JP2514142B2 - 回転ノズル装置 - Google Patents

回転ノズル装置

Info

Publication number
JP2514142B2
JP2514142B2 JP19477892A JP19477892A JP2514142B2 JP 2514142 B2 JP2514142 B2 JP 2514142B2 JP 19477892 A JP19477892 A JP 19477892A JP 19477892 A JP19477892 A JP 19477892A JP 2514142 B2 JP2514142 B2 JP 2514142B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting body
nozzle mounting
nozzle
rotation
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19477892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05329404A (ja
Inventor
英喚 澤出
桂子 尾島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anzen Motor Car Co Ltd
Original Assignee
Anzen Motor Car Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anzen Motor Car Co Ltd filed Critical Anzen Motor Car Co Ltd
Priority to JP19477892A priority Critical patent/JP2514142B2/ja
Publication of JPH05329404A publication Critical patent/JPH05329404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2514142B2 publication Critical patent/JP2514142B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノズルより噴射した水そ
の他の噴射液の反力により回転する回転ノズル装置に係
り、特に車両洗浄用高圧水噴射ノズル等の他に除雪、配
管、タンク、ビル洗浄用の高圧水噴射ノズルとして、更
にはエアレス塗装用のノズルとして適用可能な回転ノズ
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】噴射ノズルより洗浄水を噴射して車両内
外面に付着した汚れを除去する為の洗浄装置において
は、洗浄力を増す為に洗浄水の噴射圧を高めるとともに
直進ノズルを使用し、単位面積当たりの噴射圧を高めて
いるが、このような構成を採ると必然的に洗浄域が挟小
化して洗浄効率の低下が避けられない。この為、前記噴
射ノズルを回転可能な支持体に取付けるとともに、該ノ
ズルの噴射方向を前記支持体の回転軸に対し偏向して配
置し、前記ノズルより噴射される噴射圧の反作用力を利
用して該ノズルを回転又は揺動させるようにし、その噴
射域を拡大させるようにした回転ノズル装置が提案され
ている。
【0003】しかしながらかかる回転ノズル装置におい
ては、前記ノズルの回転速度は噴射圧に起因して決定さ
れるものである為に、該噴射圧が高圧化すればする程前
記回転速度が大になり、一方前記ノズルは支持体の回転
軸に対し偏心している為に、該ノズルの回転により前記
回転軸に対し直交する方向に遠心力が働き、而も該遠心
力は回転速度に比例して増大する。そしてこのように増
大した遠心力は、ノズルより噴射された噴射水流にも作
用して、その直進性を妨げるのみならず、該直進してい
る噴射水流を散乱化させ、霧状態にしてしてしまう。そ
して一旦霧化した水流は例えその噴出速度を維持して車
両に衝突しても衝撃力が大幅に低下し、洗浄効率が大幅
に低下するという問題が生じる。
【0004】かかる欠点を解消する為に、前記ノズルと
支持体との係合をきつくして、その回転力をセーブする
ように構成する事も可能であるが、このように構成する
と、起動初期において前記ノズルが円滑に回転せず、こ
の為該ノズルを強制的に回転させる為に、ノズル噴射圧
を起動初期において前記ノズルが回転し得るだけの高圧
に設定し、ノズル回転後前記ノズルを定常圧に戻す操作
を必要とし、制御操作が必要以上に複雑化するととも
に、装置自体を前記起動初期における高圧に耐えるだけ
の耐圧強度をもたす必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の欠点に鑑み、簡単な構造で高圧化した洗浄水を噴射
する場合においても、噴射水流が遠心力によって霧化せ
ず、その直進性を維持し得る回転ノズル装置を提供する
事にある。又本発明の他の目的とする所は、起動初期に
おいても定常噴射圧で容易にノズルが回転可能な回転ノ
ズル装置を提供する事にある。
【0006】更に本発明の他の目的とする所は、噴射媒
体を洗浄水のみに限定する事なく、塗料、油等にも適用
可能な回転ノズル装置を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、かかる技術的課
題を達成する為に第4図乃至第11図に示すように、圧力
源に連結される本体11に回転自在に支持されるノズル取
付体16を有する点、前記ノズル取付体16に取付けられた
直進ノズル7 を有し、該ノズル7 を取付体軸心C に対し
所定角度傾斜させて配設し、その噴射圧により前記ノズ
ル取付体16が回転可能に構成されている点前記ノズル取
付体16の軸心C から半径方向に所定距離隔てた位置に回
転抑制手段50〜85を設け、該回転抑制手段50〜85の抑制
力が実質的に無負荷状態から出発し、ノズル取付体16の
回転速度の増大に比例して増加可能に構成した点を構成
要件とする回転ノズル7 装置を提案する。
【0008】そして前記のような回転抑制手段50〜85に
は、種々の具体的な構成が考えられ、例えば、請求項1
及び2記載の発明に対応する図4乃至図6においては、
前記ノズル取付体16と本体11との間の対面する位置に介
在させた摺擦体51、56、61-62を配置し、該摺擦体51、5
6、61-62 が、前記ノズル取付体16又は本体11との間の
摺擦面との間で非接触の状態を維持した後、前記ノズル
取付体16の回転により前記摺擦体51、56、61-62 の摩擦
抵抗が発生し、該取付体16の回転を抑制するとともに、
前記ノズル取付体16の回転により発生する遠心力の増大
に比例して前記摩擦抵抗が増加可能に構成している。
【0009】又請求項3記載の発明に対応する図7にお
いては、前記回転抑制手段を、ノズル取付体16外周壁面
に設けた羽根体66で形成し、該羽根体66の受圧面積が前
記ノズル取付体16の回転により発生する遠心力の増大に
比例して増加可能に構成している。
【0010】更に請求項4記載の発明に対応する図8に
おいては、前記ノズル取付体16と本体11との間の対面す
る位置に夫々設けた磁石体71-72 であり、該磁石体71-7
2 間で形成される反発磁界により前記ノズル取付体16の
回転力を抑制可能に構成している。更に請求項5記載の
発明に対応する図9においては、前記回転抑制手段を、
前記ノズル に導く流体をノズル取付体回転により生じ
る遠心力により開放可能な逃し弁で構成し、該逃し弁が
ノズル取付体の非回転時に封止され、該ノズル取付体回
転数の増大に比例して前記逃し弁の弁/シート間の離間
距離が増大可能に構成している 更に請求項6記載の発明に対応する図10及び11にお
いては、前記回転抑制手段が、鋼球収納孔をノズル取付
体外周面の周径方向に複数個凹設するとともに、該収納
孔内に僅かに小なる鋼球を収納し、一方前記本体に固設
されノズル取付体外周面と所定空隙を介して対面する外
被体側に、前記鋼球81と対面する位置の内選択された個
所に浅い弧状凹溝を設け、該凹溝に前記鋼球が係合可能
に構成したホールブレーキ機構である事を特徴とする。
【0011】
【作用】前記いずれの発明もノズル取付体16の軸心C か
ら半径方向に所定距離隔てた位置に回転抑制手段50〜85
を設け、該回転抑制手段50〜85がノズル取付体16の回転
速度の増大に比例して増加可能に構成されている為に、
高圧化した洗浄水を前記直進ノズル7 より噴射した場合
においても、その回転速度を前記手段により抑制する為
に、噴射水流が霧化し得るだけの遠心力が発生せず、結
果としてその直進性を維持し得る。又前記回転抑制手段
50〜85の抑制力は実質的に無負荷状態から出発するよう
構成した為に、定常噴射圧でも容易に起動させる事が出
来る。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は本発明が適用される回転ノズル装置で、(A)は左側
面図、(B)は縦断正面図、(C)は右側面図である。
図中1 は耐圧ホースを流入口に螺着させる事により高圧
流体源が内部に流入可能に構成した本体で、その先端外
輪側を螺子係合させたスリーブ2 によりベアリングを含
む転がり軸受3 の外輪3aをパッキング押え4 と共に締着
させる。支持体5 は前記転がり軸受3 の内輪に圧入固定
され、該転がり軸受3 を介して本体1 に回転自在に支持
されており、そして該支持体5 は前記本体流入口1aと対
面開口する流体導通空間5aを有しその基側筒部に耐圧シ
ールを介在させ、前記流入口1aと転がり軸受3 間の本体
1 内部空間を遮断させるとともに、本体1 より突設する
側に六角フランジ5bを介して、上部が開口し、外周囲に
ガス螺子が刻設してあり筒状体5cを設け、該筒状体5cを
支持体5 の回転軸M (転がり軸受3 の軸心に対し偏位し
た位置に設ける。
【0013】この結果、本体1 側支持体5 の回転軸M と
筒状体軸心αとが図1(A)に示す如く偏心する事にな
る。そして前記筒状体の外周囲にテープシールを巻回さ
せた後、キャップ状のノズル取付体6 (以下キャップと
いう)を回転可能に螺合させる。キャップ6 は、入口側
に整流片7aを設けた直進ノズル7 を螺着するとともに、
該ノズル7 をキャップ6 の軸心C αを指向するよう斜方
向に配置する。
【0014】上記構成において、例えば図1(A)に示
すようにキャップ6 を支持体5 上で螺子によりα (例え
ば 130°) 回動すると、ノズル7 の先端の中心O は O´
に移動する。 Mを支持体5 の回転中心軸とすると、O-M
は最大のオフセット量を、又O´-Mは最小のオフセット
量を示す。このようにキャップ6 を支持体5 上で回動す
ることによりオフセット量が変化するので、その噴射反
力で回転するノズル7の回転数と噴射域が制御出来る。
尚、上記ノズル7 の入口には整流片7aが挿着されてい
る。該整流片7aは金属薄板を屈曲して例えば、星形の形
状に成形したもので、市販のノズル7 の入口に挿着され
る。その作用は次の通りである。導入された高圧温水は
支持体5 ーキャップ内で容積拡大してノズル7 へと流れ
て行く。この容積拡大のため流体に乱流が発生し、この
乱流の状態のままノズル7 より噴射させると噴射角度が
設定値より広がり、インパクト (洗浄効果) が減少す
る。整流片7aを組込むと乱流流体が整流片7a通過中に整
えられ、上記の欠点が防止される。
【0015】図2(A)(B)は本発明の回転ノズル7 装置の
応用例たる揺動型のサイドフィレーム部の洗浄装置の4
柱リフト取付全体図を示し、 21は回転ノズル装置、
22は該回転ノズル装置21が設けられる分配ブロック
で、ノブ23により正逆回転軸24に対して任意の位置に取
付けて洗浄高さを設定する。軸24の正逆回転はモータ25
により減速駆動される回転板26、コネクチングロッド2
7、正逆回動片28によって行なわれる。本装置は車両が
リフトアップするため進入して来る際障害とならずに、
最も洗浄効果の有効な位置として 4柱リフト移動側台車
に左右各々取付けられて自動洗浄を行なうものであり、
自動洗浄の範囲は、ノズル装置21の高さ及び角度が任意
に調整できるので、車種による洗浄範囲設定が可能であ
る。又、横方向の揺動機構を設けることより一層洗浄範
囲を拡大し、洗浄効果を増大することが出来る。
【0016】図3は本発明の回転ノズル7 装置の他の応
用例たる下部洗浄機自送型装置の斜視図である。従来の
下部洗浄装置では、ノズルアーム取付のノズルを設定
し、ノズルアームを本体に収納した状態で前進又は後退
し、停止時に左右にノズルアームを広げるという動作を
繰り返しながら洗浄していたので充分な洗浄効果が得ら
れなかった。本装置によると、下方から上元部を洗う条
件にもかかわらず、洗浄角度が広角なため洗浄面積の拡
大と重複した洗浄とで良好な洗浄効果を得られる。図中
は31本発明の回転ノズル装置で、保護カバー33内、分配
ブロック32に取付られ、ノズルアーム34が揺動し、さら
にノズルアーム34を広げるという動作を繰り返し洗浄面
積を拡大し、回転ノズル装置31により重複洗浄する。こ
のように、ノズルアーム34は揺動及び横行するため、外
部動力で回転ノズル装置31を駆動する方法は、非常に複
雑な機構となる。本発明の回転ノズル装置31を使用する
ことで、いっさいの複雑な機構を使用せずに、流体のエ
ネルギーを利用し回転させるものである。
【0017】図4は前記洗浄装置に組込まれる第2発明
の実施例を示す回転ノズル装置で、(A)は平面図、
(B)は縦断正面図である。図中11は耐圧ホースを流入
口1aに螺着させる事により高圧流体源が内部に流入可能
に構成した本体11で、上面側にノズル取付体16(以下ロ
ータ16という)収納する円筒凹部を有する筒状外被体12
を螺子結合させるとともに、該外被体12下側内周部と本
体11上面間に転がり軸受3 の外輪3aを挟着させる。又前
記本体11の中心貫通孔11a を有する中心管11b の外周囲
には、ライナパッキン13を介してロータ16のガイド部16
a が嵌合されており、該ガイド部16b 外周囲に転がり軸
受3 の内輪3bが圧入固定され、この結果転がり軸受3 を
介して前記ロータ16が本体11に回転自在に支持される事
となる。尚図中14はシールパッキン等より漏洩した流体
の逃穴、15はドレンカバー、17は転がり軸受3 のストッ
パとして機能するスナップリングである。一方、ロータ
16上部は、外被体12の円筒凹部内壁面12a より僅かに小
なる外径をもって形成され、その上面に整流片7aを設け
た直進ノズル7 を螺着するとともに、該ノズル7 をロー
タ16の軸心C を指向するよう斜めに且つ周径方向にも僅
かに傾斜させて配置する。そして前記本体11側の中心貫
通孔11a と直進ノズル7 間を連通させる為に前記ロータ
16内に導通孔16b を穿孔する。この結果前記中心貫通孔
11a に高圧流体を導入する事により、ノズル7 よりの噴
射圧により前記ロータ16が回転する。
【0018】さて前記ロータ16は、外被体12と対面する
外周面側に、複数のU字溝52を所定角度隔てた位置に凹
設するとともに、該U字溝52に、U字溝52直径と同形の
円筒体51を収納し、更に該ロータ16外周面と円筒体51周
面上に形成したリング溝53にOリング54を巻回し、前記
円筒体51をU字溝52側に所定の弾性力で保持させる。こ
の結果ロータ16の非回転の状態においては円筒体51は、
外被体12内壁面12a に対し非接触の状態を維持させる事
が出来る。又前記ロータ16の上面側には断面コの字状キ
ャップ18を取付け、前記U字溝52の隠蔽を図る。
【0019】かかる実施例によれば、回転停止時におい
ては、円筒体51は外被体12内壁面12a に対し非接触の状
態を維持している為に、前記ノズル7 の噴射反力でロー
タ16が容易に回転し始め、そして該ロータ16の回転によ
り生じる遠心力によりOリング54の弾性的保持力に抗し
て、前記円筒体51が外被体12内壁面12a に接触押圧し、
その摺動抵抗によりロータ16の回転を抑制し、該ロータ
16の回転数の増大に比例して前記摺動抵抗が増大する為
に、結果として回転速度が抑制され、噴射水流が霧化し
得るだけの遠心力が発生せず、その直進性を維持する事
が出来る。
【0020】図5はライニングシューを利用した他の実
施例で、自由端56a 側を二つに折り返し、外被体12内壁
面12a に非接触の状態まで重畳させたライニングシュー
56と、該ライニングシュー56の基端側を固定させた円筒
体57と、該円筒体57を収納する為に、ロータ16外周面上
に凹設した円筒凹部58とから回転抑制手段を構成する。
かかる実施例によれば、回転停止時においては、ライニ
ングシュー56は外被体12内壁面12a に対し非接触の状態
を維持し、又例え僅かに接触したとしても該ライニング
シュー56は低抵抗性である為に、前記ノズル7 の噴射反
力でロータ16が容易に回転し始め、そして該ロータ16の
回転により生じる遠心力により円筒体57の押圧力によ
り、前記ライニングシュー56が外被体12内壁面12a に接
触押圧し、その摺動抵抗によりロータ16の回転を抑制
し、該ロータ16の回転数の増大に比例して前記摺動抵抗
が増大する為に、結果として回転速度が抑制され、前記
と同様な効果を発生させる。
【0021】図6はタービンブレーキ機構を利用した他
の実施例で、ロータ16中心管11b を外被体12内壁面12a
位置まで延設して形成し、該延設部位に先端を八の字状
に分岐させた摺動片61を有する円板部材60を設けるとと
もに、該摺動片61の両端に重錘63を取付け、該重錘63に
遠心力が作用する事により前記摺動片61が閉塞可能に構
成する。一方外被体12内壁面12a 側には前記摺動片61と
対面する位置に、周径方向に沿って半径複数の半球状摩
擦球62を設ける。かかる実施例によれば、回転停止時に
おいては、半球状摩擦球62と摺動片61は非接触の状態を
維持している為に、前記ノズル7 の噴射反力でロータ16
が容易に回転し始め、そして該ロータ16の回転により生
じる遠心力により前記八の字状に拡開している摺動片61
が閉塞し摩擦球62に摺擦する為に、その摺動抵抗により
ロータ16の回転を抑制し、該ロータ16の回転数の増大に
比例して前記摺動抵抗は増大する為に、結果として回転
速度が抑制され、前記と同様な効果を発生させる。
【0022】図7は羽根体66を利用した他の実施例で、
ロータ16と一体的に回転するキャップ18の外周面に、周
径方向に沿って複数の垂直軸67を取付け、該軸67に羽根
体66を螺子を介して取付ける。前記羽根体66はステンレ
ス板で形成され、キャップ18外周面に沿って延設させた
後、その自由端66a を折り返して受圧面66b を形成す
る。かかる実施例によれば、回転停止時においては、前
記羽根体66の自由端66a 側は180゜重畳して折返され
ている為に受圧面積が僅かであり、従ってこの状態で
は、前記ノズル7 の噴射反力でロータ16が容易に回転し
始め、そして該ロータ16の回転により生じる遠心力と回
転風力により前記180 度重畳して折返されている羽根体
66自由端66a が羽根体66自体の弾性力に抗して半径方向
に立ち上がり、その風力抵抗によりロータ16の回転を抑
制し、該ロータ16の回転数の増大に比例して前記自由端
66a の受圧面積が増大してその風力抵抗は増大する為
に、結果として回転速度が抑制され、前記と同様な効果
を発生させる。
【0023】図8は磁石の反発磁界を利用した他の実施
例で、外被体12内壁面12a とロータ16外周面上の夫々対
面する位置に、同極性の磁石体71-72 を、夫々複数個取
付ける。かかる実施例によれば、回転停止時において
は、磁石体71-72 同士の反発磁界により前記磁石体71-7
2 同士が周径方向に最も遠去かった位置に位置してお
り、従ってこの状態では磁界の影響がほとんど無視し得
る状態にあり、従ってノズル7 の噴射反力でロータ16が
容易に起動し、そして該起動後前記磁石体71-72 同士が
対面する位置に来た時にその回転力が抑制され、そして
更に回転速度の増大に連れ対面度数が比例的に増大する
為に、結果として回転速度も比例的に抑制され、噴射水
流が霧化し得るだけの遠心力が発生せず、その直進性を
維持する事が出来る。
【0024】図9は逃がし弁を利用した他の実施例で、
前記高圧流体をノズル7 に導くロータ16内の導通孔16b
と連通する小孔75を中心位置より半径方向に向け穿孔す
るとともに、その出口側にテーパシート面76a を介して
密閉空間76の出口側に垂直に逃がし孔77を上面位置まで
貫通させ、該空間76内に、バネ78により遠心力と抗する
方向に弾性力が付勢された鋼球79を収納し、該鋼球79を
前記シート面76a に当接シールさせ、前記小孔75と逃が
し孔77間を遮断している。かかる実施例によれば、回転
停止時においては、ロータ16は外被体12内壁面12a に対
し非接触の状態を維持している為に、前記ノズル7 の噴
射反力でロータ16が容易に回転し始め、そして該ロータ
16の回転により生じる遠心力が前記鋼球79に作用して、
その回転速度がバネ78圧より大になると、鋼球79とシー
ト面76a 間が僅かに離間し、導通孔16b 内を流れる高圧
流体の一部が小孔75より逃がし孔77を通って外部に逃
げ、その流体圧の低下によりロータ16の回転が抑制さ
れ、そして該ロータ16の回転数の増大に比例して前記鋼
球79とシート面76a 間の離間距離は拡がる為に、前記流
体の逃げ量は一層大になり、結果として回転速度が抑制
され、前記と同様な効果を発生させる。
【0025】図10はホールブレーキを利用した他の実
施例で、鋼球収納孔83を、ロータ16外周面の周径方向に
複数個凹設するとともに、該収納孔83内に僅かに小なる
鋼球81を収納した後、その外周端にストッパ85を取付け
鋼球81の離脱を防ぐとともに、その下側外周面上にOリ
ング84を巻回させてロータ16回転の容易化を図る。一方
外被体12内壁面12a 側には前記鋼球81と対面する位置の
内、選択された一又は二個所(本実施例の場合は180 ゜
隔てた二個所)に、浅い弧状凹溝82を設け、該凹溝に前
記鋼球81が係合可能に構成する。かかる実施例によれ
ば、回転停止時においては、鋼球81は外被体12内壁面12
aに対し非接触の状態を維持している為に、前記ノズル7
の噴射反力でロータ16が容易に回転し始め、そして該
ロータ16の回転により生じる遠心力により鋼球81が収納
孔83外方に移動し、その一部が収納孔83より突設して前
記凹溝82に係合し且つロータ16の回転により離脱し、該
鋼球81の係合離脱を繰り返す事によりロータ16の回転を
抑制し、該ロータ16の回転数の増大に比例して遠心力が
大になると、前記鋼球81に付勢される押圧力も大になる
為に、前記鋼球81と凹溝82間の係合強度が増大し、結果
として回転速度が抑制され、前記と同様な効果を発生さ
せる。
【0026】図11は、転がり軸受3を用いずに、ライ
ニングシール材19によりロータ16を本体11に対し回転自
在に支持させた他の実施例で、前記図10に示す実施例
と同様に鋼球収納孔83をロータ16外周面に複数個凹設す
るとともに、該収納孔83内に僅かに小なる鋼球81を収納
した後、その外周端ににOリング86を巻回させてロータ
16回転の容易化を図るとともに、鋼球離脱防止のストッ
パとして機能させる。一方外被体12内壁面12a側にも浅
い弧状凹溝82を設け、該凹溝82に前記鋼球81が係合可能
に構成する事により回転抑制手段として機能させる。か
かる実施例の作用は前記第10図と同様である。
【0027】
【効果】以上記載した如く本第発明によれば、簡単な構
造で、高圧化した洗浄水を噴射する場合においても、噴
射水流が遠心力によって霧化せず、その直進性を維持し
得る.又高圧化した洗浄水を噴射する場合においても、
噴射水流が遠心力によって霧化せず、その直進性を維持
し得るとともに、起動初期においても定常噴射圧で容易
にノズルが回転可能な回転ノズル装置を提供するが出来
る、等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される回転ノズル装置で、(A)
は左側面図、(B)は縦断正面図である。
【図2】(A)(B)は本発明の回転ノズル装置の応用
例たる揺動型のサイドフィレーム部の洗浄装置を示す正
面図と側面図
【図3】本発明の回転ノズル装置の他の応用第例たる下
部洗浄機自送型装置を示す全体斜視図である。
【図4】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例にか
かり、ロータ外周面と円筒体周面上に形成したリング溝
によりブレーキ機構をもたせた回転ノズル装置で、
(A)は中央破断平面図、(B)は縦断正面図である。
【図5】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例にか
かり、ブレーキ機構にライニングシューを利用した回転
ノズル装置で、(A)は中央破断平面図、(B)は縦断
正面図である。
【図6】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例にか
かり、ブレーキ機構にタービンブレーキ機構を利用した
回転ノズル装置で、(A)は中央破断平面図、(B)は
縦断正面図である。
【図7】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例にか
かり、ブレーキ機構に羽根体を利用した回転ノズル装置
で、(A)は中央破断平面図、(B)は縦断正面図であ
る。
【図8】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例にか
かり、ブレーキ機構に磁石の反発磁界を利用した回転ノ
ズル装置で、(A)は中央破断平面図、(B)は縦断正
面図である。
【図9】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例にか
かり、ロータ外周面と円筒体周面上に形成したリング溝
によりブレーキ機構をもたせた回転ノズル装置で、
(A)は中央破断平面図、(B)は縦断正面図である。
【図10】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例に
かかり、ブレーキ機構に逃がし弁を利用した回転ノズル
装置で、(A)は中央破断平面図、(B)は縦断正面図
である。
【図11】前記洗浄装置に組込まれる本発明の実施例に
かかり、ブレーキ機構にライニングシール材を利用した
回転ノズル装置で、(A)は中央破断平面図、(B)は
縦断正面図である。
【符号の説明】
11 本体 16ノズル取付体 7 直進ノズル 50〜85 回転抑制手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力源に連結される本体に回転自在に支
    持されるノズル取付体と、その噴射圧により前記ノズル
    取付体が回転可能に、該ノズル取付体軸心に対し所定角
    度傾斜させて前記ノズル取付体に固設した直進ノズル
    と、前記ノズル取付体の軸心から半径方向に所定距離隔
    てた位置に設けた回転抑制手段とを有し、前記回転抑制
    手段が、前記ノズル取付体と本体との間の対面する位置
    に介在させた摺擦体であり、前記ノズル取付体の回転に
    より発生する前記摺擦体の摩擦抵抗が、前記ノズル取付
    体の回転により発生する遠心力の増大に比例して増加可
    能に構成した事を特徴とする回転ノズル装置
  2. 【請求項2】 回転停止時において、前記摺擦体が、前
    記ノズル取付体又は本体との間の摺擦面との間で非接触
    の状態を維持している請求項1記載の回転ノズル装置
  3. 【請求項3】 圧力源に連結される本体に回転自在に支
    持されるノズル取付体と、その噴射圧により前記ノズル
    取付体が回転可能に、該ノズル取付体軸心に対し所定角
    度傾斜させて前記ノズル取付体に固設した直進ノズル
    と、前記ノズル取付体の軸心から半径方向に所定距離隔
    てた位置に設けた回転抑制手段とを有し、7)前記回転抑
    制手段が、前記ノズル取付体外周壁面に設けた羽根体で
    あり、該羽根体の受圧面積が、前記ノズル取付体の回転
    により発生する遠心力の増大に比例して増加可能に構成
    した事を特徴とする回転ノズル装置
  4. 【請求項4】 圧力源に連結される本体に回転自在に支
    持されるノズル取付体と、その噴射圧により前記ノズル
    取付体が回転可能に、該ノズル取付体軸心に対し所定角
    度傾斜させて前記ノズル取付体に固設した直進ノズル
    と、前記ノズル取付体の軸心から半径方向に所定距離隔
    てた位置に設けた回転抑制手段とを有し、前記回転抑制
    手段が、前記ノズル取付体と本体との間の対面する位置
    に夫々設けた磁石体であり、該磁石体間で形成される反
    発磁界により前記ノズル取付体の回転力を抑制可能に構
    成した事を特徴とする回転ノズル装置
  5. 【請求項5】 圧力源に連結される本体に回転自在に支
    持されるノズル取付体と、その噴射圧により前記ノズル
    取付体が回転可能に、該ノズル取付体軸心に対し所定角
    度傾斜させて前記ノズル取付体に固設した直進ノズル
    と、前記ノズル取付体の軸心から半径方向に所定距離隔
    てた位置に設けた回転抑制手段とを有し、前記回転抑制
    手段が、前記ノズル に導く流体をノズル取付体回転に
    より生じる遠心力により開放可能な逃し弁で構成され、
    該逃し弁がノズル取付体の非回転時に封止され、該ノズ
    ル取付体回転数の増大に比例して前記逃し弁の弁/シー
    ト間の離間距離が増大可能に構成した事を特徴とする回
    転ノズル装置
  6. 【請求項6】 圧力源に連結される本体に回転自在に支
    持されるノズル取付体と、その噴射圧により前記ノズル
    取付体が回転可能に、該ノズル取付体軸心に対し所定角
    度傾斜させて前記ノズル取付体に固設した直進ノズル
    と、前記ノズル取付体の軸心から半径方向に所定距離隔
    てた位置に設けた回転抑制手段とを有し、前記回転抑制
    手段が、鋼球収納孔をノズル取付体外周面の周径方向に
    複数個凹設するとともに、該収納孔内に僅かに小なる鋼
    球を収納し、一方前記本体に固設されノズル取付体外周
    面と所定空隙を介して対面する外被体側に、前記鋼球81
    と対面する位置の内選択された個所に浅い弧状凹溝を設
    け、該凹溝に前記鋼球が係合可能に構成したホールブレ
    ーキ機構である事を特徴とする回転ノズル装置。
JP19477892A 1992-06-29 1992-06-29 回転ノズル装置 Expired - Lifetime JP2514142B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19477892A JP2514142B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 回転ノズル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19477892A JP2514142B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 回転ノズル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05329404A JPH05329404A (ja) 1993-12-14
JP2514142B2 true JP2514142B2 (ja) 1996-07-10

Family

ID=16330102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19477892A Expired - Lifetime JP2514142B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 回転ノズル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2514142B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814304B2 (en) * 2002-12-04 2004-11-09 Rain Bird Corporation Rotating stream sprinkler with speed control brake
CN113154444B (zh) * 2021-03-26 2022-07-12 西北工业大学 一种旋流雾化一体化的燃气轮机燃烧室头部进气结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05329404A (ja) 1993-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10343177B1 (en) Nozzle system and method
US5236126A (en) Rotating nozzle apparatus with magnetic braking
US5328097A (en) Rotor nozzle for a high-pressure cleaning device
US6092739A (en) Spray head with moving nozzle
JPS60257865A (ja) スプレーチツプ
US20210229118A1 (en) A centrifugal atomization structure and a spraying device with the same, a centrifugal atomization device, a drive device and a dual-drive spraying device
JP2001161853A (ja) 回転水噴霧ヘッド
US5261233A (en) Brake device of pneumatic rotational tool
JPWO2012073475A1 (ja) エアモータ及び静電塗装装置
JP2514142B2 (ja) 回転ノズル装置
JPH062243B2 (ja) 回転ノズル装置
EP1365079B1 (en) Fluid jetting device
US5039013A (en) Rotating nozzle apparatus
US4462546A (en) Rotary indexing nozzle for swimming pools and the like
CN213700368U (zh) 离心喷头及可移动平台
US5265806A (en) Nozzle for the generating of a rotating jet
WO2007021190A3 (en) Spray assembly for spraying foam and liquid for cleaning a surface and also a cleaning installation and method
JPH0728919Y2 (ja) 回転ノズル装置
CN114765967A (zh) 离心喷头及可移动平台
KR20070009514A (ko) 회전식 자동 확산 소화기
EP1706635B1 (en) Rolling fluid machine especially with a liquid spraying at the output
GB1574120A (en) Cleaning heads
GB1604650A (en) Rotating cleaning head
JPS6232321B2 (ja)
JPH0753728Y2 (ja) 回転噴射式ノズル装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 12