工性に優
れ、強い強度を有する高密度ポリエチレンを製造するの
に有用な触媒組成物の製法およびこの触媒を用いたエチ
レン系重合体の重合方法に関する。
【0012】さらに詳しくは、本発明は樹脂密度0.9
1g/cm3〜0.97g/cm3、溶融物流量比が32〜40で
ある、強度が十分で加工性の良好なエチレン単独重合体
および共重合体を製造するための触媒組成物の製法に関
する。
【0013】また本発明は、樹脂密度0.91g/cm3
0.97g/cm3、溶融物流量比が32〜40である、強度
が十分で加工性の良好なエチレン単独重合体および共重
合体の、上記触媒組成物を用いた製法に関する。
【0014】
【課題を解決する手段】すなわち本発明は、a)一般式
IIで示される触媒前駆体組成物を不活性担体に浸漬、希
釈させる、 b)不活性担体に浸漬、希釈させた触媒前駆体組成物を
一般式IIIで示される少なくとも一種のアルキルアルミ
ニウム化合物で部分活性化させる、 c)部分活性化された触媒前駆体組成物を一般式IVで示
されるハロゲン化ホウ素化合物で処理する工程を含む一
般式Iで示されるエチレン重合用触媒組成物の製法
【0015】
【化5】
【0016】[一般式I〜IV中、各記号は以下のもの
を示す; R:炭素原子数1〜14の脂肪族または芳香族炭化水素
基、またはCOR1(Rは炭素原子数1〜14の脂肪
族または芳香族炭化水素基を示す) R:炭素原子数1〜14の脂肪族もしくは芳香族基ま
たはOR3(R3は炭素原子数1〜14の脂肪族または芳
香族基を示す) X:Cl、Br、Iおよびこれらの混合物からなる群か
ら選択されるハロゲンを示す ED:脂肪族酸あるいは芳香族酸のアルキルエステル、
脂肪族エーテル、環状エーテルおよび脂肪族ケトンから
なる群から選択される有機電子供与基 a:0.5〜56の数 b:0、1または2の数 c:2〜116の数 d:d1+0.33(d1は1〜33の数を示す) f:0から1.5の数 g:0または1の数 e:e+f+g=3となる数 h:2〜85の数 X1:ClまたはOR2(R2およびRは同じであっても
異なっていても良い炭素原子数1〜14の脂肪族または
芳香族炭化水素基) X2:Cl、Brおよびこれらの混合物からなる群から
選択されるハロゲン R5:脂肪族または芳香族炭化水素基もしくはOR i:0.1〜1の数 j:R5が脂肪族または芳香族炭化水素基の場合には0
またはi、R5がORの場合には0、iまたは2iであ
る数] とこれを用いたエチレン系重合体の製法に関する。
【0017】本発明の触媒の製法においては、まず触媒
前駆体組成物をマグネシウム化合物とチタン化合物を液
体有機電子供与体化合物中に混合して調製する。次にこ
の前駆体組成物を不活性担体に浸漬、希釈させ、その後
にアルキルアルミニウム化合物で部分活性化させ、ハロ
ゲン化ホウ素化合物で処理する。このように、触媒前駆
体組成物をあらかじめ部分活性化したのちにハロゲン化
ホウ素で処理した触媒組成物の使用によって、流動性の
良い均一な大きさの粉末粒子を得ることができる。
【0018】本発明においては、一般式Vで示される少
なくとも1種のマグネシウム化合物と一般式VIで示さ
れる少なくとも1種のチタン化合物を少なくとも1種の
液体有機電子供与体化合物中に溶解させて、一般式IIで
示される触媒前駆体組成物を調製するのが好ましい。
【0019】
【化6】
【0020】[一般式V、VI中、記号は以下のものを
示す; R:炭素原子数1〜14の脂肪族または芳香族炭化水素
基もしくはCOR1(R1は炭素原子数1〜14の脂肪族
または芳香族炭化水素基を示す) w:1である数 x:0、1または2の数 y:1/3である数 z:2〜116の数 X:Cl、Br、Iおよびこれらの混合物からなる群か
ら選択されるハロゲン]
【0021】前駆体組成物を調製する際に用いるチタン
化合物としては、式Vで示されるものが挙げられるが、
このうち特に好ましいものはTiCl3・1/3AlCl3であ
る。チタン化合物として従来から使用されているTiCl
4はHClを放出して分解されやすく、制御が困難であ
るが、この化合物を用いることによりチタン化合物とマ
グネシウム化合物とのモル比を正確に調整することが可
能になる。マグネシウム化合物としては無水MgCl2
液体有機電子供与体化合物としてはテトラヒドロフラン
がそれぞれ好ましい。チタン化合物はマグネシウム化合
物と同時に有機電子供与体化合物に溶解させる。
【0022】チタン化合物とマグネシウム化合物がテト
ラヒドロフランに完全に溶解したら、600℃で脱水処
理した後にアルキルアルミニウムで処理したシリカに浸
漬させ、窒素雰囲気下で乾燥する。こうして、流動性の
良好な触媒前駆体組成物を得ることができる。
【0023】シリカに浸漬、希釈させ、乾燥させた触媒
前駆体組成物は、少なくとも1種のアルキルアルミニウ
ム化合物で処理する。アキルアルミニウム化合物として
は、式III:
【0024】
【化7】
【0025】[式中各記号は前記式IIIと同じものを示
す]に示したものが用いられる。この際、アルキルアル
ミニウム化合物中のアルミニウム原子と前駆体組成物中
のチタン原子のモル比が好ましくは4:1以下、より好
ましくは0.1:1〜2:1となるようにする。また、
前駆体組成物中の有機電子供与基とアルキルアルミニウ
ム化合物中のアルミニウム原子のモル比は、1:0.3
25以上となるようにするのが好ましい。この範囲に入
らない場合には所望の溶融物流量比を有する重合体の製
造ができない。アルキルアルミニウム化合物で処理した
前駆体組成物は窒素雰囲気下で乾燥すると流動性の良好
な粉末が得られる。前記アキルアルミニウム化合物で部
分活性化した触媒前駆体組成物をさらに一般式IV:
【0026】
【化8】
【0027】[式中各記号は前記式IVと同じものを示
す]で示されるハロゲン化ホウ素化合物で処理する。こ
のとき、ハロゲン化ホウ素化合物と触媒前駆体組成物中
の有機電子供与基とのモル比は0.1:1以上となるよ
うにする。このモル比が0.1:1を下回ると樹脂にお
いて好ましい溶融物流量比が得られない。ハロゲン化ホ
ウ素で最終処理して製造した触媒組成物は窒素雰囲気下
で乾燥すると、流動性の良好な粉末が得られる。
【0028】上記のようにして製造した触媒組成物は、
このままでは活性が殆ど無いあるいはあっても著しく微
弱であるため、重合反応に用いる場合にはさらに活性化
する必要がある。この活性化にはアルキルアルミニウム
化合物を用いる。最終的な活性化に用いるアルキルアル
ミニウム化合物は、前記部分活性化に用いたアルキルア
ルミニウム化合物と同じものであってもまた異なってい
てもよい。このアルキルアルミニウム化合物は重合反応
時に必要に応じて適当な濃度となるよう、不活性溶剤に
希釈して反応容器へ注入する。
【0029】本発明の方法で製造した触媒は、エチレン
の単独重合体あるいはエチレンと、少なくとも1種の炭
素原子数3〜8のコモノマーとの共重合体を製造する重
合反応に適している。
【0030】本発明の重合体の製法においては、エチレ
ンと、エチレンおよび炭素原子数3から8のα−オレフ
ィンからなる群から選択される少なくとも1つの単量体
とを混合し、一般式Iで示される触媒組成物と共に、圧
力136.05atm以下、温度80〜90℃、適当な
水素分圧においてスラリー状で反応させる。
【0031】本発明の製法によって製造されるエチレン
系重合体のメルトインデックスは0.01g/10分〜1
00g/10分、好ましくは0.01g/10分〜10g/1
0分であり、高荷重(high load)メルトインデックスは
20g/10分〜2000g/10分、好ましくは20g/1
0分〜1000g/10分であり、溶融物流量比は約22
〜42、好ましくは32〜40であり、樹脂密度は約
0.91g/cm3〜0.97g/cm3である。本発明により従
来の技術と比べて強度および加工性の改善されたエチレ
ン系重合体を製造することができる。
【0032】重合体を製造する場合、エチレン共重合体
の密度はコモノマーの量の増加に従って減少する。同じ
樹脂密度、および同じメルトインデックスを有する共重
合体を得るために必要なコモノマーの量は、その他の条
件を同じとするとコモノマーの分子量に応じて変化し、
3>C4>C5>C6>C7>C8の順でより多量のコモノ
マーが必要となる。
【0033】エチレンとの共重合に用いられるコモノマ
ーには、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテンお
よび1−オクテン等が例示される。重合体のメルトイン
デックス、および高荷重メルトインデックスは水素の分
圧により変化する。すなわち、より多く水素が付加すれ
ばより増加する。
【0034】以下、本発明を実施例によってさらに詳細
に説明する。以下に示す実施例は本発明を説明するもの
であり、本発明に関していかなる限定もおこなうもので
はない。
【0035】
【実施例1】触媒前駆体組成物の製造 担体の調製 表面積20〜500m2/g、平均気孔大きさが10〜30
0オングストロームのシリカを用いた。循環冷却装置お
よび撹拌器を設置した20リットル容の4口丸底フラス
コに、600℃で12時間以上乾燥したシリカ約400
gと無水ノルマルヘキサン8リットルを投入し、撹拌し
てスラリーとした。その後、ノルマルヘキサンに溶解し
た1Mのトリエチルアルミニウムを0.5cc以上添加
した。このアルキルアルミニウムで処理したシリカを約
45℃、窒素雰囲気下で乾燥し、平均粒径約40μmの
流動性の良好な粉末シリカを得た。
【0036】触媒前駆体組成物の製造 循環冷却装置および撹拌器を設置した20リットル容の
4口丸底フラスコへMgCl2約40g、TiCl3・1/3
AlCl3約32g、無水テトラヒドロフラン8リットル
を投入し、約65℃で約30分間撹拌して完全に溶解さ
せた。この溶液を前記アルキルアルミニウムで処理した
粉末シリカ担体と混合した後約45℃で約30分以上乾
燥させ、自在に流れる粉末状の触媒前駆体組成物を得
た。
【0037】
【実施例2】 触媒前駆体組成物の部分活性化 前記の触媒前駆体組成物を浸漬させたシリカ粉末を、4
口丸底フラスコ内で、8リットルのノルマルヘキサンと
共にスラリーとした。その後、アルキルアルミニウム化
合物を、触媒前駆体組成物中の有機電子供与基とアルキ
ルアルミニウム化合物中のアルミニウム原子とのモル比
が1:0.3となるように添加した。その後、窒素雰囲
気下で約45℃で乾燥してヘキサンを飛ばし、平均粒径
約40μmの流動性の良好な粉末を得た。
【0038】
【実施例3】 触媒前駆体組成物のハロゲン化ホウ素処理 部分活性化させた触媒前駆体組成物を前記の200リッ
トル容4口丸底フラスコ内でノルマルヘキサン8リット
ルと共ににスラリーとした。この触媒前駆体組成物中の
有機電子供与基とのモル比が1:0.4程度になるよう
に3臭化ホウ素(BBr3)を添加した。この混合物を窒
素で洗浄しながら約45℃で約30分以上乾燥させ、シ
リカ粒子と同じ大きさを有する乾燥粉末を得た。
【0039】
【実施例4〜11】実施例1〜3において製造した触媒
組成物を用いてエチレン単独重合体および共重合体を製
造した。前記触媒前駆体組成物製造過程において、触媒
前駆体組成物の部分活性化に(C65)3Alおよび(C2
5)2ClAl3を用い、ハロゲン化ホウ素としてBBr3を用
いた。重合反応時の触媒組成物の最終的な活性化には
(C25)3Alを用いた。触媒前駆体組成物を部分活性化
する場合にAl:Tiのモル比が4:1(実施例4〜
7)、および1.1:1(実施例8〜11)となるよう
に触媒組成物の部分活性化を行い、これを用いて重合体
を製造した。
【0040】重合体の製造 エチレンの単独重合体およびエチレンと1−ブテンとの
共重合体を製造した。重合は実験用2リットルのオート
クレーブを用いて行った。各実施例において、エチレン
と水素のモル比は2:1〜8:1とした。1−ブテンの
コモノマーは15g用いた。重合は136.05atm
以下の圧力、90℃の温度で30分間以上行った。製造
した単独重合体と共重合体のメルトインデックスを調
べ、結果を表1に示した。
【0041】重合体の物性メルトインデックス(MI )=ASTM D−1238
条件Eにより、190℃で測定した。単位はg/10分で
記録した。高荷重メルトインデックス(HLMI) =ASTM D
−1238条件Fにより、メルトインデックス測定に用
いられる荷重の10倍をかけて測定した。溶融物流量比(MFR )=HLMI/MIで求められる
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明により、良好な加工性と十分な強
度を有するエチレン単独重合体およびエチレン共重合体
を製造するのに有用な触媒の製法およびこの触媒を用い
た、良好な加工性と十分な強度を有するエチレン単独重
合体およびエチレン共重合体の製法を得ることができ
る。よ
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いる触媒の調製工程を示すチャー
ト図である。 図

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)一般式IIで示される触媒前駆体組成
    物を不活性担体へ浸漬、希釈させる、 b)不活性担体に浸漬、希釈させた触媒前駆体組成物
    を、一般式IIIで示される少なくとも一種のアルキルア
    ルミニウム化合物で部分活性化する、 c)部分活性化された触媒前駆体組成物を一般式IVで示
    されるハロゲン化ホウ素で処理する:工程を含有する一
    般式Iで示されるエチレン重合用触媒組成物の製法。 【化1】 [一般式I〜IV中、各記号は以下のものを示す; R:炭素原子数1〜14の脂肪族または芳香族炭化水素
    基、またはCOR1(R1は炭素原子数1〜14の脂肪族
    または芳香族炭化水素基を示す) R2:炭素原子数1〜14の脂肪族または芳香族基ある
    いはOR3(R3は炭素原子数1〜14の脂肪族または芳
    香族基を示す) X:Cl、Br、Iおよびこれらの混合物からなる群か
    ら選択されるハロゲン ED:脂肪族酸あるいは芳香族酸のアルキルエステル、
    脂肪族エーテル、環状エーテルおよび脂肪族ケトンから
    なる群から選択される有機電子供与基 a:0.5〜56の数 b:0、1または2の数 c:2〜116の数 d:d1+0.33(d1は1〜33の数を示す)の数 f:0〜1.5の数 g:0または1の数 e:e+f+g=3となる数 h:2〜85の数 X1:ClまたはOR2(R2およびRは同じであっても
    異なっていても良い炭素原子数1〜14の脂肪族または
    芳香族炭化水素基を示す) X2:Cl、Brおよびこれらの混合物からなる群から
    選択されるハロゲン i:0.1〜1の数 R5:脂肪族または芳香族炭化水素基もしくはOR j:R5が脂肪族または芳香族炭化水素基;0またはi
    である数 R5がOR:0、iまたは2iである数]
  2. 【請求項2】一般式式Vで示される少なくとも1種のマ
    グネシウム化合物と一般式VIで示される少なくとも1
    種のチタン化合物とを、少なくとも一種の液体電子供与
    体化合物中に溶解させて一般式IIで示される触媒前駆体
    組成物を製造する請求項1記載の製法。 【化2】 [一般式VおよびVI中、各記号は以下のものを示す; R:炭素原子数1〜14の脂肪族もしくは芳香族炭化水
    素基またはCOR1(R1は炭素原子数1〜14の脂肪族
    または芳香族炭化水素基を示す) w:1である数 x:0、1または2の数 y:1/3である数 z:2〜116の数 X:Cl、Br、Iおよびこれらの混合物からなる群か
    ら選択されるハロゲン]
  3. 【請求項3】 一般式IIで示される触媒前駆体組成物が
    TiCl3・1/3AlCl3、無水MgCl2、およびテトラヒド
    ロフランから製造される請求項1または2記載の製法。
  4. 【請求項4】 一般式IIIで示されるアルキルアルミニ
    ウム化合物中のアルミニウム原子と一般式IIで示される
    触媒前駆体組成物中のチタン原子のモル比が4:1以下
    である請求項1記載の製法。
  5. 【請求項5】 アルキルアルミニウム化合物中のアルミ
    ニウム原子と触媒前駆体組成物中のチタン原子のモル比
    が0.1:1〜2:1の範囲である請求項4記載の製
    法。
  6. 【請求項6】 一般式IIで示される触媒組成物中の有機
    電子供与基と一般式IIIで示されるアルキルアルミニウ
    ム化合物中のアルミニウム原子のモル比が1:0.32
    5以上である請求項1または2記載の製法。
  7. 【請求項7】 ハロゲン化ホウ素化合物と有機電子供与
    基とのモル比が0.1:1以上である第1項記載の製
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにより得られる
    エチレン重合触媒をアルキルアルミニウム化合物で活性
    化させ、これを用いてエチレンとエチレンまたは炭素原
    子数3〜8である少なくとも1種のα−オレフィンとの
    混合物を、136.05atm以下の圧力、80〜90
    ℃の温度、適当な水素分圧でスラリー状にて重合させる
    エチレン単独重合体または共重合体の製法。
  9. 【請求項9】 エチレンの単独重合体または共重合体の
    溶融物流量比が32〜40であり、密度が0.91〜0.
    97g/cm3である請求項8記載の製法。
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