JP2516621Y2 - 鉛蓄電池 - Google Patents
鉛蓄電池Info
- Publication number
- JP2516621Y2 JP2516621Y2 JP1988102806U JP10280688U JP2516621Y2 JP 2516621 Y2 JP2516621 Y2 JP 2516621Y2 JP 1988102806 U JP1988102806 U JP 1988102806U JP 10280688 U JP10280688 U JP 10280688U JP 2516621 Y2 JP2516621 Y2 JP 2516621Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shelf
- lid
- battery
- tenon
- convex portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は鉛蓄電池、とくに密閉形鉛蓄電池に関するも
のである。
のである。
従来の技術 従来、密閉形鉛蓄電池は第5図に示すように構成され
ていた。図において、1はたとえば2セル形式の電槽、
2はそのふたで、ともにABS樹脂などの熱可塑性樹脂か
らできている。9はふた2を挿通して設けられた端子板
で、銅合金からできている。5は陽極板、6はセパレー
タ、7は陰極板であり、これらで極板群4を形成してい
る。8は各極板群4の棚部であり、それぞれ端子板9の
一端とが直接はんだ付け10によって接続されている。ま
た、このはんだ付け10の部分は接着剤11によって覆われ
るとともに、この接着剤11によって、電槽1とふた2と
の間が密封されている。
ていた。図において、1はたとえば2セル形式の電槽、
2はそのふたで、ともにABS樹脂などの熱可塑性樹脂か
らできている。9はふた2を挿通して設けられた端子板
で、銅合金からできている。5は陽極板、6はセパレー
タ、7は陰極板であり、これらで極板群4を形成してい
る。8は各極板群4の棚部であり、それぞれ端子板9の
一端とが直接はんだ付け10によって接続されている。ま
た、このはんだ付け10の部分は接着剤11によって覆われ
るとともに、この接着剤11によって、電槽1とふた2と
の間が密封されている。
ここで棚部8が厚く形成された場合は、第6図に示す
ような構成にされていた。すなわち、図において、極板
群4のうち陽極板5を連結する棚部8に端子板9の一端
をはんだ付け10するが、棚部8が厚いために、この棚部
がじゃまをしてふた2を電槽1の規定の位置まで押し込
めなく、端子板9と電槽1の高さ方向にすきまSが生じ
てしまう。又、陰極板7を連結する棚部8にも端子板9
の一端をはんだ付け10するが、やはり棚部8が厚いため
にふた2が電槽1の規定の位置に達する前に端子板9が
棚部8を押しつけることになる。この時、陰極板7の耳
部7aが曲げ変形を起こし、棚部8が下方へ押し下げられ
る。しかしこの際の力ではんだ付け10により接続されて
いた棚部8と端子板9との接続部分が剥がれることがあ
った。
ような構成にされていた。すなわち、図において、極板
群4のうち陽極板5を連結する棚部8に端子板9の一端
をはんだ付け10するが、棚部8が厚いために、この棚部
がじゃまをしてふた2を電槽1の規定の位置まで押し込
めなく、端子板9と電槽1の高さ方向にすきまSが生じ
てしまう。又、陰極板7を連結する棚部8にも端子板9
の一端をはんだ付け10するが、やはり棚部8が厚いため
にふた2が電槽1の規定の位置に達する前に端子板9が
棚部8を押しつけることになる。この時、陰極板7の耳
部7aが曲げ変形を起こし、棚部8が下方へ押し下げられ
る。しかしこの際の力ではんだ付け10により接続されて
いた棚部8と端子板9との接続部分が剥がれることがあ
った。
考案が解決しようとする課題 このような従来の構成では次のような問題があった。
その一つは、棚部8がその溶接条件によって厚み的に±
1mm程度変動するため、端子板9の棚部に対する接続位
置を上下方向に変動させて、外形寸法を不安定にすると
云う問題があった。
その一つは、棚部8がその溶接条件によって厚み的に±
1mm程度変動するため、端子板9の棚部に対する接続位
置を上下方向に変動させて、外形寸法を不安定にすると
云う問題があった。
他の一つは、同様に棚部8の厚さが±1mm程度変動す
るため、端子板9にて棚部8の上面を押しつけすぎ、陰
極板7の耳部7aを曲げ変形させてしまい、ついには隣接
する陽極板5との接触短絡や、耳部7aの折れが生じて破
損に至るという問題があった。
るため、端子板9にて棚部8の上面を押しつけすぎ、陰
極板7の耳部7aを曲げ変形させてしまい、ついには隣接
する陽極板5との接触短絡や、耳部7aの折れが生じて破
損に至るという問題があった。
本考案はこのような問題点を解決するもので、端子板
と棚部との接続において外形寸法や電池特性を安定させ
ることを目的とする。
と棚部との接続において外形寸法や電池特性を安定させ
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本考案は、極板群の棚部
に機械加工により棚部の厚さ方向に沿って形成されたほ
ぞ形の凸部をもった凹凸部を設け、一端が電槽ふたの外
に延出した端子板の他端に切欠部を設け、この切欠部を
上記ほぞ形凸部と嵌合させ、この部分をはんだ付けによ
って固定したものであり、さらにこの固定部分を含む棚
部全体を、ふた内部に充填された接着剤中に埋設したも
のである。
に機械加工により棚部の厚さ方向に沿って形成されたほ
ぞ形の凸部をもった凹凸部を設け、一端が電槽ふたの外
に延出した端子板の他端に切欠部を設け、この切欠部を
上記ほぞ形凸部と嵌合させ、この部分をはんだ付けによ
って固定したものであり、さらにこの固定部分を含む棚
部全体を、ふた内部に充填された接着剤中に埋設したも
のである。
作用 上記の構成においては、極板群の棚部の端子板接続部
に加工機によってほぞ形の凸部をもった凹凸部を形成
し、端子板の切欠部とほぞ形凸部とを嵌合させたもので
あるので、棚部の厚み変動が端子板の棚部との取付け高
さに影響を及ぼさないようにできると共に、極板の耳部
に押圧力を作用させることが少なく、耳部を曲げ変形さ
せないように端子板の取付けができる。
に加工機によってほぞ形の凸部をもった凹凸部を形成
し、端子板の切欠部とほぞ形凸部とを嵌合させたもので
あるので、棚部の厚み変動が端子板の棚部との取付け高
さに影響を及ぼさないようにできると共に、極板の耳部
に押圧力を作用させることが少なく、耳部を曲げ変形さ
せないように端子板の取付けができる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、本考案の一実施例の鉛蓄電池の斜視図、第
2図は同電池の断面図、第3図は同電池の棚部の厚みが
厚くなった場合の断面図である。1はたとえば2セル形
式の電槽、2はそのふたである。そして、この電槽1の
内部は仕切壁1aにより2つのセル室3に仕切られるとと
もに、各セル室3の内部には極板群4が収容されてい
る。この極板群4は、鋳造された鉛合金格子を備えた陽
極板5と、この陽極板5を下方から包むように装着され
た断面U字形のマット状セパレータ6と、延性に富んだ
鉛シートをエキスパンド加工した格子にペーストを充填
した陰極板7と、各同極性極板どうし5・5と7・7・
7をその耳部5a,7aを溶接して電気的に接続する棚部8
とから構成されている。また、外部に延出する端子板9
と直接はんだ付け10をする棚部8の先端は、凹凸加工機
によりほぞ形の凸部をもった凹凸形状に加工されてい
る。そして、上記棚部8の端子板取付け凹凸部12のうち
のほぞ形凸部とふた2に装着され一端がふた2の外に延
出した端子板9の他端に設けた切欠部9aとは嵌合する
が、この嵌合はほぞ形凸部の高さの範囲内でその調整が
できる。さらにこの嵌合部分は直接はんだ付け10によっ
て固定されるとともに、このはんだ付け10の部分を覆
い、かつふた2で電槽1を密封するように、ふた2内部
には接着剤11が充填されている。
2図は同電池の断面図、第3図は同電池の棚部の厚みが
厚くなった場合の断面図である。1はたとえば2セル形
式の電槽、2はそのふたである。そして、この電槽1の
内部は仕切壁1aにより2つのセル室3に仕切られるとと
もに、各セル室3の内部には極板群4が収容されてい
る。この極板群4は、鋳造された鉛合金格子を備えた陽
極板5と、この陽極板5を下方から包むように装着され
た断面U字形のマット状セパレータ6と、延性に富んだ
鉛シートをエキスパンド加工した格子にペーストを充填
した陰極板7と、各同極性極板どうし5・5と7・7・
7をその耳部5a,7aを溶接して電気的に接続する棚部8
とから構成されている。また、外部に延出する端子板9
と直接はんだ付け10をする棚部8の先端は、凹凸加工機
によりほぞ形の凸部をもった凹凸形状に加工されてい
る。そして、上記棚部8の端子板取付け凹凸部12のうち
のほぞ形凸部とふた2に装着され一端がふた2の外に延
出した端子板9の他端に設けた切欠部9aとは嵌合する
が、この嵌合はほぞ形凸部の高さの範囲内でその調整が
できる。さらにこの嵌合部分は直接はんだ付け10によっ
て固定されるとともに、このはんだ付け10の部分を覆
い、かつふた2で電槽1を密封するように、ふた2内部
には接着剤11が充填されている。
第4図は第2図および第3図で示した棚部の端部に前
記の機械加工により凹凸部12を成形する説明図である。
記の機械加工により凹凸部12を成形する説明図である。
第4図において、棚部8の端子板9の取付け部を凹凸
に加工する加工機13は矢印の方向に作動して棚部8に圧
延加工を加え、凹部と凸部を成形する。棚部8の厚みA
は極板5,7の耳部5a,7aを溶接する際の条件によって±1m
m程度変動する。棚部8の凹凸加工は棚部8の厚みがA
の時とさらに厚いA1の時であても、加工機13と棚部8と
の位置決めが一定になされるため、棚部8の凹部の最低
位置はA,A1とも同一高さとなるとともに棚部8の凸部は
AよりA1の方がより凸状になる。一方端子板9の棚部8
との接続側は切欠部9aとなっているため、棚部8の凹凸
部のうちほぞ形の凸部がこの切欠部9aに納まることとな
り、凸部の高さの変動は、端子板9のほぞ形凸部への嵌
合の位置、高さに全く影響を及ぼさない。
に加工する加工機13は矢印の方向に作動して棚部8に圧
延加工を加え、凹部と凸部を成形する。棚部8の厚みA
は極板5,7の耳部5a,7aを溶接する際の条件によって±1m
m程度変動する。棚部8の凹凸加工は棚部8の厚みがA
の時とさらに厚いA1の時であても、加工機13と棚部8と
の位置決めが一定になされるため、棚部8の凹部の最低
位置はA,A1とも同一高さとなるとともに棚部8の凸部は
AよりA1の方がより凸状になる。一方端子板9の棚部8
との接続側は切欠部9aとなっているため、棚部8の凹凸
部のうちほぞ形の凸部がこの切欠部9aに納まることとな
り、凸部の高さの変動は、端子板9のほぞ形凸部への嵌
合の位置、高さに全く影響を及ぼさない。
考案の効果 上記のように本考案の構成によると、棚部の厚さ方向
に形成された凹凸部のうちのほぞ形凸部と、一端が電槽
ふたの外に延出した端子板の他端に設けた切欠部を嵌合
させるため、嵌合部は棚部に形成されたほぞ形の凸部の
高さの範囲内で調整でき、しかもこの部分ははんだ付け
されて固定されるようになり、極板耳部に折り曲げ負荷
を与えることがなく、同時に端子板の電槽に対する位置
決めが正確に行え、外形寸法のバラツキをなくすことが
できる。
に形成された凹凸部のうちのほぞ形凸部と、一端が電槽
ふたの外に延出した端子板の他端に設けた切欠部を嵌合
させるため、嵌合部は棚部に形成されたほぞ形の凸部の
高さの範囲内で調整でき、しかもこの部分ははんだ付け
されて固定されるようになり、極板耳部に折り曲げ負荷
を与えることがなく、同時に端子板の電槽に対する位置
決めが正確に行え、外形寸法のバラツキをなくすことが
できる。
さらに、前記棚部は、ふた内部に充填された接着剤中
に、埋設されており、棚部の腐食を防止できるととも
に、電槽とふたとの接着を確実に行うことができ、鉛蓄
電池の気密および液密を良好に保つことができる。
に、埋設されており、棚部の腐食を防止できるととも
に、電槽とふたとの接着を確実に行うことができ、鉛蓄
電池の気密および液密を良好に保つことができる。
第1図は本考案の一実施例の鉛蓄電池の斜視図、第2図
は同鉛蓄電池の断面図、第3図は同鉛蓄電池の棚部の厚
みが厚くなった場合の断面図、第4図は同鉛蓄電池の棚
部に機械加工により凹凸部を成形する説明図、第5図は
従来例の鉛蓄電池の断面図、第6図は同鉛蓄電池の棚部
の厚みが厚くなった場合の断面図である。 1……電槽、2……ふた、3……各セル室、4……極板
群、5……陽極板、6……セパレータ、7……陰極板、
8……棚部、9……端子板、9a……切欠部、10……はん
だ付け、11……接着剤、12……端子板取付け凹凸部、13
……加工機。
は同鉛蓄電池の断面図、第3図は同鉛蓄電池の棚部の厚
みが厚くなった場合の断面図、第4図は同鉛蓄電池の棚
部に機械加工により凹凸部を成形する説明図、第5図は
従来例の鉛蓄電池の断面図、第6図は同鉛蓄電池の棚部
の厚みが厚くなった場合の断面図である。 1……電槽、2……ふた、3……各セル室、4……極板
群、5……陽極板、6……セパレータ、7……陰極板、
8……棚部、9……端子板、9a……切欠部、10……はん
だ付け、11……接着剤、12……端子板取付け凹凸部、13
……加工機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡本 克博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−51457(JP,U) 実開 昭59−51458(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】陽、陰極板およびセパレータからなる極板
群を電槽に収容し、この電槽の開口部を接着剤により固
定されるふたで覆った鉛蓄電池において、極板群の棚部
に機械加工によりその厚さ方向に沿って形成したほぞ形
の凸部をもった凹凸部と、一端がふたの外部に延出した
端子板の他端に設けられ前記凹凸部のほぞ形凸部と嵌合
する切欠部とをはんだ付けにより固定し、且つこの部分
を含む棚部全体を、ふた内部に充填された接着剤中に埋
設した鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988102806U JP2516621Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988102806U JP2516621Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 鉛蓄電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0224453U JPH0224453U (ja) | 1990-02-19 |
JP2516621Y2 true JP2516621Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=31333053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988102806U Expired - Lifetime JP2516621Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516621Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2387960B (en) | 2002-04-20 | 2004-06-09 | Hawker Batteries Ltd | Improvements in or relating to batteries |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5951458U (ja) * | 1982-09-28 | 1984-04-04 | 新神戸電機株式会社 | 蓄電池極柱部 |
JPS5951457U (ja) * | 1982-09-28 | 1984-04-04 | 新神戸電機株式会社 | 蓄電池極柱部 |
-
1988
- 1988-08-03 JP JP1988102806U patent/JP2516621Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0224453U (ja) | 1990-02-19 |
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