JP2517642Y2 - ロータリーキルン - Google Patents
ロータリーキルンInfo
- Publication number
- JP2517642Y2 JP2517642Y2 JP1991041840U JP4184091U JP2517642Y2 JP 2517642 Y2 JP2517642 Y2 JP 2517642Y2 JP 1991041840 U JP1991041840 U JP 1991041840U JP 4184091 U JP4184091 U JP 4184091U JP 2517642 Y2 JP2517642 Y2 JP 2517642Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kiln
- refractory
- casing
- metal casing
- clinker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に廃プラスチック、
廃油泥等のカロリーの高い産業廃棄物を焼却処理する為
のロータリーキルンに係り、特に高温で使用される焼却
用のロータリーキルンの改良に関する。
廃油泥等のカロリーの高い産業廃棄物を焼却処理する為
のロータリーキルンに係り、特に高温で使用される焼却
用のロータリーキルンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業廃棄物は、厨芥や紙屑等を
多く含む都市ごみと異なり、油性のものやプラスチック
等が多く、その他、粘稠物、エマルジョン状のもの、タ
ールピッチ状のものも数多く含まれて居り、ロータリー
キルン以外の焼却炉での焼却処理は不適当であり、専ら
ロータリーキルンで焼却処理されている。而して、ロー
タリーキルンは、図3に示す如く、円筒状のケーシング
24の内周面に耐火物25(耐火煉瓦若しくはキャスタ
ブル耐火物)を内張りして成る回転自在なキルン胴26
と、キルン胴26の一端に配設した着火バーナ(図示省
略)等から構成されて居り、キルン胴26の一端からキ
ルン胴26内に投入された自燃性のある産業廃棄物を、
着火バーナと燃焼用空気の送入によって焼却しながらキ
ルン胴26の回転運動によってキルン胴26の他端側へ
移送し、キルン胴26から排出するようになっている
多く含む都市ごみと異なり、油性のものやプラスチック
等が多く、その他、粘稠物、エマルジョン状のもの、タ
ールピッチ状のものも数多く含まれて居り、ロータリー
キルン以外の焼却炉での焼却処理は不適当であり、専ら
ロータリーキルンで焼却処理されている。而して、ロー
タリーキルンは、図3に示す如く、円筒状のケーシング
24の内周面に耐火物25(耐火煉瓦若しくはキャスタ
ブル耐火物)を内張りして成る回転自在なキルン胴26
と、キルン胴26の一端に配設した着火バーナ(図示省
略)等から構成されて居り、キルン胴26の一端からキ
ルン胴26内に投入された自燃性のある産業廃棄物を、
着火バーナと燃焼用空気の送入によって焼却しながらキ
ルン胴26の回転運動によってキルン胴26の他端側へ
移送し、キルン胴26から排出するようになっている
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、産業廃棄物
は、化学物質や有害物質を含むものが多く、例えばPC
Bのようなものは1200度以上で焼却分解する必要が
あり、ロータリーキルン内で高温燃焼させなければなら
ない。その結果、従来のロータリーキルンにあっては、
運転中に焼却物中の灰分、低融点物質等によってキルン
胴26の耐火物25にクリンカー27が付着して焼却物
の通過を阻止したり、或いは溶融したクリンカー27が
耐火物25と化学反応して短期間のうちに耐火物25が
侵食され、耐火物25の張替えが度々必要になると云う
問題があった。図3及び図4はキルン胴26の耐火物2
5にクリンカー27が付着した場合を示し、この場合に
はクリンカー27が通路を塞いだ格好になり、焼却物が
堰き止められて運転不能になる。このようになると、ロ
ータリーキルンの運転を一旦休止してクリンカー27を
除去しなければならない。ところが、ロータリーキルン
を一旦冷却すると、クリンカー27が固くなり、ハツリ
作業中に耐火物25まで破損させる例が数多くあった。
又、図5はクリンカー27が高温の為に溶融した場合を
示し、この場合にはクリンカー27が耐火物25と化学
反応を起し、耐火物25が侵食されることがあった。従
って、何れの場合も、ロータリーキルンの耐火物25
は、普通半年位で部分的に張替えたり、又は酷いときに
は全面を張替えたりする必要があった。
は、化学物質や有害物質を含むものが多く、例えばPC
Bのようなものは1200度以上で焼却分解する必要が
あり、ロータリーキルン内で高温燃焼させなければなら
ない。その結果、従来のロータリーキルンにあっては、
運転中に焼却物中の灰分、低融点物質等によってキルン
胴26の耐火物25にクリンカー27が付着して焼却物
の通過を阻止したり、或いは溶融したクリンカー27が
耐火物25と化学反応して短期間のうちに耐火物25が
侵食され、耐火物25の張替えが度々必要になると云う
問題があった。図3及び図4はキルン胴26の耐火物2
5にクリンカー27が付着した場合を示し、この場合に
はクリンカー27が通路を塞いだ格好になり、焼却物が
堰き止められて運転不能になる。このようになると、ロ
ータリーキルンの運転を一旦休止してクリンカー27を
除去しなければならない。ところが、ロータリーキルン
を一旦冷却すると、クリンカー27が固くなり、ハツリ
作業中に耐火物25まで破損させる例が数多くあった。
又、図5はクリンカー27が高温の為に溶融した場合を
示し、この場合にはクリンカー27が耐火物25と化学
反応を起し、耐火物25が侵食されることがあった。従
って、何れの場合も、ロータリーキルンの耐火物25
は、普通半年位で部分的に張替えたり、又は酷いときに
は全面を張替えたりする必要があった。
【0004】本考案は、上記の問題点を解消する為に創
案されたものであり、その目的は耐火物へのクリンカー
の付着を防止できると共に、耐火物とクリンカーとの化
学反応も防止できるロータリーキルンを提供するにあ
る。
案されたものであり、その目的は耐火物へのクリンカー
の付着を防止できると共に、耐火物とクリンカーとの化
学反応も防止できるロータリーキルンを提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本考案のロータリーキルンは、円筒状のケーシング
の内周面に耐火物を内張りして成る回転自在な円筒状の
キルン胴内に、廃棄物を投入してこれをキルン胴内で焼
却するようにしたロータリーキルンに於いて、前記ケー
シングと耐火物との間にキルン胴に沿う流体通路を形成
すると共に、ケーシングの外周面に前記流体通路へ冷却
用流体を供給して耐火物を冷却する冷却用流体供給装置
を配設したものである。
に、本考案のロータリーキルンは、円筒状のケーシング
の内周面に耐火物を内張りして成る回転自在な円筒状の
キルン胴内に、廃棄物を投入してこれをキルン胴内で焼
却するようにしたロータリーキルンに於いて、前記ケー
シングと耐火物との間にキルン胴に沿う流体通路を形成
すると共に、ケーシングの外周面に前記流体通路へ冷却
用流体を供給して耐火物を冷却する冷却用流体供給装置
を配設したものである。
【0006】
【作用】キルン胴の一端からキルン胴内に投入された産
業廃棄物は、キルン胴内で焼却されつつ、キルン胴の回
転運動によって攪拌されながら軸線方向へ移送され、キ
ルン胴の他端から燃焼ガスと共に排出される。ロータリ
ーキルンの運転中は、冷却用流体供給装置によってキル
ン胴に形成した流体通路へ冷却用流体を流し、耐火物を
冷却している。その結果、耐火物の表面温度がクリンカ
ーの付着しない温度や化学成分と溶融反応しない温度に
保たれることになり、耐火物へのクリンカーの付着や耐
火物とクリンカーとの化学反応が防止されることにな
る。延いては、ロータリーキルンを長期間に亘って運転
することができる。
業廃棄物は、キルン胴内で焼却されつつ、キルン胴の回
転運動によって攪拌されながら軸線方向へ移送され、キ
ルン胴の他端から燃焼ガスと共に排出される。ロータリ
ーキルンの運転中は、冷却用流体供給装置によってキル
ン胴に形成した流体通路へ冷却用流体を流し、耐火物を
冷却している。その結果、耐火物の表面温度がクリンカ
ーの付着しない温度や化学成分と溶融反応しない温度に
保たれることになり、耐火物へのクリンカーの付着や耐
火物とクリンカーとの化学反応が防止されることにな
る。延いては、ロータリーキルンを長期間に亘って運転
することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本考案の実施例に係るロータリーキ
ルンの概略縦断面図であって、当該ロータリーキルン
は、キルン胴1、キルン前壁2、バーナ3、燃焼用空気
ノズル3′及び冷却用流体供給装置4等から構成されて
居り、本実施例に於いては、竪形炉5に併設され、ロー
タリーキルン内の焼却物及び燃焼ガスを竪形炉5内に排
出するようになっている。
に説明する。図1は本考案の実施例に係るロータリーキ
ルンの概略縦断面図であって、当該ロータリーキルン
は、キルン胴1、キルン前壁2、バーナ3、燃焼用空気
ノズル3′及び冷却用流体供給装置4等から構成されて
居り、本実施例に於いては、竪形炉5に併設され、ロー
タリーキルン内の焼却物及び燃焼ガスを竪形炉5内に排
出するようになっている。
【0008】前記キルン胴1は、円筒状の金属製のケー
シング6内に耐火物7を内張りすることにより構成され
て居り、ケーシング6と耐火物7との間にはキルン胴1
の軸線方向に沿う流体通路8が形成されている。本実施
例に於いては、耐火物7には灰の付着を防ぐ為に灰の成
分(一般にSiO2 )と異質の材質であるSiC系の耐
火煉瓦が多数使用されて居り、これは四角形に形成され
ている。前記耐火煉瓦は、ケーシング6の内周面に溶着
若しくは固定具等によって取り付けた格子状の支持枠9
に支持され、耐熱性の固定具(図示省略)例えば耐熱性
ボルトによって支持枠9若しくはケーシング6に固定さ
れている。これによって、ケーシング6と耐火物7との
間には複数に区画された流体通路8が形成されることに
なる。尚、支持枠9は、断面形状略T字形の形鋼を格子
状に組み合わせることによって形成されて居り、キルン
胴1の円周方向に沿う形鋼には図2に示すように冷却用
流体が流体通路8内をキルン胴1の軸線方向に沿って流
れるように連通孔10が穿設されている。又、耐火煉瓦
を固定する耐熱性ボルトの頭は耐火煉瓦内に沈められ、
その孔の部分にはSiC系のキャスタブル耐火物が充填
されている。更に、ケーシング6の一端には複数に区画
された流体通路8に冷却用流体を供給する為の通気孔1
1が、又、ケーシング6の他端には流体通路8内を流れ
て来た冷却用流体を排出する為の排気孔12が夫々複数
形成されている。そして、キルン胴1は、ケーシング6
の外周面に設けた支持タイヤ13を回転自在なローラ1
4上に載置することによって傾斜状態で且つ回転自在に
支持されて居り、ケーシング6の外周面に設けた駆動歯
車タイヤ15を駆動モータ(図示省略)で回転駆動させ
ることによって回転運動するように為されている。又、
キルン胴1は、キルン胴1内と竪形炉5の燃焼室とが連
通状態になるように竪形炉5に併設されて居り、その他
端は開放状態になっている。
シング6内に耐火物7を内張りすることにより構成され
て居り、ケーシング6と耐火物7との間にはキルン胴1
の軸線方向に沿う流体通路8が形成されている。本実施
例に於いては、耐火物7には灰の付着を防ぐ為に灰の成
分(一般にSiO2 )と異質の材質であるSiC系の耐
火煉瓦が多数使用されて居り、これは四角形に形成され
ている。前記耐火煉瓦は、ケーシング6の内周面に溶着
若しくは固定具等によって取り付けた格子状の支持枠9
に支持され、耐熱性の固定具(図示省略)例えば耐熱性
ボルトによって支持枠9若しくはケーシング6に固定さ
れている。これによって、ケーシング6と耐火物7との
間には複数に区画された流体通路8が形成されることに
なる。尚、支持枠9は、断面形状略T字形の形鋼を格子
状に組み合わせることによって形成されて居り、キルン
胴1の円周方向に沿う形鋼には図2に示すように冷却用
流体が流体通路8内をキルン胴1の軸線方向に沿って流
れるように連通孔10が穿設されている。又、耐火煉瓦
を固定する耐熱性ボルトの頭は耐火煉瓦内に沈められ、
その孔の部分にはSiC系のキャスタブル耐火物が充填
されている。更に、ケーシング6の一端には複数に区画
された流体通路8に冷却用流体を供給する為の通気孔1
1が、又、ケーシング6の他端には流体通路8内を流れ
て来た冷却用流体を排出する為の排気孔12が夫々複数
形成されている。そして、キルン胴1は、ケーシング6
の外周面に設けた支持タイヤ13を回転自在なローラ1
4上に載置することによって傾斜状態で且つ回転自在に
支持されて居り、ケーシング6の外周面に設けた駆動歯
車タイヤ15を駆動モータ(図示省略)で回転駆動させ
ることによって回転運動するように為されている。又、
キルン胴1は、キルン胴1内と竪形炉5の燃焼室とが連
通状態になるように竪形炉5に併設されて居り、その他
端は開放状態になっている。
【0009】前記キルン前壁2は、円盤形状を呈し、金
属製の側板16にキルン胴1の耐火物7と同材質の耐火
物7を内張りすることにより形成されて居り、キルン胴
1の一端を閉塞すべくキルン胴1に近接して配置され、
固定側部材(図示省略)に固定されている。又、キルン
前壁2の上部位置には廃棄物17の投入口18が形成さ
れて居り、該投入口18には廃棄物投入シュート19が
接続されている。更に、キルン前壁2の中心部にはキル
ン胴1内に投入された廃棄物17を焼却する為のバーナ
3及び燃焼用空気ノズル3′が夫々配設されている。
属製の側板16にキルン胴1の耐火物7と同材質の耐火
物7を内張りすることにより形成されて居り、キルン胴
1の一端を閉塞すべくキルン胴1に近接して配置され、
固定側部材(図示省略)に固定されている。又、キルン
前壁2の上部位置には廃棄物17の投入口18が形成さ
れて居り、該投入口18には廃棄物投入シュート19が
接続されている。更に、キルン前壁2の中心部にはキル
ン胴1内に投入された廃棄物17を焼却する為のバーナ
3及び燃焼用空気ノズル3′が夫々配設されている。
【0010】前記冷却用流体供給装置4は、キルン胴1
の流体通路8に冷却用流体を供給するものであり、キル
ン胴1のケーシング6の外周面に配設され、キルン胴1
と一緒に回転するように為されている。本実施例に於い
ては、冷却用流体供給装置4は、ケーシング6の一端に
設けられ、各通気孔11に連通する環状のダクト20
と、ダクト20に取り付けられ、ダクト20内に冷却用
流体すなわち冷却空気を供給する冷却用ファン21と、
冷却用ファン21を駆動するモータ22と、モータ22
に通電する通電用スリップリング23等から構成されて
いる。
の流体通路8に冷却用流体を供給するものであり、キル
ン胴1のケーシング6の外周面に配設され、キルン胴1
と一緒に回転するように為されている。本実施例に於い
ては、冷却用流体供給装置4は、ケーシング6の一端に
設けられ、各通気孔11に連通する環状のダクト20
と、ダクト20に取り付けられ、ダクト20内に冷却用
流体すなわち冷却空気を供給する冷却用ファン21と、
冷却用ファン21を駆動するモータ22と、モータ22
に通電する通電用スリップリング23等から構成されて
いる。
【0011】次に、前記ロータリーキルンの作用につい
て説明する。産業廃棄物17は、廃棄物投入シュート1
9に供給され、キルン前壁2の投入口18から回転して
いるキルン胴1内に投入される。キルン胴1内に投入さ
れた産業廃棄物17は、バーナ3によってキルン胴1内
で焼却されつつ、キルン胴1の回転運動によって攪拌さ
れながら軸線方向へ移送され、キルン胴1の他端から燃
焼ガスと共に竪形炉5内に排出される。ロータリーキル
ンの運転中は、冷却用ファン21からダクト20内に冷
却空気が供給されている。ダクト20内に供給された冷
却空気は、各通気孔11からキルン胴1の区画された流
体通路8内に入り、耐火煉瓦を冷却しつつ流体通路8内
を軸線方向へ流れ、各排気孔12から外部へ排出され
る。これによって、耐火煉瓦が冷却され、耐火煉瓦の表
面度がクリンカーの付着しない温度や化学成分と溶融反
応しない温度に保たれることになる。その結果、耐火煉
瓦へのクリンカーの付着や耐火煉瓦とクリンカーとの化
学反応が防止され、ロータリーキルンを長期間に亘って
運転することができる。尚、本実施例のロータリーキル
ンを運転した場合の耐火煉瓦の表面温度の一例を挙げる
と、次のようになった。冷却空気入口温度20度、出口
温度100度、流体通路8内の冷却空気の速度5m/s
ec、耐火煉瓦の厚み110mmとすると、キルン胴1
内の温度が1200度のときに耐火煉瓦の表面温度は8
00度であり、クリンカーの付着を防止できた。
て説明する。産業廃棄物17は、廃棄物投入シュート1
9に供給され、キルン前壁2の投入口18から回転して
いるキルン胴1内に投入される。キルン胴1内に投入さ
れた産業廃棄物17は、バーナ3によってキルン胴1内
で焼却されつつ、キルン胴1の回転運動によって攪拌さ
れながら軸線方向へ移送され、キルン胴1の他端から燃
焼ガスと共に竪形炉5内に排出される。ロータリーキル
ンの運転中は、冷却用ファン21からダクト20内に冷
却空気が供給されている。ダクト20内に供給された冷
却空気は、各通気孔11からキルン胴1の区画された流
体通路8内に入り、耐火煉瓦を冷却しつつ流体通路8内
を軸線方向へ流れ、各排気孔12から外部へ排出され
る。これによって、耐火煉瓦が冷却され、耐火煉瓦の表
面度がクリンカーの付着しない温度や化学成分と溶融反
応しない温度に保たれることになる。その結果、耐火煉
瓦へのクリンカーの付着や耐火煉瓦とクリンカーとの化
学反応が防止され、ロータリーキルンを長期間に亘って
運転することができる。尚、本実施例のロータリーキル
ンを運転した場合の耐火煉瓦の表面温度の一例を挙げる
と、次のようになった。冷却空気入口温度20度、出口
温度100度、流体通路8内の冷却空気の速度5m/s
ec、耐火煉瓦の厚み110mmとすると、キルン胴1
内の温度が1200度のときに耐火煉瓦の表面温度は8
00度であり、クリンカーの付着を防止できた。
【0012】上記実施例に於いては、ロータリーキルン
は、キルン胴1の一端をキルン前壁2で閉塞し、キルン
胴1の他端を開放するようにしたが、他の実施例に於い
ては、ロータリーキルンを密閉型に構成しても良い。
は、キルン胴1の一端をキルン前壁2で閉塞し、キルン
胴1の他端を開放するようにしたが、他の実施例に於い
ては、ロータリーキルンを密閉型に構成しても良い。
【0013】上記実施例に於いては、耐火物7に平板状
の四角形の耐火煉瓦を使用したが、他の実施例に於いて
は、耐火物7に断面形状が円弧状の四角形の耐火煉瓦を
使用しても良く、或いは耐火物7にキャスタブル耐火物
7を使用しても良い。
の四角形の耐火煉瓦を使用したが、他の実施例に於いて
は、耐火物7に断面形状が円弧状の四角形の耐火煉瓦を
使用しても良く、或いは耐火物7にキャスタブル耐火物
7を使用しても良い。
【0014】上記実施例に於いては、格子状の支持枠9
で耐火物7を支持してケーシング6と耐火物7との間に
流体通路8を形成するようにしたが、支持枠9の構造は
上記実施例のものに限定されるものではなく、耐火物7
を支持してケーシング6と耐火物7との間に流体通路8
を形成することができれば、如何なる構造のものであっ
ても良い。
で耐火物7を支持してケーシング6と耐火物7との間に
流体通路8を形成するようにしたが、支持枠9の構造は
上記実施例のものに限定されるものではなく、耐火物7
を支持してケーシング6と耐火物7との間に流体通路8
を形成することができれば、如何なる構造のものであっ
ても良い。
【0015】上記実施例に於いては、冷却用流体供給装
置4をキルン胴1の入口側一端に設け、冷却空気をキル
ン胴1の出口側へ流すようにしたが、他の実施例に於い
ては、冷却用流体供給装置4をキルン胴1の出口側一端
に設け、冷却空気をキルン胴1の入口側へ流すようにし
ても良く、或いは冷却用流体供給装置4をキルン胴1の
長手方向の中央位置に設け、冷却空気をキルン胴1の両
端に向かって流すようにしても良い。
置4をキルン胴1の入口側一端に設け、冷却空気をキル
ン胴1の出口側へ流すようにしたが、他の実施例に於い
ては、冷却用流体供給装置4をキルン胴1の出口側一端
に設け、冷却空気をキルン胴1の入口側へ流すようにし
ても良く、或いは冷却用流体供給装置4をキルン胴1の
長手方向の中央位置に設け、冷却空気をキルン胴1の両
端に向かって流すようにしても良い。
【0016】
【考案の効果】上述の通り、本考案のロータリーキルン
は、キルン胴のケーシングと耐火物との間にキルン胴に
沿う流体通路を形成し、ケーシングの外周面に前記流体
通路へ冷却用流体を供給して耐火物を冷却する冷却用流
体供給装置を配設する構成とした為、ロータリーキルン
の運転中は、冷却用流体供給装置によってキルン胴に形
成した流体通路へ冷却用流体を流し、耐火物を冷却する
ことができる。その結果、耐火物の表面度がクリンカー
の付着しない温度や化学成分と溶融反応しない温度に保
たれることになり、耐火物へのクリンカーの付着や耐火
物とクリンカーとの化学反応を防止することができる。
延いては、ロータリーキルンを長期間に亘って運転する
ことができる。
は、キルン胴のケーシングと耐火物との間にキルン胴に
沿う流体通路を形成し、ケーシングの外周面に前記流体
通路へ冷却用流体を供給して耐火物を冷却する冷却用流
体供給装置を配設する構成とした為、ロータリーキルン
の運転中は、冷却用流体供給装置によってキルン胴に形
成した流体通路へ冷却用流体を流し、耐火物を冷却する
ことができる。その結果、耐火物の表面度がクリンカー
の付着しない温度や化学成分と溶融反応しない温度に保
たれることになり、耐火物へのクリンカーの付着や耐火
物とクリンカーとの化学反応を防止することができる。
延いては、ロータリーキルンを長期間に亘って運転する
ことができる。
【図1】本考案の実施例に係るロータリーキルンの概略
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来のロータリーキルンを示し、耐火物にクリ
ンカーが付着した状態の概略縦断面図である。
ンカーが付着した状態の概略縦断面図である。
【図4】図4のB−B線拡大断面図である。
【図5】従来のロータリーキルンを示し、耐火物とクリ
ンカーとが化学反応を起して耐火物が侵食された状態の
図4と同様の断面図である。
ンカーとが化学反応を起して耐火物が侵食された状態の
図4と同様の断面図である。
1 キルン胴 4 冷却用流体供給装置 6 ケーシング 7 耐火物 8 流体通路 17 廃棄物
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシング内周面に耐火煉瓦を内張りし
て成る回転自在な円筒状キルン胴内へ廃棄物を投入し、
これをキルン胴内で焼却するようにしたロータリーキル
ンに於いて、キルン胴(1)を円筒状の金属製ケーシン
グ(6)と、金属製ケーシング(6)の内方に断面形状
がほぼT字形の形鋼を組み合せて格子状の周壁を有する
筒状に形成され、その外周側が金属製ケーシング(6)
の内面側へ固着された支持枠(9)と、支持枠(9)を
形成する形鋼のT字型の頭部へ固定され、支持枠(9)
の内方にほぼ円筒状の炉壁を形成する耐火煉瓦(7)
と、金属製ケーシング(6)の一側の外周面にリング状
に形成され、冷却ファン(21)からの空気流を通気孔
(11)を通してケーシング(6)と耐火煉瓦(7)と
の間へ供給する環状ダクト(20)と、前記支持枠
(9)のT字形形鋼に穿設され、前記通気孔(11)を
通して供給された空気流を流通せしめて金属ケーシング
(6)の他側の排気孔(12)から排出させる連通孔
(10)と、から形成したことを特徴とするロータリー
キルン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991041840U JP2517642Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | ロータリーキルン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991041840U JP2517642Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | ロータリーキルン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04129097U JPH04129097U (ja) | 1992-11-25 |
JP2517642Y2 true JP2517642Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=31922513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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