JP2516778Y2 - 給気付塗装ブースの排気処理装置 - Google Patents

給気付塗装ブースの排気処理装置

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JP2516778Y2
JP2516778Y2 JP790491U JP790491U JP2516778Y2 JP 2516778 Y2 JP2516778 Y2 JP 2516778Y2 JP 790491 U JP790491 U JP 790491U JP 790491 U JP790491 U JP 790491U JP 2516778 Y2 JP2516778 Y2 JP 2516778Y2
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exhaust treatment
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口 尚 谷
崎 誠 山
井 直 樹 増
友 仁 志 長
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗装室に空調空気等の
清浄な空気を給気すると共に、その塗装室から塗料ミス
ト等を含む汚れた空気を排気する給気付塗装ブースの排
気処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給気付塗装ブースは、塗装室に塗料ミス
トや蒸発有機溶剤が充満して引火による火災が発生した
り、作業者の健康が害されたり、あるいはオーバースプ
レー塗料のカブリによって塗装品質が損なわれたりしな
いように、塗装室の給排気を行っている。
【0003】そして、塗料ミスト等が含まれた塗装室の
排気は、公害防止の観点からこれをそのまま大気中に放
出することはできないので、その排気中の塗料ミスト等
を水に吸収・吸着させて除去するベンチュリー・スクラ
バー方式の排気処理を行っている(特開昭62−685
66)。
【0004】図4は、上記の排気処理を行う従来装置の
斜視図であって、塗装室の床下に沿って左右両側に配設
されたウォーターチャンネルと称するオーバーフロー樋
1及び2から溢流した水が、夫々左右のフロープレート
3及び4上に水膜を形成しながら流下して、当該両フロ
ープレート3及び4の先端からその先端間の隙間で成る
ベンチュリー部5に落とし込まれると共に、塗装室から
吸引した排気が当該ベンチュリー部5に通されて、その
ベンチュリー部5に落とし込まれた水を微粒化させるよ
うになっている。
【0005】これにより、塗装室の排気中に含まれた比
較的粗大な塗料ミストは、流水による水膜が形成された
フロープレート3,4上に降り落ちて捕集され、また、
微細な塗料ミストは、ベンチュリー部5で微粒化された
水滴に吸着して捕集される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
如き排気処理装置は、塗装室から落下する異物や塗料の
塊6がフロープレート3,4の表面に付着して、その表
面に形成される水膜が膜切れを生じ、その膜切れにより
ベンチュリー部5に局所的な水切れが生じて、塗料ミス
トの捕集効率が大幅に低下し、大気を汚染することは勿
論のこと、排気ファンや排気ダクトの汚れが著しくなる
という被害があった。
【0007】なお、水膜の膜切れによるベンチュリー部
の水切れを防止するために、フロープレートの先端に沿
って抵抗体と称する障壁を設け、その障壁で水を一時的
に堰き止めてベンチュリー部に落とし込む装置が提案さ
れているが(実開昭58−78129)、フロープレー
トの先端に沿って長く延びる障壁を各部均等な高さで水
平に設けることは非常に困難であり、フロープレートに
対して障壁を水平に取り付けても、そのフロープレート
自体に傾きや歪みがあると、フロープレートから流下す
る水が障壁の一部に集中して、ベンチュリー部の広範囲
にわたって水切れを生ずるおそれがある。そこで本考案
は、ベンチュリー部の水切れを確実に防止することを技
術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案は、塗装室から吸引した排気を、左右のフ
ロープレート上に水膜を形成しながら流下した水が落と
し込まれるベンチュリー部に通して、当該ベンチュリー
部に落とし込まれた水を微粒化し、その水滴で排気中に
含まれた塗料ミストを捕集する給気付塗装ブースの排気
処理装置において、前記ベンチュリー部が、左右のフロ
ープレート間に沿って所定間隔で開口する複数のスリッ
トで成ると共に、当該各スリットの周囲に沿って、左右
のフロープレートから流下した水を一定量堰き止めてオ
ーバーフローさせる障壁が形成され、当該障壁には、左
右のフロープレートと対面しない壁面の高さをフロープ
レートと対面する壁面よりも低くする切込みが形成され
ていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案によれば、左右のフロープレートから流
下した水が、ベンチュリー部を成す各スリットの周囲に
沿って形成された障壁からオーバーフローして各スリッ
トの内部に落とし込まれるので、フロープレート上に形
成される水膜が異物や塗料等の付着によって膜切れを生
じても、それによってベンチュリー部に局所的な水切れ
が生ずることはない。
【0010】また、障壁の各壁面が均等な高さに形成さ
れていると、その障壁からオーバーフローする水の流速
は左右のフロープレートと対面する壁面の部分で速く、
フロープレートと対面しない壁面の部分で遅くなって、
この流速の遅い部分に塗料が付着して局所的な水切れを
生ずるおそれがあるが、本考案の障壁は、フロープレー
トと対面しない壁面の高さを低くする切込みが形成され
てオーバーフローする水の流速を速めるようになってい
るので、その壁面の部分に塗料が付着して水切れを生ず
るというおそれもない。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面によって具体的
に説明する。図1は本考案の第一実施例を示す斜視図、
図2はその変形例を示す要部の斜視図、図3は第二実施
例を示す斜視図である。
【0012】図1においては、左右のフロープレート3
及び4上に水膜を形成しながら流下した水を落とし込ん
で微粒化させるベンチュリー部5が、フロープレート
3,4間の隙間を塞ぐ連結プレート7に沿って所定間隔
で開口された複数のスリット8で成ると共に、当該各ス
リット8の周囲に沿って、フロープレート3,4から流
下した水を一定量堰き止めてオーバーフローさせる方形
筒状の障壁9が形成されている。
【0013】そして、障壁9は、フロープレート3,4
と対面しない壁面a及びbに、夫々その高さをフロープ
レート3,4と対面する壁面c及びdよりも低くするV
字形の切込み10が形成されている。
【0014】また、ベンチュリー部5の下方には、その
ベンチュリー部で微粒化された水を排気ダクトが開口す
る方向と逆方向に吹き出させるバッフル板11が設けら
れている。
【0015】しかして、フロープレート3,4を伝って
流下する水は、ベンチュリー部5を成す各スリット8の
周囲に形成された障壁9によって一定量堰き止められ、
その障壁9の四方からオーバーフローして各スリット8
の内部に落とし込まれる。したがって、フロープレート
3,4に異物や塗料等が付着して当該フロートプレート
3,4上に形成される水膜に膜切れが生じても、その膜
切れによってベンチュリー部5に局所的な水切れが生ず
るおそれは全くない。
【0016】また、フロープレート3,4と対面しない
障壁9の壁面a,bは、フロープレート3,4に対面す
る壁面c,dよりも低くして、スリット8内にオーバー
フローする水の流速を速めているので、その壁面a,b
の上端部に局所的に塗料が付着して水切れを生ずるおそ
れもない。
【0017】なお、図1のように、ベンチュリー部5の
下方に沿って設けたバッフル板11の表面には、そのベ
ンチュリー部5の内部を伝って垂れ落ちた塗料が塊状に
成長する塗料タマリ12が発生し、その塗料タマリ12
で排気の通路が狭まって圧力損失が大となり、排気風量
が減少して塗装ブースの給排気バランスが崩れるおそれ
がある。
【0018】これを防止するために、図2においては、
図1の障壁9とバッフル板11に相当する部分をワンボ
ックスで形成している。すなわち、上部にベンチュリー
部5を成すスリット8を開口したボックス13の側壁で
障壁9が形成されると共に、当該ボックス13の底壁で
バッフル板11が形成され、その底壁の片端側に側壁を
貫通する水の吹出口14が開口されている。
【0019】このボックス13内では、内部に付着した
塗料が局所的に垂れ落ちて塊状に成長することがなく、
その内部を伝いながら水の吹出口14まで運搬されて、
当該吹出口14から外部に排出される。したがって、塗
料タマリが発生して塗装ブースの給排気バランスを崩す
おそれがない。
【0020】次に、図3は、図1のように障壁9に切込
み10を形成して壁面の高さを部分的に変えなくても、
その障壁9の周囲から略均等な流速で水をオーバーフロ
ーさせることができる手段を示し、フロープレート3,
4間に沿って所定間隔で六角形のスリット8と障壁9が
形成されている。
【0021】六角形の形状に成形された障壁9は、その
六つの壁面e〜jが左右のフロープレート3,4に対し
て夫々三面ずつ対面せられている。
【0022】これにより、左右のフロープレート3,4
から流下する水は、障壁9の周囲から万遍なく略均等な
流量・流速でオーバーフローする。すなわち、障壁9の
壁面e,f及びgと壁面h,i及びjは、夫々フロープ
レート3と4に対面する方向に向けられているので、各
フロープレートから流下する水が、その流速を保ったま
ま壁面e〜jを乗り越えてスリット8内にオーバーフロ
ーする。また、障壁9は、フロープレート3,4に対面
しない部分が壁面e,jの角部と壁面g,hの角部であ
り、これら角部は他の部分よりも開口幅が狭いのでオー
バーフローする水の流速が必然的に速められる。したが
って、その壁面e〜hの上端部に局所的に塗料が付着し
て水切れを生ずるおそれがない。
【0023】なお、障壁9は、図3の如く六角形の形状
に成形する場合に限らず、例えば四つの壁面を左右のフ
ロープレート3,4に対して二面ずつ対面させる菱形の
形状に成形する場合であってもよく、要するに、総ての
壁面をフロープレート3,4の何れか一方に対面させ得
る形状に成形されていればよい。
【0024】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、左
右のフロープレート上に形成される水膜が膜切れを生じ
ても、そのフロープレートから流下する水を落とし込む
ベンチュリー部に局所的な水切れを生ずるおそれがない
と同時に、当該ベンチュリー部に落とし込まれる水に含
まれた塗料がそのベンチュリー部に局所的に付着して水
切れを生ずるおそれもないという大変優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す斜視図。
【図2】その変形例を示す要部の斜視図。
【図3】本考案の第二実施例を示す斜視図。
【図4】従来技術を示す斜視図。
【符号の説明】
3・・・フロープレート 4・・・フロープレート 5・・・ベンチュリー部 8・・・スリット 9・・・障壁 a〜d・・・障壁の壁面 e〜j・・・障壁の壁面 10・・・切込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長 友 仁 志 愛知県豊田市柿本町一丁目9番地 トリ ニティ工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−174667(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装室から吸引した排気を、左右のフロ
    ープレート(3,4)上に水膜を形成しながら流下した
    水が落とし込まれるベンチュリー部(5)に通して、当
    該ベンチュリー部(5)に落とし込まれた水を微粒化
    し、その水滴で排気中に含まれた塗料ミストを捕集する
    給気付塗装ブースの排気処理装置において、前記ベンチ
    ュリー部(5)が、左右のフロープレート(3,4)間
    に沿って所定間隔で開口する複数のスリット(8)で成
    ると共に、当該各スリット(8)の周囲に沿って、左右
    のフロープレート(3,4)から流下した水を一定量堰
    き止めてオーバーフローさせる障壁(9)が形成され、
    当該障壁(9)には、左右のフロープレート(3,4)
    と対面しない壁面(a,b)の高さをフロープレート
    (3,4)と対面する壁面(c,d)よりも低くする切
    込み(10)が形成されていることを特徴とする給気付塗
    装ブースの排気処理装置。
  2. 【請求項2】 塗装室から吸引した排気を、左右のフロ
    ープレート(3,4)上に水膜を形成しながら流下した
    水が落とし込まれるベンチュリー部(5)に通して、当
    該ベンチュリー部(5)に落とし込まれた水を微粒化
    し、その水滴で排気中に含まれた塗料ミストを捕集する
    給気付塗装ブースの排気処理装置において、前記ベンチ
    ュリー部(5)が、左右のフロープレート(3,4)間
    に沿って所定間隔で開口する複数のスリット(8)で成
    ると共に、当該各スリット(8)の周囲に沿って、左右
    のフロープレート(3,4)から流下した水を一定量堰
    き止めてオーバーフローさせる障壁(9)が形成され、
    当該障壁(9)が、その総ての壁面(e〜j)をフロー
    プレート(3,4)の何れか一方に対面させる形状に成
    形されていることを特徴とする給気付塗装ブースの排気
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記障壁(9)が、六つの壁面(e〜
    j)を前記各フロープレート(3,4)に対して三面ず
    つ対面させる六角形の形状に成形されている請求項2記
    載の給気付塗装ブースの排気処理装置。
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