JP2514520B2 - ガラス表面の撥水性シリコ―ン皮膜を除去するための組成物 - Google Patents
ガラス表面の撥水性シリコ―ン皮膜を除去するための組成物Info
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
に撥水性シリコーン皮膜を形成する方法が記載されてい
る。この方法は、アルキルポリシロキサンを硫酸などの
酸を含むエタノールまたはプロパノールなどのアルコー
ル類に溶解した液でガラス表面を処理することにより、
アルキルポリシロキサンから生じたシラノール基とガラ
ス表面のシラノール基間の脱水反応によって強固な撥水
性シリコーン皮膜をガラス表面に形成するものであり、
自動車、航空機のフロントガラス等の撥水処理に利用さ
れている。しかしながらそのような撥水性皮膜が不要と
なったり、または長期使用により撥水性能が低下したた
め再び新しい皮膜を形成しようとする場合には、既にガ
ラス表面に形成されている皮膜を実質上完全に除去する
必要がある。
イソウ土の微粒子を含むペーストないし分散液を使用し
て水研ぎすることにより古い皮膜をガラス表面から除去
していた。この作業は多大の労力と時間を必要とする。
また従来の組成物は研磨材粒子の安定な分散状態を保つ
ため界面活性剤や高分子ガム類を含んでいるのが通常で
あった。ところが界面活性剤はその表面張力低下作用に
よってシリコーン皮膜の撥水作用を低下させるため全体
が撥水しなくなり、作業中シリコーン皮膜が除去された
部分と残っている部分とを区別し難くなるという欠点を
有する。高分子ガム類や糊剤を保護コロイドとして含む
場合は、布等で拭き取ったり水洗によって研磨材粒子を
除去することは困難であり、特に乾燥した場合はその傾
向が著しい。
性シリコーン皮膜除去組成物を提供する。
5〜10μmのαアルミナ粒子を分散剤としてケイ酸ア
ルミニウムマグネシウムおよび/またはキレート剤を使
用して分散してなるガラス表面撥水性シリコーン皮膜除
去組成物を提供する。
m,好ましくは0.1〜1μmのαアルミナ粒子を使用
することにより、シリカやケイソウ土等のこれまで使用
されていた研磨材を使用するよりもより小さい力でシリ
コーン皮膜を容易に除去することがわかった。組成物中
のαアルミナ粒子の割合は組成物がスラリー状を呈する
限り任意であるが、80重量%以下、特に20〜70重
量%の範囲が好ましい。
の分散安定性および再分散性を改善するため分散剤の使
用を必要とする。本発明においては分散剤としてキレー
ト剤およびケイ酸アルミニウムマグネシウムの一方また
は両方を使用する。これらの分散剤は表面張力を低下さ
せることがないから作業中皮膜を除去した部分と残って
いる部分とが撥水の有無によって容易に判別できる。さ
らに作業後研磨材粒子を拭き取り、水洗等によってガラ
ス表面から除去することが容易である。キレート剤とし
ては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸
およびそれらのアンモニウム塩、アルカリ金属塩、アミ
ン塩等を使用することができる。その使用量は組成物の
0.01〜20重量%,好ましくは0.1〜7重量%で
よい。ケイ酸アルミニウムマグネシウムはスネクタイト
クレーから精製された天然品を使用することができる
が、同様な効果を有する合成品を使用することもでき
る。その配合量は組成物中0.1〜20%,好ましくは
0.3〜5%である。キレート剤とケイ酸アルミニウム
マグネシウムを併用するのが一層好ましい。
散安定剤として多価アルコールを含むのが好ましい。多
価アルコールの添加により組成物の分散安定性および再
分散性がさらに良くなり、αアルミナ粒子の除去も容易
になる。また組成物の凍結を防止する。使用し得る多価
アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリン、ポリエチレングリコールなど
があるが、ポリエチレングリコール200が好ましい。
その配合量は組成物中1〜60重量%,好ましくは2〜
35重量%である。
証する。これらにおいて「部」とあるは重量による。
た。 実施例 比較例 物質名(重量部) 1 2 1 2 A33F(イ) 35.0 35.0 35.0 ── ダイヤクレー(ロ) ── ── ── 40.0 ニトリロトリ酢酸2Na 3.0 ── ── ── エデト酸3Na ── 3.0 ── ── PEG200(ハ) 15.0 15.0 ── ── AE(ニ) ── ── ── 0.5 VEEGUM T(ホ) 0.8 0.8 ── ── キサンタンガム ── ── ── 0.4 水 46.2 46.2 65.0 59.1 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 (イ)日本軽金属(株)製αアルミナ(平均粒径0.7
μm) (ロ)林化成(株)製シリカ(粒径2〜5μm) (ハ)ポリエチレングリコール200 (ニ)ポリオキシエチレン高級アルキルエーテル (ホ)R.T.VANDERBILT COMPAN
Y,INC.(U.S.A.)製ケイ酸アルミニウムマ
グネシウム
に含ませて良くこすり、撥水性がなくなった後よく水洗
し、乾燥させた。このように前処理後、市販のシリコー
ン系撥水処理剤スーパーレインX(米国UELKO C
ORPORATION製)を塗布し、乾燥後、タオルで
ガラス表面が透明になるまで拭き、撥水性皮膜を形成し
た。次に実施例および比較例の組成物をそれぞれ水を少
量含ませたスポンジに取り、撥水処理したガラス表面を
研磨し、除去容易性を以下の基準に従って評価した。 ◎:非常に短時間で除去できた。 ○:やや時間はかかったが除去できた。 △:強い力と時間をかけないと除去できなかった。 ×:非常に強い力と長い時間をかけないと除去できなか
った。
ミキサー(特殊機化(株)製 TYPE−M)を用いて
5000rpmで5分間攪拌混合し、室温下24時間静
置して液の分散性を目視により観察した。 ◎:全く分離しなかった。 ○:少し上層が透明になり分離したが、軽く攪拌すると
容易に再分散した。 △:かなり上層が透明になり分離したが、強く攪拌する
と再分散した。 ×:かなり上層が透明になり分離し、強く攪拌しても再
分散が困難であった。
例の組成物が除去前及び除去後に撥水性を示すか示さな
いかで判断した。評価基準は次の通りとした。 ○:除去前は撥水性を示し、除去後は撥水性を示さず、
除去の状態を容易に認識できた。 ×:除去前も除去後も撥水性を示さず、除去の状態の認
識が難しかった。
実施例および比較例の組成物を洗い流し、研磨材の残留
状況を目視により観察した。評価基準は次の通りとし
た。 ◎:残留が全くなかった。 ○:少し残留していた。 △:半分程度残留した。 ×:大部分残留した。
水道水をかけDと同様に観察した。評価基準はDに準じ
た。 試験結果: 実施例 比較例 試験項目 1 2 1 2 撥水性皮膜除去 ◎ ◎ ◎ △ 分散性 ◎ ◎ × ◎ 除去認識性 ◎ ◎ ◎ × 水洗性(未乾燥) ◎ ◎ ○ △ 水洗性(乾燥) ○ ○ △ ×
Claims (2)
- 【請求項1】水性媒体中、平均粒子径0.05〜10μ
mのαアルミナ粒子を分散剤としてケイ酸アルミニウム
マグネシウムおよび/またはキレート化合物を使用して
分散してなるガラス表面撥水性シリコーン皮膜除去用組
成物。 - 【請求項2】分散安定剤として多価アルコールを含む請
求項1記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070179A JP2514520B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ガラス表面の撥水性シリコ―ン皮膜を除去するための組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070179A JP2514520B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ガラス表面の撥水性シリコ―ン皮膜を除去するための組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229853A JPH05229853A (ja) | 1993-09-07 |
JP2514520B2 true JP2514520B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=13424045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4070179A Expired - Fee Related JP2514520B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ガラス表面の撥水性シリコ―ン皮膜を除去するための組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514520B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190023558A (ko) * | 2017-08-29 | 2019-03-08 | 코닝 인코포레이티드 | 유리 제품 세정용 세제 조성물 및 그를 이용한 유리 기판의 세정 방법 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4070179A patent/JP2514520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05229853A (ja) | 1993-09-07 |
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