JP2516748Y2 - 軸力測定プローブ - Google Patents
軸力測定プローブInfo
- Publication number
- JP2516748Y2 JP2516748Y2 JP3202990U JP3202990U JP2516748Y2 JP 2516748 Y2 JP2516748 Y2 JP 2516748Y2 JP 3202990 U JP3202990 U JP 3202990U JP 3202990 U JP3202990 U JP 3202990U JP 2516748 Y2 JP2516748 Y2 JP 2516748Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- axial force
- probe
- hole
- force measurement
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、原子炉内の構造物取付ボルトの軸力測定に
適用される軸力測定プローブに係り、特に穴あきボルト
用の軸力測定プローブに関する。
適用される軸力測定プローブに係り、特に穴あきボルト
用の軸力測定プローブに関する。
ボルトの締付法として、一般的に広く採用されている
トルク管理法は、ボルトのねじ面や座面の摩擦係数(ト
ルク係数)の影響により、トルク値と実際のボルト軸力
の関係において、かなり大きな差を生じる可能性がある
ことが知られている。この差は、ねじや座面の精度を管
理することによって、ある程度まで小さくすることがで
きるが、更に精度を高めるためには、ボルト軸力を直接
的に測定することが望ましい。
トルク管理法は、ボルトのねじ面や座面の摩擦係数(ト
ルク係数)の影響により、トルク値と実際のボルト軸力
の関係において、かなり大きな差を生じる可能性がある
ことが知られている。この差は、ねじや座面の精度を管
理することによって、ある程度まで小さくすることがで
きるが、更に精度を高めるためには、ボルト軸力を直接
的に測定することが望ましい。
第4図はボルト軸力を直接的に測定する方法として、
最近利用が拡大されつつある超音波によるボルト軸力測
定法の一例を示すものである。六角ボルト7の頭部に
油、水等の伝搬媒質10を介して超音波プローブ8を当て
て超音波を入射し、ボルト軸方向を伝搬した後、ボルト
他端から帰ってくる反射超音波601を同プローブ8で検
出し、入射してから反射波を検出するまでの時間差を測
定する。これにより、この時間差と予め求めておいたボ
ルト軸力との関係から、実際の軸力を得ることができる
ものである。
最近利用が拡大されつつある超音波によるボルト軸力測
定法の一例を示すものである。六角ボルト7の頭部に
油、水等の伝搬媒質10を介して超音波プローブ8を当て
て超音波を入射し、ボルト軸方向を伝搬した後、ボルト
他端から帰ってくる反射超音波601を同プローブ8で検
出し、入射してから反射波を検出するまでの時間差を測
定する。これにより、この時間差と予め求めておいたボ
ルト軸力との関係から、実際の軸力を得ることができる
ものである。
但し、第4図に示すプローブ8では、中実のボルトに
対してのみ有効であり、本考案が対象とする穴あきボル
ト(第3図)に対しては適用することはできない。
対してのみ有効であり、本考案が対象とする穴あきボル
ト(第3図)に対しては適用することはできない。
例えば中央部に軸方向の貫通穴を有するボルトに対し
て、従来のプローブを用いて超音波による軸力管理を実
施しようとした場合、ボルト中央部に有効な超音波の入
射面及び反射面が得られないため、超音波伝搬時間の測
定が困難になる。この場合、たとえ穴周辺部のわずかな
領域から伝搬時間の測定ができたとしても、超音波によ
る軸力管理においては、超音波の入射時から伝搬時間の
測定完了までの間にセンサが不安定になったり、伝搬媒
質の膜厚が変化すると測定ができなくなったり、精度が
悪くなったりするため、センサの安定した固定が必要不
可欠であることから、精度を要求される軸力管理は困難
である。
て、従来のプローブを用いて超音波による軸力管理を実
施しようとした場合、ボルト中央部に有効な超音波の入
射面及び反射面が得られないため、超音波伝搬時間の測
定が困難になる。この場合、たとえ穴周辺部のわずかな
領域から伝搬時間の測定ができたとしても、超音波によ
る軸力管理においては、超音波の入射時から伝搬時間の
測定完了までの間にセンサが不安定になったり、伝搬媒
質の膜厚が変化すると測定ができなくなったり、精度が
悪くなったりするため、センサの安定した固定が必要不
可欠であることから、精度を要求される軸力管理は困難
である。
本考案は上述のような点に鑑みなされたもので、穴あ
きボルトに対する超音波による軸力管理を可能とする軸
力測定プローブを提供することを目的とする。
きボルトに対する超音波による軸力管理を可能とする軸
力測定プローブを提供することを目的とする。
本考案に係る軸力測定プローブは、中央部に貫通穴を
有するボルトに対して、超音波によるボルトの軸力管理
を可能とするために、次のような技術的手段を採用し
た。
有するボルトに対して、超音波によるボルトの軸力管理
を可能とするために、次のような技術的手段を採用し
た。
(1)ボルト中央部の貫通穴の周囲の有効部を利用して
超音波の伝搬時間を測定するために、センサの形状をリ
ング状とした。
超音波の伝搬時間を測定するために、センサの形状をリ
ング状とした。
(2)プローブを保持するために、軸部をボルトの貫通
穴に挿入する構造とし、軸中間部に固定ゴムを設けた。
穴に挿入する構造とし、軸中間部に固定ゴムを設けた。
(3)軸内部に組み込まれた固定用ねじの移動により上
記固定ゴムを伸縮させ、ボルト中央部の貫通穴内面に作
用させて、センサとボルトの当り面の関係を一定の状態
に保ち、安定した測定を可能とした。
記固定ゴムを伸縮させ、ボルト中央部の貫通穴内面に作
用させて、センサとボルトの当り面の関係を一定の状態
に保ち、安定した測定を可能とした。
(1)センサをリング状にしたことによって、効率良く
超音波の伝搬時間を測定できる。
超音波の伝搬時間を測定できる。
(2)プローブの軸部をボルトの貫通穴に挿入する構造
としたことによって、センサとボルトの芯合せが自動的
にでき、プローブ取付後の傾きも少なくなる。
としたことによって、センサとボルトの芯合せが自動的
にでき、プローブ取付後の傾きも少なくなる。
(3)プローブの軸中間部に固定ゴムを設けたことによ
り、ボルトを傷つけることなくプローブを安定に固定で
きる。
り、ボルトを傷つけることなくプローブを安定に固定で
きる。
〔実施例〕 以下、図面を参照して本考案の一実施例に係る軸力測
定プローブを説明する。
定プローブを説明する。
第1図は同実施例のプローブ1の構成を示す図であ
る。フランジ11と軸12が一体化され、その中央部にはね
じ穴101が設けられている。フランジ11には、超音波を
送受信するリング状のセンサ18が埋め込まれており、上
面側の一点に電気信号を取り出すための電極19が設けら
れている。
る。フランジ11と軸12が一体化され、その中央部にはね
じ穴101が設けられている。フランジ11には、超音波を
送受信するリング状のセンサ18が埋め込まれており、上
面側の一点に電気信号を取り出すための電極19が設けら
れている。
また、固定用ねじ14の上部側は、軸12のねじ穴101に
ねじ込まれている。このねじ14の下部側には、先端ホル
ダ15が取り付けられており、六角穴102に工具を取り付
けて回転させることにより、固定ねじ14が軸方向に移動
する。固定ゴム13は、上部スペーサ16と下部スペーサ17
を介して軸12と先端ホルダ15の間に取り付けられてお
り、固定用ねじ14の移動により伸縮する。
ねじ込まれている。このねじ14の下部側には、先端ホル
ダ15が取り付けられており、六角穴102に工具を取り付
けて回転させることにより、固定ねじ14が軸方向に移動
する。固定ゴム13は、上部スペーサ16と下部スペーサ17
を介して軸12と先端ホルダ15の間に取り付けられてお
り、固定用ねじ14の移動により伸縮する。
第2図は六角穴付ボルト2にプローブ1を取り付けた
状態を示す図である。六角穴付ボルト2は、第3図に示
すように、その中央部分に軸方向の貫通穴21を有する。
この貫通穴21にプローブ1の軸12が挿入され、固定ゴム
13がボルト2の貫通穴21の内面に押し付けられてプロー
ブ1が固定されている。
状態を示す図である。六角穴付ボルト2は、第3図に示
すように、その中央部分に軸方向の貫通穴21を有する。
この貫通穴21にプローブ1の軸12が挿入され、固定ゴム
13がボルト2の貫通穴21の内面に押し付けられてプロー
ブ1が固定されている。
超音波6は、フランジ11に埋め込まれたリング状セン
サ18からの超音波伝搬媒質10を介して送受信される。セ
ンサ18に受信された超音波6は、電気信号として、アダ
プタ3の電極棒4から信号ケーブル5を通じて図示せぬ
計測処理装置に送られる。アダプタ3は、六角穴22には
め込まれ、止め金31で位置が決められる構造となってお
り、六角穴付ボルト2の締付けと電気信号の取り出し機
能を兼ねている。
サ18からの超音波伝搬媒質10を介して送受信される。セ
ンサ18に受信された超音波6は、電気信号として、アダ
プタ3の電極棒4から信号ケーブル5を通じて図示せぬ
計測処理装置に送られる。アダプタ3は、六角穴22には
め込まれ、止め金31で位置が決められる構造となってお
り、六角穴付ボルト2の締付けと電気信号の取り出し機
能を兼ねている。
以上のように本考案によれば、従来では不可能であっ
た穴あきボルトの超音波による軸力管理が可能になり、
精度の高いボルト締付により製品全体の信頼性が向上す
ると共に、超音波による軸力管理の適用範囲が拡大さ
れ、他の分野への応用も可能になることからその効果は
大きい。
た穴あきボルトの超音波による軸力管理が可能になり、
精度の高いボルト締付により製品全体の信頼性が向上す
ると共に、超音波による軸力管理の適用範囲が拡大さ
れ、他の分野への応用も可能になることからその効果は
大きい。
第1図は本考案の一実施例に係るプローブの構成を示す
図、第2図は同実施例のプローブ取り付け状態を示す
図、第3図は同実施例のボルトの構成を示す図、第4図
は従来のプローブを説明するための図である。 1……プローブ、3……アダプタ、4……電極棒、5…
…信号ケーブル、6……超音波、10……超音波伝搬媒
質、11……フランジ、12……軸、13……固定ゴム、14…
…固定用ねじ、18……リング状センサ。
図、第2図は同実施例のプローブ取り付け状態を示す
図、第3図は同実施例のボルトの構成を示す図、第4図
は従来のプローブを説明するための図である。 1……プローブ、3……アダプタ、4……電極棒、5…
…信号ケーブル、6……超音波、10……超音波伝搬媒
質、11……フランジ、12……軸、13……固定ゴム、14…
…固定用ねじ、18……リング状センサ。
Claims (1)
- 【請求項1】中央部に軸方向の貫通穴を有するボルトに
対する軸力測定プローブであって、フランジ部および上
記ボルトの貫通穴に挿入される軸部から構成され、上記
フランジ部には超音波を送受信するリング状のセンサを
有し、上記軸部には内部に組み込まれた固定用ねじを移
動させることによって伸縮する固定ゴムを有してなるこ
とを特徴とする軸力測定プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3202990U JP2516748Y2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 軸力測定プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3202990U JP2516748Y2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 軸力測定プローブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03123241U JPH03123241U (ja) | 1991-12-16 |
JP2516748Y2 true JP2516748Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=31534860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3202990U Expired - Lifetime JP2516748Y2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 軸力測定プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516748Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4884729B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2012-02-29 | 株式会社メイドー | 軸力測定ボルト及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP3202990U patent/JP2516748Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03123241U (ja) | 1991-12-16 |
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