JP2513798Y2 - 音響玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は有底筒状体内に玩具用火薬をつめた市販のタ
マを用いて遊戯する踏み付けたときに爆発音を発する玩
具に関するものである。

（従来の技術） 従来、実開昭57-81888号公報によって次のような踏み
付けたときに爆発音を発する玩具が開示されている。す
なわち、扁平なベースプレートと、該プレートとほぼ対
称を有する上側プレートを有し、ベースプレートの上面
の一端部に支軸を立設し、上側プレートの一端部に該支
軸が嵌合する嵌合孔を透設し、ベースプレートの上面と
上側プレートの下面とを対向させて支軸を嵌合孔に嵌合
することにより、ベースプレートに対して上側プレート
を上方へ抜け止めをかしめ込みによって図って上下動自
在にかつ支軸まわりに旋回揺動自在に連結し、支軸に装
着した圧縮ばねで上側プレートをベースプレートに対し
て押し上げ付勢し、ベースプレートの上面の遊端側には
環状立壁で囲まれて火薬玉が位置決め装填される受けを
形成してあり、上側プレートの下面の遊端側に該受けと
対応する部位に撃子を突設し、ベースプレートの上面と
上側プレートの下面とにはそれぞれの周縁部に互いに蓋
合せ状に突き合される立壁を周回状に形成してある玩
具。

（考案が解決しようとする課題） 前記従来の技術において述べた踏み付けたときに爆発
音を発する玩具は、ベースプレート上に設けた受けの上
に火薬玉を置き、この置き後に上側プレートを旋回さ
せ、撃子を当該火薬玉の上とし、圧縮ばねの力により保
持することによって火薬玉の装填をなすものであって、
この装填操作が必ずしも容易ではないのみならず撃子が
火薬玉の中央の上に正しく載せた状態の確認はベースプ
レートと上面プレートの重り具合で知るか、これ等プレ
ート間の隙間から覗き見るかすることによってなす必要
がある不便さがあり、また火薬玉のずれ動きを阻止する
という重要な役目を果している圧縮ばねの存在が組立お
よび構成を困難且つ複雑にして好ましくない等の問題点
があった。

（課題を解決するための手段） 本考案は有底筒状体の下半部に火薬を詰めたタマと、
上面の一方側に支軸を設けると共にその他方側に環状の
突縁に囲繞された上記のタマの底部を受ける凹所を設け
た金属製の下側体と、一方側に軸孔を貫設すると共に他
方側の下面に上記のタマの上半部を抜け落ち不能に嵌着
可能としたタマごめ突起を設けた金属製上側体とより構
成され、支軸を軸孔に上下方向に摺動自在であって且つ
横方向に回動自在に軸承すると共に支軸の上端に軸孔の
同支軸よりの抜去防止用の鍔を設け且つ凹所にタマごめ
突起を嵌入自在としたことを特徴とする踏み付けたとき
に爆発音を発する玩具を提供することによってこのよう
な問題点を解決しようとするものである。

（作用） 本考案は前記のような構成であるので、先ず第２図お
よび第４図に示すように上側体を横に回動してズラし、
タマごめ突起にタマを込めたのち同上側体を下側体の上
に戻してタマの底部を凹所内に位置させ、この状態で全
体を地面や床の上に放置し、これを踏み付けた時にタマ
が爆発することを楽しむ等の用法に供するものである。

（実施例） 有底筒状体11の下半部に火薬12を詰めたタマ10と、上
面の一方側に支軸２を設けると共にその他方側に環状の
突縁に囲繞された上記のタマ10の底部を受ける凹所３を
設けた金属製の下側体１と、一方側に軸孔４を貫設する
と共に他方側の下面に上記のタマ10の上半部を抜け落ち
不能に嵌着可能としたタマごめ突起５を設けた金属製上
側体６とより構成され、支軸２を軸孔４に上下方向に摺
動自在であって且つ横方向に回動自在に軸承すると共に
支軸２の上端に軸孔４の同支軸２よりの抜去防止用の鍔
７を設け且つ凹所３にタマごめ突起５を嵌入自在とした
ことを特徴としたものであって、図中８は鍔７と一体の
ビス、13は地面を示す。

また全体の形状は図に示すように地雷型とするほか、
例えばこれを戦車型としたりすることは自由である。

（考案の効果） 本考案は叙上のように有底筒状体の下半部に火薬を詰
めたタマと、上面の一方側に支軸を設けると共にその他
方側に環状の突縁に囲繞された上記のタマの底部を受け
る凹所を設けた金属製の下側体と、一方側に軸孔を貫設
すると共に他方側の下面に上記のタマの上半部を抜け落
ち不能に嵌着可能としたタマごめ突起を設けた金属製上
側体とより構成され、支軸を軸孔に上下方向に摺動自在
であって且つ横方向に回動自在に軸承すると共に支軸の
上端に軸孔の同支軸よりの抜去防止用の鍔を設け且つ凹
所にタマごめ突起を嵌入自在としたことを特徴とするの
で、タマごめ突起にタマを装填する時には上側体もしく
は下側体を横方向に回動することでタマごめ突起を外に
出しておいて行なうことが可能なものであって、タマの
装填（前に使用して空になった有底筒体の取り除きも含
む）操作を容易且つ簡単に行うことができる利点があ
り、また本考案においてタマごめ突起はこれに有底筒状
体に火薬をつめたタマを差込んで止めるようにしたの
で、使用に際して全体を地面や床の上に放置した時にタ
マとタマごめ突起とが位置ズレを起したりする危惧が全
く無く、上記した従来例のような圧縮ばねを必要としな
いものであって、全体の組立および構成が前記従来例に
比して極めて容易且つ簡単である利点があるのみならず
タマごめ突起５に差込んで止めたタマは全く位置ずれす
る危惧がないので、前記した従来例のように繋子が火薬
玉の中央に正しく当っているか否かを確認する必要がな
く使い勝手がよく便利であり、更にまた本考案において
は下側体の上面に環状の突縁に囲繞されたタマの底部を
受ける凹所を設けたので、一旦タマの底部をこの凹所に
位置させた後は、仮に上側体にこれを横方向に捻回させ
るような力は加わるようなことがあっても、タマの底部
周辺が環状突縁の内側と衝合してその横方向への回動を
阻止しタマが突起と共に下側体の上面より外れるなどの
トラブルを防ぐことができるなどの効果も併せ奏するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は踏み付けたときに爆発音を発する玩具の実施例
を示す全体の斜視図、第２図は上側体をズラした状態で
示す斜視図、第３図は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図、第
４図は第２図Ａ′−Ａ′線に沿う断面図である。 １……下側体、２……支軸、３……凹所、４……軸孔、
５……タマごめ突起、６……上側体、７……鍔、８……
ビス、10……タマ、11……有底筒状体、12……火薬、13
……地面。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】有底筒状体の下半部に火薬を詰めたタマ
   と、上面の一方側に支軸を設けると共にその他方側に環
   状の突縁に囲繞された上記のタマの底部を受ける凹所を
   設けた金属製の下側体と、一方側に軸孔を貫設すると共
   に他方側の下面に上記のタマの上半部を抜け落ち不能に
   嵌着可能としたタマごめ突起を設けた金属製上側体とよ
   り構成され、支軸を軸孔に上下方向に摺動自在であって
   且つ横方向に回動自在に軸承すると共に支軸の上端に軸
   孔の同支軸よりの抜去防止用の鍔を設け且つ凹所にタマ
   ごめ突起を嵌入自在としたことを特徴とする踏み付けた
   ときに爆発音を発する玩具。