JP2517959Y2 - 伸縮継手 - Google Patents

伸縮継手

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JP2517959Y2
JP2517959Y2 JP321091U JP321091U JP2517959Y2 JP 2517959 Y2 JP2517959 Y2 JP 2517959Y2 JP 321091 U JP321091 U JP 321091U JP 321091 U JP321091 U JP 321091U JP 2517959 Y2 JP2517959 Y2 JP 2517959Y2
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貞三 神
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、気温の変化に伴う軒樋
の伸縮を吸収し、軒樋の変形及び破損を防止できる伸縮
継手に関する。
【0002】
【従来の技術】特に合成樹脂製の軒樋は熱膨張係数が大
きいために、気温の変化に伴う軒樋の伸縮により軒樋自
身が変形あるいは破損するといった弊害が生じやすい。
そこで伸縮継手で軒樋を接続し、軒樋の接続部分で軒樋
の伸縮を吸収しようとする試みがある。尚、この伸縮継
手とは、外側継手と内側継手が互いに摺動可能に結合さ
れており、内側継手と外側継手が摺動することによって
伸縮継手自体が軒樋の伸縮とは逆の伸縮(軒樋が伸長す
ると収縮し、軒樋が収縮すると伸長する)を行なうもの
である。
【0003】ところが、一般の伸縮継手には、外側継手
と内側継手の相対位置を所定の位置に設定する基準とな
るものがないために、施工時において外側継手と内側継
手の相対位置を一定にするのが困難である。例えば、軒
樋が収縮し易い冬期において伸縮継手が最初から伸長し
た状態で軒樋と接続されていたり、軒樋が伸長し易い夏
期において伸縮継手が最初から収縮した状態で軒樋と接
続されていたりした場合には、伸縮継手で軒樋の伸縮を
十分に吸収できない。
【0004】実公昭61−429号公報に記載されてい
る伸縮継手は、上記問題を解決するものであり、この伸
縮継手は、内側継手の端部に位置決め片が突設されてお
り、この位置決め片を外側継手の内面に形成された樋受
け部に突き当てることで外側継手と内側継手の相対位置
を所定の位置に設定できるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の伸縮継手にあっては、内側継手の位置決め片を外側
継手の樋受け部に突き当てた状態では外側継手と内側継
手の摺動が伸縮方向に対して規制されるため、軒樋を接
続した後に位置決め片を取り除く作業が必要である。従
って、施工が煩雑になるし、位置決め片を除去し忘れた
場合には軒樋の伸長を全く吸収できないという問題があ
る。
【0006】本考案は、上記従来の問題に着目し、外側
継手と内側継手の相対位置を所定の位置に設定する位置
決め手段を備えながら、施工が煩雑にならない伸縮継手
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の伸縮継手は、外
側継手と内側継手が互いに摺動可能に結合され、前記外
側継手と内側継手の間に、外側継手と内側継手の相対位
置を所定の位置に位置決めする位置決め手段が設けられ
ている伸縮継手において、前記位置決め手段を、前記外
側継手と内側継手の一方に形成された凸部が他方に形成
された一対の突出片の間を通過する際の摩擦抵抗で位置
決めする構造とし、前記凸部と突出片との摩擦抵抗の大
きさを軒樋の伸縮に伴う外側継手と内側継手の摺動を許
す大きさに設定したことを手段としている。
【0008】
【作用】施工時には、予め、凸部と突出片との摩擦抵抗
で外側継手と内側継手の相対位置を所定の位置に位置決
めしておき、その位置決め状態にある外側継手と内側継
手のそれぞれに軒樋を嵌合させる。
【0009】使用時には、施工時よりも気温が上昇して
軒樋が伸長した場合、凸部が突出片の間を通過して外側
継手と内側継手は伸縮方向へ互いに摺動し、施工時より
も気温が下降して軒樋が収縮した場合、凸部が突出片の
間を通過して外側継手と内側継手は伸長方向へ互いに摺
動する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。
【0011】まず、図1〜図4に基づいて第1実施例の
構成を説明する。図1は本考案第1実施例の伸縮継手を
示す斜視図であり、図2は図1のII−II断面図である。
【0012】図中1は外側継手で、この外側継手1は、
樋嵌合部11が軒樋T1の外側に嵌合可能な形状に形成
され、本体部12が前記樋嵌合部11を若干拡大した形
状に形成されている。そして、前記樋嵌合部11の上端
部には軒樋T1の耳と嵌合可能な嵌合爪13が形成さ
れ、前記本体部12の内面にはシール材3を保持したシ
ール用突条14が二本平行に形成されている。また、前
記樋嵌合部11と本体部12との間の内面にはストッパ
用突条15が形成されていて、このストッパ用突条15
で前記樋嵌合部11に接続した軒樋T1の先端を位置決
めできるようになっている。更に、前記樋嵌合部11の
上端内面には、平面形状が円形状の凸部16が形成され
ている。
【0013】図中2は内側継手で、この内側継手2は、
樋嵌合部21が軒樋T2の外側に嵌合可能な形状に形成
され、本体部22が前記樋嵌合部21を若干縮小した形
状に形成されている。そして、前記樋嵌合部21の上端
部には軒樋T2の耳と嵌合可能な嵌合爪23が形成さ
れ、前記本体部22の先端外面には係止部24が突設さ
れている。また、前記樋嵌合部21と本体部22との間
の内面には段差25が設けられており、この段差25で
前記樋嵌合部21に接続した軒樋T2の先端を位置決め
できるようになっている。更に、樋嵌合部21と本体部
22に跨がる位置の上端には、前記外側継手1の凸部1
6が遊嵌可能な長孔26が形成されているおり、この長
孔26には孔内を三つの小孔部261,262,263
に区画するようにして各側縁に二個の突出片27,28
(樋嵌合部側の突出片を第1突出片27、本体部側の突
出片をと第2突出片28とする)が延設されている。ま
た、一方の側縁の第1突出片27と他方の側縁の第1突
出片27、及び一方の側縁の第2突出片28と他方の側
縁の第2突出片28は先端が互いに対向しており、第1
突出片27,27同士の間及び第2突出片28,28同
士の間には前記凸部16の径dよりも若干狭い幅wの隙
間が確保されている。また、前記第1突出片27と第2
突出片28との間には、前記外側継手1の凸部16を挿
入できるだけの隙間が確保されている。尚、各第1突出
片27及び第2突出片28は先端が尖った形状に形成さ
れており、中央の小孔部261は外側継手1の凸部16
にほぼ符合する円形状に形成されている。
【0014】前記外側継手1と内側継手2は互いに摺動
可能に結合されており、前記外側継手1の本体部12と
内側継手2の本体部22との間には、外側継手1と内側
継手2の摺動を規制する摺動規制手段4と、外側継手1
と内側継手2の相対位置を所定の位置に位置決めする位
置決め手段5とが設けられている。
【0015】前記摺動規制手段4は、図2に示すよう
に、内側継手2の本体部22の先端外面に形成された係
止部24を、外側継手1のシール用突条14とストッパ
用突条15との間に配設させ、この係止部24とストッ
パ用突条15との係合で外側継手1と内側継手2の摺動
を収縮方向に対して規制し、前記係止部24とシール用
突条14との係合で外側継手1と内側継手2の摺動を伸
長方向に対して規制する構造となっている。つまり、外
側継手1と内側継手2の最大摺動距離Lmaxは外側継
手1のシール用突条14とストッパ用突条15との間の
距離に設定されている。
【0016】前記位置決め手段5は、図3に示すよう
に、外側継手1の凸部16を内側継手2の長孔26のう
ち第1突出片27と第2突出片28間の中央の小孔部2
61に挿入させ、前記凸部16と第1突出片27及び第
2突出片28との摩擦抵抗で外側継手1と内側継手2の
相対位置を所定の位置に位置決めする構造となってい
る。また、前記凸部16と第1突出片27及び第2突出
片28との摩擦抵抗の大きさは、軒樋T1,T2の伸縮
に伴う外側継手1と内側継手2の摺動を許す大きさに設
定されている。尚、中央の小孔部261は外側継手1の
凸部16にほぼ符合する形状に形成されているので、上
記の位置決め状態において外側継手1と内側継手2との
間でがたつきが生じにくい。
【0017】また、前記位置決め手段5は、内側継手2
の係止部24が外側継手1のシール用突条14とストッ
パ用突条15との間のほぼ中央に配設された状態で外側
継手と内側継手2の相対位置を位置決めするように設定
されている。つまり、位置決め状態において外側継手1
と内側継手2は、収縮方向へは内側継手2の係止部24
が外側継手1のストッパ用突条15に当たるまでの距離
Laだけ摺動が許されるようになっており、伸長方向へ
は内側継手2の係止部24が外側継手1のシール用突条
14に当たるまでの距離Lbだけ摺動が許されるように
なっている(図2参照)。
【0018】次に、第1実施例の作用を説明する。
【0019】(施工時) 本実施例の伸縮継手を介して軒樋T1,T2を相互に接
続する場合には、予め外側継手1の凸部16と内側継手
2の第1突出片27及び第2突出片28との摩擦抵抗で
外側継手1と内側継手2の相対位置を所定の位置に位置
決めしておき、その位置決め状態にある外側継手1の樋
嵌合部11と内側継手2の樋嵌合部21のそれぞれに軒
樋T1,T2を嵌合させる。そうすると、外側継手1と
内側継手2が収縮と伸長の両方向に対して軽く摺動規制
されている状態で各樋嵌合部11,21に軒樋T1,T
2を嵌合させることができるので作業性がよい。
【0020】尚、外側継手1の樋嵌合部11に軒樋T1
を嵌合する際には、図2に示すように軒樋T1の先端が
ストッパ用突条15に突き当たるまで軒樋T1を差し込
み、内側継手2の樋嵌合部21に軒樋T2を嵌合する際
には、軒樋T2の先端が段差25に突き当たるまで軒樋
T2を差し込むようにする。また、外側継手1と内側継
手2の嵌合爪13,23を各軒樋T1,T2に嵌合させ
て軒樋T1,T2を押え込む。
【0021】(使用時) 施工時よりも気温が上昇して軒樋T1,T2が伸長した
場合、凸部16は第1突出片27,27の間で摩擦抵抗
を受けるものの第1突出片27,27を押し広げながら
その間を通り抜け、中央の小孔部261から樋嵌合部2
1側の小孔部262に移動する。そして、外側継手1と
内側継手2は内側継手2の係止部24が外側継手1のス
トッパ用突条15に当たるまで収縮方向への摺動が許さ
れる。
【0022】施工時よりも気温が下降して軒樋T1,T
2が伸縮した場合、凸部16は第2突出片28,28の
間で摩擦抵抗を受けるものの第2突出片28,28を押
し広げながらその間を通り抜け、中央の小孔部261か
ら本体部22側の小孔部263に移動する。そして、外
側継手1と内側継手2は内側継手2の係止部24が外側
継手1のシール用突条14に当たるまで伸長方向への摺
動が許される。
【0023】尚、凸部16が第1突出片27,27の間
あるいは第2突出片28,28の間を通り抜ける際、第
1突出片27,27あるいは第2突出片28,28の弾
性変形を伴うが、ここで第1突出片27,27あるいは
第2突出片28,28が元の形状に復元しなかったり、
折れたりしたとしても、外側継手1と内側継手2の位置
決め完了後なので何ら問題ない。
【0024】以上説明したように、本実施例の伸縮継手
は、外側継手1と内側継手2の相対位置を所定の位置に
位置決めした後、その位置決め手段5を取り除かずに使
用しても軒樋T1,T2の伸縮を吸収することができ
る。従って、外側継手1と内側継手2の相対位置を所定
の位置に設定する機能を備えながら施工が煩雑にならな
いという効果が得られる。
【0025】次に、図4に基づいて第2実施例を説明す
る。尚、第2実施例を説明するに当たり、第1実施例と
同様の構成及び作用は、図面及び説明を省略する。
【0026】本実施例は、第1実施例の突出片27aの
平面形状を変形させたもので、本実施例の第1突出片2
7a及び第2突出片28aは先端が平らに形成されてい
る。また、本実施例の突出片27a及び第2突出片28
aは他の部分よりも薄肉に形成されており、凸部16が
第1突出片27,27の間あるいは第2突出片28,2
8の間を通り抜ける際に弾性変形し易くなっている。
【0027】以上、本考案の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本考案に含まれる。
【0028】例えば実施例では、外側継手に凸部を形成
し、内側継手に突出片を形成した例を示したが、外側継
手に突出片を形成し、内側継手に凸部を形成してもよ
い。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の伸縮継手
にあっては、位置決め手段を、外側継手と内側継手の一
方に形成された凸部が他方に形成された一対の突出片の
間を通過する際の摩擦抵抗で位置決めする構造とし、前
記凸部と突出片との摩擦抵抗の大きさを軒樋の伸縮に伴
う外側継手と内側継手の摺動を許す大きさに設定したた
めに、外側継手と内側継手の相対位置を所定の位置に位
置決めした後に位置決め手段を取り除く必要がない。従
って、外側継手と内側継手の相対位置を所定の位置に設
定する機能を備えながら施工が煩雑にならないという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第1実施例の伸縮継手を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本考案第1実施例の伸縮継手の位置決め手段を
示す斜視図である。
【図4】本考案第2実施例の伸縮継手の位置決め手段を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外側継手 2 内側継手 16 凸部 27 第1突出片 28 第2突出片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側継手と内側継手が互いに摺動可能に
    結合され、前記外側継手と内側継手の間に、外側継手と
    内側継手の相対位置を所定の位置に位置決めする位置決
    め手段が設けられている伸縮継手において、前記位置決
    め手段を、前記外側継手と内側継手の一方に形成された
    凸部が他方に形成された一対の突出片の間を通過する際
    の摩擦抵抗で位置決めする構造とし、前記凸部と突出片
    との摩擦抵抗の大きさを軒樋の伸縮に伴う外側継手と内
    側継手の摺動を許す大きさに設定したことを特徴とする
    伸縮継手。
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