JP2513740B2 - 糞便潜血採取およびテスト用方法および装置 - Google Patents
糞便潜血採取およびテスト用方法および装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、糞便中の潜血採取および検出用の便利な方
法および装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、単
一の糞便試料の複合分析を許容する採取およびテスト装
置に関する。本発明の装置は、採取、移動および該装置
の２つの異なるテスト部位において単一糞便試料にて種
々の分析を行なうために用いることができる。該装置
は、家庭で個人的に用いることができ、使用するのに便
利である。
法および装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、単
一の糞便試料の複合分析を許容する採取およびテスト装
置に関する。本発明の装置は、採取、移動および該装置
の２つの異なるテスト部位において単一糞便試料にて種
々の分析を行なうために用いることができる。該装置
は、家庭で個人的に用いることができ、使用するのに便
利である。
発明の背景 糞便中の潜血検出用検体スライドおよび方法はよく知
られている。代表的には、糞便中の潜血をテストする場
合、糞便試料をグアヤクで処理した検体テストシート上
に塗布する。過酸化物溶液のような発色液を該シートの
反対側に塗布する。糞便中に血液が存在する場合、グア
ヤク反応は、該紙を青色に着色する。この方法は、米国
特許第3966006号に開示されている。
られている。代表的には、糞便中の潜血をテストする場
合、糞便試料をグアヤクで処理した検体テストシート上
に塗布する。過酸化物溶液のような発色液を該シートの
反対側に塗布する。糞便中に血液が存在する場合、グア
ヤク反応は、該紙を青色に着色する。この方法は、米国
特許第3966006号に開示されている。
このテストに関する欠点の１つは、誤まった陽性結果
が生じうること、すなわち、パーオキシダーゼ、種々の
食品、薬品および食物中の肉から生じうる動物ヘムのよ
うな便中の陽性非ヘモグロビン妨害物質が陽性結果を発
生させうるということである。
が生じうること、すなわち、パーオキシダーゼ、種々の
食品、薬品および食物中の肉から生じうる動物ヘムのよ
うな便中の陽性非ヘモグロビン妨害物質が陽性結果を発
生させうるということである。
前記欠点は、ヒトヘモグロビンに対して特異的な免疫
テストの使用によって最小限にすることができる。糞便
中のヒトヘモグロビンの検出のための酸素イムノアッセ
イ（EIA）は公知である。簡単には、該EIAテストは、抗
体および抗原（ヘモグロビン）の間の反応である。ヘモ
グロビンを特異的抗−ヒトヘモグロビン抗体と反応さ
せ、該固相に結合させる。ついで、この抗体−抗原複合
体をアルカリ性ホスファターゼに結合した抗−ヒトヘモ
グロビンと反応させる。ついで、該固相に結合した生成
複合体の酸素活性を定量する。色強度を機械的に測定
し、該吸光度は、該試料中のヒトヘモグロビン（抗原）
の量と直接関係している。糞便ヒトヘモグロビン用の代
表的なEIAアッセイは、米国特許第4427769号に開示され
ている。
テストの使用によって最小限にすることができる。糞便
中のヒトヘモグロビンの検出のための酸素イムノアッセ
イ（EIA）は公知である。簡単には、該EIAテストは、抗
体および抗原（ヘモグロビン）の間の反応である。ヘモ
グロビンを特異的抗−ヒトヘモグロビン抗体と反応さ
せ、該固相に結合させる。ついで、この抗体−抗原複合
体をアルカリ性ホスファターゼに結合した抗−ヒトヘモ
グロビンと反応させる。ついで、該固相に結合した生成
複合体の酸素活性を定量する。色強度を機械的に測定
し、該吸光度は、該試料中のヒトヘモグロビン（抗原）
の量と直接関係している。糞便ヒトヘモグロビン用の代
表的なEIAアッセイは、米国特許第4427769号に開示され
ている。
しかし、前記のEIAアッセイもその欠点を有してい
る。糞便試料中のヒトヘモグロビンは、時間とともに分
解する。EIAアッセイを用いた場合、該分解は、誤まっ
た減少値を示す抗原性の損失を生じる。簡単には、ヒト
ヘモグロビンに対して特異的なイムノアッセイテスト
は、ヘモグロビンがその構造的完全性を保持しているこ
とを要す。グアヤクが、ヒトヘモグロビンの安定性に有
害な影響を及ぼす１つの成分であることが発見されてい
る。
る。糞便試料中のヒトヘモグロビンは、時間とともに分
解する。EIAアッセイを用いた場合、該分解は、誤まっ
た減少値を示す抗原性の損失を生じる。簡単には、ヒト
ヘモグロビンに対して特異的なイムノアッセイテスト
は、ヘモグロビンがその構造的完全性を保持しているこ
とを要す。グアヤクが、ヒトヘモグロビンの安定性に有
害な影響を及ぼす１つの成分であることが発見されてい
る。
糞便ヒトヘモグロビン用のイムノアッセイを行なうた
めの公知の装置および方法も米国特許第4427769号に開
示されている。この装置では（フエーカテスト（Fecate
st）、糞便試料からの流体を、EIAアッセイを行なう前
に吸着物質上のグアヤク含浸瀘紙に通す。該フエーカテ
スト装置において、ヒトヘモグロビン含有糞便試料を貯
蔵後、つぎの試薬を行なう。
めの公知の装置および方法も米国特許第4427769号に開
示されている。この装置では（フエーカテスト（Fecate
st）、糞便試料からの流体を、EIAアッセイを行なう前
に吸着物質上のグアヤク含浸瀘紙に通す。該フエーカテ
スト装置において、ヒトヘモグロビン含有糞便試料を貯
蔵後、つぎの試薬を行なう。
３つのヒト血液含有糞便試料をフエーカテスト装置に
塗布し、９日目まで該装置に貯蔵し、ついで、FECA−EI
Aラボシステムズ（Labsystems）アッセイによって分析
する。結果、すなわち、405nmの吸光度にて測定した色
強度を以下の第１表に示す。
塗布し、９日目まで該装置に貯蔵し、ついで、FECA−EI
Aラボシステムズ（Labsystems）アッセイによって分析
する。結果、すなわち、405nmの吸光度にて測定した色
強度を以下の第１表に示す。
前記のデータは、ヘモグロビンが時間とともに急速に
分解することを明瞭に示している。全ての試料について
３日目には実質的に着色は観察されない。
分解することを明瞭に示している。全ての試料について
３日目には実質的に着色は観察されない。
同じ糞便試料を本発明の試料採取装置に塗布し、９日
目まで貯蔵した場合、ヘモグロビンの安定性において驚
くべき改善が観察された。また、前記のラボシステムズ
により供給されるEIAキットを用いてこれらの試料を分
析した。結果を第２表に示す。
目まで貯蔵した場合、ヘモグロビンの安定性において驚
くべき改善が観察された。また、前記のラボシステムズ
により供給されるEIAキットを用いてこれらの試料を分
析した。結果を第２表に示す。
室温にて９日間貯蔵した後でさえ全ての試料において
着色が見られる。
着色が見られる。
したがって、免疫的にヒトヘモグロビンを分析する試
料を過度にグアヤクと接触させることから保護すること
が望ましい。本発明は、免疫的にヒトヘモグロビンを分
析しなければならない試料のグアヤク汚染を最小限にす
る。
料を過度にグアヤクと接触させることから保護すること
が望ましい。本発明は、免疫的にヒトヘモグロビンを分
析しなければならない試料のグアヤク汚染を最小限にす
る。
発明の開示 したがって、本発明の目的は、免疫的にヒトヘモグロ
ビンを分析しなければならない糞便試料のグアヤク汚染
を最小限にする試験装置および方法を提供することにあ
る。
ビンを分析しなければならない糞便試料のグアヤク汚染
を最小限にする試験装置および方法を提供することにあ
る。
本発明のもう１つの目的は、該装置上の２つの異なる
試料部位にて単一糞便試料の複合分析を許容するテスト
装置および方法を提供することにある。
試料部位にて単一糞便試料の複合分析を許容するテスト
装置および方法を提供することにある。
要約すると、本発明は、米国特許第3996006号に記載
されているスライドと同様の各パネルに開口を有する前
方パネルおよび後方パネル間にグアヤク処理検体受容シ
ートを有し、かつ、これらの開口を覆うための回転可能
なカバーを有する糞便潜血用改良テスト装置からなる。
該内部前方カバーの一部は、ポケット様部材および該ポ
ケット内に保持された吸収剤インサートを有する。該形
状は、該前方カバーが閉じている場合、該ポケット様部
材内に配置した該インサートの一部が該カバーの閉鎖線
を越えて露出するようなものである。このため、該カバ
ーを閉じたまま該ポケットから該吸収剤インサートを引
き出すことができる。除去後、該ポケットを通じて糞便
流体を吸収した該インサートを、免疫アッセイのような
確認アッセイのために切断できる。さらに、該カバーが
閉じた状態にある場合、該インサートを包含するポケッ
トは、糞便試料を含有する前方パネルの開口の上に重な
る。
されているスライドと同様の各パネルに開口を有する前
方パネルおよび後方パネル間にグアヤク処理検体受容シ
ートを有し、かつ、これらの開口を覆うための回転可能
なカバーを有する糞便潜血用改良テスト装置からなる。
該内部前方カバーの一部は、ポケット様部材および該ポ
ケット内に保持された吸収剤インサートを有する。該形
状は、該前方カバーが閉じている場合、該ポケット様部
材内に配置した該インサートの一部が該カバーの閉鎖線
を越えて露出するようなものである。このため、該カバ
ーを閉じたまま該ポケットから該吸収剤インサートを引
き出すことができる。除去後、該ポケットを通じて糞便
流体を吸収した該インサートを、免疫アッセイのような
確認アッセイのために切断できる。さらに、該カバーが
閉じた状態にある場合、該インサートを包含するポケッ
トは、糞便試料を含有する前方パネルの開口の上に重な
る。
つぎに、本発明の好ましい具体例を示す添付図面によ
り、本発明をさらに詳しく説明する。
り、本発明をさらに詳しく説明する。
第１図は、ポケット様部材および吸収剤インサートを
表わした開放状態のカバーを有する本発明のテスト装置
の前方から示した斜視図、第２図は、コントロール領域
を含むテスト面を露出した開放後方フタおよび閉じたス
ライドから伸長した該インサートの一部を表わした後方
から示した第１図の装置の斜視図、第３図は、本発明の
スライドを製造するための下り曲げる前の打抜板の平面
図、第４図は、第３図に示した打抜板の底面図、第５図
は、テストする糞便試料を受容しようとしており、か
つ、該前方カバーの内側のポケット中のインサートを表
わした開放状態の該スライドの前方から示した斜視図、
第６図は、該ポケットと該糞便試料の接触を確実にする
ため該カバーに加えた圧力を明確に表示したテスト前の
閉じた状態の該スライドの斜視図、第７図は、該吸収剤
インサートを除去した後、該コントロール領域に包含さ
れるテスト面に塗布している発色液およびヒトヘモグロ
ビンについての該インサート上の糞便汚垢のその後の確
認試験を表わした該スライドの後方パネルの斜視図であ
る。
表わした開放状態のカバーを有する本発明のテスト装置
の前方から示した斜視図、第２図は、コントロール領域
を含むテスト面を露出した開放後方フタおよび閉じたス
ライドから伸長した該インサートの一部を表わした後方
から示した第１図の装置の斜視図、第３図は、本発明の
スライドを製造するための下り曲げる前の打抜板の平面
図、第４図は、第３図に示した打抜板の底面図、第５図
は、テストする糞便試料を受容しようとしており、か
つ、該前方カバーの内側のポケット中のインサートを表
わした開放状態の該スライドの前方から示した斜視図、
第６図は、該ポケットと該糞便試料の接触を確実にする
ため該カバーに加えた圧力を明確に表示したテスト前の
閉じた状態の該スライドの斜視図、第７図は、該吸収剤
インサートを除去した後、該コントロール領域に包含さ
れるテスト面に塗布している発色液およびヒトヘモグロ
ビンについての該インサート上の糞便汚垢のその後の確
認試験を表わした該スライドの後方パネルの斜視図であ
る。
第１図および第２図に示すように、テスト装置10は、
前方パネル32、後方パネル28およびカバー12を有する。
該前方パネルは、１対の隣接開口34を有する。吸収紙シ
ート36は、該後方パネルのインサート40に示したように
前方パネルおよび後方パネルの間に配置される。シート
36に、例えば、グアヤクのような試薬を含浸またはプリ
ントする。シート36の一部は、陽性モニター42aおよび
陰性モニター42bを有するコントロール領域を有する。
後方パネル28は、ミシン目入りヒンジ46により該パネル
を固定し、かつ、開放時に該テスト領域40を露出するフ
タ44を備える。
前方パネル32、後方パネル28およびカバー12を有する。
該前方パネルは、１対の隣接開口34を有する。吸収紙シ
ート36は、該後方パネルのインサート40に示したように
前方パネルおよび後方パネルの間に配置される。シート
36に、例えば、グアヤクのような試薬を含浸またはプリ
ントする。シート36の一部は、陽性モニター42aおよび
陰性モニター42bを有するコントロール領域を有する。
後方パネル28は、ミシン目入りヒンジ46により該パネル
を固定し、かつ、開放時に該テスト領域40を露出するフ
タ44を備える。
カバー12の内側は、例えば、ティーバックのような薄
い半透明瀘紙のコンシステンシーを有する方形シート18
からなるポケット様部材16を有する。吸収剤インサート
24は、該ポケット内に保持される。該形状は、該カバー
が閉じている場合、該ポケットが開口34の上に重なり、
かつ、該ポケット中に配置した該インサート24の一部が
該閉鎖線を越えて露出するようなものである。このた
め、該カバーを閉じたまま該ポケットから該吸収剤イン
サートを引き出すことができる。該カバーが閉じている
時に該インサートを把握する手段は、該スライドを切断
したノッチ22,22aおよび22bにより提供される。該ポケ
ットを通じて糞便流体を吸収した該インサートを、免疫
アッセイのような確認アッセイのために切断できる。
い半透明瀘紙のコンシステンシーを有する方形シート18
からなるポケット様部材16を有する。吸収剤インサート
24は、該ポケット内に保持される。該形状は、該カバー
が閉じている場合、該ポケットが開口34の上に重なり、
かつ、該ポケット中に配置した該インサート24の一部が
該閉鎖線を越えて露出するようなものである。このた
め、該カバーを閉じたまま該ポケットから該吸収剤イン
サートを引き出すことができる。該カバーが閉じている
時に該インサートを把握する手段は、該スライドを切断
したノッチ22,22aおよび22bにより提供される。該ポケ
ットを通じて糞便流体を吸収した該インサートを、免疫
アッセイのような確認アッセイのために切断できる。
第１図および第２図に示したような完成スライドを形
成するため、第３図および第４図に示したような紙また
はボール紙からなる打抜板のパネルを折り目線30に沿っ
て折り、パネル32および28を重ね合せ、主として粘着剤
片50により互いに結合させる。カバー12は、折り目26回
りに蝶番で動き、例えば、ニカワのような粘着剤のスポ
ット52によりパネル32に固定させる。また、該カバー
は、同時に動くタブ14によりロック38にて固定できる。
成するため、第３図および第４図に示したような紙また
はボール紙からなる打抜板のパネルを折り目線30に沿っ
て折り、パネル32および28を重ね合せ、主として粘着剤
片50により互いに結合させる。カバー12は、折り目26回
りに蝶番で動き、例えば、ニカワのような粘着剤のスポ
ット52によりパネル32に固定させる。また、該カバー
は、同時に動くタブ14によりロック38にて固定できる。
該スライドを用いるために、患者は、パネル32からカ
バー12を引き離し、第５図に示すような塗布具54を用い
て開口34を通してシート36上に糞便の一部からの検体56
の僅かの塗布物を塗布する。第６図に示したように、糞
便試料を該スライドに移し、前方カバーを閉じた後、該
カバーに圧力を加え、該ポケットと糞便試料の接触を確
実にし、かつ、該インサートの汚れを確かなものにす
る。また、第６図から明らかなように、該インサート24
の一部は、該カバーの閉鎖線を越えて露出させる。患者
は、該スライドを医師または分析研究所に返却する。第
７図に示したように、該ポケットに内包された吸収剤イ
ンサート24を該スライドから取り出し、グアヤクテスト
が明らかになるまで取っておく。ついで、技師は、フタ
44を引っぱってパネル28から離し、それを外側に開け
る。このようにして形成した開口を通して、過酸化水素
のような発色液60を汚垢域58のグアヤク処理シート36に
塗布する。発色液をコントロール域42にも塗布して、陽
性および陰性モニター42aおよび42bを覆う。ついで、結
果を観察する。すなわち、青色は陽性テストを示す。
バー12を引き離し、第５図に示すような塗布具54を用い
て開口34を通してシート36上に糞便の一部からの検体56
の僅かの塗布物を塗布する。第６図に示したように、糞
便試料を該スライドに移し、前方カバーを閉じた後、該
カバーに圧力を加え、該ポケットと糞便試料の接触を確
実にし、かつ、該インサートの汚れを確かなものにす
る。また、第６図から明らかなように、該インサート24
の一部は、該カバーの閉鎖線を越えて露出させる。患者
は、該スライドを医師または分析研究所に返却する。第
７図に示したように、該ポケットに内包された吸収剤イ
ンサート24を該スライドから取り出し、グアヤクテスト
が明らかになるまで取っておく。ついで、技師は、フタ
44を引っぱってパネル28から離し、それを外側に開け
る。このようにして形成した開口を通して、過酸化水素
のような発色液60を汚垢域58のグアヤク処理シート36に
塗布する。発色液をコントロール域42にも塗布して、陽
性および陰性モニター42aおよび42bを覆う。ついで、結
果を観察する。すなわち、青色は陽性テストを示す。
グアヤクテストが陽性である場合、グアヤク不含の取
っておいたインサートを用いて、ヒトヘモグロビンに対
して特異的な免疫テストのような第２の確認テストを行
なう。糞便汚垢62が含有インサートを細片64に切断しう
る。該細片を試薬含有チューブ66に入れ、EIAアッセイ
のために糞便を溶出しうる。別法として、該インサート
を細片に切断する代わりに打ち抜くことができる。
っておいたインサートを用いて、ヒトヘモグロビンに対
して特異的な免疫テストのような第２の確認テストを行
なう。糞便汚垢62が含有インサートを細片64に切断しう
る。該細片を試薬含有チューブ66に入れ、EIAアッセイ
のために糞便を溶出しうる。別法として、該インサート
を細片に切断する代わりに打ち抜くことができる。
したがって、本発明の主要な利点は、１回の採取で、
２つの別々の膜、すなわち、検体受容シートおよび吸収
剤インサートが糞便試料の成分を受容し、個々独立にテ
ストしうることである。糞便をグアヤク含有検体受容シ
ートに直接接触するように配置する。該糞便試料からの
流体をポケット部材を通過させてグアヤク不含インサー
ト上に採取する。この形状は、グアヤクのヘモグロビン
接触酸化による糞便潜血用標準テストおよびおよび糞便
試料を相対的にグアヤクといかなる接触もしないヒトヘ
モグロビンに対して特異的な免疫アッセイのような確認
テストの両方を許容する。さらに、これらのテストは、
スライドからの糞便を乱したり、移動したりすることな
く行なうことができる。
２つの別々の膜、すなわち、検体受容シートおよび吸収
剤インサートが糞便試料の成分を受容し、個々独立にテ
ストしうることである。糞便をグアヤク含有検体受容シ
ートに直接接触するように配置する。該糞便試料からの
流体をポケット部材を通過させてグアヤク不含インサー
ト上に採取する。この形状は、グアヤクのヘモグロビン
接触酸化による糞便潜血用標準テストおよびおよび糞便
試料を相対的にグアヤクといかなる接触もしないヒトヘ
モグロビンに対して特異的な免疫アッセイのような確認
テストの両方を許容する。さらに、これらのテストは、
スライドからの糞便を乱したり、移動したりすることな
く行なうことができる。
本発明の装置のもう１つの利点は、該構造が気密性で
なく、かつ、充分な吸収剤物質が供給されるため、試料
の乾燥および通気が容易であるということである。これ
は、問題のヘモグロビンまたは他の分析物をそれ以上分
解させうる微生物の成長を最小限にするために必要であ
る。気密を維持する公知の試料採取およびテスト装置
は、黒色のかび臭い胞子の成長を促進する。
なく、かつ、充分な吸収剤物質が供給されるため、試料
の乾燥および通気が容易であるということである。これ
は、問題のヘモグロビンまたは他の分析物をそれ以上分
解させうる微生物の成長を最小限にするために必要であ
る。気密を維持する公知の試料採取およびテスト装置
は、黒色のかび臭い胞子の成長を促進する。
本発明は、また、試料選別の改良を許容する。技師
は、EIAアッセイのため糞便成分を含有する比較的大き
い吸収剤インサートを提供される。技師は、吸収剤イン
サートを観察して、最高糞便濃度の領域、すなわち、最
高汚垢域からEIAアッセイのための試料を打ち抜くか切
断することができる。そのような選別は、前もって切断
したディスクがグアヤク含有膜を通過したどんな量の糞
便流体も吸収する従来の装置では不可能である。
は、EIAアッセイのため糞便成分を含有する比較的大き
い吸収剤インサートを提供される。技師は、吸収剤イン
サートを観察して、最高糞便濃度の領域、すなわち、最
高汚垢域からEIAアッセイのための試料を打ち抜くか切
断することができる。そのような選別は、前もって切断
したディスクがグアヤク含有膜を通過したどんな量の糞
便流体も吸収する従来の装置では不可能である。
第１図は、ポケット様部材および吸収剤インサートを表
わした開放状態のカバーを有する本発明のテスト装置の
前方から示した斜視図、第２図は、コントロール領域を
含むテスト面を露出した開放後方フタおよび閉じたスラ
イドから伸長した該インサートの一部を表わした後方か
ら示した第１図の装置の斜視図、第３図は、本発明のス
ライドを製造するための折り曲げる前の打抜板の平面
図、第４図は、第３図に示した打抜板の底面図、第５図
は、テストする糞便試料を受容しようとしており、か
つ、該前方カバーの内側のポケット中のインサートを表
わした開放状態の該スライドの前方から示した斜視図、
第６図は、該ポケットと該糞便試料の接触を確実にする
ため該カバーに加えた圧力を明確に表示したテスト前の
閉じた状態の該スライドの斜視図、第７図は、該吸収剤
インサートを除去した後、該コントロール領域に包含さ
れるテスト面に塗布している発色液およびヒトヘモグロ
ビンについての該インサート上の糞便汚垢のその後の確
認試験を表わした該スライドの後方パネルの斜視図であ
る。 図中の主な符号は、つぎの通りである。 10……テスト装置、12……カバー、14……タブ、16……
ポケット様部材、18……方形シート、22……ノッチ、24
……吸収剤インサート、28……後方パネル、30……折り
目線、32……前方パネル、34……開口、36……吸収紙シ
ート、38……ロック、40……テスト領域、42a……陽性
モニター、42b……陰性モニター、44……フタ、46……
折り目ヒンジ、50……粘着剤細片、54……塗布具、60…
…発色液
わした開放状態のカバーを有する本発明のテスト装置の
前方から示した斜視図、第２図は、コントロール領域を
含むテスト面を露出した開放後方フタおよび閉じたスラ
イドから伸長した該インサートの一部を表わした後方か
ら示した第１図の装置の斜視図、第３図は、本発明のス
ライドを製造するための折り曲げる前の打抜板の平面
図、第４図は、第３図に示した打抜板の底面図、第５図
は、テストする糞便試料を受容しようとしており、か
つ、該前方カバーの内側のポケット中のインサートを表
わした開放状態の該スライドの前方から示した斜視図、
第６図は、該ポケットと該糞便試料の接触を確実にする
ため該カバーに加えた圧力を明確に表示したテスト前の
閉じた状態の該スライドの斜視図、第７図は、該吸収剤
インサートを除去した後、該コントロール領域に包含さ
れるテスト面に塗布している発色液およびヒトヘモグロ
ビンについての該インサート上の糞便汚垢のその後の確
認試験を表わした該スライドの後方パネルの斜視図であ
る。 図中の主な符号は、つぎの通りである。 10……テスト装置、12……カバー、14……タブ、16……
ポケット様部材、18……方形シート、22……ノッチ、24
……吸収剤インサート、28……後方パネル、30……折り
目線、32……前方パネル、34……開口、36……吸収紙シ
ート、38……ロック、40……テスト領域、42a……陽性
モニター、42b……陰性モニター、44……フタ、46……
折り目ヒンジ、50……粘着剤細片、54……塗布具、60…
…発色液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド・ジョセフ・ショエンゴールド アメリカ合衆国カリフォルニア州95129、 サン・ジョセ、オーク・ノール・ドライ ブ 1407番
Claims (7)
- 【請求項１】１またはそれ以上の開口を有する前方パネ
ルおよび後方パネル、それぞれの該開口の下に位置する
前方および後方パネルの間のテスト試薬を含有するシー
ト部材、該前方パネルの一部および該開口の上に重なる
ように適用されたヒンジ付きカバーおよび該開口の反対
側に位置し、回転可能であって該シートの下側を露出す
る後方パネル内のフタ部材を有する潜血検体テストスラ
イドにおいて、該ヒンジ付きカバーの内側の一部に取り
付けたポケット様部材および該ポケットに配置された吸
収剤インサートを有し、該カバーが閉じた状態にある場
合、該ポケットは該前方パネルの開口の上に重なるよう
に配置され、該インサートは該カバーの閉鎖線を越えて
一部が露出し、かつ該ポケットから摺動的に移動可能で
あることを特徴とする改良された検体テストスライド。 - 【請求項２】該テスト試薬がグアヤクである特許請求の
範囲第（１）項記載の検体テストスライド。 - 【請求項３】１またはそれ以上の開口を有する前方パネ
ルおよび後方パネル、それぞれの該開口の下に位置する
前方および後方パネルの間のテスト試薬を含有するシー
ト部材、該前方パネルの一部および該開口の上に重なる
ように適用されたヒンジ付きカバーおよび該開口の反対
側に位置し、回転可能であって該シートの下側を露出す
る後方パネル内のフタ部材を有する潜血検体テストスラ
イドにおいて、該ヒンジ付きカバーの内側の一部に取り
付けたポケット様部材および該ポケットに配置された吸
収剤インサートを有し、該カバーが閉じた状態にある場
合、該ポケットは該前方パネルの開口の上に重なるよう
に配置され、該インサートは該カバーの閉鎖線を越えて
一部が露出し、かつ、該ポケットから摺動的に移動可能
である検体テストスライドを用いて糞便潜血の存在を測
定する方法であって、（ａ）該前方パネルの開口を通し
て該試薬シート上に糞便を塗布し、（ｂ）該ポケットが
該開口の上に重なり、かつ、該インサートが閉鎖線を越
えて露出した部分を有するテストスライドの前方カバー
を閉じ、（ｃ）糞便から該ポケットを通過した糞便流体
を含有する該インサートを取り出し、（ｄ）後方カバー
を開け、かつ、該後方パネルの対応する開口にて該試薬
シートに発色液を塗布し、および（ｅ）グアヤク不含の
該インサート上にて第２確認テストを行なうことを特徴
とする糞便潜血の存在の測定方法。 - 【請求項４】該確認テストがヒトヘモグロビンに対して
特異的な免疫アッセイである特許請求の範囲第（３）項
記載の方法。 - 【請求項５】該試薬がグアヤクである特許請求の範囲第
（３）項記載の方法。 - 【請求項６】１またはそれ以上の開口を有する前方パネ
ルおよび後方パネル、それぞれの該開口の下に位置する
前方および後方パネルの間のテスト試薬を含有するシー
ト部材、該前方パネルの一部および該開口の上に重なる
ように適用されたヒンジ付きカバーおよび該開口の反対
側に位置し、回転可能であって該シートの下側を露出す
る後方パネル内のフタ部材を有する潜血検体テストスラ
イドにおいて、該ヒンジ付きカバーの内側の一部に取り
付けたポケット様部材およびポケットに配置された吸収
剤インサートを有し、該カバーが閉じた状態にある場
合、該ポケットは該前方パネルの開口の上に重なるよう
に配置され、該インサートは該カバーの閉鎖線を越えて
一部が露出し、かつ、該ポケットから摺動的に移動可能
である検体テストスライドを用いて糞便潜血の存在を測
定する方法であって、（ａ）該前方パネルの開口を通し
て該試薬シート上に糞便を塗布し、（ｂ）該ポケットが
該開口の上に重なり、かつ、該インサートが閉鎖線を越
えて露出した部分を有するテストスライドの前方カバー
を閉じ、（ｃ）糞便から該ポケットを通過した糞便流体
を含有する該インサートを取り出し、（ｄ）後方カバー
を開け、かつ、該後方パネルの対応する開口にて該試薬
シートに発色液を塗布し、および該テストが陽性である
場合、（ｅ）グアヤク不含の該インサート上にて第２確
認テストを行なうことを特徴とする糞便潜血の存在の測
定方法。 - 【請求項７】１またはそれ以上の開口を有する前方パネ
ルおよび後方パネル、それぞれの該開口の下に位置する
前方および後方パネルの間のグアヤクを含有するシート
部材、該前方パネルの一部および該開口の上に重なるよ
うに適用されたヒンジ付きカバーおよび該開口の反対側
に位置し、回転可能であって該シートの下側を露出する
後方パネル内のフタ部材を有する潜血検体テストスライ
ドにおいて、該ヒンジ付きカバーの内側の一部に取り付
けたポケット様部材および該ポケットに配置された吸収
剤インサートを有し、該カバーが閉じた状態にある場
合、該ポケットは該前方パネルの開口の上に重なるよう
に配置され、該インサートは該カバーの閉鎖線を越えて
一部が露出し、かつ、該ポケットから摺動的に移動可能
である検体テストスライド、および該グアヤクと反応し
て該シート青色に着色する発色液からなることを特徴と
する糞便潜血採取およびテスト用テストキット。
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