JP2515244B2 - Oリング - Google Patents

Oリング

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JP2515244B2
JP2515244B2 JP3185416A JP18541691A JP2515244B2 JP 2515244 B2 JP2515244 B2 JP 2515244B2 JP 3185416 A JP3185416 A JP 3185416A JP 18541691 A JP18541691 A JP 18541691A JP 2515244 B2 JP2515244 B2 JP 2515244B2
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益岡照明
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 【0001】この発明は工業機器、特に精密用機械装置
の隙間密封用パッキンとして広く用いられている複丸辨
形リング,即ちOリングに関するものである。 【従来の技術】 【0002】環状シール材としては円形断面をしたOリ
ングが一般的であり、これをシールを目的とする機構の
作動部分あるいは接合部の長方形溝に一定量圧縮して装
着しておけば、該圧縮に対する反力にて密封をすること
が出来得る。また、要求される使用条件等により材料、
形状、構造を変更してなるOリングも数多く開発されて
いる。例えば、図5の如く外周部に断面波形曲線にて形
成せる多数の凹凸部を連続並設した形状のOリングもす
でに考案(実願昭56−101255号)されている。 【発明が解決しょうとする課題】 【0003】しかるに現在、汎用的に広く使用されてい
る公知のOリングは運動用環状シール材の問題点として
は次の欠点を有していた。因みにOリングは断面が丸形
のために凹溝内に一定量圧縮して装着しても動作の開始
時には圧力に押されて少しのコロガリから始まり(かか
る作動を首振り運動と称されている)同じツブシ力にお
いては今まで考えられているスクイズ型環状シール中で
は一番小さい方と一般には評価されている。しかるに上
記、首振り作動開始において図6の如くシール作動面
が相手金属表面のアラサよる接触にて一応のシール効果
が求め得られるとしても、摺動作動開始による始動抵抗
と摺動抵抗の差が大となるに伴って同対比図6の如く
作動面が金属表面アラサの中に序々に喰込み、ついに
は該シール作動面の全体が金属表面のアラサ内に完全に
喰込みし摩擦抵抗も大となりその磨耗率も甚だしく、ネ
ジレも起こり易くリークが発生したり千切れる等して確
実なシール効果を求めることは困難にて当然に寿命も短
く再三にわたって取り換えしなくてはならないという重
大な欠点があった。また上記、公知考案(実願昭56−
101255号)のOリングの場合でもリング表面の形
状が夫々の凹凸部ア、イが波形曲線による連続に並設し
てなる形状であるがためににシール機能時における圧縮
作用、即ち被接触面オにおける上下よりの圧力に抗して
該圧力が大である程、接面部表面である各凸条アの頭端
部エが該波形曲線による波状の伝力作用によって全体形
状が図5の点線ウに示す如く多数の凹凸状の平面、また
は偏平面に序々に変形し、かかる凹凸平面接触によるシ
ールのために圧接面積が大となり、従って頻繁な往復運
動に伴い作動面アが金属表面アラサ内における喰込み面
積が大となり上記以上に潰面磨耗度も著るしく確実完全
なシール機能を求めることはきわめて困難であることが
実験の結果判明した。 【課題を解決するための手段】 【0004】この発明は上記、問題点に鑑みて開発した
ものであって、ゴムまたは合成樹脂材を素材として適宜
径寸の円環状に成型してなるOリングの該円環全周面に
多数条の隆起凸条2,2,2を断面花びら形状に凸出形
成すると共に該隆起凸条2の各隣接する凸条2間に鋭角
なV形状谷溝bを形成設けたことを特徴とする精密機械
用のOリングを提供しようとするものであって、圧縮装
着時における摺動面積の減少により摩擦抵抗の軽減をは
かると共に、隆起凸条2,2間に形成せるV形状谷溝b
内に閉じ込められた液体、気体等が静止時より摺動作動
への変移時においてシール側面を押す圧力によって外部
に押出されて潤滑作用による耐久性をより向上行わしめ
ることが出来得たのである。 【作用】 【0005】この発明は上記の如くOリング1の円環外
周面に多数条の隆起凸条2,2,を断面花びら形状に凸
出形成すると共に該隆起凸条2の各隣接する凸条2間に
鋭角なV形状谷溝bを形成設けてなるものであってシー
ルを必要とする隙間部分Aの凹溝B内に第4図示の如く
上記構造のOリング1を嵌挿する。かかる状体において
摺動作動静止時は該ゴム素材の有する被接触面オに対す
る抗力と、各隆起凸条2間に形成せる鋭角なV形状谷溝
bの相対するV形曲面c,cとの相互の引張作用d,d
によって図3による作用状体図の如く隆起凸条2の頭端
部aの一点が凹溝B内面において確実に一番大きい力で
圧着し、該圧着と同時にゴム性の有するOリング1内部
の反撥弾性が上記夫々の隆起凸条2,2,2に分力して
該反力が頭端部aの中央の一点に集中して高度のシール
効果を確実に求めることが出来得るのである。即ち、上
記隙間部分Aの圧締力が大であるに伴って、または凹溝
Bの深さが浅い場合にはOリング全体形状が楕円形状に
変形しようとする力がV形状谷溝bを形成したことによ
って各隆起凸条2のV形曲面c,cで強力な反力とな
り、これが各隆起凸条2を更に隆凸して頭端部aにおけ
る接面機能の密着性をより強固とするものである。特に
この発明においては上記、隆起凸条2の頭端部aの一点
と隣接する隆起凸条2の頭端部a間に形成せるV形状谷
溝bにおいて閉じ込められている微量のオイルが作動圧
力により図4の如く低圧側に押し出されてa部を通り抜
ける際にOリング作動時に発生する首振り運動が容易と
なり始動抵抗と摺動抵抗の差を抑制し、磨耗率を極力低
下することが可能であると共に上記、V形状谷溝bに保
滴せる流体が摺動時において圧力反転に伴って吸込み作
用が自然的に生じ、また静止時から作動時に押出されて
上記、同様のパターンを連続的に繰り返し行なう。従っ
て公知形状のOリングによる平面圧密とは異なり頭端部
aの一点の圧着だけでシール作用が得られるものであ
り、且つまたV形状谷溝bにおける流体による自己潤滑
作用も同時に発生するから、特に相互に運動する機構の
シール材として用いる時に該V形状谷溝b内における摺
動面積等も従来のOリングに比して極めて寡少で摩擦抵
抗も少なく長期使用に十分に耐用することが出来るので
ある。 【実施例】 【0006】以下この発明の実施例を図面にて説明する
と、使用目的によってゴム、合成樹脂、合成ゴム、プラ
スチック等を任意に選択し一定径寸のOリング1を成形
する。上記Oリング1の円環状外周面の長さ方向に多数
条の隆起凸条2を凸出形成すると共に夫々の隆起凸条2
と隣接する凸条2間に鋭角なV形状谷溝bを形成して全
体形状が恰かも花びら形状に一体的に凸設形成設けてな
るもので、図4の如くシールを必要とする隙間部分Aの
凹溝B内に該Oリング1を嵌挿装填する。かくして凹溝
B内に装填されたOリング1は、該周部に隆起形成して
なる隆起凸条2の頭端部aの一点が図3作用図に示す如
く弾力性に抗してV形状谷溝b両側の凸条2内面のV形
曲面c,cの作用によって隆凸し、該凸条2の頭端部a
の一点が凹溝B内面の被接触面オに圧着してシールを行
わしめることが出来得る。 【発明の効果】 【0007】上記の如くこの発明は、一定径甘のOリン
グ1の円環状外表面に多数条の隆起凸条2を恰かも断面
花びら形状に形成すると共に夫々の隆起凸条2と隣接す
る凸条2間に鋭角なV形状谷溝bを形成してなるもので
あるから、上記各凸条2間に形成せる鋭角なV形状谷溝
bの相対するV形曲面c,cの作用にて該隆起凸条2の
頭端部aが圧力に抗して更に隆起し、これがリング表面
積における作用面として該頭端部aの一点にて完全確実
なシール機能を求めることが出来得る。即ち、通常のO
リングによるシール作用面の如く平面シールに比して該
接面積が著しく寡小となり、運動用機構に用いる場合に
おいて摩擦抵抗も殆ど無く常時円滑な往復作動が期待得
られるのである。特に従来市販されている形状の環状シ
ールでは到底求めることが出来なかった始動時の自己潤
滑作用が容易に求め得られ円滑良好な首振り運動が行わ
れると共に該始動抵抗の寡少により長期持続的の完全な
シール効果と同時に磨耗による欠損を未然に防止する等
益大なる効果を有している。また、この発明においては
リング周部の各隆起凸条3に弾力が拡散し作動時におけ
る応力が従来のOリングに比して非常に少なくなりその
反面作動時において隆起凸条2の頭端部aに反力が集中
することによってより高度の作用効果が期待求めること
が出来得ることは謂うまでもない。 【0008】更にこの発明はリング表面に単に連続する
波状の凹凸溝を形成してなるOリングとは異なり、個々
の凸条2,2間において各独立せるV形状谷溝b,bを
形成したものであるから、作動中に夫々のV形状谷溝
b,b内にてオイルを確実に保溜し,運動時における摩
擦抵抗をより確実に阻減し如何に過激な摺動運動であっ
ても円滑な摺動作動と確実なシール機能が常時得られる
と共に全体形状が上記形状によるものであるから内部応
力が緩和され易く、且つベローズ弾性効果も期待出来得
てプラスチックエラストマー等の物質的欠陥である圧締
永久歪みの発生を緩和し、しかも隆起凸条2間に形成せ
る鋭角なV形状谷溝bが輪環線状にリング面に表出し外
観的意匠感として頗ぶる斬新である等の利点をも併せ有
している。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明に係るOリングの平面図 【図2】 同上、一部断面正面図 【図3】 同上、作用状体を示す拡大断面図 【図4】 同上、使用状体図 【図5】 従来のOリングの作用状体説明図、 【図6】 従来のOリングとこの発明に係るOリングの
作用状体の対比説明図 【図7】 同上、始動までの停止時間によるOリングの
始動抵抗の変化図である。 【符号の説明】 1 Oリング 2 隆起凸条 a 頭端部 b V形状谷溝 c V形曲面

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】ゴムまたは合成樹脂材を素材として
    適宜径寸の円環状に成型してなるOリングの該円環全周
    面に多数条の隆起凸条2,2,2を断面花びら形状に凸
    出形成すると共に該隆起凸条2の各隣接する凸条2間に
    相対するV形曲面c,cよりなる鋭角なV形状谷溝bを
    形成設けたことを特徴とするOリング。
JP3185416A 1991-06-28 1991-06-28 Oリング Expired - Fee Related JP2515244B2 (ja)

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